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暮らしに癒しをもたらす、リラックス効果のある配色とその使い方
目にすると緊張がほぐれて心が静まる、ほっとくつろげる癒し効果のある色と、その上手な組み合わせ方とは?
カツウラアキツ
2017年7月11日
外で疲れた身体や心を癒してくれる家が待っていると思うと、家へ帰る足取りも軽くなるものです。今回は、そんな癒しやリラックスを与えてくれる住まいの色に注目してみました。
代表的な色ならブルー、トーンならスモーキートーン
癒しをもたらす色として代表的なのは、副交感神経に働きかけ、心を静めてくれるブルー。でも実は他にも、心身のリラックスに影響する、癒しに向く色があります。
また、トーン選びも重要です。確かにブルーは心を落ち着かせ、癒しを与える色の代表ですが、視覚への刺激が強い原色のようなトーンだと、癒しにはつながりにくいもの。リラックス効果をもたせたい空間には、少しグレーが混ざったスモーキーでソフトなトーンを使いましょう。心身の緊張をほぐし、心地よくリラックスすることができます。
色の使い方の基本:「トーン」って何だろう?
癒しをもたらす色として代表的なのは、副交感神経に働きかけ、心を静めてくれるブルー。でも実は他にも、心身のリラックスに影響する、癒しに向く色があります。
また、トーン選びも重要です。確かにブルーは心を落ち着かせ、癒しを与える色の代表ですが、視覚への刺激が強い原色のようなトーンだと、癒しにはつながりにくいもの。リラックス効果をもたせたい空間には、少しグレーが混ざったスモーキーでソフトなトーンを使いましょう。心身の緊張をほぐし、心地よくリラックスすることができます。
色の使い方の基本:「トーン」って何だろう?
色数と彩度は抑えめに
癒しを与えてくれる配色をつくるのは、決して難しくありません。それは、自ずと色数が抑えられた空間になるからです。ひとつの空間に取り入れる色数が多くなるほど、にぎやかさや複雑さが増しますが、癒しの空間ではシンプルさも大切なポイントです。
白、黒、グレーなどの無彩色や、リラックスできるソフトなトーンの色と相性のよいナチュラルな素材感のあるアースカラーを合わせることでその色を引き立て、存分に癒しを感じる空間となるでしょう。
色のインテリア効果:洗練された印象で、他の色を引き立てる「グレー」
癒しを与えてくれる配色をつくるのは、決して難しくありません。それは、自ずと色数が抑えられた空間になるからです。ひとつの空間に取り入れる色数が多くなるほど、にぎやかさや複雑さが増しますが、癒しの空間ではシンプルさも大切なポイントです。
白、黒、グレーなどの無彩色や、リラックスできるソフトなトーンの色と相性のよいナチュラルな素材感のあるアースカラーを合わせることでその色を引き立て、存分に癒しを感じる空間となるでしょう。
色のインテリア効果:洗練された印象で、他の色を引き立てる「グレー」
寝室に向く、ヒーリング・パープル
ブルー以外の色では、パープルも癒し効果のある色といえます。ソフトなトーンから少し暗めのシックなトーンまで、彩度の高くない紫は、心地よい睡眠に導いてくれる色です。寝室やほっと一息をつきたい場所の壁やファブリックに取り入れてみては。穏やかな中に何かアクセントを加えたい場合は、写真のように光の反射が鈍い真鍮や最近注目のカッパーなど、メタリックのアイテムをプラスすると素敵です。
動と静の二面性をもつ不思議な色、パープルをインテリアに取り入れるには
ブルー以外の色では、パープルも癒し効果のある色といえます。ソフトなトーンから少し暗めのシックなトーンまで、彩度の高くない紫は、心地よい睡眠に導いてくれる色です。寝室やほっと一息をつきたい場所の壁やファブリックに取り入れてみては。穏やかな中に何かアクセントを加えたい場合は、写真のように光の反射が鈍い真鍮や最近注目のカッパーなど、メタリックのアイテムをプラスすると素敵です。
動と静の二面性をもつ不思議な色、パープルをインテリアに取り入れるには
リビングや和室に向く、癒しのグリーン
家族が過ごすリビングなどの広い空間には、心と身体のバランスをとり、安心をもたらすグリーンもおすすめです。インパクトの強い鮮やかなグリーンよりも、穏やかなグリーンをチョイスしましょう。写真のようにブラックの家具を合わせれば、洗練された大人っぽい雰囲気をプラスできます。ただし、黒の分量を多くすると緊張感が増すため、ほどほどに抑えて。
張り替えたばかりの畳の色も、癒しをくれる素敵なグリーンです。古くから和の空間に使われている畳の緑は、安らぎを感じさせる要素のひとつ。木のナチュラルカラーと合わせて使うことで、より癒し効果の高い空間になります。
色のインテリア効果:心身のバランスを整えてくれる癒しの色「グリーン」
家族が過ごすリビングなどの広い空間には、心と身体のバランスをとり、安心をもたらすグリーンもおすすめです。インパクトの強い鮮やかなグリーンよりも、穏やかなグリーンをチョイスしましょう。写真のようにブラックの家具を合わせれば、洗練された大人っぽい雰囲気をプラスできます。ただし、黒の分量を多くすると緊張感が増すため、ほどほどに抑えて。
張り替えたばかりの畳の色も、癒しをくれる素敵なグリーンです。古くから和の空間に使われている畳の緑は、安らぎを感じさせる要素のひとつ。木のナチュラルカラーと合わせて使うことで、より癒し効果の高い空間になります。
