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盆栽を始めよう! 初心者のための基礎知識とQ&A
心安らぐ盆栽の世界。少しずつ手をかけて育てていく楽しみをご紹介します。
Janet Dunn
2017年4月20日
盆栽とは、ただ鉢に小さな木を植えたもの、ではありません。文字どおりの意味は「盆に植えた草木」ですが、その技は時をさかのぼること数世紀、自然の景観をお盆の上で小さく再現し、小さな像などを添えた中国の「盆景」からきています。盆栽は1本の木を育てることに注力し、形を大事にするミニマリスト的な側面をより強く備えています。時間をかけて作り上げていく技は、園芸、芸術、立体造形と、ゆっくり気長に自然と向き合う姿勢とが一緒になった生まれたものです。盆栽をとおして生活に静けさと穏やかさを取り入れると何がよいのか、そして初心者はどこから始めればよいのかを解説します。
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ペースを落とすことを教えてくれる
意識して自然との結びつきを持つと、現代のライフスタイルにつきもののスピードや人工的な不自然さがもたらす弊害を解消してくれます。家の中や庭にある植物の存在は、その穏やかで急がないペースで私たちのストレスを癒し、スピードをゆるめて深く思いを巡らせる状態へ導いてくれます。
自然をテーマに著作を書いたアメリカの作家で詩人、ハル・ボーランドの美しい言葉によく言い表されています。人が何をしても木の成長が早まるわけではありません。でも、丁寧に手をかけていくうち、盆栽の木が持つ強さと粘り強さが確かに感じられてくるはずです。
意識して自然との結びつきを持つと、現代のライフスタイルにつきもののスピードや人工的な不自然さがもたらす弊害を解消してくれます。家の中や庭にある植物の存在は、その穏やかで急がないペースで私たちのストレスを癒し、スピードをゆるめて深く思いを巡らせる状態へ導いてくれます。
自然をテーマに著作を書いたアメリカの作家で詩人、ハル・ボーランドの美しい言葉によく言い表されています。人が何をしても木の成長が早まるわけではありません。でも、丁寧に手をかけていくうち、盆栽の木が持つ強さと粘り強さが確かに感じられてくるはずです。
空間にポジティブな「気」をもたらす
盆栽と風水には共通する部分が多くあります。盆栽は自然のバランスを表す形になるように育てていきます。風水の原理も、環境における陰と陽のバランスを整えることで調和を育んでいく考え方です。風水の起源である陰陽五行説では生命には5つの基本要素があるとしており、そのうちの2つが木と土ですが、盆栽はこの木と土を家に取り入れ、ポジティブな気の流れをもたらしてくれます。
盆栽と風水には共通する部分が多くあります。盆栽は自然のバランスを表す形になるように育てていきます。風水の原理も、環境における陰と陽のバランスを整えることで調和を育んでいく考え方です。風水の起源である陰陽五行説では生命には5つの基本要素があるとしており、そのうちの2つが木と土ですが、盆栽はこの木と土を家に取り入れ、ポジティブな気の流れをもたらしてくれます。
変化し続ける芸術の形
盆栽は「終わりのない芸術」ともいわれ、環境に応じて、また育てる人が考えながら手を入れていくのに従って、常に進化していきます。盆栽は四季を映し出す小さな鏡。秋になれば葉は色を変えてやがて散り、春から夏にはふたたび芽吹きます。
盆栽は「終わりのない芸術」ともいわれ、環境に応じて、また育てる人が考えながら手を入れていくのに従って、常に進化していきます。盆栽は四季を映し出す小さな鏡。秋になれば葉は色を変えてやがて散り、春から夏にはふたたび芽吹きます。
都会に暮らすガーデナーの趣味にぴったり
コンクリートに囲まれた都会に暮らしていても育てられる木が盆栽です。土も水も場所もほんの少しあればよく、バルコニーでも室内でも、両方を組み合わせても育てられます。密度の高い都会生活では孤独や疎外感を感じることも多いですが、盆栽を愛好する人とつながることで、仲間の輪ができ、お互いに体験やアドバイスを共有しあうこともできます。
