大西憲司設計工房
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山手台の家

敷地は大阪府・北摂の山間部、30年程前に開発されたニュータウンの一角にある。春には前面道路に広がる満開の桜並木を望むことができる南東の角地に、夫婦とその父の3人のための住まいを計画した。
建主の要望は、前面道路の桜並木やこの地域からの大阪の街への眺望など、周囲の環境を生かした住まいであること、たくさんの本を収納でき、また来客者が宿泊できる部屋があること、などであった。
東西に長い敷地の特性とそのような要望を掛け合わせ、ボリュームを抑えた水平方向への伸びがある住まいを考えた。1階にはパブリックなスペースと父の部屋、そして客間(和室)を配置している。和室には土庇と濡れ縁があり、夏場は強い日差しが遮られ、冬場には暖かい光の元で日向ぼっこのできる快適な場所となっている。
2階には夫婦それぞれの寝室や客室、書庫などに加え、水平方向へ広がるバルコニーを配置している。奥行きのあるバルコニーを歩いていくと、外壁に囲まれた外部階段に辿り着き、大阪の街を一望できるルーフテラスへと誘われる。
家族が春には花見、夏には花火を見たりと、季節の変化を楽しみながらそれでいてそれぞれの時間を尊重し合いながら生活を送っていくことができる住まいの計画である。
プロジェクトの竣工年/制作年: 2013