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住宅工事の見積もりにありがちな間違いを回避する方法

住宅工事の正確な見積もりを作成するには、そのプロジェクトに関わる多くの要素を精査する必要があります。その方法をご紹介します。

Houzz Pro

2021年4月12日

住宅施工の事業にとって、案件の費用や収益性を把握し続けることは、最も重要かつ困難な作業のひとつです。正確な見積書を作成するには、高い精度が必要であり、同時に全体のバランスを保つことが重要です。価格設定が高すぎれば、顧客を競合他社に奪われる可能性があり、かと言って低すぎれば、利益をあげることができません。QuickBooks 社の調査によると、正しく利益を見積もることのできない請負業者が全体の 3 分の 1 近くにのぼるそうです。損失を出しながらプロジェクトを進めれば、事業に壊滅的な打撃を与えかねず、回答者の4人に1人は、わずか 2、3件の不正確な見積もりによって廃業せざるを得ない状況に追い込まれることもある、と述べています。

多くの不確定要素や変動するコスト、そして測定困難な抽象的なものを含むからといって、見積書を当てずっぽうで作るべきではありません。しかしながら、調査回答者の半数以上がまさにそうしていることから、請負業者の 40% が見積書の作成に自信を持てないのもうなずけます。利幅の小さい住宅建築業界では、見積書作成ソフトウェアへの投資は、競合他社に差をつけ、ビジネスを発展させるのに役立ちます。

Houzz Pro 見積書作成ツールを使えば、正確な見積書をたった数分で簡単に作成できます。この記事では、住宅の施工やリフォームなど一般的な見積もりで気をつけるべき点と、Houzz Pro 統合型ビジネスソフトウェアを使って、ありがちな過ちを回避する方法をご説明します。

間違い その 1:金銭の透明性の欠如

顧客に対して、項目別に内訳明細を示して費用の提案をおこなう事業者は、一括価格を提案する事業者に比べて新規案件の成約件数が多くなっています。コストの明細をオープンにすることで、お金の使途がより明確になり、顧客と信頼関係を築くことができます。また、プロジェクトの価値について理解を深めてもらうこともできるでしょう。

Houzz Pro の見積書作成ツールでは、自分でカスタマイズしたテンプレートを使用して、顧客向けの内訳明細書を簡単に作成できます。見積書には、材料費、人件費、手数料、消費税、その他のすべての費用を明確に表示しましょう。また、自社のロゴや連絡先を入れてプロ仕様のフォーマットを設定したり、完成した見積書を送信するときに個別のメッセージを追加したりすることもできます。Houzz Pro 見積書作成ツールを使うことで、より一層プロフェッショナルな形で貴社のブランドを表現することができます。また、詳細かつ美しいデザインの見積書は、顧客の信頼を築き上げ、より多くの案件の成約につながります。

間違い その 2:人件費の過小評価

QuickBooks 社の調査によると、人件費は見積りが最も難しく、しかも案件の費用全体の中で最も高額な項目でもあります。すべての作業者、協力会社、あるいは専門家に対して一律の時間給が決まっているわけではありません。経験レベル、報酬、そして生産性の高さを考慮に入れる必要があるのです。例えば、経験豊かな施工業者は比較的高い作業費を請求するかもしれませんが、経験の少ない会社と比較すると短時間で仕事を完了させられるかもしれません。

間違い その 3:仕様変更書を作成しない

プロジェクトの範囲が徐々に広がっていくのは、住宅工事の工程では避けられないことです。施主が途中で考えを変えるのはよくあることです。壁の位置の変更を希望することもあれば、浴室の床をもっと高価なタイルしようと思うこともあるでしょう。

どのような変更であっても、それはプロジェクトの見積もり費用の増加へとつながる可能性があります。仕様変更書を作成すれば、追加作業の内容、それによって生じる費用を顧客に示して、追加請求が発生することを事前に確認・承諾してもらえます。仕様変更を作成しないと、顧客への請求漏れが生じたり、追加費用の合意が取れていなかったために顧客に支払いを拒否される恐れもあります。

Houzz Pro を使えば、簡単に仕様変更書を作成し、承諾を得るため顧客に送信できます。一から作成することも、承諾済みの見積書から作成することもできます。また、承諾の期日と支払条件を設定することもできます。ひとたび顧客に送信されると、顧客は仕様変更の条件を確認して、同意するボックスにチェックを入れたうえで、電子サインと「承諾」ボタンを押すことで、合意が成立します。 承諾済みの見積書への​​変更は、顧客との関係悪化や厄介な状況を招きかねません。顧客に Houzz Pro 上ですべての変更を確認・承諾してもらうようにすれば、適切に文書化され、注意義務の履行およびコミュニケーションを保証することになります。それは最終的に貴社が支払いを受け、同時に顧客満足度を満たすことにつながります。つまり双方にとってメリットがあるのです。

間違い その 4:リスク評価と不測の事態への不備

いかなる案件も一連のリスクを伴うことは周知の事実であり、時にはトラブルに発展する可能性もあります。そうなると経済的損害を被ることにもなりかねません。機器の破損や人事上の問題、不良品、天候条件は住宅工事の専門家としてあらかじめ考慮しておくべきリスクの一部に過ぎません。不測の事態に備えて予算を組むことで、費用超過を防ぎ、不測の事態が起こった場合も、利益を犠牲にすることがないようにする必要があります。また、案件のリスクが高すぎて引き受ける価値がないかを評価することも必要でしょう。Houzz Pro の効率的で正確な見積書作成ソフトウェアの使用により、収益に大きな影響を与える不測の事態に備え、プロジェクト範囲の拡大を防ぎ、確実に予算策定を図ることが可能です。

ご存知のように、住宅施工業とは複雑な事業であり、正確な見積書の作成を困難にする不確定要素とリスクに満ちています。 皆さんの事業に経済的負担を与えうる事態が起こる可能性も非常に高いことを踏まえ、人為的ミスを排し、包括的な案件管理ソフトへの投資を検討することをおすすめします。

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Houzz Pro は、住まいの専門家のために開発された、マーケティング・案件・顧客の一元管理ツールです。