コンクリートに囲まれた都会に暮らしていても育てられる木が盆栽です。土も水も場所もほんの少しあればよく、バルコニーでも室内でも、両方を組み合わせても育てられます。密度の高い都会生活では孤独や疎外感を感じることも多いですが、盆栽を愛好する人とつながることで、仲間の輪ができ、お互いに体験やアドバイスを共有しあうこともできます。
自分だけの自然造形を作る
盆栽は育てる人と木の共同制作です。両方が自分の個性と本質を持ち寄って、ひとつしかないユニークな存在を作り上げていきます。盆栽は私たちが内面に持っている、草木を愛する心やアートを表現したい気持ちに働きかけます。育てる人が目をかけ、育み、生きた芸術へと少しずつ育ててゆく盆栽の木には、ひとつとして同じものはないのです。
盆栽は育てる人と木の共同制作です。両方が自分の個性と本質を持ち寄って、ひとつしかないユニークな存在を作り上げていきます。盆栽は私たちが内面に持っている、草木を愛する心やアートを表現したい気持ちに働きかけます。育てる人が目をかけ、育み、生きた芸術へと少しずつ育ててゆく盆栽の木には、ひとつとして同じものはないのです。
生涯にわたって、ときにはその後も続く趣味
盆栽の歴史をひもとくと、驚くほど長い樹齢が伝えられる木がいくつかあります。盆栽の名手として知られる小林國雄さんが開いた春花園盆栽美術館には、樹齢800年といわれるものも。広島で盆栽業を営んできた山木家が6代にわたって受け継いできた貴重な五葉松の盆栽は、1945年の広島への原爆投下を生き延び、現在はアメリカ、ワシントンの国立盆栽盆景園に展示されています。
長年にわたり大事にしてきた盆栽は、次の世代の家族へ伝えていく宝にもなります。その木を大切に育てた人を思い出す、生きた証になるのです。昔から盆栽を人に贈る行為には、相手に愛情と敬意を示し、長寿と幸せを願う意味がこめられているといわれています。
盆栽の歴史をひもとくと、驚くほど長い樹齢が伝えられる木がいくつかあります。盆栽の名手として知られる小林國雄さんが開いた春花園盆栽美術館には、樹齢800年といわれるものも。広島で盆栽業を営んできた山木家が6代にわたって受け継いできた貴重な五葉松の盆栽は、1945年の広島への原爆投下を生き延び、現在はアメリカ、ワシントンの国立盆栽盆景園に展示されています。
長年にわたり大事にしてきた盆栽は、次の世代の家族へ伝えていく宝にもなります。その木を大切に育てた人を思い出す、生きた証になるのです。昔から盆栽を人に贈る行為には、相手に愛情と敬意を示し、長寿と幸せを願う意味がこめられているといわれています。
思い入れと愛着が生まれる
盆栽をひとつ育てることは、生涯つきあえる相手を手に入れることでもあります。盆栽愛好家の多くが、盆栽を育てるのは木とともに長い旅路に出るようなもので、ペットに抱くような深い愛着と責任感を感じる、と話します。
盆栽をひとつ育てることは、生涯つきあえる相手を手に入れることでもあります。盆栽愛好家の多くが、盆栽を育てるのは木とともに長い旅路に出るようなもので、ペットに抱くような深い愛着と責任感を感じる、と話します。
よくある盆栽Q&A
初心者でもできますか?
エキスパートから初心者まで、世界中の人が盆栽について学び、実践しています。日本には人生をかけて修行を重ね技を磨いた盆栽の名手がいますが、彼らが手がけた作品は高く評価され、庭園や博物館などに展示されています。初心者でも少しの知識があれば始められ、大金をかける必要もありません。やりながら時間をかけて学んでいく過程を楽しみましょう。
初心者でもできますか?
エキスパートから初心者まで、世界中の人が盆栽について学び、実践しています。日本には人生をかけて修行を重ね技を磨いた盆栽の名手がいますが、彼らが手がけた作品は高く評価され、庭園や博物館などに展示されています。初心者でも少しの知識があれば始められ、大金をかける必要もありません。やりながら時間をかけて学んでいく過程を楽しみましょう。
何から始めればいいですか?
