真砂子さんのアイデアブック
近代的でありながら自然になじむ外観 コテージや山小屋風でもなく、近代的な素材を使いながら豊かな自然と光を取り込める窓の大きな家、周囲の自然と調和する外観の家が理想です。 スイス人の部屋はものすごくシンプル。部屋のなかを飾らない代わりに光の入り方や自然の移り変わりを愛でます。スイスに行って自然が見えてくるようになった私は、これからも彼らのスタイルを取り入れて、いつか私の理想とよべる家で暮らしたいですね。
湖畔に面したアウトドアスペース 休暇前には同僚から「明日湖行かないの?」と聞かれるほど、週末湖畔で過ごすことが大好きなスイス人たち。写真はフローティングハウスですが、湖畔に面したこんな素敵なアウトドアスペースがあれば、休みのたびに家族や友人と集まってBBQが楽しめそうです
仕事柄(CA),常に玄関に近い目につくところに置いておくスーツケース。 「いざとなったらこの中に入るもので生活できる自分でいつもいたい」と、私にとって戒めのような、お守りのようなアイテムです。
光の変化を楽しむ廊下 何も置かなくても、光自体がインテリアと呼べる廊下ですね。ここを通るたびに光の変化を楽しめそうです。
歴史を受け継ぐ屋根裏部屋 子どもの頃のおもちゃやベビーベッドなど、スイスの屋根裏部屋は今は使わないけれど、将来的に使う代々受け継がれた家具が屋根裏に眠っています。ミニマリストの精神と相反すると思われるかもしれませんが、「捨てられないから置いておく」のではなく、「長きにわたって大切に受け継いでいくために屋根裏部屋に置いている」のです。家族の歴史を刻んでいけそうな素敵な屋根裏部屋です。
自分に問いかけるクローゼット 洋服から、小物、タオルにいたるまで、すべての持ち物がひとめでわかるクローゼットは私の理想です。私は「1つ買ったら1つ捨てる」を実践しています。素敵だなと思ったものを見かけたとき、自分の持ち物のどれかとお別れしてまでそれが欲しいかどうかを自問します。2番を持つのではなく、1番のお気に入りを大切にします。 長い間捨てられなかったものを捨てると不思議と自信がつきます。物が少なくなると必然的に着飾ることができなくなるため、内面を磨く努力をするようになります。物を捨てることで新たな魅力を手に入れることができるのです。
寝ることに集中できるベッドルーム スイス人のベッドルームはまさに寝るためだけの部屋。携帯もティーンエイジャーじゃなければ持ち込みません。枕もアメリカやほかのヨーロッパの国と違って必要なだけ。色も白やグレーといった目を休める色使いがされています。クローゼットももちろん別に作られています。
自然を楽しめるバスルーム スイスのバスルームはバスタブはありますが、シャワーでささっと済ませる方が多いようです。外の景色も楽しみながら入浴したいと思うのはやはり私が日本人だからかもしれません。
自然の移り変わりを楽しむリビング 豊かな自然が一望できる素敵なリビング。景色という自然の絵を邪魔しないようにスイスのリビングではあまり色を使ったりしません。照明はもちろんありますが、暗くなっても付けずに暖炉やキャンドルといった自然の光だけで過ごします
代々受け継がれるダイニングテーブル 人を招く機会の多いスイスの家庭。写真ような大きな木のダイニングテーブルはスイスでは代々受け継がれていきます。家具職人さんに持ち込み、削って磨いてまた削って……。良いものを長く使う精神は素晴らしいと思い、この写真を選びました。フォンデュやラクレットといったメニューを作る過程から家族や友人と楽しむのがスイス流です
使うものを使うときだけ出すキッチン スイスのキッチンは、「余計な物は出さない」が基本です。冷蔵庫もカップボードのなかに収納されています。出していてもフルーツと、エスプレッソマシーンくらいです。写真のキッチンは色も目に優しい落ち着いた色で、右側の暖炉の火のぬくもりが伝わってきます。
