株式会社 藤村デザインスタジオ 一級建築士事務所

人形町の家

「既存建築との対話そして光に包まれた空間へ」

今回のリノベーションは、「既存建築との対話」をコンセプトに設計を 進めました。それは、既存建築をそのまま利用することではなく、 既存建築を理解し受け入れる事で、そのフォルムを引き出し、 あたかも、今回のためにデザインされたかのように思わせ、 新しいデザインへと進化させるという考え方です。 時の経過と共にその意味を失ったフォルムを、意味のあるフォルムに 置き換える手法は、スクラップ&ビルドを繰り返す今の社会においては 必要なテクニックだと感じています。

当初、リビングにある大きな梁構造は、狭い空間を大きく分断していました、
そこで今回、その梁にあえて間接照明を与える事で、空間に広がりと
一体感を持たせ、家具や床にホワイトアッシュを使用する事で、
明るさと心地よさを加えることができました。
又、壁面に沿うように配置した間接照明も、空間に広がりをあたえ、
空間全体に新しい命を吹き込みました。
ロフト階にもうけた寝室は、その特徴的なアール型天井をそのまま生かし、
間接照明のみの空間を創る事で、より協調的でありながら優しく包み込む
光に包まれた空間へと生まれ変わらせる事が出来ました。
この様にして、極小空間に光と広がりそして、心地よさを与え、
様々な生活シーンに対応できる空間が生まれました。

今回のリノベーションプロジェクトでは、全てのデザインに意味があるとえ、
既存建築と対話をし、そのフォルムを最大限に引き出し、新しい空間へと
進化させるという当初の目的を達成出来たと感じています。
プロジェクトの竣工年/制作年: 2016
国: 日本
郵便番号: 103-0013