大画面テレビをインテリアにセンスよくとけこませる6つの方法
黒くて大きな長方形であるテレビは存在感が強い家電。リビングのインテリアを壊さず、テレビをセンスよく空間にとりいれるコツをご紹介します。
滝田(TAKITA)勝紀(MASAKI)
2016年3月28日
フリーランスの編集者。海外の展示会や欧州家電ブランドの現地取材経験も豊富。モノ情報誌の生活家電担当を約10年担当し、技術面、デザイン面について、多くのメディアで執筆。家電のセレクトはデザインだけでも機能だけでもNG。使いやすさと魅せたくなるルックスを兼ね備えてこそ買う価値があると提言する。
フリーランスの編集者。海外の展示会や欧州家電ブランドの現地取材経験も豊富。モノ情報誌の生活家電担当を約10年担当し、技術面、デザイン面について、多くのメディアで執筆... もっと見る
テレビという家電は、日本では特にリビング家電の王様という印象が強い。多くのリビングで、その空間の中央に鎮座し、そこを中心にソファの位置、はたまた照明の位置まで決めてしまうことも。とはいえ、エアコンと並ぶぐらい表情が乏しい家電であり、かつ画面液晶は機能面から真っ黒の長方形でなければないなど、嗜好品であるのに、デザイン的な制約も大きく、威圧感やデザイン的主張が強い。
他の家電やインテリアでいくら部屋をナチュラルに統一したとしても、まさに壁のように一定面積を塗りつぶしてしまうなど、空間調和を考えるうえでかなり厄介な存在だ。そんなテレビをリフォーム時などに上手に部屋に馴染ませている例について、ここでは解説していこう。
他の家電やインテリアでいくら部屋をナチュラルに統一したとしても、まさに壁のように一定面積を塗りつぶしてしまうなど、空間調和を考えるうえでかなり厄介な存在だ。そんなテレビをリフォーム時などに上手に部屋に馴染ませている例について、ここでは解説していこう。
1. テレビを壁の中に隠してしまう
他のインテリアとあまり相性が良くないものは、いっそのこと壁の中に隠してしまうという方法。これは現代のテレビが薄型化したからこそ、住宅の新築時やリフォーム時にそういった設計にしてしまえば、多くの家庭で取り入れやすい方法だ。本体自体が壁の中に隠れて、存在自体がみえなくなってしまうので、周辺のインテリアとの調和もあまり意識することない。
他のインテリアとあまり相性が良くないものは、いっそのこと壁の中に隠してしまうという方法。これは現代のテレビが薄型化したからこそ、住宅の新築時やリフォーム時にそういった設計にしてしまえば、多くの家庭で取り入れやすい方法だ。本体自体が壁の中に隠れて、存在自体がみえなくなってしまうので、周辺のインテリアとの調和もあまり意識することない。
2. テレビを天井に隠してしまう
これはテレビの隠し場所を壁ではなく、天井にしてしまうという方法だ。これもスクリーンのように薄型軽量化した現代のテレビだからこそ取りやすい方法だが、壁に入れるよりは、天井のさらに上の部分に高さを要するため、どの家でも取れるかというと、おそらく壁に隠すよりはハードルが高いだろう。ただ、採用した場合には、存在感を完全にゼロにできるので空間はよりスマートだ。
これはテレビの隠し場所を壁ではなく、天井にしてしまうという方法だ。これもスクリーンのように薄型軽量化した現代のテレビだからこそ取りやすい方法だが、壁に入れるよりは、天井のさらに上の部分に高さを要するため、どの家でも取れるかというと、おそらく壁に隠すよりはハードルが高いだろう。ただ、採用した場合には、存在感を完全にゼロにできるので空間はよりスマートだ。
3. テレビをミラーにしてしまう
これは2つのやり方があり、ひとつはテレビ自体をミラーにしてしまうという考え方と、ミラーのなかにテレビを埋め込んでしまうという考え方がある。前者はテレビという大画面を電源オフした時にミラーとして利用してしまうので、そういったミラーパネルのテレビを購入して、壁に設置すれば意外と簡単に採用できる。が、展示会レベルでは見るものの、おそらく製品化されているものはない。というわけで、後者のミラーのなかにテレビが映し出される方法を採用するのが現実的だ。日本でもそういったことを専門でやってくれる業者が存在するので、あとはミラーに対して、テレビの画面サイズなどをいっぱいにして、額縁のように囲んでしまうことで周囲に馴染ませるか、もしくは鏡自体を壁のように使うことで、近未来な空間に演出してしまうかなど好みに応じて選択できる。
