小さなコーナーだからこそ、細かく目を配りたい。初心者に役立つディスプレイのヒント
センスのよいインテリアは、小さな美しいシーンの積み重ねから。さりげない風景の中に見つけたテクニック集。
上野朝子|Asako Ueno
2015年9月26日
仕事柄、素敵なインテリアのお宅を訪ねることが多いのですが、お部屋全体のインテリアデコレーションより、いつも心惹かれるのが、小さなコーナーの飾り方です。大きなコーナーからは好みのテイストが、小さなコーナーからは、家主のお人柄が垣間見れる気がします。小さなコーナーは模様替えも簡単なはず。いろいろ試して、インテリアデコレーションの腕を上げる「お勉強」の場としても使いやすいと思います。
小さなコーナーなのだから、テクニックはいらないでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。小さなコーナーだからこその気づかいも、やはりあるのです。今回もたくさんのいい実例を見つけました。テクニックやアイデアソースをコメントしましたので、ぜひ参考になさってください。
小さなコーナーなのだから、テクニックはいらないでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。小さなコーナーだからこその気づかいも、やはりあるのです。今回もたくさんのいい実例を見つけました。テクニックやアイデアソースをコメントしましたので、ぜひ参考になさってください。
ロープを使ってアルファベットを描いていますね。可愛いアイデアです! ロープのベージュ色が、白が基調のナチュラルなコーナーに邪魔にならず、でも印象的に使われています。
作り方はこちら:
DIY:ロープで作る、アルファベットのウォールデコ
作り方はこちら:
DIY:ロープで作る、アルファベットのウォールデコ
質感のミックスを楽しむ
色を抑えたシックでさりげない雰囲気のコーナー。ガラス製の花瓶と陶器の植木鉢に、フォーカルポイントとしてアルファベットのオブジェを手前に置いていることで、このコーナーが引き締まって見えます。また、後ろの石のブリック壁の強さとバランスが取れて、印象に残るコーナーになっていますね。
色を抑えたシックでさりげない雰囲気のコーナー。ガラス製の花瓶と陶器の植木鉢に、フォーカルポイントとしてアルファベットのオブジェを手前に置いていることで、このコーナーが引き締まって見えます。また、後ろの石のブリック壁の強さとバランスが取れて、印象に残るコーナーになっていますね。
トレイを使う
テレビの前のフレームなどを集めたプチデコレーション。トレイを使うと、動かしたいときに便利ですし、まとまり感が出るので、おすすめです。
テレビの前のフレームなどを集めたプチデコレーション。トレイを使うと、動かしたいときに便利ですし、まとまり感が出るので、おすすめです。
枝を活ける
枝を一本、大きなガラスの花器にさり気なく挿しています。楚々とした感じなのに、花材をたくさん使った花活けと同じくらい、印象的ではないでしょうか。背の高い枝は、一本でも存在アピールがあるといういい例ですね。
枝を一本、大きなガラスの花器にさり気なく挿しています。楚々とした感じなのに、花材をたくさん使った花活けと同じくらい、印象的ではないでしょうか。背の高い枝は、一本でも存在アピールがあるといういい例ですね。
枝シリーズが続きますが、こちらはドライの小枝ですね。絵の前に置くことで、このコーナーに立体感が出ました。枝は、買ってこなくても、散歩で拾った小枝などでもいいと思います。さりげなく、でも「使える」アイテムです。
コレクションは高低差をつける
ガラスのドームを使って、コレクションを並べています。小物に高さが出ながらも、透明なので、ごちゃごちゃした印象になりません。同じものを集めたコーナーは大人っぽい印象になりますね。
ガラスのドームを使って、コレクションを並べています。小物に高さが出ながらも、透明なので、ごちゃごちゃした印象になりません。同じものを集めたコーナーは大人っぽい印象になりますね。
バラバラの瓶に、色水をところどころ入れて、花を一輪ずつさした、引き寄せられるディスプレイのアイデアです。瓶を集合させているところが、個性的。花にも高低をつけて、よりナチュラルな感じになっています。
作り方はこちら:
DIY:涼感パステルウォーター入りガラスのディスプレイ
作り方はこちら:
DIY:涼感パステルウォーター入りガラスのディスプレイ
ストーリーをつくる
何気ないコーナーのように見えますが……じーっと観察してみると、女の子の絵を囲むように、ひまわりの花、松ぼっくりや、果物、壁には蝶々の絵がついたトレイと、ストーリーを感じるコーナーです。温もりのある木の素材を多く使うことで、森や公園を想像、できませんか?
何気ないコーナーのように見えますが……じーっと観察してみると、女の子の絵を囲むように、ひまわりの花、松ぼっくりや、果物、壁には蝶々の絵がついたトレイと、ストーリーを感じるコーナーです。温もりのある木の素材を多く使うことで、森や公園を想像、できませんか?
色を意識して並べる
こちらも日常のさりげない風景ですが、棚のところに注目! 白い雑貨を目立たせるように、白い陶器のメジャーカップやポットを手前に、他の色の小物をその奥に、隠すように置いているところが、このキッチンのコーナーの飾り方のポイントです。ちょっとした配慮が、このキッチン全体を白いイメージにしています。
こちらも日常のさりげない風景ですが、棚のところに注目! 白い雑貨を目立たせるように、白い陶器のメジャーカップやポットを手前に、他の色の小物をその奥に、隠すように置いているところが、このキッチンのコーナーの飾り方のポイントです。ちょっとした配慮が、このキッチン全体を白いイメージにしています。
低い位置に少しだけ
何も置かない美しさは和室ならでは。でもちょっとさびしいな、と思ったら、ウッドフロアから和室への、イントロのようなつもりで、入り口付近に小さなディスプレイのコーナーをつくってみましょう。畳に座ったときの目線(低い位置)に小物を置くと、和の雰囲気を損なわずに楽しいシーンがつくれます。
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上野さま。こんにちは。もう随分前になりますがPL1の取材でショップにお伺いさせていただいた吉原です。上野さんの素敵な記事に写真を使っていただいて嬉しいです。ありがとうございます。これからも楽しみにしています!
こんにちは!コメントをありがとうございます。わたしもお写真楽しみにしております!