洗面室、浴室、トイレにダウンライトを配灯するポイントは?
身支度をととのえる洗面所や、心身ともにくつろぐ浴室のダウンライト選び。空間ごとにダウンライトの配灯計画を解決するシリーズの第3弾。
本田綾子|Ayako Honda
2017年8月25日
フリーランスのライター。ドイツ・ライプツィヒ在住。
宅地建物取引主任者、照明コンサルタント、リビングスタイリスト2級取得。
まちづくり設計事務所、住宅設備メーカーの経験を経て、建物だけでなくその奥にある人の暮らしにも興味を持つ。執筆分野は、インテリア、住宅、不動産、移住、まちづくり、旅など様々。人、モノ、場所など、暮らしに入り込んだ取材・執筆が得意。
取材先で出会った人と、元々の建築好きの影響から、国内だけでなく海外で暮らしてみたいと思うようになり数ヶ国のまちや家に住まう。現在は大好きなまち、ヨーロッパをメインに活動。
■サービス内容
● 雑誌やウェブサイトでのライティング、取材、翻訳(英→日)
● 留学・移住サポート、コンサルティング
●日本文化や生産物の海外PR、SNS発信
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ダウンライト照明の配灯のポイントを解説するシリーズ記事、今回は、バス・トイレなどの水回り部分について解説します。バスルーム、トイレ、洗面室(パウダールーム)はメーカーが販売するユニット製品が使われることも多く、あまり自分でコーディネートすることは少ないスペースかもしれません。しかしひと工夫して照明計画をすれば、見た目にもセンスのよい、快適な水回り空間になります。
ダウンライトで照明をコーディネートしたバスルーム、トイレ、洗面室などの水回り空間は、スタイリッシュですっきり爽やかな空間になります。灯数はそれほど必要ありませんが、ちょっとしたコツを踏まえれば、雰囲気をぐっと変えることができます。
水回りには防水・防滴機能付きの照明器具を
バスルームや洗面スペースの照明器具は、ダウンライトに限らず「防水・防滴」機能付きの照明器具を選びます。水に濡れても問題が起こらないように器具が保護されています。特にバスルームは、防水機能付きの器具から選びましょう。値段は、通常の照明器具より少し高めにはなります。
バスルームや洗面スペースの照明器具は、ダウンライトに限らず「防水・防滴」機能付きの照明器具を選びます。水に濡れても問題が起こらないように器具が保護されています。特にバスルームは、防水機能付きの器具から選びましょう。値段は、通常の照明器具より少し高めにはなります。
バスルームからの蒸気が流れ込む洗面スペースも、防水・防滴機能の照明器具の使用が推奨されますが、通常の器具を使うケースも多いです。でも、バスルームと洗面がひとつながりの空間だったり、発生する蒸気の多かったりする場合は、防滴機能付きの照明器具を選びましょう。
照明専門店、照明デザイナーを探す
照明専門店、照明デザイナーを探す
洗面室の照明は、鏡にうつる顔色やメイクアップを見るために、従来は昼白色を選ぶのが基本でした。写真のように昼白色を使った白く明るい空間は、さわやかな印象になります。
最近は、家全体の照明をトータルコーディネートで電球色にする場合は、バスルームや洗面でも電球色を使うことも少なくありません。電球色の空間は、ものの色が本来より赤みを帯びて見えますが、空間としてはホテルのようなしっとりとした印象になります。
洗面台まわりの照明選び
洗面台にはミラー照明を配灯します。ミラーにダウンライトを設置する場合は、鏡への光の映り込みに注意します。ダウンライトは器具を中心に丸く光が広がるので、鏡に近すぎると反射してまぶしく感じてしまいます。写真はミラー上部を隠し、壁に光をあてた演出をしています。
洗面台にはミラー照明を配灯します。ミラーにダウンライトを設置する場合は、鏡への光の映り込みに注意します。ダウンライトは器具を中心に丸く光が広がるので、鏡に近すぎると反射してまぶしく感じてしまいます。写真はミラー上部を隠し、壁に光をあてた演出をしています。
しかし、鏡から離しすぎると、頭の上に配灯することになり、頭上から光が降り注ぐので、顔に影がかかってしまいます。そこで、作業スペース、洗面ボウルの上あたりに配灯すると、ちょうどよい位置になるでしょう。メーカーの洗面台を選んだ場合は、ミラー照明がすでについているので、追加する必要はありません。
新築やリノベーションで、ユニットバスを導入する場合も少なくありません。ユニットバスも照明があらかじめ搭載されていますので、追加の必要はありません。いっぽうで、最近は照明に一工夫あるユニットバスも出てきていますので、選ぶときにはぜひ照明にも注目してみてください。
バスコートであかりを愉しむ
バスルームからつながる中庭(バスコート)があるなら、あかりもぜひ楽しんでください。アッパータイプのダウンライトで窓の外の木や置物を照らすだけで、スパのようなリラックスした雰囲気をつくれます。屋外や半屋外で雨水がかかる場所では、防水機能付きの照明器具を選びましょう。
バスルームからつながる中庭(バスコート)があるなら、あかりもぜひ楽しんでください。アッパータイプのダウンライトで窓の外の木や置物を照らすだけで、スパのようなリラックスした雰囲気をつくれます。屋外や半屋外で雨水がかかる場所では、防水機能付きの照明器具を選びましょう。
トイレにはセンサースイッチを
トイレは小さな棚やニッチを照明でおしゃれに演出すると楽しい雰囲気になります。機能面では、消し忘れ予防のためにもセンサースイッチとの組み合わせを検討してみてください。ダウンライトにセンサーがついている器具もありますし、なくてもセンサー付きのスイッチと組み合わせることは可能です。
トイレは小さな棚やニッチを照明でおしゃれに演出すると楽しい雰囲気になります。機能面では、消し忘れ予防のためにもセンサースイッチとの組み合わせを検討してみてください。ダウンライトにセンサーがついている器具もありますし、なくてもセンサー付きのスイッチと組み合わせることは可能です。
水回り空間は、日常生活の中で欠かすことのできない空間であるだけでなく、リラックスできるスペースでもあります。きちんとした器具で照明計画を行い、快適な空間を作ってみてください。
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