収納方法は大きく分けて3通り、それぞれについて考えてみましょう
モノをしまう、その方法についてのスペース別実践編です。年末の片付けの参考にしてみてください!
新倉暁子
2015年12月21日
短期大学卒業後百貨店で外資系ブランドの販売、ディスプレイ、顧客管理等に携わった後、語学留学の為渡英、帰国後外資系企業の営業事務等を経て結婚、出産。
出産を機に、自宅で過ごす時間が増えインテリアや暮らしについて深く考える。
モノだけ一生懸命片付けても「心地よい暮らし」はやってこない。住空間だけでなく・時間・子育て環境/働き方・情報と思考の整理整頓をバランスよく暮らし全般を整えることの大切さを提案。
元片付けられない女の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポートなどに携わる。
北欧視察したことをきっかけに、人々の暮らしにおける考え方に強く共感。”幸福度の高い北欧ライフスタイル研究と発信。北欧流Lgoma(ラゴム)な暮らし方、モノとコトの整頓をサービスしている。
北欧の暮らしから「ちょうどいい」幸せのカタチを発信する「北欧くらしラボ/ミッケリュッカプロジェクト」の共同発起人
HP:http://studio-cozy-home.com/
ブログ: http://ameblo.jp/dear0412
短期大学卒業後百貨店で外資系ブランドの販売、ディスプレイ、顧客管理等に携わった後、語学留学の為渡英、帰国後外資系企業の営業事務等を経て結婚、出産。
出産を機に、自宅で過ごす時間が増えインテリアや暮らしについて深く考える。
モノだけ一生懸命片付けても「心地よい暮らし」はやってこない。住空間だけでなく・時間・子育て環境/働き方・情報と思考の整理整頓をバランスよく暮らし全般を整えることの大切さを提案。
元片付けられない女の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポートなどに携わる。
北欧視察したことをきっかけに、人々の暮らしにおける考え方に強く共感。”幸福度の高い北欧ライフスタイル研究と発信。北欧流Lgoma(ラゴム)な暮らし方、モノとコトの整頓をサービスしている。
北欧の暮らしから「ちょうどいい」幸せのカタチを発信する「北欧くらしラボ/ミッケリュッカプロジェクト」の共同発起人
HP:
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収納と一言で言っても、その収納方法はいろいろですが、大きく分解すると、「ハンギング(吊るす・掛ける)収納」、「引き出し収納」、「棚収納」、基本的にこの3つになります。
この3つの収納方法のそれぞれについて、家の主要な収納場所、クローゼット、キッチン、リビングで、試していただきたいヒントをご紹介します。
この3つの収納方法のそれぞれについて、家の主要な収納場所、クローゼット、キッチン、リビングで、試していただきたいヒントをご紹介します。
1. ハンギング収納
ハンガーに掛けて、ハンガーバーへ吊るす、フックに引っ掛ける、という方法。収納場所を設置する十分な空間が取れない場合には、ハンギング収納を検討してみましょう。
壁面を利用して、コートや毎日使うバッグなどを引っ掛けて使用することは多いと思います。ウォールポケットなどもハンギング収納に該当します。収納スペースを増やしつつ、すっきり見せることのバランスを上手に取りましょう。
ハンガーに掛けて、ハンガーバーへ吊るす、フックに引っ掛ける、という方法。収納場所を設置する十分な空間が取れない場合には、ハンギング収納を検討してみましょう。
壁面を利用して、コートや毎日使うバッグなどを引っ掛けて使用することは多いと思います。ウォールポケットなどもハンギング収納に該当します。収納スペースを増やしつつ、すっきり見せることのバランスを上手に取りましょう。
クローゼット:フックやハンガーを駆使して
洋服をハンガーに掛けて収納するのはもちろん、ハンガーバーにS字フックをつければバッグなども掛けられますし、ピンチのついていない掛けるタイプのスラックスハンガーなどを利用して、ストールなども掛けて収納することができます。
クローゼットの内扉や壁面を利用してフックを取り付けてみるのはいかがでしょう。バッグ、ロングネックレス、ジーンズや、帽子をちょっと掛けておく、便利なスペースになります。
