簡単DIY:「カーテンなし」で、ナチュラルにあしらう窓まわり
夏の涼しげなウィンドウトリートメントのヒント。発想を少し柔軟にして、カーテンではないものを窓辺にかけてみるのもひとつの方法です。すぐに試せるチープシック・アイデアをご紹介しましょう。
Rie Yoshihara
2015年8月10日
フレンチ&ナチュラルなインテリア雑貨のオンラインショップ。白いインテリアとシャビー、ジャンクな古びた風合いの似合うインテリアを提案。
DIYでリフォームした自宅ですべての撮影を行っています。
個人では、著書あり。
「手作りで楽しむナチュラルインテリア」「小さな手作りとナチュラルインテリア」(以上主婦の友社)「私の手仕事」(毎日コミュニケーションズ)
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実は私は、一般的な「カーテン」がちょっと苦手です。カーテンのタックや立派なカーテンポールがちょっと自分の家に合わない気がして。なので窓辺ではカーテンポールは外して、カーテンではなく、一枚布やレースの生地を下げています。本音は、何もかけずにいつも窓から庭のグリーンを眺めたい。けれど、防犯上のことや人の目も気になり、現実はそうもいきません。今回はそんな事情からたどり着いた、できるだけ自然で、気分や季節で簡単に着替えられる、私流の「カーテンを使わない」窓あしらいをご紹介したいと思います。
アンティークのベッドカバー
わが家にある窓に沿ってご紹介させていただきます。
まずは、リビングの南側にある大きな出窓。こちらには、アンティークのレースのベッドカバーを下げています。一番陽の当たる時間はほぼ窓の左側だけに集中するので、わざと右側にはかけず、自然にたらしています。
わが家にある窓に沿ってご紹介させていただきます。
まずは、リビングの南側にある大きな出窓。こちらには、アンティークのレースのベッドカバーを下げています。一番陽の当たる時間はほぼ窓の左側だけに集中するので、わざと右側にはかけず、自然にたらしています。
下げる際は、ポールなどは不要です。壁に直接、数カ所のヒートンを固定して、レースの穴を利用して下げているだけ。
大判のレース地は、陽に透けると本当に美しく、生地の素材感も楽しめます。
大きな窓はそれだけで存在感があるので、カーテン選びは一番難しいところ。でもカーテンとして仕上げられていない布でも、安全ピンをつけて、ヒートンに下げればカーテンに早変わりです。柄物や色物、いろいろなもので挑戦できそうですね。
大判のレース地は、陽に透けると本当に美しく、生地の素材感も楽しめます。
大きな窓はそれだけで存在感があるので、カーテン選びは一番難しいところ。でもカーテンとして仕上げられていない布でも、安全ピンをつけて、ヒートンに下げればカーテンに早変わりです。柄物や色物、いろいろなもので挑戦できそうですね。
リネンとオーガンジーを重ねて
こちらの窓はダイニングのフレンチドア。あまり開閉しない場所です。
ここには、リネンの布をかけてから内側にIKEAのオーガンジーカーテンをかけています。
カーテンタッセルも、アンティークリボンに既製品のタッセルを下げただけ。二重のカーテンは、素材や色の組み合わせでさまざまな表情を見せてくれます。
こちらの窓はダイニングのフレンチドア。あまり開閉しない場所です。
ここには、リネンの布をかけてから内側にIKEAのオーガンジーカーテンをかけています。
カーテンタッセルも、アンティークリボンに既製品のタッセルを下げただけ。二重のカーテンは、素材や色の組み合わせでさまざまな表情を見せてくれます。
IKEAなどのカーテンはご存じのように、自分でカットして使うタイプで、かなり長さがあります。
わが家の窓にも長すぎましたが、あえてカットせずに上で折り返し、フリルのようにして見せています。まるでバレリーナのチュチュみたいで可愛いんですよ。
二重カーテンの場合、レースのカーテンは、バック側(窓に近い側)にするのが一般的ですが、私はオーガンジーの風合いを楽しみたいので、フロント側(部屋に近い側)にしてみました。
