懐かしくて新しい、昭和レトロなインテリアに注目!
昭和の時代に感じるノスタルジー満載。古い家の意匠や、当時流行したレトロポップなテイストを取り入れた「昭和レトロ」なインテリアの魅力をご紹介します!
Motoko Sasaki
2018年4月28日
Houzzコントリビューター。フリーランスの編集&ライター。10才頃からインテリア雑誌の定期購読をはじめる。1999〜2007年、出版社にて雑貨&インテリア誌編集部に在籍。旅好きが嵩じ、2008年に旅するライターユニット「auk」を立ち上げ、毎年オランダとベルギーに滞在。2015年現在までに3冊のガイドブックを出版。菓子研究家いがらしろみ主宰、romi-uni booksの編集も担当。
Houzz contributor, Editor and Writer of Books and Magazine in JAPAN.Specialty is Interior,Lifestyle,Cooking,Handmade,Travel,Fasion.....and more.and,I'm staying in Netherlands and Belgium every year.I published the Netherlands and Belgium guide book.
【Book】2015/『Holland Short Trip オランダ・ショート・トリップ』(スペースシャワーブックス) 2011 /『Belgium Bruxelles Promnade Classique ベルギー・ブリュッセル クラシックな街歩き』(産業編集センター) 2009 /『Holland Travel Book オランダ・トラベル・ブック』(現マイナビ、元東京地図出版)
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シンプルな暮らし方に注目が集まる昨今。ミニマリストやごみゼロ生活をはじめ、昔ながらの知恵を取り入れたていねいな暮らしを実践する人が増え、懐かしい「昭和」のインテリアも見直されています。落ち着いた雰囲気、昔風の手の込んだ意匠など、ノスタルジックな昭和レトロスタイルには、あの時代の日本ならではの魅力があります。「古き良きもの」を大切にした暮らしを思わせる、昭和レトロなインテリアに注目してみましょう。
昭和の雰囲気を感じさせるインテリア
建具や家具を造作とし、昭和の和洋折衷の雰囲気をつくりだした新築の家。懐かしい柄入りのガラスが使われた戸を、リビングのドアやカウンターに利用。長押や窓枠に濃茶の板を使っていることも、昭和レトロな雰囲気づくりに一役買っています。
建具や家具を造作とし、昭和の和洋折衷の雰囲気をつくりだした新築の家。懐かしい柄入りのガラスが使われた戸を、リビングのドアやカウンターに利用。長押や窓枠に濃茶の板を使っていることも、昭和レトロな雰囲気づくりに一役買っています。
昭和のシステムキッチンは今見ても秀逸なデザイン。ホーロー製の扉や取っ手などデザインにこだわりを感じます。これからも残していきたい昭和のデザインです。
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インテリアスタイリストの感性で住み繋ぐ、築60年のタウンハウス
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月日を経て飴色になった階段や障子戸のついた木枠の窓に、昭和の名残を感じます。古いものを残すことで、ノスタルジックな雰囲気が感じられるスペースに。
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古家具でレトロ度アップ
“古さ” を活かした空間には、水屋箪笥やちゃぶ台などの古家具がしっくりとなじみます。柱など建具の色と古家具の色がマッチして、大きな家具も圧迫感なく置くことができます。
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古い家具がちょっと苦手という人は、レトロ風にデザインされた現行品やリプロダクトの家具を選んでもOK。新しい家具や板に、オイルペイントでヴィンテージな風合いを施すのもいいですね。
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古家具はアンティークショップなどのほか、ネットオークションなどでもお得に手に入れられます。本棚やレコード棚などを食器棚として使ったり、本来の用途と違う使い方をするのもおすすめです。
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住む人の気持ちを豊かに変える。築54年の家が教えてくれたこと
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味のあるレトロガラスをポイント使い
模様加工されたガラスは、昭和レトロを感じさせるアイテム。レトロな雰囲気のガラスを使った家具やペンダントライトをプラスするだけで、シンプルモダンな部屋もぐっと昭和レトロテイストに。
模様加工されたガラスは、昭和レトロを感じさせるアイテム。レトロな雰囲気のガラスを使った家具やペンダントライトをプラスするだけで、シンプルモダンな部屋もぐっと昭和レトロテイストに。
