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引き戸と開き戸、どっちを選ぶべきか迷ったら。検討したいポイント
家を建てたり、リノベーションする際、引き戸と開き戸で「どっちがいいのかな?」と悩む時があると思います。誰もが漠然とは分かっている「引き戸・開き戸」の違いを整理しました。迷った時の参考にしてみてください。
1. 引き戸と開き戸の違い
まずはじめに、考え方の目安となると思いますので簡単に「引き戸/開き戸(ドア)」の定義をしてみます。
まずはじめに、考え方の目安となると思いますので簡単に「引き戸/開き戸(ドア)」の定義をしてみます。
引き戸とは
引き戸:【開放できる/部屋をつなげる/ゆるく仕切る】
障子やふすまで部屋が仕切られていた昔の日本の家を考えてみてもらえばわかると思います。どちらかというと「開放」するイメージがあります。
引き戸:【開放できる/部屋をつなげる/ゆるく仕切る】
障子やふすまで部屋が仕切られていた昔の日本の家を考えてみてもらえばわかると思います。どちらかというと「開放」するイメージがあります。
開き戸とは
開き戸(ドア):【閉じる/区切る】
開き戸(ドア)で部屋と部屋をつなげるイメージはないと思います。その部屋の領域を開き戸(ドア)でしっかり閉じる、という感じです。
開き戸(ドア):【閉じる/区切る】
開き戸(ドア)で部屋と部屋をつなげるイメージはないと思います。その部屋の領域を開き戸(ドア)でしっかり閉じる、という感じです。
2. 引き戸と開き戸のメリット・デメリット
引き戸と開き戸(ドア)のメリット・デメリットを整理してみます。
引き戸のメリット
引き戸のデメリット
引き戸と開き戸(ドア)のメリット・デメリットを整理してみます。
引き戸のメリット
- 戸を開いた時に、戸がじゃまにならない
- 開けておいても風に煽られて「バタン!」と閉まる事がない
- 部屋を仕切れる『間仕切戸』を作る事ができる
- 開けた時には、開口部がスッキリして見える
引き戸のデメリット
- 戸が引き込まれるスペースが必要なため、どんな場所でも使えるわけではない。
- 引き込まれるスペースは壁として利用できない。(*引き込みスペースを戸袋にする事ができるならば問題はない)
- 気密性・遮音性は劣る。
開き戸のメリット
開き戸のデメリット
- どんな場所でも使える
- 金物(ノブ・レバーハンドル)が豊富
- 気密性・防音性を高くする事ができる(*防音仕様が別途必要)
開き戸のデメリット
- 戸を開けた時、戸の存在がじゃまな場合が多い
- 戸が開く方向の壁には物が置けない。(*スイッチやコンセントの位置に注意)
- 開けた時に戸の存在があるのでスッキリした開口部にはならない。
- 風に煽られて「バタン!」と閉まる事がある。
3. 引き戸向きの部屋と開き戸向きの部屋
基本的に、部屋タイプによる「向き不向き」はないと思います。ただ、以下の場合には、「引き戸」にしたほうがいいように思います。
廊下の突当りや、水回りなど、ドアとドアが近いところ
家族の出入りが多いところ
たとえば、廊下からリビングに入る部分は、家族が多いほど出入りが多く、開き戸(ドア)の場合、その度に「バタン」と開け閉めの音が気になることがあると思います。そんなところは、引き戸のほうがいいと思います。戸を開けっぱなしでも過ごせる時期というのは結構長いですから、引き戸ならその間、開けておけるうえにじゃまになりません。
ウォークインクローゼット、パントリー
扉がなくてもいいのでは?という考えもありますが、もしつけるなら、引き戸のほうがいいかもしれません。服や物を持って何度も出入りするので、使う時は戸がじゃまになることがあると思います。
子供部屋
大きくなればどちらでもいいのですが、小さいうちは、「プライベート」という意識はないのですから、引き戸にして開けっぱなしのほうがいいように思います。引き戸の危険性がゼロではありませんが、開き戸(ドア)よりはいいでしょう。
高齢者の部屋、高齢者が使う部屋
ドアを開け閉めする時、ドアを押し(引き)ながら一歩踏み出す(さがる)という動作が必要です。高齢になった時、2つの動作とバランスを取る事が少し難しくなってきます。引き戸であれば、体は止まって開閉できますし、戸が手すりの役目もします。(ご当人の寝室、トイレ、リビング、脱衣室など)
基本的に、部屋タイプによる「向き不向き」はないと思います。ただ、以下の場合には、「引き戸」にしたほうがいいように思います。
廊下の突当りや、水回りなど、ドアとドアが近いところ
- 廊下の突当りなど部屋へのドアとトイレのドアが重なる