. 最初はハーブから ハーブは丈夫で、エディブルの中では最も育てやすいうえに、キッチンのそばに1鉢あると最高に便利です。ローズマリーやバジルを1回に使う量はほんの少しですものね。タイムやオレガノはとにかく丈夫です。「バジルは夏の庭の必需品」と言うマスリーさんは、ペーストにする「ジェノベーゼ」と「ナポリターノ」という品種のバジル、魚介料理用に「ミセスバーンズレモン」を育てています。ハーブには直径約30センチの植木鉢がよいそうです。
ウィンドウボックスでスペースを節約する マスリーさんおすすめのウィンドウボックスは、特にレタスを育てる場合、スペースの節約になります。ほかのプランターに比べると浅めですが、幅があるので、プランターの底に沿って 根を伸ばすことができます。木製なら根の温度が上がるのを防いでくれます。小さなデッキやポーチでは壁にプランターを取り付ければ、場所を塞ぐこともなく、収穫するときも楽
土作りをする 野菜やハーブを上手に育てている人に、秘訣を聞いてみてください。おそらく全員が「良い土」だと答えるでしょう。プランター栽培には、水はけがよく、しかも保水力のある、養分の豊富な土が必要です。 園芸用品店で有機培養土が売られていますが、自分で作ることもできます。マスリーさんは、庭の土をそのまま使わないほうがよいと話します。粘土や沈泥が含まれていることが多く、水はけが悪くなるためです。 マスリーさんが考案した有機培養土の配合の割合は次の通り。 1. 粗砂 1 2. 良質なガーデンコンポスト(摘み取った花殻や雑草などを堆肥化したもの)をふるいにかけたもの 2 3. 水で戻したコイア(ココナッツの外皮の繊維) 1 4. 約8ミリの園芸用溶岩石またはパーライト 1 材料を全部混ぜます。マスリーさんは、有機土壌改良材を最初から土に混ぜています。栄養分が生育期を通じて少しずつ溶け出すので、後は水をやるだけです。
ミミズ堆肥。乾燥させたミミズ堆肥もありますが、マスリーさんが使っているのは生きたミミズです。ミミズは養分を循環させ、植物にとって理想的な状態の土をつくってくれます。「土の中の有益な細菌や菌類を増やし、植物に害を与える病原体の活動を抑えてくれます」。
タイルや石の床が気持ちいい タイルなど、冷たい床にペタッとお腹をくっつけるのもまた、ペットの体温調整の方法のひとつです。わが家の愛犬ボニーも、涼しい玄関やバスルームが結構好きです。タイルが敷いてあるスペースがあれば、そこに自分で行けるようにしてあげるといいかもしれません。
パブリックスペースサイドの端、ドッグサロンの入り口方向から見た風景。待合室からトリミングスペースを経て、水まわり、ロフトとベッドスペース、LDK、インナーバルコニー、そして庭と、一列に並んだ空間を包み込む外観
現在の家族の生活スタイルを考えると、独立した寝室はこの際不要、との判断で、LDKに続くスペースに収納つきのデイベッドをつくり、昼間はソファ、夜はベッドとして使用することにしました。ちょっと思い切ったプランですが、これが今の暮らしにぴったり合って、スペースも有効に使え、とても快適だとか。デイベッドの真上から奥にかけて設置されているのが、お嬢さんの部屋である細長いロフトスペースです
インナーバルコニーに続くのは、家族がくつろぐLDK。ステンレス製のシンプルなキッチンが壁に沿って設置され、シンクやコンロの下もオープンにして、選び抜いた最小限の道具を整然と収納
まずはインナーバルコニー。自転車を収納してガレージのように使っているほか、晴れた気持ちのいい日はガラス戸を開け放し、寒い日や雨の日には閉めて、どんな天気でも屋外の気分を楽しみながら過ごせる多目的スペースとして活用しています。
玄関
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