種から植える、挿し木から育てる、鉢植えを買うといった方法があります。園芸店の多くで盆栽用の植物を売っているので、初めてならそれを買うのもよいでしょう。リサーチするときはまず盆栽の基本を読んで学び、有名な盆栽の写真を見てみましょう。それから盆栽に詳しい園芸店を探し、実際に足を運んだり、ネットで始め方や育て方を学んだり、個人的に教えてもらえる場所を探したり、盆栽愛好家の会に参加するといった、さまざまな方法があります。
盆栽の良いところは、始めるときにすべて理解しなくてもよい点です。木が新しい環境になじんできたら、いったん立ち止まってよく観察し、手入れの仕方を学び、知識を得て、どんな風に進めていきたいのかを決めます。
種から植える、挿し木から育てる、鉢植えを買うといった方法があります。園芸店の多くで盆栽用の植物を売っているので、初めてならそれを買うのもよいでしょう。リサーチするときはまず盆栽の基本を読んで学び、有名な盆栽の写真を見てみましょう。それから盆栽に詳しい園芸店を探し、実際に足を運んだり、ネットで始め方や育て方を学んだり、個人的に教えてもらえる場所を探したり、盆栽愛好家の会に参加するといった、さまざまな方法があります。
盆栽の良いところは、始めるときにすべて理解しなくてもよい点です。木が新しい環境になじんできたら、いったん立ち止まってよく観察し、手入れの仕方を学び、知識を得て、どんな風に進めていきたいのかを決めます。
盆栽に向いているのはどんな植物?
盆栽に向く木や低木はたくさんあります。いくつか例を挙げると、マルメロ、柿、ザクロ、杜松(ネズ)、金のなる木(カゲツ)、イチジク、アキニレ、オリーブ、カエデ(モミジ)、ジャカランダ、ツゲ、マツ、サルスベリ、ウメ、サクラなどは見て美しく、育てやすいといえます。コトネアスターは初めての方にうってつけです。ただし、住んでいる地域の気候や、どんな場所で育てるかによって選択肢は変わってきます。いちばん大切なのは、自分が惹きつけられるもの、見ていてうれしくなるものを選ぶことです。
盆栽に向く木や低木はたくさんあります。いくつか例を挙げると、マルメロ、柿、ザクロ、杜松(ネズ)、金のなる木(カゲツ)、イチジク、アキニレ、オリーブ、カエデ(モミジ)、ジャカランダ、ツゲ、マツ、サルスベリ、ウメ、サクラなどは見て美しく、育てやすいといえます。コトネアスターは初めての方にうってつけです。ただし、住んでいる地域の気候や、どんな場所で育てるかによって選択肢は変わってきます。いちばん大切なのは、自分が惹きつけられるもの、見ていてうれしくなるものを選ぶことです。
どんな道具が必要ですか?
基本的な道具は最小限です。切れ味がよく細かな剪定作業に向いた専用の剪定ばさみ、針金、針金切りばさみはたいていの園芸道具店で扱っています。園芸店には盆栽用の土、肥料、鉢などの容器も揃います。木が成長し自分も詳しくなっていくと、ほかにもたくさんの細かな道具がありますが、本格的に熱を入れるまでは少ない道具で始めればOKです。
基本的な道具は最小限です。切れ味がよく細かな剪定作業に向いた専用の剪定ばさみ、針金、針金切りばさみはたいていの園芸道具店で扱っています。園芸店には盆栽用の土、肥料、鉢などの容器も揃います。木が成長し自分も詳しくなっていくと、ほかにもたくさんの細かな道具がありますが、本格的に熱を入れるまでは少ない道具で始めればOKです。
どんな場所で育てたらよいですか?
盆栽は室内で楽しむ植物、と考えている人も多いようですが、大半の樹木が屋外で育つように、小型の木である盆栽も同じです。とはいえ、家の中や半屋外では育てられないわけではありませんし(イチジク属は室内でもよく成長します)、厳しい気候の時期に屋外向きの木を室内へ移すメリットがないわけでもありません。
盆栽には、はじめに木を直接土に植えて育て、後から鉢に植え替える方法もあります。こうすると幹が太く丈夫になり、細い幹の木よりも枯れにくくなります。
盆栽は室内で楽しむ植物、と考えている人も多いようですが、大半の樹木が屋外で育つように、小型の木である盆栽も同じです。とはいえ、家の中や半屋外では育てられないわけではありませんし(イチジク属は室内でもよく成長します)、厳しい気候の時期に屋外向きの木を室内へ移すメリットがないわけでもありません。
盆栽には、はじめに木を直接土に植えて育て、後から鉢に植え替える方法もあります。こうすると幹が太く丈夫になり、細い幹の木よりも枯れにくくなります。
盆栽にも花が咲きますか?
