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夏のインテリアに映える、涼しげな椅子コレクション
「夏らしい椅子」ってどんな椅子でしょう? 涼やかな印象の素材や色、リゾートのようなリラックス感のある椅子をセレクトしてみました。
ブラッキン・ヘザー
2016年8月4日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
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「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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のんびりした夏の日々に欲しいのは、くつろげる涼しげな色や素材の椅子。本を読んだり、お昼寝したりできるひんやりした肌触りのアームチェア。または夏のおもてなしに最適な、見た目もさわやかなダイニングチェア。椅子ひとつでインテリア空間のムードも大きく変わり、外の暑さも忘れられるかもしれません。そんな、夏だからこそ手に入れたい、涼しい印象のチェアの数々をご紹介しましょう。
リゾート気分を満喫、天然素材を活かしたチェア
涼しげな椅子といえば、まずラタン(籐)などの天然素材で編んだ椅子を思い浮かべる方も少なくないでしょう。こちらの家では、大きめのラタン製のアームチェアを、リビングのセカンドチェアとして使用。バンブーシェードやサイザル麻のカーペット、さわやかなブルーのクッションなど、夏の暑い日も涼しく過ごせそうな素材で、空間全体がコーディネートされています。
涼しげな椅子といえば、まずラタン(籐)などの天然素材で編んだ椅子を思い浮かべる方も少なくないでしょう。こちらの家では、大きめのラタン製のアームチェアを、リビングのセカンドチェアとして使用。バンブーシェードやサイザル麻のカーペット、さわやかなブルーのクッションなど、夏の暑い日も涼しく過ごせそうな素材で、空間全体がコーディネートされています。
コロニアルスタイルを思わせる、クッションが気持ちよさそうなチェア&オットマン。ラタンのしなやかなカーブがとても美しく、存在感のあるチェアです。透かし模様入りの白いスクリーンが雰囲気を盛り上げ、まるでリゾートホテルの部屋のようです。
日本のモダンデザインの基礎をつくった一人といわれる、剣持勇デザインの《ラタンチェアー》のシリーズ。美しい曲線で構成されたチェア、スツール、そしてテーブルです。ホテルのラウンジ用にデザインされたアームチェアは、包み込まれるような座り心地。洗練された優しい曲線フォルムと細かい編み目が特徴で、和の空間にもよく似合います。バンブーシェードを背景に、天然素材で上品に統一して。
こちらはご存じの方も多い、イギリスの伝統的なハンドメイドのアームチェア、《ロイドルームチェア》。ラタン製の椅子だと思われることも多いようですが、この椅子は実はラタンではなく、特殊な方法でワイヤーに紙を巻いた、細くて丈夫な「こより」のような素材でできています。このコードを丹念に編み上げてつくられているので、とても頑丈。色も豊富で、世界中のナチュラルインテリアのファンに人気の高いチェアです。家の中ではもちろん、ガーデンやテラスでのティータイムにも似合いますね。
軽いデザインが夏のぴったりのデザイナーズチェア
バタフライチェアの愛称でも知られる、《BKFチェア》のホワイトキャンバスバージョン。このタイプの椅子は簡単にカバーを替えることができるため、夏はさわやかな白に。ニュートラルカラーでコーディネートした空間やサボテンが、ナチュラルなホワイトとよくなじんでいます。
バタフライチェアの愛称でも知られる、《BKFチェア》のホワイトキャンバスバージョン。このタイプの椅子は簡単にカバーを替えることができるため、夏はさわやかな白に。ニュートラルカラーでコーディネートした空間やサボテンが、ナチュラルなホワイトとよくなじんでいます。
ワイヤーフレームのみで構成されている、ハリー・ベルトイアの《サイドチェア》。風通しがよく、軽さがあり、純白のシートクッションやラグ、ガラステーブルと組み合わせるととてもさわやかな印象に。クッションに夏らしい寒色や鮮やかな色のファブリックを選ぶと、また違った雰囲気になるでしょう。
氷のような視覚効果のスケルトンチェア
透明なアクリル素材を伝統的なフォルムと組み合わせた斬新なアイデアで有名な、フィリップ・スタルクの《ルイ・ゴーストチェア》。モダンな椅子ですが、温かみのあるカントリー風の木のテーブルに合わせても違和感がありません。スケルトン素材なので、重厚感のあるテーブルを軽やかに見せています。ひんやりとした肌触りそをそのまま活かしたり、またはさっぱりした白やはっきりしたブルーのクッションを置いても素敵です。
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《ルイ・ゴーストチェア》と同様に透明の素材が特徴的な、フィンランドのエーロ・アールニオ作の《バブルチェア》。暑い夏の日の涼しい逃げ場になりそうなチェアです。ガーデンでは、日陰のある場所に置いてお昼寝スポットに。家の中ではテレビを観たり音楽を聴いたりの時間、あるいは読書タイムに、大きな「バブル」の中で優しく揺られながら、心からリラックスできそうです。
コクーン型のハンギングチェア
コクーンとは繭を意味しますが、こちらはまさに繭の中に優しく包まれたような気分になれそうな椅子です。風通しがよさそうな天然素材のハンギングチェアはまるで大きな揺りかごのようで、気がついたら居眠りしてしまいそう。私もいつかは欲しい椅子のひとつです。
コクーンとは繭を意味しますが、こちらはまさに繭の中に優しく包まれたような気分になれそうな椅子です。風通しがよさそうな天然素材のハンギングチェアはまるで大きな揺りかごのようで、気がついたら居眠りしてしまいそう。私もいつかは欲しい椅子のひとつです。