洋服をハンガーに掛けて収納するのはもちろん、ハンガーバーにS字フックをつければバッグなども掛けられますし、ピンチのついていない掛けるタイプのスラックスハンガーなどを利用して、ストールなども掛けて収納することができます。
クローゼットの内扉や壁面を利用してフックを取り付けてみるのはいかがでしょう。バッグ、ロングネックレス、ジーンズや、帽子をちょっと掛けておく、便利なスペースになります。
キッチン:ボックス利用、食品もハンギング
シンプルなバーを設置してS字フックを活用すれば、キッチンツールの見せる収納に。キッチンツールだけでなく、深さがあるボックスを引っ掛けて、食材をまとめるのに便利なピンチなど、小物の収納もできますし、マグカップなどの食器も吊るせます。ちなみに私は換気扇フードにS字フックでバナナを引っ掛けていますが、「空飛ぶバナナ」と子供も喜んでいます。
素敵なキッチンには、この遊びの部分でもある見せる収納が上手に取り入れられていますね。
シンプルなバーを設置してS字フックを活用すれば、キッチンツールの見せる収納に。キッチンツールだけでなく、深さがあるボックスを引っ掛けて、食材をまとめるのに便利なピンチなど、小物の収納もできますし、マグカップなどの食器も吊るせます。ちなみに私は換気扇フードにS字フックでバナナを引っ掛けていますが、「空飛ぶバナナ」と子供も喜んでいます。
素敵なキッチンには、この遊びの部分でもある見せる収納が上手に取り入れられていますね。
リビング:飾る要素も考慮して
ピクチャーレールを活用して飾りながら収納を楽しむこともできます。
子供の描いた作品を上手に飾れば楽しい空間演出にもなります。
飾りながら収納を楽しむためのポイントは「同じ色、形のモノを3つ以上並べる」こと。これを押さえておけば簡単にすっきり見せることができます。
ピクチャーレールを活用して飾りながら収納を楽しむこともできます。
子供の描いた作品を上手に飾れば楽しい空間演出にもなります。
飾りながら収納を楽しむためのポイントは「同じ色、形のモノを3つ以上並べる」こと。これを押さえておけば簡単にすっきり見せることができます。
ハンギング収納は、設置場所と吊り下げるモノ選びにも注意が必要です。
見せる収納なのか、用途を増やすための収納なのか、全体のバランスを考えて、スタイリッシュで使いやすい収納を目指しましょう。
見せる収納なのか、用途を増やすための収納なのか、全体のバランスを考えて、スタイリッシュで使いやすい収納を目指しましょう。
2. 引き出し収納
読んで字の如く、引き出して使う収納です。引き出したときに上から見渡して取り出すことができるように、引き出しの中身を工夫して整える必要があります。
読んで字の如く、引き出して使う収納です。引き出したときに上から見渡して取り出すことができるように、引き出しの中身を工夫して整える必要があります。
クローゼット:たたむ、立たせる、仕切る
洋服は下から順番に重ねて置いたのでは、下の衣類は見えませんね。
引き出しの深さに高さを合わせたたたみ方で、立たせて収納できるように自立させることが基本と心得てみましょう。
そのために、引き出しの中にブックエンドを使用したり、仕切れるようなボックスを組み込んだりします。ボックスが既製品で見つからない場合は、空き箱を利用したり、紙袋を内側に折り込んで代用することもできますので、お試しください。
洋服は下から順番に重ねて置いたのでは、下の衣類は見えませんね。
引き出しの深さに高さを合わせたたたみ方で、立たせて収納できるように自立させることが基本と心得てみましょう。
そのために、引き出しの中にブックエンドを使用したり、仕切れるようなボックスを組み込んだりします。ボックスが既製品で見つからない場合は、空き箱を利用したり、紙袋を内側に折り込んで代用することもできますので、お試しください。
アクセサリーも同じように、ボックスなどで仕切ってみましょう。引き出しを開けると、お気に入りのアクセサリーやジュエリーが整然と一面に並んでいると、お出かけ前の気分もアップするのではないでしょうか。
キッチン:深い引き出しは立たせる収納を
浅い引き出しならざっくり仕切る収納が向きますし、深い引き出しなら立てて収納する工夫が必要です。
立てて収納する際の補助アイテムは、造り付けや専用のものでなくても、プラスティック製のファイルボックスなどを利用して手軽に整理整頓できます。
