暑さ対策の定番、グリーンカーテンとつる植物の基礎知識
涼しさを呼ぶグリーンカーテン。つる植物を使って、もっとお庭の緑化を楽しんでみませんか?
舩村佳織
2017年7月28日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
数年前から夏になると話題にのぼるグリーンカーテン。つる植物を使った緑化のかたちです。個人の住宅はもちろん、オフィスや店舗でも見かけることが多くなりました。いざ自分でチャレンジ! と思っても、何をどうやって植えたらいいのか悩んでしまっていませんか? この記事ではのつる植物を使った3つの緑化の仕方と、それぞれのスタイルにおすすめの植物をご紹介します。エコにもつながるグリーンカーテンを自分のものにしてしまいましょう!
グリーンカーテンの効果
つる植物を窓の外や壁面に育ててカーテンのように覆わせることをグリーンカーテンといいます。夏の日差しは窓や壁に当たり室内の気温を上昇させます。この気温上昇をつる植物によって緩和させることが目的です。
植物が作り出す影は緑陰と呼ばれ、普通の日陰よりも涼しいことを知っていますか? 葉は気孔という穴から水分を蒸発させて、気化熱により葉を日光の高温から守っています。この気化熱により、緑陰は普通の日陰よりも涼しくなっているので、ただ日差しを遮るよりも効果的に気温上昇を防ぐことができるのです。また、見た目にも涼し気で栽培の楽しさも味わえるというメリットも。
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植物が作り出す影は緑陰と呼ばれ、普通の日陰よりも涼しいことを知っていますか? 葉は気孔という穴から水分を蒸発させて、気化熱により葉を日光の高温から守っています。この気化熱により、緑陰は普通の日陰よりも涼しくなっているので、ただ日差しを遮るよりも効果的に気温上昇を防ぐことができるのです。また、見た目にも涼し気で栽培の楽しさも味わえるというメリットも。
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園芸用ネットを使う
最も一般的でお手軽なのが、園芸用のネットを夏の時期だけ設置して、つる植物を育てるかたちです。簡単に設置・取り外しができ、金額も安く手に入りやすいです。このタイプの場合は、1年草タイプのつる植物を選ぶと良いでしょう。6月頃にネットの設置・種まきを行い、夏の終わりに撤去すれば秋冬は日光を室内に取り込むことができます。お手軽なネットだからこそできるフレキシブルなグリーカーテンです。
最も一般的でお手軽なのが、園芸用のネットを夏の時期だけ設置して、つる植物を育てるかたちです。簡単に設置・取り外しができ、金額も安く手に入りやすいです。このタイプの場合は、1年草タイプのつる植物を選ぶと良いでしょう。6月頃にネットの設置・種まきを行い、夏の終わりに撤去すれば秋冬は日光を室内に取り込むことができます。お手軽なネットだからこそできるフレキシブルなグリーカーテンです。
朝顔
1年草のつる植物でおすすめなのが朝顔です。子供のころに育てたことがあるという方も多いのではないでしょうか。非常に育てやすく、水やりをしっかり行っていれば問題なく育っていきます。一番の見所はなんといっても夏らしい花。この花を見ると夏気分が一気に盛り上がりませんか?涼しさと花の美しさの両方を与えてくれます。
1年草のつる植物でおすすめなのが朝顔です。子供のころに育てたことがあるという方も多いのではないでしょうか。非常に育てやすく、水やりをしっかり行っていれば問題なく育っていきます。一番の見所はなんといっても夏らしい花。この花を見ると夏気分が一気に盛り上がりませんか?涼しさと花の美しさの両方を与えてくれます。
壁面にフェンスを立てる
こちらは撤去しないで通年育てる場合におすすめです。壁面を緑化するスタイルです。壁に緑があることで壁面の温度上昇が抑えられ、室温の上昇を抑えてくれます。材料はナチュラルな雰囲気がお好きでしたら木製を、耐久性重視ならアイアンやアルミ等金属製のものが良いでしょう。この場合は多年草やつる性木本を使っても、ネットを使ったグリーンカーテンのように1年草を使っても良いでしょう。
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きゅうり
つるを伸ばす野菜もグリーンカーテンに最適。育てやすくて人気なのはきゅうりです。夏野菜の代表格ですね。庭でとれた野菜のおいしさは格別です。その他にもへちまやゴーヤも育てやすいです。これらの一番の魅力はやはり収穫できることでしょう。グリーンカーテンとして機能しつつ、キッチンガーデンとしても活用できる、まさに一石二鳥の楽しみ方です。
つるを伸ばす野菜もグリーンカーテンに最適。育てやすくて人気なのはきゅうりです。夏野菜の代表格ですね。庭でとれた野菜のおいしさは格別です。その他にもへちまやゴーヤも育てやすいです。これらの一番の魅力はやはり収穫できることでしょう。グリーンカーテンとして機能しつつ、キッチンガーデンとしても活用できる、まさに一石二鳥の楽しみ方です。
クレマチス
つる花の女王とも言われるクレマチス。種類が豊富で、たくさんの花色があります。落葉性のものと常緑性のものがあり、用途によって選ぶことができます。花は初夏に咲くものが多いですが、常緑性のものは冬に咲くものもあり、寂しい季節に庭を明るくしてくれます。日当たりと風通しを確保し、水と肥料が切れないように気を付けましょう。
