中野の住宅 / ツーバーフォー住宅のリノベーション
SOHO住宅のリノベーションです。クライアントはアニメの効果音の制作を在宅で行っていて、仕事場が音響的に不十分である事と、家全体のデザインの物足りなさがリノベーションのきっかけでした。今回外壁と屋根以外ほぼ全体をフルリノベーションしています。構造は木造2×4で、構造設計者と検討したうえで大幅に間取りを変えています。夫婦+娘3人の住まいですが、延床面積が30坪あまりであるため、廊下をできるだけ室内化して各部屋を広くし、また音響室とする仕事部屋を近隣への音漏れがない位置に移動して、吸音壁を施し、天井を高くして、機能的にもスペース的にも改善しています。今回外部の門扉やアプローチ空間も改修しましたが、室内も含めてクライアントの要望をよくヒアリングし、場所毎それぞれ特徴のある素材を選定しました。エントランス廻りはスチールのリン酸処理仕上げと特殊セメントの左官(モールテックス)、浴室、ユーティリティはモールテックスとタイル、フローリングはヴィンテージ加工されたオークなど、ショールームや施工事例を確認しながらクライアントと一緒に素材を決めていきました。仕事部屋は他と雰囲気を変えて、チーク化粧合板の天井、黒のファブリックで仕上げた吸音壁、間接照明、機械装置をコンパクトに入れ込むために製作したデスクなど、気持ちの切り替えを意識した素材選定と、狭いながら使いやすさに配慮したオーダー家具を設置しています。子供部屋はフローリングと色合いを合わせた長いテーブルを造り付けとして、姉妹3人仲良く使える勉強スペースとしています。都心のコンパクトなSOHO住宅ですが、このように素材や造作の違いが、それぞれの空間を特徴付け、結果的に様々な居場所をつくることが出来ました。仕事とプライベートの切り替えがしやすく、そして家族全員が楽しく暮らせる住まいとなっています。
プロジェクトの竣工年/制作年: 2017
プロジェクトの費用: 3,000万円以上5,000万円未満
国: 日本