これは2つのやり方があり、ひとつはテレビ自体をミラーにしてしまうという考え方と、ミラーのなかにテレビを埋め込んでしまうという考え方がある。前者はテレビという大画面を電源オフした時にミラーとして利用してしまうので、そういったミラーパネルのテレビを購入して、壁に設置すれば意外と簡単に採用できる。が、展示会レベルでは見るものの、おそらく製品化されているものはない。というわけで、後者のミラーのなかにテレビが映し出される方法を採用するのが現実的だ。日本でもそういったことを専門でやってくれる業者が存在するので、あとはミラーに対して、テレビの画面サイズなどをいっぱいにして、額縁のように囲んでしまうことで周囲に馴染ませるか、もしくは鏡自体を壁のように使うことで、近未来な空間に演出してしまうかなど好みに応じて選択できる。
4. テレビをモジュール化してしまう
ビルトインの洗濯機やオーブンのように、テレビを壁のなかに埋め込み、モジュール化してしまうような手法で馴染ませるのも、有効な方法だ。例えば、壁の棚部分に画面をはめ込むことで、周囲の棚の縦横のラインとデザイン的に融合させてしまうことで、存在感を希薄にしてしまう。上下左右を本棚などにしてしまうか、センスのいい小物などで囲ってしまうなど手法はいろいろある。より高度かもしれないが、テレビのサイズと棚のサイズをより同じようなサイズ感に合わせられれば、よりモジュール化された雰囲気は強まるので、存在感もさらになくすことができるだろう。
ビルトインの洗濯機やオーブンのように、テレビを壁のなかに埋め込み、モジュール化してしまうような手法で馴染ませるのも、有効な方法だ。例えば、壁の棚部分に画面をはめ込むことで、周囲の棚の縦横のラインとデザイン的に融合させてしまうことで、存在感を希薄にしてしまう。上下左右を本棚などにしてしまうか、センスのいい小物などで囲ってしまうなど手法はいろいろある。より高度かもしれないが、テレビのサイズと棚のサイズをより同じようなサイズ感に合わせられれば、よりモジュール化された雰囲気は強まるので、存在感もさらになくすことができるだろう。
5. テレビを背景に調和させてしまう
背景の調度家具や壁などをテレビ同様にダークな色にまとめてしまうことで、テレビのいわゆる“黒い壁”感を、壁そのものに近づけてしまうという手法だ。これは壁面の多くが濃い茶色や黒系になってしまうため、照明の光が反射しづらく、部屋自体が暗くなってしまうことに注意が必要だが、あまり余計なことを考えずにテレビ自体の存在感を希薄にできるという意味では、非常にイージーな方法だと言えるだろう。背景の壁などに同じような長方形の空間を作ったり、ラインなどを均一に刻むことで、モダンな空間に演出することもできる。
背景の調度家具や壁などをテレビ同様にダークな色にまとめてしまうことで、テレビのいわゆる“黒い壁”感を、壁そのものに近づけてしまうという手法だ。これは壁面の多くが濃い茶色や黒系になってしまうため、照明の光が反射しづらく、部屋自体が暗くなってしまうことに注意が必要だが、あまり余計なことを考えずにテレビ自体の存在感を希薄にできるという意味では、非常にイージーな方法だと言えるだろう。背景の壁などに同じような長方形の空間を作ったり、ラインなどを均一に刻むことで、モダンな空間に演出することもできる。
6. テレビを絵画のように飾ってしまう
これはあえてテレビを空間にフィットさせるのではなく、むしろ絵画を飾るように空間のアクセントにしてしまう方法だ。例えば、シンプルな背景に黒い画面がそのまま存在し続けると、それは非常に異質なものと捉えられがちだが、テレビを見ている時以外は、美しい風景などをスライドショー形式でランダムに映し続けたり、印象的な絵画や写真などをそこに映し続ければ、テレビが途端に部屋のアートピースとして役割を担ってくれるはず。今はWi-FiなどでテレビとPC、もしくはスマホなどを接続しやすくなっているので、壁掛けにせずとも、意外とこの手法は採用しやすいだろう。
これはあえてテレビを空間にフィットさせるのではなく、むしろ絵画を飾るように空間のアクセントにしてしまう方法だ。例えば、シンプルな背景に黒い画面がそのまま存在し続けると、それは非常に異質なものと捉えられがちだが、テレビを見ている時以外は、美しい風景などをスライドショー形式でランダムに映し続けたり、印象的な絵画や写真などをそこに映し続ければ、テレビが途端に部屋のアートピースとして役割を担ってくれるはず。今はWi-FiなどでテレビとPC、もしくはスマホなどを接続しやすくなっているので、壁掛けにせずとも、意外とこの手法は採用しやすいだろう。
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