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忙しい人、お片付けが苦手な人の強い味方「ざっくり収納」
かご、箱、コンテナボックス、フォルダー、バケツ。さまざまな入れ物を使って、簡単なルールに従って「ざっくり」ものをしまうだけでOKの「ざっくり収納」。キッチン、リビング、ホームオフィス、洗面室とトイレ、玄関と場所別にその例をお見せします!
ブラッキン・ヘザー
2015年8月27日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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きれいに片づいているお部屋は誰にとっても理想です。でも実際には忙しくてなかなか片付ける時間がなかったり、お片付けが苦手で整理整頓された状態をキープできないとおっしゃる方も大勢いらっしゃいます。そんな方におすすめしたいのが、「ざっくり収納」。ざっくり収納とはその名の通り、あまり細かくものを分類せずに、カテゴリー別に大まかに分けて入れやすい場所に「ざっくり」とまとめるスタイル。わが家もそうですが、特に日本人は持っているものの量が多く、限られた空間の中でそのたくさんのものたちと付き合っていかなければいけないため、「ざっくり収納」の方が整理整頓された状態を保ちやすいケースが多いようです。
実は私自身も「ざっくり」収納派。とにかくスピーディーに、そして簡単に出し入れができることを重視しています。今回はざっくり収納の基本と、見せることを意識した「ざっくり」のさじ加減を中心に、どのように素敵にものを収納できるかのヒントをご紹介していきましょう。
実は私自身も「ざっくり」収納派。とにかくスピーディーに、そして簡単に出し入れができることを重視しています。今回はざっくり収納の基本と、見せることを意識した「ざっくり」のさじ加減を中心に、どのように素敵にものを収納できるかのヒントをご紹介していきましょう。
「種類」「サイズ」は別に考えて箱などに分類
特にキッチンでは、さまざまな異なる大きさや形の道具があるため、きっちり収めるのに苦労されている方も多くいらっしゃるのでは。まるでパズルのようで、考えながら入れていかないとなかなかうまく収まらこともありませんか?
「ざっくり収納」で大切なのは、アイテムを「種類ごと」「大きさごと」に別に分けること。同じ種類のグループの調理道具でも、大きいものと小さいものをを混ぜて入れてしまうと、どうしても小さなものが迷子になってしまいがちです。それぞれのサイズに見合った入れ物に分けて入れると、断然使いやすくなるでしょう。
このルールに従ってグループに分けし、箱にざっくりと入れてみると案外うまくいきます。重たいものは引き出すのが楽なキャスターつきの木箱に入れるのもよいアイデアです。
特にキッチンでは、さまざまな異なる大きさや形の道具があるため、きっちり収めるのに苦労されている方も多くいらっしゃるのでは。まるでパズルのようで、考えながら入れていかないとなかなかうまく収まらこともありませんか?
「ざっくり収納」で大切なのは、アイテムを「種類ごと」「大きさごと」に別に分けること。同じ種類のグループの調理道具でも、大きいものと小さいものをを混ぜて入れてしまうと、どうしても小さなものが迷子になってしまいがちです。それぞれのサイズに見合った入れ物に分けて入れると、断然使いやすくなるでしょう。
このルールに従ってグループに分けし、箱にざっくりと入れてみると案外うまくいきます。重たいものは引き出すのが楽なキャスターつきの木箱に入れるのもよいアイデアです。
「箱」「かご」はざっくり収納の必須アイテム
臭いや湿気がこもりやすいシンク下はオープンのままにし、木箱やかごの中に物を収めれば、臭いもこもらず、出し入れも楽になって一石二鳥。こちらも下の段の木箱はキャスターつき、そして米びつもキャスターつきの小さな台の上に置いてあるのでとても使いやすそうです。
グリーンと黄色で揃えた箱や、中の壁をブルーに塗ってあるところもおしゃれで、こだわりが感じられますね。
臭いや湿気がこもりやすいシンク下はオープンのままにし、木箱やかごの中に物を収めれば、臭いもこもらず、出し入れも楽になって一石二鳥。こちらも下の段の木箱はキャスターつき、そして米びつもキャスターつきの小さな台の上に置いてあるのでとても使いやすそうです。
グリーンと黄色で揃えた箱や、中の壁をブルーに塗ってあるところもおしゃれで、こだわりが感じられますね。
目的ごとに分けて取り出しやすい場所に
