常盤の家
敷地は高度経済成長期に造成された広大な住宅団地内に位置する。一区画が100坪程度とゆとりある区画割りで、風致地区の外壁セットバックおよび緑化の促進、歩道や公園などの公用地も緑化され造成から40年余りの歳月を経て成熟した街並みが形成されている。一方で北側に建物を寄せて南に大きな庭を構える一様な設えは、庭と住戸の関係を希薄にするだけでなく周囲と分断した印象を与えている。さらに住民の高齢化も相まって人気の無い寂しい印象の街並みだと感じられた。
土地の形状は正方形に近い平坦な整形地。北下がりの造成で南北隣地とはそれぞれ2m程の段差がある。東側で坂道に接道し周囲には隣家が整然と立ち並んでいる。
この地域全体に広がる緑の空気感を身に沁みて過ごす生活は豊かであろう。さらに地域の緑を享受するだけでなく地域に貢献する互恵的な建築の建ち方で活気の無い街並みに違いを作り、次世代の街並み形成に貢献できればと期待した。そこで街並み構成を支配している一様な庭のあり方に違いをつくることを考えた。この緑の空気感を自然に日常に感じられるように住戸を分棟して敷地全体に広げるような平屋を計画した。敷地中央には室内外の主従関係性が生まれないように室内と同程度の広さの中庭を配し、中庭を取り囲む各住棟をズラしながら内外の有機的な一体感を高めている。さらに敷地外周部には凹みをつくり周囲との接点となる小さな庭を配置した。これは周囲の空気が敷地に入り込んで有機的に絡み合うイメージで入り庭と呼ぶことにした。入り庭の緑は近隣の緑と一体化して緑の層を形成し、お互いに適度なプライバシーを保ちつつ、敷地内のアクティビティーを地域へと表出するフィルターのような役割を果たしている。複数の中庭と入り庭によって、住戸内外、敷地内外が緩やかに溶け合い、空気感が一体となった豊かな生活が入り庭を通して表出し、街並みへ豊かな表情が与えられればと期待している。
お客様からのレビューはこちらです。
https://www.houzz.jp/viewReview/1102311/
土地の形状は正方形に近い平坦な整形地。北下がりの造成で南北隣地とはそれぞれ2m程の段差がある。東側で坂道に接道し周囲には隣家が整然と立ち並んでいる。
この地域全体に広がる緑の空気感を身に沁みて過ごす生活は豊かであろう。さらに地域の緑を享受するだけでなく地域に貢献する互恵的な建築の建ち方で活気の無い街並みに違いを作り、次世代の街並み形成に貢献できればと期待した。そこで街並み構成を支配している一様な庭のあり方に違いをつくることを考えた。この緑の空気感を自然に日常に感じられるように住戸を分棟して敷地全体に広げるような平屋を計画した。敷地中央には室内外の主従関係性が生まれないように室内と同程度の広さの中庭を配し、中庭を取り囲む各住棟をズラしながら内外の有機的な一体感を高めている。さらに敷地外周部には凹みをつくり周囲との接点となる小さな庭を配置した。これは周囲の空気が敷地に入り込んで有機的に絡み合うイメージで入り庭と呼ぶことにした。入り庭の緑は近隣の緑と一体化して緑の層を形成し、お互いに適度なプライバシーを保ちつつ、敷地内のアクティビティーを地域へと表出するフィルターのような役割を果たしている。複数の中庭と入り庭によって、住戸内外、敷地内外が緩やかに溶け合い、空気感が一体となった豊かな生活が入り庭を通して表出し、街並みへ豊かな表情が与えられればと期待している。
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プロジェクトの竣工年/制作年: 2014
国: 日本
郵便番号: 248-0022