わが家の窓にも長すぎましたが、あえてカットせずに上で折り返し、フリルのようにして見せています。まるでバレリーナのチュチュみたいで可愛いんですよ。
二重カーテンの場合、レースのカーテンは、バック側(窓に近い側)にするのが一般的ですが、私はオーガンジーの風合いを楽しみたいので、フロント側(部屋に近い側)にしてみました。
ワイヤーを上手に使って
カーテンポールを使わないとなると、何かで代用しなくてはいけません。さきほどのヒートン、こちらは壁にフレームを下げるためのワイヤーを使用しています。
今はIKEAにも安価なワイヤーがありますが、私がこれを試したときはIKEAは日本未上陸だったため、カーテン用のワイヤーが高価で、これを代用していました。シンプルで、簡単に長さ調節もできるので、お近くにIKEAがない方にはおすすめです。
そして、布やレースに安全ピンをつけて、ワイヤーに通すだけ。
カーテンポールを使わないとなると、何かで代用しなくてはいけません。さきほどのヒートン、こちらは壁にフレームを下げるためのワイヤーを使用しています。
今はIKEAにも安価なワイヤーがありますが、私がこれを試したときはIKEAは日本未上陸だったため、カーテン用のワイヤーが高価で、これを代用していました。シンプルで、簡単に長さ調節もできるので、お近くにIKEAがない方にはおすすめです。
そして、布やレースに安全ピンをつけて、ワイヤーに通すだけ。
普通の安全ピンもシンプルでいいのですが、真鍮などのおしゃれな安全ピンで下げると、また味が出ます。ここでは、カーテンレールの穴を利用しています。布やレースにそのまま刺して使えるのが、とても便利ですよね。
ガラス用シートで目隠し
また、カーテンではなく、違うもので窓の外から視線をシャットアウトする方法も。
こちらは、ガラスに直接貼ることのできるガラスシートです。外のグリーンや光は遮らず、人の目は気になりません。窓ガラスの破損防止にもなるので、防犯上もよさそうですね。
また、カーテンではなく、違うもので窓の外から視線をシャットアウトする方法も。
こちらは、ガラスに直接貼ることのできるガラスシートです。外のグリーンや光は遮らず、人の目は気になりません。窓ガラスの破損防止にもなるので、防犯上もよさそうですね。
「二重窓」を手作り
これは手作りのペアガラス窓です(笑)。 正確にはガラスではなく、プラスティックダンボールという、縦にダンボールのように筋が入っているものを使っています。ハサミやカッターで簡単に切れるので、好みの大きさに切って使うことができます。一見、レトロなガラスに見えるので、カーテンの代わりに内窓を作るというのもいいですよ。出窓だったら、お店のディスプレイのように楽しむこともできそう。
これは手作りのペアガラス窓です(笑)。 正確にはガラスではなく、プラスティックダンボールという、縦にダンボールのように筋が入っているものを使っています。ハサミやカッターで簡単に切れるので、好みの大きさに切って使うことができます。一見、レトロなガラスに見えるので、カーテンの代わりに内窓を作るというのもいいですよ。出窓だったら、お店のディスプレイのように楽しむこともできそう。
古道具の窓を利用して
こちらも「なんちゃってペアガラス」。古道具屋さんで出会ったくもりガラスの窓を白くペイントし、北側の窓に合わせて窓枠を作って固定しました。片開きで開閉するので、本物の窓を開けることもできます。
できるだけ使う窓に合わせたサイズのものを探すといいのですが、どうしても窓に合わない場合は、窓に角材などを打ち込み、はめ込む窓に合わせて窓枠を作ります。
こちらも「なんちゃってペアガラス」。古道具屋さんで出会ったくもりガラスの窓を白くペイントし、北側の窓に合わせて窓枠を作って固定しました。片開きで開閉するので、本物の窓を開けることもできます。
できるだけ使う窓に合わせたサイズのものを探すといいのですが、どうしても窓に合わない場合は、窓に角材などを打ち込み、はめ込む窓に合わせて窓枠を作ります。