使用頻度の高いアイテムだけを1ヶ所に、取り出しやすい場所にまとめて収納。お茶用セット、朝食セットなど、目的ごとにざっくりと収納するのも便利な方法です。
使用頻度の高いアイテムだけを1ヶ所に、取り出しやすい場所にまとめて収納。お茶用セット、朝食セットなど、目的ごとにざっくりと収納するのも便利な方法です。
毎日使うカトラリーもおしゃれなジャーの中に入れ、食器の近くに置いておけばテーブルセッティングも後片付けも楽に。
外側から見える収納は「大きさ」「アイテム」「色・素材」の順で分類
ガラス扉の食器棚は、せっかくなので見た目も意識して食器を収めたいものです。でもカップをひとつひとつ丁寧に並べてしまうと、入る量も限られてしまいます。コレクションや高価な器は別として、日々使う食器はざっくりと、まずは大きさ別に分け、その次にお皿、カップ、ボウルなどアイテム別に分類し、最後に色を考えながら中に納めていけば、きれいにまとまって見えます。ガラスはガラス、陶器は陶器など、素材で分けるのもすっきり見せるコツです。
ガラス扉の食器棚は、せっかくなので見た目も意識して食器を収めたいものです。でもカップをひとつひとつ丁寧に並べてしまうと、入る量も限られてしまいます。コレクションや高価な器は別として、日々使う食器はざっくりと、まずは大きさ別に分け、その次にお皿、カップ、ボウルなどアイテム別に分類し、最後に色を考えながら中に納めていけば、きれいにまとまって見えます。ガラスはガラス、陶器は陶器など、素材で分けるのもすっきり見せるコツです。
こちらは、スチールラックにお鍋や調理道具、食器などを並べたプロの厨房風のキッチン。使用頻度の高いものは簡単に出し入れできることが、プロにとっては重要なことです。
このスタイルを採用するときには、こまごまとしたものはかごにまとめましょう。調理道具やスチールラックのメタリックな素材感と対照的な自然素材のかごが全体の雰囲気を和らげてくれます。スチールラックのよさは、棚だけではなく、S字やマグネットフックを使って、横や後ろにものを吊るせること。その分収納力もアップするので助かりますね。
このスタイルを採用するときには、こまごまとしたものはかごにまとめましょう。調理道具やスチールラックのメタリックな素材感と対照的な自然素材のかごが全体の雰囲気を和らげてくれます。スチールラックのよさは、棚だけではなく、S字やマグネットフックを使って、横や後ろにものを吊るせること。その分収納力もアップするので助かりますね。
家具の下にかごを入れてインテリアの一部に
お話をリビングに移しましょう。ソファのローテーブルやサイドテーブル、コンソールテーブルなどの下はかごを入れるのにぴったりな場所。お部屋の雰囲気に合うかごを選べばインテリアアイテムとしても楽しめます。
おもちゃ、雑誌や雑誌、趣味で使うものをざっくりと入れてさっと家具の下へ。これだけですっきり。
お話をリビングに移しましょう。ソファのローテーブルやサイドテーブル、コンソールテーブルなどの下はかごを入れるのにぴったりな場所。お部屋の雰囲気に合うかごを選べばインテリアアイテムとしても楽しめます。
おもちゃ、雑誌や雑誌、趣味で使うものをざっくりと入れてさっと家具の下へ。これだけですっきり。
色のハーモニーや目線の高さにも留意する
いろいろなものが入っているブルーのプラスチックケースが自然とその場に溶け込んでいるのは、ブルーのポスターとの関連性があるから。こちらのお家ではドアや家具も同じブルーをアクセントカラーに使っています。
床に並べてある本にも違和感がないのは、ものが全体的に低い位置中心に置かれているから。ずっしりとした重さで安定感も感じられ、全体が落ち着いて見えます。小さな本の場合はかごや木箱などにまとめて床に置いてみてください。
いろいろなものが入っているブルーのプラスチックケースが自然とその場に溶け込んでいるのは、ブルーのポスターとの関連性があるから。こちらのお家ではドアや家具も同じブルーをアクセントカラーに使っています。
床に並べてある本にも違和感がないのは、ものが全体的に低い位置中心に置かれているから。ずっしりとした重さで安定感も感じられ、全体が落ち着いて見えます。小さな本の場合はかごや木箱などにまとめて床に置いてみてください。
箱やかごをセンスよく活用しているこちらのコーナー。「見せる収納」を基本に、大きめのものはそのまま棚に、そして小物はお部屋のヴィンテージな雰囲気と似合った箱やかごに素敵にまとめています。
小さな文具類も入れ物にまとめてラベリング
