PANDA:株式会社山本浩三建築設計事務所
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等々力の家/House in Todoroki

敷地のポテンシャルを最大限に活かす計画は、都市型住宅においては最優先事項であり、誰もが納得できるコンセプト、設計趣旨の一つであると考えています。それには瞬間的に敷地を読み解かなければなりません。何故なら、お施主様からご依頼を受ける前は、数社のプランの中の一つなので。

この「等々力の家」もその一つです。

敷地は高台の角地に位置し、前面道路幅が6mと比較的広い環境のもと計画を始めました。建ぺい、容積率はそれぞれ50%、100%。容積率は緩和はありませんが、建ぺい率には準耐火建築物+角地の計20%の緩和によって70%、これにより2階建てであれば2倍の140%のボリューム、気積が住空間として確保できます。また、自動車車庫は床面積の1/5まで、ロフト(小屋裏収納)の下階(この計画では2階)の1/2未満まで(但し天井高は1.4mまで)、屋根付きのバルコニーは、屋根の奥行は2mまでは容積率から除外できます。これらを踏まえ、等々力の家は計画を始めました。

1階には玄関や各寝室(3部屋)の50%と、自動車車庫や駐輪場(3台分)の20%で計70%でつかいきり、2階は残りは高台を活かす面でLDKや、水廻りを50%で配置し、残りの20%は屋根付きのバルコニーを配置しました。さらに2階の1/2を上限とするロフトを25%で計画し、最終的には165%の床面積を確保しました。

前面道路は坂になっており、道路斜線によって削られたシルエットにはならないように、2階上部のロフトは道路の高い側に配置し、道路に沿ったアウトラインとなっています。
都市住宅の設計は建築基準法とロケーションを読み解けば、自ずと無理のない最適な計画が生まれます。それが客観性のある自然な設計であり、そこには設計者の恣意的な考えは存在しません。


竣工 / 2025年
所在地 / 東京都世田谷区
規模構造 / 木造軸組み工法 地上2階
主要用途 / 専用住宅
用途地域/第一種低層専用地域
建ぺい・容積率/70・100%
敷地面積:98.52㎡
建築面積:68.76㎡
延べ床面積:120.83㎡
施工:株式会社晃栄ホーム
photo by 石井雅義
担当  石川
プロジェクトの竣工年/制作年: 2025
国: 日本