小窓にはコットンレース
こちらは繊細で美しいコットンレース。レースを通した光は本当にきれいで、いつも見とれてしまいます。小窓のような小さな窓にはレースがとても似合いますね。
こちらは繊細で美しいコットンレース。レースを通した光は本当にきれいで、いつも見とれてしまいます。小窓のような小さな窓にはレースがとても似合いますね。
カーテンポール、カーテンリングの代わりに使えるもの
最後に、ほんの少しポールらしいものをご紹介します。
こちらはカーテン用ではなく、普通の壁掛け用フックとして販売しているものです。それを窓の上左右に固定しました。ポールは普通の鉄筋棒を好みの長さにカットしてもらいます。カーテン用で探すとデザインには限りがありますし、意外と飛び出していて圧迫感があるのです。
でもカーテン用ではないものを使うと、いろいろなデザインがあって、必ず部屋になじんでくれるものに出会える気がするのです。これもカーテン用ではないので、窓との距離がなく隙間ができにくいです。
最後に、ほんの少しポールらしいものをご紹介します。
こちらはカーテン用ではなく、普通の壁掛け用フックとして販売しているものです。それを窓の上左右に固定しました。ポールは普通の鉄筋棒を好みの長さにカットしてもらいます。カーテン用で探すとデザインには限りがありますし、意外と飛び出していて圧迫感があるのです。
でもカーテン用ではないものを使うと、いろいろなデザインがあって、必ず部屋になじんでくれるものに出会える気がするのです。これもカーテン用ではないので、窓との距離がなく隙間ができにくいです。
そしてカーテンに、レースのリボンを縫いつけて、ポールに通したのは文房具用の綴じリング。レースならそのまま、適当な穴に通せばそのままカーテンになります。開閉もスムーズ。こちらも、安全ピン同様おすすめですよ。
レースやお気に入りのクロスは大切にするあまり、しまい込んでしまいがちだと思います。せっかく気に入って買ったのだったら、いつも眺めていたいですね。すべての窓をこんなふうにできなくても、まずは小さな窓からアレンジして楽しんでみてはいかがでしょうか。
カーテンはサイズも大事ですが、もし幅が足りないのなら、別の布やレースを継ぎ足してもパッチワークカーテンみたいできっと素敵になりそうです。
お部屋の顔ともいえるカーテン。窓を隠すのではなく、光を取り込みながら上手にあしらうように、ということを心がけ、自由な発想でナチュラルに飾って、楽しんでみてくださいね。
こちらもあわせて
インテリアの夏支度は、窓まわりで総仕上げ! 真夏のウィンドウトリートメント
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カーテンはサイズも大事ですが、もし幅が足りないのなら、別の布やレースを継ぎ足してもパッチワークカーテンみたいできっと素敵になりそうです。
お部屋の顔ともいえるカーテン。窓を隠すのではなく、光を取り込みながら上手にあしらうように、ということを心がけ、自由な発想でナチュラルに飾って、楽しんでみてくださいね。
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村上静香様
コメントありがとうございます!カーテンを変えるのにちょうどいい季節ですよね。
アンティークのベッドカバーは、もう10年くらい前になるかと思いますがスウェーデンのアンティークショップで購入しました。レースがいっぱいの素敵なお店でした。
Rie Yoshiharaさま、スウェーデンのアンティークショップ!まずは航空券から買わなくてはいけないですね・・・笑。まずは東京でアンティークやファブリック屋さん探してみます〜。もしオススメがあったら教えてください!
村上静香様。
アンティークは一期一会なので、お気に入りに出会うまで探す旅をするもの楽しみのひとつかもしれませんね。村上様がとっておきの1枚と出会えますように!