- 部屋に入るとすぐクローゼットのドアがある
家族の出入りが多いところ
たとえば、廊下からリビングに入る部分は、家族が多いほど出入りが多く、開き戸(ドア)の場合、その度に「バタン」と開け閉めの音が気になることがあると思います。そんなところは、引き戸のほうがいいと思います。戸を開けっぱなしでも過ごせる時期というのは結構長いですから、引き戸ならその間、開けておけるうえにじゃまになりません。
ウォークインクローゼット、パントリー
扉がなくてもいいのでは?という考えもありますが、もしつけるなら、引き戸のほうがいいかもしれません。服や物を持って何度も出入りするので、使う時は戸がじゃまになることがあると思います。
子供部屋
大きくなればどちらでもいいのですが、小さいうちは、「プライベート」という意識はないのですから、引き戸にして開けっぱなしのほうがいいように思います。引き戸の危険性がゼロではありませんが、開き戸(ドア)よりはいいでしょう。
高齢者の部屋、高齢者が使う部屋
ドアを開け閉めする時、ドアを押し(引き)ながら一歩踏み出す(さがる)という動作が必要です。高齢になった時、2つの動作とバランスを取る事が少し難しくなってきます。引き戸であれば、体は止まって開閉できますし、戸が手すりの役目もします。(ご当人の寝室、トイレ、リビング、脱衣室など)
4. 引き戸と開き戸で考えられる問題
1と2については、開き戸(ドア)のほうが起る割合は高いです。戸が中途半端に開いている時には体がぶつかる事も考えられます。
3については、戸は動くものですからどうしても寸法的にすきまが必要なので、気密性が下ります。
同時に音も漏れるということです。特に引き戸はそうです。
ただ、戸の部分での空気の出入りは、部屋の空気の循環の意味もあるので、「空気が漏れるからダメ」という事でもないのです。
この3つの問題に対しては「戸をゆっくり閉める装置」や「気密性や音に対応する材料」がありますので、それらを使って性能を高める事ができます。既製品はそのあたりが良く出来ています。
- 開け閉め時に指や体を挟む可能性がある。
- 閉めた時に「バタン」と音がする。
- すき間があって気密性がなく、音も漏れる。
1と2については、開き戸(ドア)のほうが起る割合は高いです。戸が中途半端に開いている時には体がぶつかる事も考えられます。
3については、戸は動くものですからどうしても寸法的にすきまが必要なので、気密性が下ります。
同時に音も漏れるということです。特に引き戸はそうです。
ただ、戸の部分での空気の出入りは、部屋の空気の循環の意味もあるので、「空気が漏れるからダメ」という事でもないのです。
この3つの問題に対しては「戸をゆっくり閉める装置」や「気密性や音に対応する材料」がありますので、それらを使って性能を高める事ができます。既製品はそのあたりが良く出来ています。
引き戸と開き戸、どちらを選ぶ?
「戸」は、家の印象決める重要な要素であり、毎日「目にして手で触れる」とっても大切な物です。
引き戸なのか開き戸(ドア)なのかは、実現したい「好きなインテリア」から考えて決めていいと思います。
迷った時には、一度「ここが引き戸だったら(開き戸(ドア)だったら)家族がどんなふうに行動するだろう?」を考えてみましょう。今お住まいの家の戸を、印象や行動を意識して見つめ直してみるのもいいと思います。
昔と違い、インテリアのスタイルはたくさんあり、多様な好みを表現できるようになっています。引き戸/開き戸(ドア)にこだわり過ぎず、「より暮しやすいのはどちら?」という視点で「引き戸/開き戸(ドア)」を考えてみてください。
建て替える?それともリノベ? 迷ったときの6つのポイント
Houzzツアー:引き戸でワンルーム空間を広々と使う、パリの斬新なリノベーション
家づくりのヒント
「戸」は、家の印象決める重要な要素であり、毎日「目にして手で触れる」とっても大切な物です。
引き戸なのか開き戸(ドア)なのかは、実現したい「好きなインテリア」から考えて決めていいと思います。
迷った時には、一度「ここが引き戸だったら(開き戸(ドア)だったら)家族がどんなふうに行動するだろう?」を考えてみましょう。今お住まいの家の戸を、印象や行動を意識して見つめ直してみるのもいいと思います。
昔と違い、インテリアのスタイルはたくさんあり、多様な好みを表現できるようになっています。引き戸/開き戸(ドア)にこだわり過ぎず、「より暮しやすいのはどちら?」という視点で「引き戸/開き戸(ドア)」を考えてみてください。
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