庭の木や低木が季節の変化に応じて色を変え、葉を落とし、つぼみをつけて花を咲かせるように、盆栽も同じように季節の移ろいを楽しめます。
花をつける盆栽として人気が高いのが、ツツジ、モクレン、クチナシ、ツバキ、フジなどです。ブーゲンビリアの盆栽も見事な花を咲かせます。
庭の木や低木が季節の変化に応じて色を変え、葉を落とし、つぼみをつけて花を咲かせるように、盆栽も同じように季節の移ろいを楽しめます。
花をつける盆栽として人気が高いのが、ツツジ、モクレン、クチナシ、ツバキ、フジなどです。ブーゲンビリアの盆栽も見事な花を咲かせます。
どのくらいの大きさまで成長しますか?
これは育てる人次第で決められます。指ぬきほどのミニサイズから2メートルを超すものまで、育てる人がインテリアや庭に合わせて大きさを調整していきます。日本では、鉢に植えた木を運ぶのにどれだけの手が要るかで盆栽を分類します。高さ2.5~7.5センチで巧みに形を整えた苗木(豆盆栽)は指2本で持ち上げられるサイズです。それより大きくなると、1人の手で運べる「中物」と2人の手が必要な「大物」があり、樹高75センチから1.5メートルまでがこれにあたります。これをしのぐのが樹高2メートル級の堂々たる盆栽で、皇居の庭園にもありますが、力持ちの男性が4人で運ぶ大きさです。
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どんなふうに飾ったらよいのでしょうか?
どんな鉢を選ぶかは、絵画をどんな額に入れるかに似ています。凝った装飾の鉢は、木が持つ複雑な造形美を損なってしまいます。アースカラーでオーガニックな素材感の深めのトレーや器なら、素晴らしい小さな木の形や色とも合う組み合わせです。鉢の中で苔や石を飾りに添えることもできますが、やりすぎないこと。主役はあくまでも木です。
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モダンなインテリアにも合うでしょうか?
盆栽は日本庭園や日本のデザイン要素がある部屋、玄関などに置くと完璧に決まりますが、実際はどんなインテリアであっても、また、あらゆる部屋に置くことができます。写真はモダンな部屋ですが、尺度の違いを生かした面白さを演出しているのに気づきましたか? 小さな盆栽を巨大なカラーブロックの絵の近くに置いたことで、繊細さがより際立ってみえます。
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盆栽のよさを引き出すのは、やはり盆栽ならではの姿かたちが映えるすっきりとシンプルな空間ですから、そのための余白を作りましょう。小型の盆栽なら室内に持ってきて、パーティなどの特別な場を飾ることもできます。ダイニングテーブルの中心に置けば話題のきっかけにもなり、興味を持ったゲストを盆栽仲間にしてしまえるかもしれません。写真のダイニングルームでは、壁の絵に描かれた木の形と、木の枝を模したコンテンポラリーな照明が、盆栽とさりげなくリンクしています。
木を傷めることにはなりませんか?
盆栽は木を傷めつけている、と考える人もいるようです。植物の特色を生かして手を加えるのは、植物に苦痛を与えるかという観点からみると、西洋で好まれるエスパリエ(果樹などを壁面に這わせた仕立て)やトピアリー(装飾的な剪定)、枝やつる、寄せ植えを使った生け垣づくり、あるいは決められた形に統一して剪定するのと変わりません。植物を鉢植えにしたり剪定したりすれば、必ず自然のままの伸び方とは変わってきます。自然の力に左右される野山の木よりも、盆栽の方がよく育つ場合もあります。そして盆栽は育てる人に深い喜びを与え、美を表現する場を与えつつ、小さいながら持てる可能性を発揮しているのです。
教えてHouzz
盆栽を育てている方は、写真をコメント欄に投稿してください。
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