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暖かい春はもうすぐそこ!早春を告げるイエローの花
春の訪れを教えてくれるのは、物言わぬ植物たち。その中でもとびきり元気でハッピーな黄色い花をご紹介します。
舩村佳織
2017年2月15日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
寒い日が続きますが、春はもうすぐそこまでやってきています。他の花よりも一足早く開花する春を告げる花達は、蕾を膨らませて準備万端! 早春に気になるのは、なんといっても黄色い花。1月ごろから徐々に花屋の店頭にも並び始めるので、みなさんも見かけることは多いのではないでしょうか。厳しい寒さを打ち破って、気持ちをぱっと明るくしてくれる、そんな黄色い花達をご紹介します。
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人気の庭木「ミモザ」
ミモザはオーストラリア原産の常緑樹。和名では、ギンヨウアカシアやフサアカシアと呼ばれています。ふわふわとした質感の輝くような花が一番の魅力ですが、柔らかい印象の葉もミモザの鑑賞ポイントです。
寒さはあまり得意ではありませんが、関東以南で露地植えが可能です。しっかりと日が当たる場所に植えれば、毎年たくさんの花を咲かせてくれます。やせ地でもよく育ち、一度根付けば管理は比較的容易です。根が浅く伸びていくため、強い風による倒木には注意が必要。そのため、花後は剪定を行い、地上部をすっきりさせておくと良いでしょう。また、しっかりと根が張るまでは支柱を立てておくと安心。
ミモザはオーストラリア原産の常緑樹。和名では、ギンヨウアカシアやフサアカシアと呼ばれています。ふわふわとした質感の輝くような花が一番の魅力ですが、柔らかい印象の葉もミモザの鑑賞ポイントです。
寒さはあまり得意ではありませんが、関東以南で露地植えが可能です。しっかりと日が当たる場所に植えれば、毎年たくさんの花を咲かせてくれます。やせ地でもよく育ち、一度根付けば管理は比較的容易です。根が浅く伸びていくため、強い風による倒木には注意が必要。そのため、花後は剪定を行い、地上部をすっきりさせておくと良いでしょう。また、しっかりと根が張るまでは支柱を立てておくと安心。
イタリアでは3月8日の「ミモザの日」に、日ごろお世話になっている女性にミモザを贈る習慣があるそうです。また、ネイティブアメリカンは男性からの愛の告白にミモザが使われていたそう。
ミモザが持つおとぎ話に出てきそうなロマンチックな魅力が、女性への気持ちを表す花として選ばれた理由でしょうか。普段は花を女性に贈らない方も、イタリアの男性を真似て日ごろの感謝をミモザで伝えてみてはいかがでしょうか?
切り花としてもミモザは人気があり、花瓶にラフに飾っただけでもサマになります。
ミモザが持つおとぎ話に出てきそうなロマンチックな魅力が、女性への気持ちを表す花として選ばれた理由でしょうか。普段は花を女性に贈らない方も、イタリアの男性を真似て日ごろの感謝をミモザで伝えてみてはいかがでしょうか?
切り花としてもミモザは人気があり、花瓶にラフに飾っただけでもサマになります。
ミモザはドライフラワーにも向いています。なるべく開いたばかりの新鮮な花を選び、風通しの良い日陰に吊るしましょう。花が開いてから時間が経ったものをドライにすると、茶色っぽくなってしまいます。
フレッシュリースを作り、そのままドライになる過程を楽しむこともできます。庭でキレイに咲いてくれたミモザや、贈り物でもらったミモザを長く楽しめる一工夫のアイデアです。
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親しみやすい「菜の花」
知らない人はいない、身近な春の花である菜の花。すくすくと育ち黄色い花を咲かせる姿は、とても健やかで元気いっぱい。無邪気な子供を眺めているような、暖かな気持ちにさせてくれる花です。
菜の花は苗で売られていることはほとんどなく、自宅で育てる場合は種から植えることになります。種まきの適期は秋。冬の寒さに当たるほど、春はきれいな花を咲かせてくれます。
アブラナ科である菜の花は、モンシロチョウの幼虫等が好む植物です。害虫には注意が必要ですが、基本的には育てやすい植物で、花も咲きやすいです。
知らない人はいない、身近な春の花である菜の花。すくすくと育ち黄色い花を咲かせる姿は、とても健やかで元気いっぱい。無邪気な子供を眺めているような、暖かな気持ちにさせてくれる花です。
菜の花は苗で売られていることはほとんどなく、自宅で育てる場合は種から植えることになります。種まきの適期は秋。冬の寒さに当たるほど、春はきれいな花を咲かせてくれます。
アブラナ科である菜の花は、モンシロチョウの幼虫等が好む植物です。害虫には注意が必要ですが、基本的には育てやすい植物で、花も咲きやすいです。
菜の花は日本人にとって、食べ物としても親しまれています。体に良い栄養もたくさん含まれています。
草丈が20~30cm程度に伸び、蕾が膨らみかけた頃が収穫の適期。花が咲くと、茎が硬くなりえぐみが出てしまうので注意しましょう。最近はスーパーで1年中野菜が手に入りますが、やはり旬の時期が一番おいしくいただけます。食卓でも春をおいしく楽しんでみましょう。
草丈が20~30cm程度に伸び、蕾が膨らみかけた頃が収穫の適期。花が咲くと、茎が硬くなりえぐみが出てしまうので注意しましょう。最近はスーパーで1年中野菜が手に入りますが、やはり旬の時期が一番おいしくいただけます。食卓でも春をおいしく楽しんでみましょう。
抜群の存在感「レンギョウ」
花が咲いていない季節はあまり目立たない低木ですが、ひとたび花が咲けば、ものすごい生命力を感じさせます。公園等によく植えられているので、見かけたことがある方も多いのでは?
