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初心者のための、ダイニングテーブル選びの基本6ステップ
自分にぴったりのダイニングテーブルを選ぶために必要な知識を、わかりやすい基本6ステップで解説します。
Miki Nakajima
2017年5月12日
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く。現在は、知識と経験を活かした豊かなライフスタイルの情報発信、依頼があれば結婚式などのディスプレイを行う。
ライター。町田ひろ子アカデミーにてインテリアコーディネートをはじめ、家具や照明、ディスプレイなど豊かなライフスタイルについて幅広く学ぶ。その後、インテリアショップにて家具やインテリア雑貨の提案の仕事に就く... もっと見る
毎日の生活に欠かせないダイニングテーブル。引っ越しや家族が増えるなどで新しい生活を始めるとき、新しいものを探す方も多いと思います。ダイニングテーブルと一口に言ってもさまざまなので、サイズや素材、塗装方法など、選ぶ際に押さえておくべき点がいくつかあります。
私がインテリアショップに勤めていた際、お客様からいちばんアドバイスを求められることが多かったアイテムは、ダイニングテーブルでした。生活に必要なものであり、どのショップでも人気なだけに種類も豊富で、「これだ」と決めるまでさんざん見て回り、悩まれる方が多い印象があります。しかし、基本的な軸が定まれば、選択肢の多さに惑わされず、ライフスタイルに合ったものを選べるようになります。
今回は、ダイニングテーブルを選ぶときに役立つ基本的な考え方と知識を、6つのステップに従ってご紹介します。
今回は、ダイニングテーブルを選ぶときに役立つ基本的な考え方と知識を、6つのステップに従ってご紹介します。
ステップ1. ライフスタイルを具体的に考える
まず、ダイニングテーブルを置く部屋でどのような生活をするのか、考えましょう。何人家族なのか、小さい子どもがいるのか、お客さんを招くことが多いのか。さらに詳細にイメージすると、朝昼晩それぞれのシーンでは家族全員が集まることが多いのか、それぞれで使うことが多いのか。具体的に使うシーンを想定することで、大きさや素材を決めていくことができます。
まず、ダイニングテーブルを置く部屋でどのような生活をするのか、考えましょう。何人家族なのか、小さい子どもがいるのか、お客さんを招くことが多いのか。さらに詳細にイメージすると、朝昼晩それぞれのシーンでは家族全員が集まることが多いのか、それぞれで使うことが多いのか。具体的に使うシーンを想定することで、大きさや素材を決めていくことができます。
ステップ2. コーディネートを考える
次に、配置場所とテイストを考えましょう。どの位置に置けば家族の暮らし方に合っているのか、動線が確保できるのはどの大きさや形なのか。また、部屋のテイストに合うのはどの色やデザインなのか。ダイニングスペースの使い方も含め、家族で話し合うことも重要です。
次から、ダイニングテーブル選びのチェックポイントを紹介していきます。
次に、配置場所とテイストを考えましょう。どの位置に置けば家族の暮らし方に合っているのか、動線が確保できるのはどの大きさや形なのか。また、部屋のテイストに合うのはどの色やデザインなのか。ダイニングスペースの使い方も含め、家族で話し合うことも重要です。
次から、ダイニングテーブル選びのチェックポイントを紹介していきます。
ステップ3. 大きさを選ぶ
適切な大きさを決めるには、1人あたりに必要な幅や奥行きを知ることが大切。「人間工学」と呼ばれる、人にとって作業や生活がしやすいように設計、調整するための知識も不可欠です。
食事をする際、1人あたりに必要な最低限の幅は600mm、奥行きは800mmといわれています。余裕があれば、動線の確保も兼ねて、この幅と奥行きよりも大きく取ると、さらにゆったりと使うことができます。
適切な大きさを決めるには、1人あたりに必要な幅や奥行きを知ることが大切。「人間工学」と呼ばれる、人にとって作業や生活がしやすいように設計、調整するための知識も不可欠です。
食事をする際、1人あたりに必要な最低限の幅は600mm、奥行きは800mmといわれています。余裕があれば、動線の確保も兼ねて、この幅と奥行きよりも大きく取ると、さらにゆったりと使うことができます。
サイズ選びの際に注意するべき点はほかにも2つ。テーブルの脚の位置、そして合わせるチェアの幅と空間の確保です。
デザインによっては脚が内側にある場合があり、最低限のテーブル幅ではチェアが入らなかったり、狭く感じたりすることがあります。また、チェアを引いて立ち上がったり、座ったりするスペースを確保しましょう。テーブルの天板から600mm、その後ろを人が通るなら、1000mmは必要といわれています。
