楽しくて心が弾む、ハッピーなインテリアの配色とその使い方とは?
空間の雰囲気やイメージは、配色と深い関係があります。色の組み合わせで楽しさやにぎやかさ、元気でハッピーな印象をつくるには?
カツウラアキツ
2017年6月9日
色は、どんなシーンにおいても周囲にある色と影響し合います。そのため、インテリア空間のイメージを色によって印象づけたい場合、単色で見せるよりも、周囲の色とコーディネートした「配色」(色の組み合わせ)として見せた方が、イメージをより強く残すことができます。
今回から、インテリアに取り入れたい雰囲気、ムード、イメージを形容する言葉をピックアップし、それを表すためにはどんな配色をつくればよいかお伝えしていきます。この記事では、「ハッピー」「楽しい」「にぎやか」「元気」など、アクティブなイメージを演出する配色と、その使い方をご紹介します。
今回から、インテリアに取り入れたい雰囲気、ムード、イメージを形容する言葉をピックアップし、それを表すためにはどんな配色をつくればよいかお伝えしていきます。この記事では、「ハッピー」「楽しい」「にぎやか」「元気」など、アクティブなイメージを演出する配色と、その使い方をご紹介します。
ポジティブで幸せな気持ちになる配色とは?
たくさん人が集まったり、話が弾むようなインテリアを、自然につくることができたら素敵です。その空間にいるだけで、誰もが楽しい気持ちになり、アクティブな反応になる雰囲気。そんなポジティブなムードをつくり出してくれる配色の特徴を挙げてみましょう。
たくさん人が集まったり、話が弾むようなインテリアを、自然につくることができたら素敵です。その空間にいるだけで、誰もが楽しい気持ちになり、アクティブな反応になる雰囲気。そんなポジティブなムードをつくり出してくれる配色の特徴を挙げてみましょう。
- 明るく鮮やかなトーンの色どうしが2色以上組み合わされた配色
- 淡くなく、はっきりとした色合い
- 暖色も寒色も含まれる
「ハッピーカラー」、使用上の注意
これらの明るく鮮やかなトーン、いわば「ハッピーカラー」で配色された空間は、にぎやかで楽しげな印象になります。合わせる色の系統がそれぞれ違う「マルチカラー配色」ですが、トーンが揃っているので、イメージも統一され、ダイレクトに伝わりやすくなります。
ここで使うときの注意をひとつ。鮮やかなトーンの色で空間を隙間なく埋めると、色どうしが主張して疲れてしまうので、最も面積が広いベースカラーは彩度の低いトーンにして、空間にゆとりをもたせ、リラックス感も大切にしましょう。
マルチカラー配色とは
色の使い方の基本:バランスのよいマルチカラー配色の法則
ベースカラーとは
色の使い方の基本:インテリアの基調となる「ベースカラー」をもっと知ろう
これらの明るく鮮やかなトーン、いわば「ハッピーカラー」で配色された空間は、にぎやかで楽しげな印象になります。合わせる色の系統がそれぞれ違う「マルチカラー配色」ですが、トーンが揃っているので、イメージも統一され、ダイレクトに伝わりやすくなります。
ここで使うときの注意をひとつ。鮮やかなトーンの色で空間を隙間なく埋めると、色どうしが主張して疲れてしまうので、最も面積が広いベースカラーは彩度の低いトーンにして、空間にゆとりをもたせ、リラックス感も大切にしましょう。
マルチカラー配色とは
色の使い方の基本:バランスのよいマルチカラー配色の法則
ベースカラーとは
色の使い方の基本:インテリアの基調となる「ベースカラー」をもっと知ろう
明るく活動的に! 子供部屋の配色
ハッピーでアクティブな印象にしたいという希望が最も多いのは、子供部屋です。鮮やかな色は、子供たちの好奇心を刺激し、明るく元気な気分を呼び起こします。ここでは天井に大胆に取り入れた太めのイエローのストライプの壁紙も、同様の役割を果たしています。
好奇心を強めるイエローを中心に、極めて彩度の高い蛍光色のテーブルとミニチェアがアクセントとなり、楽しさを演出しています。この配色を成功させている名脇役は、グレーの壁とダークブラウンの床。カラフルなインテリア雑貨を引き立てつつ、バランスをとる役割を果たしています。
ハッピーでアクティブな印象にしたいという希望が最も多いのは、子供部屋です。鮮やかな色は、子供たちの好奇心を刺激し、明るく元気な気分を呼び起こします。ここでは天井に大胆に取り入れた太めのイエローのストライプの壁紙も、同様の役割を果たしています。
好奇心を強めるイエローを中心に、極めて彩度の高い蛍光色のテーブルとミニチェアがアクセントとなり、楽しさを演出しています。この配色を成功させている名脇役は、グレーの壁とダークブラウンの床。カラフルなインテリア雑貨を引き立てつつ、バランスをとる役割を果たしています。
カラフルで鮮やかな色が揃う、人気のボルダリングのブロックを取り付ければ、子供部屋の壁が楽しい遊びのコーナーに。彩度の高いマルチカラーは、アクティブさも感じさせる配色です。
会話も食欲も弾ませる、ダイニングの配色
壁に明るいオレンジを使ったダイニング。食欲をそそる色、コミュニケーションを活発にする色であるオレンジ色は、食空間にぴったり。全体的に黄み寄りの色で揃えているためイメージに統一感があり、同じような明るさ、鮮やかさの赤、黄、緑、青、紫の色違いの椅子との配色も、カラフルでいて目に心地よく映ります。