つる花の女王とも言われるクレマチス。種類が豊富で、たくさんの花色があります。落葉性のものと常緑性のものがあり、用途によって選ぶことができます。花は初夏に咲くものが多いですが、常緑性のものは冬に咲くものもあり、寂しい季節に庭を明るくしてくれます。日当たりと風通しを確保し、水と肥料が切れないように気を付けましょう。
つるバラ
クレマチスとともに人気のつるバラ。華やかさではかなうものはありません。自分が育てたバラの美しさは特別感動しますよ。たくさんの品種があるので、庭の条件に合わせて選びましょう。
バラは誘引の仕方によって花の付き方や数が変わります。冬の葉が落ちている間に、枝ぶりを見ながら剪定と誘引をきちんとすることで、春にたくさんの花を咲かせてくれます。病気になりやすいので、風通しに気を付けて葉が蒸れないようにしましょう。
クレマチスとともに人気のつるバラ。華やかさではかなうものはありません。自分が育てたバラの美しさは特別感動しますよ。たくさんの品種があるので、庭の条件に合わせて選びましょう。
バラは誘引の仕方によって花の付き方や数が変わります。冬の葉が落ちている間に、枝ぶりを見ながら剪定と誘引をきちんとすることで、春にたくさんの花を咲かせてくれます。病気になりやすいので、風通しに気を付けて葉が蒸れないようにしましょう。
ジャスミン
花が咲く時期は濃厚な香りを漂わせるジャスミンは、香りの装置としても存在感を発揮します。成長はかなり旺盛で、あっという間に壁面を覆ってくれるでしょう。常緑なので、グリーンカーテンとして窓辺に設置するには不向きですが、壁面緑化には向いています。放っておくとボサボサになってしまうほど伸びるので、剪定はしっかり行いましょう。
花が咲く時期は濃厚な香りを漂わせるジャスミンは、香りの装置としても存在感を発揮します。成長はかなり旺盛で、あっという間に壁面を覆ってくれるでしょう。常緑なので、グリーンカーテンとして窓辺に設置するには不向きですが、壁面緑化には向いています。放っておくとボサボサになってしまうほど伸びるので、剪定はしっかり行いましょう。
パーゴラを棚にする
直射日光を防ぐために、パーゴラを棚にしてつる植物を育てれば、グリーンのシェードを作ることができます。グリーンカーテンと同様、直射日光を防ぎながら葉の蒸散による気化熱の効果も得られます。これはグリーンカーテンや壁面緑化と違い、垂らす姿がポイントです。壁面緑化同様、多年草やつる性木本、1年草でも楽しめるかたちです。多年草やつる性木本を選ぶ場合、落葉性のものを選ぶようにしましょう。室内への冬の日差しが少なくなってしまいます。
直射日光を防ぐために、パーゴラを棚にしてつる植物を育てれば、グリーンのシェードを作ることができます。グリーンカーテンと同様、直射日光を防ぎながら葉の蒸散による気化熱の効果も得られます。これはグリーンカーテンや壁面緑化と違い、垂らす姿がポイントです。壁面緑化同様、多年草やつる性木本、1年草でも楽しめるかたちです。多年草やつる性木本を選ぶ場合、落葉性のものを選ぶようにしましょう。室内への冬の日差しが少なくなってしまいます。
ブドウ
つる性木本のブドウは、果樹園でも棚を利用して育てられています。自宅栽培でブドウの収穫も夢ではありません! またブドウには実以外の魅力もたくさんあります。かわいらしい形の葉は、初夏は明るいライムグリーン、秋になると鮮やかな赤に変わり、非常に美しいです。落葉性なので、茂ってきても冬には葉が落ち、部屋に日光を取り込むことができます。
おいしい実を収穫するところまでは難しいかもしれませんが、それでも挑戦する価値のある植物です。
つる性木本のブドウは、果樹園でも棚を利用して育てられています。自宅栽培でブドウの収穫も夢ではありません! またブドウには実以外の魅力もたくさんあります。かわいらしい形の葉は、初夏は明るいライムグリーン、秋になると鮮やかな赤に変わり、非常に美しいです。落葉性なので、茂ってきても冬には葉が落ち、部屋に日光を取り込むことができます。
おいしい実を収穫するところまでは難しいかもしれませんが、それでも挑戦する価値のある植物です。
藤
棚と言えば藤をまず思い浮かべる方も多いと思います。初夏に咲く花はとにかく見事で、芳醇な香りも魅力的です。和のイメージが強い藤ですが、海外でも人気が高く、洋風のお庭にも相性が良いです。
マメ科特有の旺盛な生育力でぐんぐん伸びていきます。その分剪定は少し大変ですが、つるをリースの土台やカゴに使うこともできます。これも収穫のひとつのかたちとして楽しめます。
棚と言えば藤をまず思い浮かべる方も多いと思います。初夏に咲く花はとにかく見事で、芳醇な香りも魅力的です。和のイメージが強い藤ですが、海外でも人気が高く、洋風のお庭にも相性が良いです。
マメ科特有の旺盛な生育力でぐんぐん伸びていきます。その分剪定は少し大変ですが、つるをリースの土台やカゴに使うこともできます。これも収穫のひとつのかたちとして楽しめます。
つる植物を使った緑化のかたちを3つご紹介しました。きっとあなたのお家にぴったりのものがあるはずです。花や収穫の喜びも味わえてエコにもつながるつる植物で、ぜひ庭やベランダの緑化を楽しんでください!
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朝顔、ゴーヤーと定番植物でトライしましたが、管理がズボラでアウト!!
結局自生しているつる植物を活かすことにしました。
その名は「ヘクソカズラ」 とんでもない悪名ですが成長力旺盛で手間いらず。
その名に負いし成分のせいか、食害もありません。
ヘクソカズラ