AS IT IS
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公園のような家

今回クライアントが希望した「すべり台、クラミングウォール、アスレチックネット、昇降ポール、けんすいバー、チェアハンモック」は一般的に住宅で採用されるものではありません。

クライアントが相談に行った住宅会社の中で弊社以外で相談に乗ってくれたのは1社のみだったようです。 「中には家の中にすべり台なんて作ってどうするの?コストコで買ってくればいいんじゃないの?」という方もいたようです。

そんなことは誰でも分かっていることで、ここで思い浮かぶのは社会学者宮台真司の「法の奴隷と言葉の自動機械」という言葉です。
社会全体を合理性のみでしか判断できない人達が多くいるのは良く分かっています。

ロジックだけでは割り切れない感情の部分が欠落している、それを宮台真司は「感情の劣化」と表現しています。

クライアントにとって不合理の中の合理性があることを考えようとしない人達が多いことも事実です。 不可解さ、偶発性、カオスの価値みたいなものを認識することも必要かなと思います。 カオスかもしれないけど、その価値をくみ取り、住まいとして成立させるのは私たちの役割です。

AS IT ISを開業する前にいたハウスメーカーでも同じ力学が働いていました。 「標準仕様、社内ルール」の9割のルール内に入る人は拾うけど、1割は切り捨てるという力学です。 社会がその9割によって作られている全体だと思い込み、1割を排斥する。

ルール内のものはAIにやらせておけばいいんであって、 ルール外のもので人と人がシンクロする経験をしないといろんな意味で終わります。 今回、クライアントとはそれができたので、クリエイティブであったのかなと思います。

決して奇抜なものを求めているわけではないのですが、みんながLike(いいね)を押すものではなく、その人にとっての価値感に共感し、導き、クライアントの良き理解者であり、勇気付けをすることがAS IT ISの使命ではないかと改めて完成引渡しをし、喜んで頂いた姿を見て思いました。
プロジェクトの竣工年/制作年: 2019
プロジェクトの費用: 1,000万円以上3,000万円未満
国: 日本
郵便番号: 300-4546