もともと東アジア原産の植物なので、日本の気候に適応しており、とても育てやすい植物です。地際から枝が分かれるふんわりとした樹形をしており、ナチュラルなテイストのお庭にもおすすめです。
花が咲いていない季節はあまり目立たない低木ですが、ひとたび花が咲けば、ものすごい生命力を感じさせます。公園等によく植えられているので、見かけたことがある方も多いのでは?
もともと東アジア原産の植物なので、日本の気候に適応しており、とても育てやすい植物です。地際から枝が分かれるふんわりとした樹形をしており、ナチュラルなテイストのお庭にもおすすめです。
切り花としても、早春にぴったりの花材と言えます。来客時にレンギョウを生ければ、春のおすそわけができますね。
生け方によって、和洋どちらの雰囲気にすることもできるのがレンギョウの良いところ。インテリアやその日の気分に合わせて、色々な生け方をして楽しんでみてはいかがでしょうか。
生け方によって、和洋どちらの雰囲気にすることもできるのがレンギョウの良いところ。インテリアやその日の気分に合わせて、色々な生け方をして楽しんでみてはいかがでしょうか。
香り高い「水仙」
球根植物は早春に咲くものが多いですが、水仙もその代表格。秋に植えた球根が、寒いうちからどんどん芽を伸ばし花を咲かせます。甘い香りを持つ花は、花の可憐さとともに春を彩ります。
一度植えた球根は植えっぱなしでも、翌年もよく咲きます。花が終わった後の葉は刈り取らず、しっかりと光合成をさせてあげるのが翌年の花付きに重要です。
球根植物は早春に咲くものが多いですが、水仙もその代表格。秋に植えた球根が、寒いうちからどんどん芽を伸ばし花を咲かせます。甘い香りを持つ花は、花の可憐さとともに春を彩ります。
一度植えた球根は植えっぱなしでも、翌年もよく咲きます。花が終わった後の葉は刈り取らず、しっかりと光合成をさせてあげるのが翌年の花付きに重要です。
全体が黄色いラッパスイセンと、中央のみが黄色い日本水仙がよく流通しています。日本水仙はその名の通り日本原産の植物で、日本各地に自生しています。とても育てやすく、お庭におすすめです。
ところで、水仙の学名をご存知でしょうか?学名はNarcissus(ナルシサス)と言い、ナルシストの語源でもあるナルキッソスというギリシャ神話の美少年に由来しています。ナルキッソスは高慢な態度から神の怒りに触れ、自分自身しか愛せなくなってしまいます。ナルキッソスが水面に映った自分の姿に恋をしながら死んでいった後には、水仙が水面を見つめるようにうなだれて咲いていたそう。このエピソードから水仙は「Narcissus」という学名とともに、「自己愛」「うぬぼれ」といった花言葉を持つことになりました。楚々とした印象の水仙ですが、学名の由来を知ると、どことなく表情が変わって見えてきませんか?
ところで、水仙の学名をご存知でしょうか?学名はNarcissus(ナルシサス)と言い、ナルシストの語源でもあるナルキッソスというギリシャ神話の美少年に由来しています。ナルキッソスは高慢な態度から神の怒りに触れ、自分自身しか愛せなくなってしまいます。ナルキッソスが水面に映った自分の姿に恋をしながら死んでいった後には、水仙が水面を見つめるようにうなだれて咲いていたそう。このエピソードから水仙は「Narcissus」という学名とともに、「自己愛」「うぬぼれ」といった花言葉を持つことになりました。楚々とした印象の水仙ですが、学名の由来を知ると、どことなく表情が変わって見えてきませんか?
水仙はこの時期には花屋でもよく見かける花材です。葉のラインを見せながら生けると水仙の魅力が引き出されます。
水仙を生けるときは、袴と呼ばれる葉の継ぎ目部分を切らないように気を付けましょう。ここを切ってしまうと、葉がバラバラになって花だけになってしまいます。
水仙を生けるときは、袴と呼ばれる葉の継ぎ目部分を切らないように気を付けましょう。ここを切ってしまうと、葉がバラバラになって花だけになってしまいます。
春を告げる花はさまざまですが、たくさんの元気を与えてくれる黄色い花は格別の存在です。庭に植えて、切り花で、食卓で、寒さを吹き飛ばしてくれる元気な黄色い花を楽しんでみてください!
教えてHouzz
こんな黄色い花が好き、この花を部屋に飾ったなど、黄色い花にまつわるエピソードを下のコメント欄にお寄せください!
教えてHouzz
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