模様入りのガラスと同様、波状の連続模様になった表面の “モールガラス” も昭和レトロらしいデザインのガラス。光を通しながらも、目隠し効果があるのが特徴です。
古い家具や窓などのパーツには、今はもう作られていない意匠が残っていることがあります。ガラス窓についた鍵、箪笥の飾りなどのディテールにも、古き良き味わいがあります。
レトロなタイルをアクセントに
昭和中期の家屋には、洗面台やトイレの床などに小さなモザイクタイルが多用されていました。今では作られていないデザインのものも多いので、デッドストック品を探してみるのもいいでしょう。
昭和中期の家屋には、洗面台やトイレの床などに小さなモザイクタイルが多用されていました。今では作られていないデザインのものも多いので、デッドストック品を探してみるのもいいでしょう。
今では珍しい、タイル張りの浴槽がなんともレトロ。やさしいトーンのタイルも昭和の雰囲気たっぷりです。デザインや色の選び方次第で、定番の正方形タイルも懐かしい雰囲気になるという見本です。
幾何学柄やミッドセンチュリーなデザインのタイルも、昭和レトロテイストを演出してくれます。洗面台まわりなど、小さなスペースに張るだけでもインテリアのポイントになります。
デッドストックの丸タイルを敷きつめた玄関。イエローが、古い家の玄関をぱっと明るくしてくれます。1色使いでも、丸形を選ぶことで遊び心を感じさせる空間に。
昭和のもうひとつの顔、レトロポップ
飴色の日本家屋だけが昭和レトロインテリアではありません。カラフルでポップなデザインをちりばめた、わくわくする空間も昭和レトロならでは。古い映画やドラマを参考に、1960年代、70年代、80年代のインテリアの要素を取り入れてみましょう。
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シックにカムバックした、80年代インテリアの新しい取り入れ方
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スペイシーな近未来風のインテリアも、昭和の時代にブームになりました。樹脂製の家具や、透明な素材の椅子など、レトロフューチャーで斬新なデザインは当時センセーショナルだったはず。その時代の家具を主役にインテリアをつくるのも楽しそう。
ミッドセンチュリーモダンな家具は、ビビッドカラーや曲線フォルムが特徴のひとつ。カラフルでも、素材やテイストを合わせれば統一感のあるインテリアになります。
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昭和生まれの雑貨をディスプレイ
1986年にアメリカで生産が終了した〈ファイヤーキング〉。昭和時代は1989年までだったので、〈ファイヤーキング〉はまさに昭和ど真ん中のアイテムといえます。カラフルで豊富なデザインはコレクターズアイテムとしても人気。食器棚に並べるだけでおしゃれに見せてくれます。
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リフォームや家具の買い替えをしなくても、当時の雑誌の切り抜きやポストカードを貼るだけで、昭和テイストのインテリアがつくれます。広告ポスターなどのデザインは、今見てもおしゃれなものが多いので、インテリアのスパイスになりそう。
懐かしいデザインのレトロ雑貨をコーナーの主役に
子供の頃に使っていたような懐かしい花柄のグラスやベッドカバーが目を惹くベッドルーム。フラワーベースや時計など、全体をレトロテイストで揃えるのがポイントです。
子供の頃に使っていたような懐かしい花柄のグラスやベッドカバーが目を惹くベッドルーム。フラワーベースや時計など、全体をレトロテイストで揃えるのがポイントです。
ファブリックや壁紙で昭和テイストをプラス
ファブリックはインテリアの印象を決めるアイテム。どんな内装の部屋も、昭和レトロテイストのファブリックがあるだけで印象が変わります。かぎ針編みのモチーフをつなげたニットのカバーやキルトなど、あたたかみのあるアイテムを取り入れたい。
ファブリックはインテリアの印象を決めるアイテム。どんな内装の部屋も、昭和レトロテイストのファブリックがあるだけで印象が変わります。かぎ針編みのモチーフをつなげたニットのカバーやキルトなど、あたたかみのあるアイテムを取り入れたい。
昭和を生きた母や祖母の世代の女性は、手編みや裁縫が得意なイメージ。今のように物がない時代をくぐり抜けてきたからこそ、何でも自分で作ってしまう気概と腕を持っている人が多いようです。そんな彼女たちのように、コースターやクッションカバーなどの小物は自分で作れるようになりたいもの。手をかけて作ったものには愛着が生まれるので、大切に使うようになります。
レトロなデザインのチェア(昔から実家で使っている椅子でも!)の座面を好きな布地に張り替えれば、オリジナルチェアが完成。レトロな花柄なら雰囲気も合います。1脚ずつ異なる布地を張って、色とりどりの椅子を並べてもおしゃれです。
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>chamusumeさま
古いタイル、素敵ですよね。形や色が懐かしくて、ほっとします。
>浦﨑奈美さま
大変失礼致しました。修正させて頂きます!
あなたの記事に私たちの写真を含めてくれてありがとう :-)
モールガラス、素敵ですね。昭和といってもシックでいくか、サイケデリックでいくか、どの時代を意識するかで随分違ってきますね。