フライパンを立たせて収納することができれば、いちいち上のモノを退かす手間が省けて便利です。
浅い引き出しならざっくり仕切る収納が向きますし、深い引き出しなら立てて収納する工夫が必要です。
立てて収納する際の補助アイテムは、造り付けや専用のものでなくても、プラスティック製のファイルボックスなどを利用して手軽に整理整頓できます。
フライパンを立たせて収納することができれば、いちいち上のモノを退かす手間が省けて便利です。
食器は立たせる収納テクニックもありますが、平らな食器は形に合わせて上に積み上げて収納すれば、見た目もわかりやすくなります。
ただどちらも、引き出しを開けたときの衝撃を受けにくく工夫する必要はあるので、注意してみてください。
ただどちらも、引き出しを開けたときの衝撃を受けにくく工夫する必要はあるので、注意してみてください。
リビング:種類や使うシーンごとに
文具や薬などこまごました生活用品、本や書類、子供のおもちゃなど、暮らし方によりさまざまなモノが集まるのがリビングだと思います。
これらのモノも基本、モノに自分で立ってもらうか、そうでなければボックスで仕切って、種類や一緒に使うモノ同士でまとめる工夫が必要です。
まずはご自宅のリビングにある引き出しを俯瞰して、このルールに当てはまっているかどうか、点検してみることから始めてみましょう。
文具や薬などこまごました生活用品、本や書類、子供のおもちゃなど、暮らし方によりさまざまなモノが集まるのがリビングだと思います。
これらのモノも基本、モノに自分で立ってもらうか、そうでなければボックスで仕切って、種類や一緒に使うモノ同士でまとめる工夫が必要です。
まずはご自宅のリビングにある引き出しを俯瞰して、このルールに当てはまっているかどうか、点検してみることから始めてみましょう。
3. 棚収納
棚収納は、住宅の中でいちばん多い収納スタイルではないでしょうか。
本棚、食器棚、キッチンの吊り戸棚、食品庫、廊下収納にバスルームのリネン棚、下駄箱など、ざっと挙げただけでも家じゅうに存在しますね。和室の押し入れもこの棚収納に含まれます。
棚収納は前から取り出すスタイルなので、頭より上の位置にあれば脚立を利用したり、また膝より下なら、かがんで取り出す動作をする必要が出てきます。
そのため、「ゴールデンゾーン」と呼ばれる、目の高さから膝あたりまでの高さ、取り出しやすい高さを意識して収納するのがおすすめです。同時に、モノを収める重さも、重いモノはなるべく下段に、軽いモノは上段に収納することも、当たり前のようですが楽に出し入れするための重要なポイントになってきます。
棚収納は、住宅の中でいちばん多い収納スタイルではないでしょうか。
本棚、食器棚、キッチンの吊り戸棚、食品庫、廊下収納にバスルームのリネン棚、下駄箱など、ざっと挙げただけでも家じゅうに存在しますね。和室の押し入れもこの棚収納に含まれます。
棚収納は前から取り出すスタイルなので、頭より上の位置にあれば脚立を利用したり、また膝より下なら、かがんで取り出す動作をする必要が出てきます。
そのため、「ゴールデンゾーン」と呼ばれる、目の高さから膝あたりまでの高さ、取り出しやすい高さを意識して収納するのがおすすめです。同時に、モノを収める重さも、重いモノはなるべく下段に、軽いモノは上段に収納することも、当たり前のようですが楽に出し入れするための重要なポイントになってきます。
クローゼット:整然と立て、奥行きも上手に
帽子を置いたり、バッグを置いたりする棚も、基本はやはり自立させること。アイテムが整然と並べられたブティックをイメージするとよいでしょう。
視野が届かない上段へ小さなモノを置きたいときにはバスケットなどにまとめると、棚の隅からいつのモノかわからないモノがくしゃくしゃの状態で出てきた……などということを防ぐことができます。
帽子を置いたり、バッグを置いたりする棚も、基本はやはり自立させること。アイテムが整然と並べられたブティックをイメージするとよいでしょう。
視野が届かない上段へ小さなモノを置きたいときにはバスケットなどにまとめると、棚の隅からいつのモノかわからないモノがくしゃくしゃの状態で出てきた……などということを防ぐことができます。
押し入れのような深い棚収納では、収納するモノによっては奥行きも考えなくてはなりません。
簡単に取り出せる手前には使用頻度が高いモノを、奥の方には使用頻度が低いモノを収納するのは当然となりますが、また奥側のモノを取り出すとき、手前にあるモノをさっと避けるかどけるかできるようにする工夫も必要になってきます。