さわやかなブルーのチェア
夏らしさを感じさせる色のナンバーワンといえば、やはりブルー。淡い水色からネイビーブルーまでさまざまなトーンのブルーがありますが、この部屋では鮮やかなブルーの椅子が、白を基調にしたリビングの涼しげなアクセントになっています。同じブルーを、ソファのクッションやスローにも取り入れて統一感を。そして壁のアートにも、この色をほんの少しポイントに使っていて、そのバランスがとてもおしゃれです。
夏らしさを感じさせる色のナンバーワンといえば、やはりブルー。淡い水色からネイビーブルーまでさまざまなトーンのブルーがありますが、この部屋では鮮やかなブルーの椅子が、白を基調にしたリビングの涼しげなアクセントになっています。同じブルーを、ソファのクッションやスローにも取り入れて統一感を。そして壁のアートにも、この色をほんの少しポイントに使っていて、そのバランスがとてもおしゃれです。
デンマークのデザイナー、ハンス・ウェグナーの《ウィッシュボーンチェア》のブルーバージョンの椅子に、真っ白なテーブルの組み合わせはまさに「夏真っ盛り!」といった印象。みずみずしいブルーの花瓶もぴったりのアクセントになっています。体感温度が5℃ぐらいは下がったように感じる、涼しげなダイニング。写真を見ているだけでも気分がリフレッシュしそうですね。
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ガーデンチェアを夏バージョンに
アウトドアのイメージがあるためか、ガーデンチェアも夏らしい椅子といえます。フォルムにも軽さがあり、気分がリラックスする夏にぴったりのカジュアル感。シンプルなガーデンチェアを、好きな色にもペイントするのもいいですね。こちらの椅子は木もメタルの部分もすべて同じブルーに塗っています。ビーチハウスを思わせるような鮮やかなブルーの椅子で、部屋が一気にサマータイムの印象になっていますね。
アウトドアのイメージがあるためか、ガーデンチェアも夏らしい椅子といえます。フォルムにも軽さがあり、気分がリラックスする夏にぴったりのカジュアル感。シンプルなガーデンチェアを、好きな色にもペイントするのもいいですね。こちらの椅子は木もメタルの部分もすべて同じブルーに塗っています。ビーチハウスを思わせるような鮮やかなブルーの椅子で、部屋が一気にサマータイムの印象になっていますね。
優しいブルーグリーンに塗った木製のガーデンチェア。ガーデンチェアの大きなメリットは、ほとんどが折りたためるタイプなため、簡単に持ち運びができること。暑くてなかなか外で過ごせない日々、お食事の際には庭やテラスのチェアをよく拭いて家の中に入れ、少しアウトドア風の気分を演出してみてはいかがでしょう?
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ファブリック使いで夏仕様に
折りたたみ椅子の定番といえば、ディレクターズチェア。こちらのチェアはフレームも生地も白ですが、よく見ると背の部分に夏らしい、ブルーと白の布が掛けられています。そんな簡単なひと工夫で、アウトドアっぽい椅子から、室内らしいチェアに一気に表情が変わりました。写真のクッションのように、ブルーと白に少しグリーンも加えると、さらに奥深さと洗練度が増します。
折りたたみ椅子の定番といえば、ディレクターズチェア。こちらのチェアはフレームも生地も白ですが、よく見ると背の部分に夏らしい、ブルーと白の布が掛けられています。そんな簡単なひと工夫で、アウトドアっぽい椅子から、室内らしいチェアに一気に表情が変わりました。写真のクッションのように、ブルーと白に少しグリーンも加えると、さらに奥深さと洗練度が増します。
ブルーと白のチェアカバーで夏らしく演出されたダイニング。真っ白なテーブルやチェアのコーディネートはメリハリがあって涼しげです。ファブリックの模様もどこか海を連想させてくれます。
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いつもの椅子に真っ白なカバーを掛ければ、色の効果で部屋が明るく感じられるようになります。白のもつ明るさや清潔感は、夏の気分にもぴったりですね。チェアカバーは便利なアイテムで、夏は純白で涼しさを、秋冬はオレンジやブラウン系で温かさを、といった具合に、取り替えるだけで部屋に季節感を演出したり、イメージチェンジを楽しんだりが自由自在です。
和室に似合う涼やかな椅子
ラタンや竹、イグサなど、日本の夏にぴったりな天然素材のある和室で過ごす時間は、やはり格別です。和の雰囲気にぴったりなこちらの座椅子と座卓は、ゆったりとした大きさで肌触りもさわやか、そしてひんやり涼しげ。和の空間ならではのくつろぎ方ですね。
ラタンや竹、イグサなど、日本の夏にぴったりな天然素材のある和室で過ごす時間は、やはり格別です。和の雰囲気にぴったりなこちらの座椅子と座卓は、ゆったりとした大きさで肌触りもさわやか、そしてひんやり涼しげ。和の空間ならではのくつろぎ方ですね。
椅子ではありませんが、最後にご紹介したいのがこの美しい空間とシーグラスのマット。夏は座布団の代わりに、涼しい触感の素材のマットを使ってはいかがでしょう。フローリングでも、とても上品でで和のスピリットあふれる演出ができそうです。
さまざまなタイプの涼しげな椅子をご紹介しました。ダイニングやリビングのワンコーナーに、こんな夏仕様の椅子を使って季節感あふれるシーンを演出してみましょう。暑さの続く日々の中、きっとそこに、スーッと清涼感のある風が吹き抜けるような心持にさせてくれるはずです。
教えてHouzz
夏らしい椅子をお持ちですか? または、どんな夏の椅子が欲しいですか?
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