株式会社seki.design
97件のレビュー

山本通の家   素材の質感にこだわった、ここちよい暮らし

建築家である私たち(夫婦+子供2人)が住む、自宅マンションのリフォームです。テーマは「素材の質感」。一般的な3LDKの中で(大きく間取りを変えることなく)ここちよく生活する方法を考えた結果、素材感のあるもの、触って気持ちの良いものに囲まれた暮らしをめざすことになりました。まだ小さいふたりの子供たちにとっても、木、タイル、ステンレス、左官壁、ファブリックといったさまざまな「質感」に日々触れることで、感性を育むきっかけになればと思っています。また、良い既製品をうまく使うことも、もうひとつのテーマでした。建築家の住宅はオーダーメイドばかりになりがちですが、よりよい工業製品を探すことに時間をかけ、使い方を工夫することで、機能性とデザイン性を両立しつつ、コストダウンも可能となりました。とくにキッチンはその象徴とも言えるところで、キャビネット部分は考え抜かれた機能性と耐久性を兼ね備えた大手メーカーの既製品を使い、天板とカウンター部分はデザインを重視したオーダーメイドのものを用いています。見せたい部分のデザイン性をアップしつつ機能性も実現し、またコストも抑えることができました。LDKではソファを置かず、広々と感じることを優先しています。一方、子供が宿題をしたり、ノートパソコンを開いて仕事をしたりできるようにと、ダイニングテーブルは200cm×90cmと大きめのものを置きました。また、ソファがない代わりにこのダイニングテーブルの高さを60cmと低く設定し、片側をベンチシートにすることで、ソファリビングのようなくつろぎも。照明は、明る過ぎて均一な空間になってしまわぬよう、強弱をつけ、素材感を引き立てるような位置に配しています。また、シーンに合わせて明るさを調整できるようにしており、暖かで落ち着く空間づくりをめざしました。
Photo:福澤昭嘉
プロジェクトの竣工年/制作年: 2013
国: 日本