大きな空間では、クリアケースタイプの引き出しやキャスター付きワゴンを入れて、引き出して使う収納との合わせ技も試してみてください。
簡単に取り出せる手前には使用頻度が高いモノを、奥の方には使用頻度が低いモノを収納するのは当然となりますが、また奥側のモノを取り出すとき、手前にあるモノをさっと避けるかどけるかできるようにする工夫も必要になってきます。
大きな空間では、クリアケースタイプの引き出しやキャスター付きワゴンを入れて、引き出して使う収納との合わせ技も試してみてください。
キッチン:高い位置と細かいアイテム用に工夫を
モノの種類や量が多いキッチンでは、たとえ少しばかり使いにくい高さでも、収納する棚があるなら有効活用したいと思う方は少なくないと思います。
吊り戸棚など、高い位置だけど脚立を持ってくるのはちょっと面倒、という場所では、取っ手付きの収納用品を導入し、出し入れしやすい工夫をするとよいでしょう。
底の部分に手が届けば、取っ手がついていないバスケットでも代用できます。
後ろにあるものまで見ただけでわかるよう、並べ方を工夫し(コンビニエンスストアの陳列のように)、こまかなモノはまとめて収納、また中に入っているモノがわかる工夫(透明な容器を使用する、ラベリングするなど)をすると使いやすくなります。
モノの種類や量が多いキッチンでは、たとえ少しばかり使いにくい高さでも、収納する棚があるなら有効活用したいと思う方は少なくないと思います。
吊り戸棚など、高い位置だけど脚立を持ってくるのはちょっと面倒、という場所では、取っ手付きの収納用品を導入し、出し入れしやすい工夫をするとよいでしょう。
底の部分に手が届けば、取っ手がついていないバスケットでも代用できます。
後ろにあるものまで見ただけでわかるよう、並べ方を工夫し(コンビニエンスストアの陳列のように)、こまかなモノはまとめて収納、また中に入っているモノがわかる工夫(透明な容器を使用する、ラベリングするなど)をすると使いやすくなります。
リビング:ニッチや素通しのオープン棚で見た目よく
壁面にニッチをつければ、飾りながら収納を楽しめるスペースになり、本を置いたり、文具を見せて飾ったりとインテリアの演出を楽しみながら実用的な収納として使用できます。
また、間仕切り壁の一部をくりぬいて、背板がない本棚を入れて収納を兼ねるといったアイデアは、家族の気配を感じる空間を目指している方におすすめです。
壁面にニッチをつければ、飾りながら収納を楽しめるスペースになり、本を置いたり、文具を見せて飾ったりとインテリアの演出を楽しみながら実用的な収納として使用できます。
また、間仕切り壁の一部をくりぬいて、背板がない本棚を入れて収納を兼ねるといったアイデアは、家族の気配を感じる空間を目指している方におすすめです。
つくりはシンプルでも、収納するモノに合わせて棚板を増やしたり、減らしたり、棚板の奥行きを変えたり、収納空間を簡単に調整することができる棚は実に便利です。
大きな空間なら引き出しタイプの収納も設置して合わせ技で考えてみたり、タオルバーやフックを設置してハンギング収納にしたりと、棚収納は使い手のアイデア次第でほかの方法とのミックスが自由にできます。
大きな空間なら引き出しタイプの収納も設置して合わせ技で考えてみたり、タオルバーやフックを設置してハンギング収納にしたりと、棚収納は使い手のアイデア次第でほかの方法とのミックスが自由にできます。
大切なのは、一部の小さな部分の収納テクニックにこだわるよりも、収納部分も全体的にとらえて、俯瞰することです。それぞれの場所、それぞれの収納方法をいったん分けて考え、もっと使いやすい収納、自分仕様にカスタマイズして、より心地よい暮らしを目指すための第一歩にしてみてください。
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minakocchi 様 見えていないと忘れがちな人には存在がわかり易いハンギングは有効な収納方法ですよね。 自分だけのハンギング収納をお楽しみください。
整理された収納スペースを見ると『えい!やー!』と、不要なモノを捨てる気持ちが必要な事を痛感します。
PAGE ONE さま メッセージありがとうございます。片付けを始めようと考えた時、【えい!やー!】も時には必要ですよね(^.^)