田舎暮らしに憧れて都会から移住した建主（よそ者）と地域住民との日常的なコミュニケーションを図る場として、この大きな玄関土間を計画した。この大きな土間にはゆったりとしたベンチが造りつけられ、家の奥まで上がり込む事なく、気兼ねせずに四方山話を楽しむ事が出来る。採れたての野菜を持ってきた時も、犬の散歩中でも、汚れを気にせずに立ち寄れるし、日曜大工が趣味の建主のちょっとした作業場になる事もある。吹抜けから射し込む柔らかな光、外部につながる一続きの床、眼前に開けた眺望は内と外との境界を曖昧にし、家の中にいながら外の開放感を感じられる、とても居心地の良い空間となっている。

大野の家

北野彰作建築研究所

同じ広さなのに下駄箱４箱を取り去っただけで随分、空間の拡がり感が出ました。右隣に新たにシューズクロークを設けたことでシンプルで広々とした玄関が実現しました。壁に縦長のミラー付き収納ボックスを設けたことでお出かけする際の必須アイテムやメンテナンス用品を常設できています。
大阪にあるお手頃価格の中くらいな和モダンなおしゃれな玄関ホール (白い壁、セラミックタイルの床、黒いドア、黒い床、板張り天井、壁紙、ベージュの天井) の写真

小淵沢の家

猫と建築社

階段側より玄関土間を見る。玄関のベンチ、階段に使用したのはPaper woodという特殊合板。北海道の間伐材シラカバやシナ材に再生紙を挟み込んだ合板で、小口が美しい。シンプルな空間に程良い彩りを添えてくれる。
他の地域にあるお手頃価格の中くらいなモダンスタイルのおしゃれな玄関 (白い壁、セラミックタイルの床、ガラスドア、黒い床、クロスの天井、壁紙、白い天井) の写真

お手頃価格の引き戸玄関 (クロスの天井、板張り天井、黒い床、オレンジの床) の写真

玄関は家族やゲストを迎え入れ、見送る大切なスペース。「家の顔」と言われるとおり、玄関は家全体の印象を決めるだけなく、防犯、断熱、採光、収納など、さまざまな役割を担います。小さいスペースながら、ドア、下駄箱、収納などの設備をはじめ、玄関アプローチ、玄関ポーチ、玄関ホールといった内観から外観に渡る空間まで、玄関リフォームにはたくさんの選択肢があります。ご家庭のライフスタイルやニーズに合わせて、納得のいく玄関周りに仕上げましょう。

玄関ドアをリフォームする

玄関ドアは、玄関スペースの中で最も重要な箇所。予算が限られている場合でも、古くなったドアを塗り替えるだけでグッと印象が変わります。また、リフォーム用にデザインされたドアを活用すれば、工期や費用を抑えつつ、デザイン性、機能性ともに充実した玄関リフォームを実現することが可能です。また、ガラスドアで太陽光を取り入れると、玄関スペースを明るく演出することができます。玄関網戸は、室内の風通しをよくし、エアコンや扇風機の電気代が節約でき、虫よけ、結露対策に効果を発揮します。

玄関の空間を有効利用して収納力アップ！

狭い玄関でも空間を工夫して収納力をアップすれば、スペースにゆとりがうまれ、余裕のある豊かな暮らしを実感することができます。レインシューズやブーツなど場所を取る履物は、間仕切りの自由度の高いシューズボックスを選択し上手に収納しましょう。長さや色、デザインが異なる傘も、傘立てにまとめて入れれば、スッキリと整理することができます。また、壁と柱の間のスペースを使って、絵画を飾る棚や照明を設置するスペースを確保すれば、玄関スペースがバッと華やかになります。

玄関の使いやすさと安全性は妥協しない

高齢化社会を迎える日本にとって、住宅のバリアフリー化は重要な課題です。玄関エリアに段差をなくし緩やかなスロープを設置すれば、車椅子でも簡単に、そして安全に出入りすることが可能になります。スロープを設けるスペースがない場合は、階段昇降機で対応することも可能です。手すりは、車椅子に乗る人用とその他の家族用の2種類を設置しましょう。玄関に車椅子用の収納スペースを確保すると、外出準備が一箇所にまとまるので便利です。