U建築設計室 / U-Architects Studio
8件のレビュー

段景の家

大きな高低差に囲まれながらも、フラットな地盤面をもつ土地に建つ住宅です。
敷地の内外にまたがる古い既存擁壁には手を加えることができず、建物を守るための防護壁が必要となりました。
この防護壁は制約であると同時に、この家の外観や間取りを形づくる要素にもなっています。

南側は道路のように見えながら法的には隣地であり、出入りは西側の坂道から行います。
こうした複雑な条件のもとで、外には適度に閉じつつ、内には光や視線の抜けを取り込み、静かで落ち着いた住空間をつくりました。

「段景の家」という名前は、周囲の高低差や壁、窓、視線の重なりによって生まれる段階的な空間の変化と、その中で立ち現れる光、空、緑、陰影といった、この家ならではの風景を意味しています。
厳しい敷地条件を受け止めながら、その条件だからこそ生まれる静かで豊かな暮らしの情景をかたちにした住宅です。

木造2階建て
延べ面積 104.16㎡
撮影:Akiko Osaki
プロジェクトの竣工年/制作年: 2025