次はホームオフィスの収納コーナー。文房具や机まわりで使うアイテムが本当にざっくりと入っていますね。バケツやかごに中身が書いてあるラベルがついているので、わかりやすくなっています。ステッカーははがしにくいこともありますが、荷札であれば簡単に取り替えることができ、そのうえおしゃれなアクセントにもなりますね。
次はホームオフィスの収納コーナー。文房具や机まわりで使うアイテムが本当にざっくりと入っていますね。バケツやかごに中身が書いてあるラベルがついているので、わかりやすくなっています。ステッカーははがしにくいこともありますが、荷札であれば簡単に取り替えることができ、そのうえおしゃれなアクセントにもなりますね。
書類の整理はフォルダーとボックスでざっくりと
頭を悩ませる書類の整理。重たいファイルを棚から出し入れするのが億劫だったり、書類の整理が苦手な方におすすめなのが、上から入れられるフォルダー式の書類収納。カテゴリーごとに分けてラベルを貼れば、取っておく書類はそのフォルダーにポイと入れるだけ。 わが家でも、ファイルからフォルダーに変えてから、書類の整理がかなり楽になり、時間短縮もできるようになりました。
頭を悩ませる書類の整理。重たいファイルを棚から出し入れするのが億劫だったり、書類の整理が苦手な方におすすめなのが、上から入れられるフォルダー式の書類収納。カテゴリーごとに分けてラベルを貼れば、取っておく書類はそのフォルダーにポイと入れるだけ。 わが家でも、ファイルからフォルダーに変えてから、書類の整理がかなり楽になり、時間短縮もできるようになりました。
書類、取扱説明書、カタログや雑誌などは種類ごとに分けてファイルボックスに入れ、すべてを1ヶ所にまとめておけば、探している書類は必ずここにあるといった安心感が持てます。できるだけ動作を減らすのが「ざっくり収納」の大事なポイントです。
バス・トイレタリー用品はハンギングもおすすめ
バスルームや洗面室で日々使うものをクリップを使って吊るすのもおもしろいアイデアですね。すぐ手に届く場所にあって、そのうえ、カウンターまわりがすっきりしてお掃除も楽になりそうです。
バスルームや洗面室で日々使うものをクリップを使って吊るすのもおもしろいアイデアですね。すぐ手に届く場所にあって、そのうえ、カウンターまわりがすっきりしてお掃除も楽になりそうです。
高い位置にあるトイレ用品の収納にも、やはりかごがいちばん。取り出しにくい奥に置いてあるものも、かごに入れてあれば、そのままかごごと下ろすだけで簡単です。
一枚の棚板にかごといったシンプルさも、グリーンに塗られた壁がつくり上げる雰囲気を壊さず、さりげなくなじんでいますね。
一枚の棚板にかごといったシンプルさも、グリーンに塗られた壁がつくり上げる雰囲気を壊さず、さりげなくなじんでいますね。
まとめ買いのトイレットペーパーをワイヤーバスケットにざっくりと。こなれた雰囲気で、しかも不思議とちょっとおしゃれにも見えます。
家族ごとにかごを用意するのも名案
玄関は人が頻繁に出入りする場所なので、お出かけの際にものをさっと取り出したり、帰ったら簡単にしまえるようにしたいですね。家族みんなで使う小物は、アイテムごとにざっくりとかごの中へ。ペットのお散歩グッズや靴のお手入れ用品など、そのお宅ごとにいろいろあるのでは。そして家族一人一人に個人のものを入れられるようなかごを用意すれば「ものをしまう」ルールが守りやすくなるはずです。かごが一般的かもしれませんが、ブリキのバケツもおしゃれなアイデアですね。
玄関は人が頻繁に出入りする場所なので、お出かけの際にものをさっと取り出したり、帰ったら簡単にしまえるようにしたいですね。家族みんなで使う小物は、アイテムごとにざっくりとかごの中へ。ペットのお散歩グッズや靴のお手入れ用品など、そのお宅ごとにいろいろあるのでは。そして家族一人一人に個人のものを入れられるようなかごを用意すれば「ものをしまう」ルールが守りやすくなるはずです。かごが一般的かもしれませんが、ブリキのバケツもおしゃれなアイデアですね。
玄関のコンソールテーブルの下にかごを置いて帽子を収納。他に、お買い物バッグや、冬のマフラーや手袋も、このようにざっくりと収納できます。
「ざっくり」をキーワードに、かごや箱や入れ物を上手に利用した収納方法をご紹介してきました。これなら「きっちり」とは対極、気分的にも楽ですし、すぐに試せると思いませんか? まずは、いちばん片付けたいな…と思っている場所からスタートしてみてはいかがでしょうか?
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