デザインによっては脚が内側にある場合があり、最低限のテーブル幅ではチェアが入らなかったり、狭く感じたりすることがあります。また、チェアを引いて立ち上がったり、座ったりするスペースを確保しましょう。テーブルの天板から600mm、その後ろを人が通るなら、1000mmは必要といわれています。
ステップ4. 形を選ぶ
基本的には、長方形が最も部屋に合わせやすく種類も豊富ですが、他にも円形や楕円形、多角形など、個性的なデザインのものもあります。
特に素敵なデザインがたくさんあり、コーディネートのアクセントになるのが、円形のテーブル。周囲全体にチェアが配置されるので、その分のスペースを確保する必要がありますが、空間に余裕があれば、おすすめです。
基本的には、長方形が最も部屋に合わせやすく種類も豊富ですが、他にも円形や楕円形、多角形など、個性的なデザインのものもあります。
特に素敵なデザインがたくさんあり、コーディネートのアクセントになるのが、円形のテーブル。周囲全体にチェアが配置されるので、その分のスペースを確保する必要がありますが、空間に余裕があれば、おすすめです。
ステップ5. 素材を選ぶ
ここ何年も人気があるのは、濃い落ち着いた色合いと自然な濃淡が美しい木目のウォールナット材。堅くて耐久性に優れており、すっと伸びた木目のオーク材も、他のインテリアに合わせやすく人気です。
ウォールナット材など、色焼けでの変化がわかりやすく、購入時とは違った風合いになるものもあるので、そこも含めてお気に入りのものを探してみましょう。
- 木製のテーブル
ここ何年も人気があるのは、濃い落ち着いた色合いと自然な濃淡が美しい木目のウォールナット材。堅くて耐久性に優れており、すっと伸びた木目のオーク材も、他のインテリアに合わせやすく人気です。
ウォールナット材など、色焼けでの変化がわかりやすく、購入時とは違った風合いになるものもあるので、そこも含めてお気に入りのものを探してみましょう。
また、同じ木製といっても無垢材と突板では価格や特徴が異なり、それぞれメリットとデメリットがあります。
無垢材:木材をそのままカットしたもの。木目が自然で美しく、高級感があり、長く使うことにより経年変化が楽しめます。木そのものに近い、生きていて呼吸している状態です。そのため、反りやひび割れが起きやすい点は注意が必要です。価格は高めです。
突板:薄くスライスした木材を、合板やMDFなど加工された木材の表面に貼りつけたもの。無垢材と比べ、木目が自然ではない代わりに反りやひび割れは起きにくく、扱いやすいです。価格は無垢材より安めです。
無垢材:木材をそのままカットしたもの。木目が自然で美しく、高級感があり、長く使うことにより経年変化が楽しめます。木そのものに近い、生きていて呼吸している状態です。そのため、反りやひび割れが起きやすい点は注意が必要です。価格は高めです。
突板:薄くスライスした木材を、合板やMDFなど加工された木材の表面に貼りつけたもの。無垢材と比べ、木目が自然ではない代わりに反りやひび割れは起きにくく、扱いやすいです。価格は無垢材より安めです。
- ガラス天板のテーブル
ステップ6. 塗装を選ぶ
木製のテーブルには塗装が施されており、それぞれ見た目や性質に特徴があります。
ウレタン塗装:日本ではポピュラーな塗装。塗装の中でも丈夫で耐熱性や耐水性に優れており、お手入れもしやすいです。その反面、木の表面を質感ごと覆ってしまう塗装なので、木は呼吸できず、素材感はやや劣ります。
木製のテーブルには塗装が施されており、それぞれ見た目や性質に特徴があります。
ウレタン塗装:日本ではポピュラーな塗装。塗装の中でも丈夫で耐熱性や耐水性に優れており、お手入れもしやすいです。その反面、木の表面を質感ごと覆ってしまう塗装なので、木は呼吸できず、素材感はやや劣ります。
オイル塗装:基本的に無垢材に施される塗装で、もとは北欧で一般的でしたが、現在はそれ以外の国でも浸透しています。見た目も触り心地も木材そのものが楽しめ、いちばんナチュラルな仕上がりです。塗装としての耐久性は低いため、定期的にやすりをかけ、オイルを塗り直すメンテナンスが必要です。
ラッカー塗装:個体差はありますが、つやがあり高級感の出る塗装。膜も薄いので比較的ナチュラルで油分には強いですが、耐水性、耐熱性は低くなります。
いずれにせよ塗装の下は木材なので、水分や熱が直接触れないよう気をつけ、大事に扱うのが長持ちさせるポイントです。
ラッカー塗装:個体差はありますが、つやがあり高級感の出る塗装。膜も薄いので比較的ナチュラルで油分には強いですが、耐水性、耐熱性は低くなります。
いずれにせよ塗装の下は木材なので、水分や熱が直接触れないよう気をつけ、大事に扱うのが長持ちさせるポイントです。
今回取り上げた木材や塗装は基本的で一般的なものですが、ダイニングテーブル選びには、このように多くの気をつけるべきポイントがあります。ぜひ実際にショップに足を運び、たくさんのテーブルを目で見て、手触りや座った印象を大事に、ライフスタイルに合ったお気に入りを見つけてください。
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