ベースカラーに大胆なオレンジを使っているにもかかわらず、すっきりと見えるのは、オレンジの壁以外の「鮮やか色」を椅子に限定して使っているから。他はシンプルかつ開放感のある壁や窓で、息抜きができるスペースがきちんと確保され、バランスを保っています。
色のインテリア効果:コミュニケーションと団らんに最適な「オレンジ色」
壁に明るいオレンジを使ったダイニング。食欲をそそる色、コミュニケーションを活発にする色であるオレンジ色は、食空間にぴったり。全体的に黄み寄りの色で揃えているためイメージに統一感があり、同じような明るさ、鮮やかさの赤、黄、緑、青、紫の色違いの椅子との配色も、カラフルでいて目に心地よく映ります。
ベースカラーに大胆なオレンジを使っているにもかかわらず、すっきりと見えるのは、オレンジの壁以外の「鮮やか色」を椅子に限定して使っているから。他はシンプルかつ開放感のある壁や窓で、息抜きができるスペースがきちんと確保され、バランスを保っています。
色のインテリア効果:コミュニケーションと団らんに最適な「オレンジ色」
反対色を使ってさらにインパクトを
ファブリックを使って、見せたいときに色をプラスして見せるのもおすすめ。この空間では鮮やかなピンクの階段が象徴的に使われています。ロールカーテンの黄緑がピンクの反対色なので、垂らしたときにはお互いの色を引き立て合う配色効果が生まれます。際立ったカラーはこの2色だけですが、充分に楽しげで心弾む雰囲気になっています。
色の使い方の基本:バランスのよい配色の法則
ファブリックを使って、見せたいときに色をプラスして見せるのもおすすめ。この空間では鮮やかなピンクの階段が象徴的に使われています。ロールカーテンの黄緑がピンクの反対色なので、垂らしたときにはお互いの色を引き立て合う配色効果が生まれます。際立ったカラーはこの2色だけですが、充分に楽しげで心弾む雰囲気になっています。
色の使い方の基本:バランスのよい配色の法則
スタイルによっては、ポイント使いで
ラスティックテイストやシャビーシック、インダストリアルスタイルなどの空間には、基本的に彩度の低い色が使われています。これらの部屋には、無理に派手な色をたくさん取り入れなくてもいいと思います。色が多いとストレスになることもあるからです。
ハッピーで楽しい雰囲気をプラスしたい場合は、小物のポイント使いでも充分な効果が。彩度の低いグレイッシュ系のカラーと、イエローやピンク系の色は相性がよく、会話の弾む親密な雰囲気も加わります。少量でも鮮やかな色を加えた部分がフォーカスされ、心が弾むような空間を演出してくれます。
ラスティックテイストやシャビーシック、インダストリアルスタイルなどの空間には、基本的に彩度の低い色が使われています。これらの部屋には、無理に派手な色をたくさん取り入れなくてもいいと思います。色が多いとストレスになることもあるからです。
ハッピーで楽しい雰囲気をプラスしたい場合は、小物のポイント使いでも充分な効果が。彩度の低いグレイッシュ系のカラーと、イエローやピンク系の色は相性がよく、会話の弾む親密な雰囲気も加わります。少量でも鮮やかな色を加えた部分がフォーカスされ、心が弾むような空間を演出してくれます。
小さなアイテムでも効果抜群
壁や大きな家具類でなくても、椅子を1脚だけ、DIYでペイントして取り入れる手もあります。小さな椅子なら、乾燥まで含めても2〜3時間程度で完成。あるいは写真のように、バッグや靴、スカーフや帽子などきれいな色のファッションアイテムをインテリアディスプレイに上手に活用すれば、楽しくにぎやかな雰囲気の空間を演出することができます。
色のインテリア効果:黄色で空間を明るくポジティブに
壁や大きな家具類でなくても、椅子を1脚だけ、DIYでペイントして取り入れる手もあります。小さな椅子なら、乾燥まで含めても2〜3時間程度で完成。あるいは写真のように、バッグや靴、スカーフや帽子などきれいな色のファッションアイテムをインテリアディスプレイに上手に活用すれば、楽しくにぎやかな雰囲気の空間を演出することができます。
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いつも楽しみに楽しみにカツウラアツキサマの
記事を拝見させて頂いています*
今回の記事はcolorfulなカラーを色々なヶ所に
生かすことで これから先の憂鬱な梅雨の季節を
重い気持ちで過ごさずにすみそうです♪
私の持ち物の中には 特に色の付いたカクテルグラスは
無いのですが 透明のグラスにキレイな色目の野菜やフルーツを
上手に盛り 食卓の場でもカラーを楽しめるよう心得たいと
痛感しました*
これからも もっと平々凡々な私達の生活の中の
カラーのもつ意味や力に関してのアドバイスを
宜しくお願い致します*
花凛様、コメントをありがとうございます。色目の綺麗な野菜やフルーツで食卓を彩るのは素敵なアイデアですね。梅雨時期は、家の中でどう楽しく過ごすかがひとつのテーマになりますから、ぜひ楽しい食卓を作ってみてくださいね!
色々、楽しみながら色々なカラーを活かす
方法を学習して行きたいと思います♡
これからも もっとアキツサマのアイデァを
学びながら自身の糧にして行ければと思っています*
(*☻-☻*) 追伸 色々、ご心配おかけしてスミマセンでした…
やっと 「追跡」は止んだみたいです❕ ♤かりん♤