色のインテリア効果:心身のバランスを整えてくれる癒しの色「グリーン」
ホワイト系のグラデーション
ホワイト系のインテリアは、いつも人気の高いスタイルです。生成り色は、白系の中でも穏やかでナチュラルな印象。色味が少ない空間では、わずかな色差でグラデーションをつくることでニュアンスが出てきます。自然界でもよく見られるグラデーション配色は、それ自体が心を落ち着かせてくれます。
写真は白からニュートラルカラーのグラデーションが印象的。複数の白の組み合わせに穏やかな深みを感じ、自然に移りゆく色合いに癒される空間になっています。ここに色を取り入れるなら、ブルーやパープルなどの花や植栽をプラスするといいでしょう。
色のインテリア効果:「白」をもっと上手に使いこなすために
ホワイト系のインテリアは、いつも人気の高いスタイルです。生成り色は、白系の中でも穏やかでナチュラルな印象。色味が少ない空間では、わずかな色差でグラデーションをつくることでニュアンスが出てきます。自然界でもよく見られるグラデーション配色は、それ自体が心を落ち着かせてくれます。
写真は白からニュートラルカラーのグラデーションが印象的。複数の白の組み合わせに穏やかな深みを感じ、自然に移りゆく色合いに癒される空間になっています。ここに色を取り入れるなら、ブルーやパープルなどの花や植栽をプラスするといいでしょう。
色のインテリア効果:「白」をもっと上手に使いこなすために
子供部屋に使う場合は
子供部屋に癒し効果のある色を取り入れる場合は、ベースカラーに使うと、落ち着いた感じすぎてちょっと物足りないかもしれません。基本的に癒しや落ち着きをもたらす空間には色数は多く使いませんが、小さい子供の部屋の場合は、好奇心を刺激する鮮やかなアクセントカラーを少しだけ取り入れるとよいでしょう。
写真のように、青や紫、緑といった、心身の疲れを回復させ癒す効果のある色と穏やかなニュートラルカラーを、壁にグラフィカルにペイントするのはよい方法です。子供が喜ぶはっきりとした大胆なデザインでいて、色合いはソフトなトーン。気持ちを安定させリラックスできる効果が充分に感じられる部屋となります。
子供部屋に癒し効果のある色を取り入れる場合は、ベースカラーに使うと、落ち着いた感じすぎてちょっと物足りないかもしれません。基本的に癒しや落ち着きをもたらす空間には色数は多く使いませんが、小さい子供の部屋の場合は、好奇心を刺激する鮮やかなアクセントカラーを少しだけ取り入れるとよいでしょう。
写真のように、青や紫、緑といった、心身の疲れを回復させ癒す効果のある色と穏やかなニュートラルカラーを、壁にグラフィカルにペイントするのはよい方法です。子供が喜ぶはっきりとした大胆なデザインでいて、色合いはソフトなトーン。気持ちを安定させリラックスできる効果が充分に感じられる部屋となります。
使う空間と光の関係
癒し効果のあるやわらかなスモーキートーンは、どんな住空間にも使いやすく、寝室やリビングのほか、トイレにもちろん向きます。
ここで少し、みなさんが「家で癒されたい場面」を想像してみてください。それは一日の終わりの、カーテンを閉めた部屋だったり、とても狭い場所だったりするかもしれません。癒し効果のあるスモーキーなカラーは、照明の色によって色の見え方が変化する傾向が強いので、選ぶときにしっかりチェックすることをおすすめします。実際にそこにいる時間帯の光のもとで色を選ぶことは、とても大切です。
癒し効果のあるやわらかなスモーキートーンは、どんな住空間にも使いやすく、寝室やリビングのほか、トイレにもちろん向きます。
ここで少し、みなさんが「家で癒されたい場面」を想像してみてください。それは一日の終わりの、カーテンを閉めた部屋だったり、とても狭い場所だったりするかもしれません。癒し効果のあるスモーキーなカラーは、照明の色によって色の見え方が変化する傾向が強いので、選ぶときにしっかりチェックすることをおすすめします。実際にそこにいる時間帯の光のもとで色を選ぶことは、とても大切です。
屋外空間や外壁にも
癒しの色はもちろん、家の中以外でも使えます。この家のように外壁に使っても素敵です。最近は、エクステリア用でも環境に優しくメンテナンスもしやすい水性ステインが出てきており、カラーバリエーションも充実しています。従来のサイディングに加え、外壁の種類も選べる範囲が広がってきて、個性を表現できるようになりました。外壁が突飛な色だと環境色彩の面からそぐわない場合もありますが、癒される穏やかな色なら、周囲の環境にもなじみやすいでしょう。
家の外からも中からも、眺めるだけでほっと心が癒される、そんな住まいをぜひ、今回ご紹介した配色で表現してみてください。
インテリアコーディネーターに相談する
癒しの色はもちろん、家の中以外でも使えます。この家のように外壁に使っても素敵です。最近は、エクステリア用でも環境に優しくメンテナンスもしやすい水性ステインが出てきており、カラーバリエーションも充実しています。従来のサイディングに加え、外壁の種類も選べる範囲が広がってきて、個性を表現できるようになりました。外壁が突飛な色だと環境色彩の面からそぐわない場合もありますが、癒される穏やかな色なら、周囲の環境にもなじみやすいでしょう。
家の外からも中からも、眺めるだけでほっと心が癒される、そんな住まいをぜひ、今回ご紹介した配色で表現してみてください。
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