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今週の部屋 : 倉庫風のインダストリアル空間に、インテリア遊びが光るLDK
個性やアイデアの際立った素敵なひと部屋、またはひと続きのインテリア空間をご紹介するコーナー「今週の部屋」。今回は、カラーと素材、遊び心にあふれたディテールで「男前」なスタイルを表現した素敵なLDKをご紹介します。
takako kawaguchi
2015年10月10日
使い込んだ風合いの床に黒いストリップ階段と天井。今回ご紹介するのは、工場を改装したかのようなクールな空間に、ウィットの効いた遊び心をちりばめた、魅力あふれるLDKである。
ともすると冷たい印象になりがちなインダストリアルテイストだが、このLDKには子ども2人を含む4人家族が落ち着いて過ごすことができる、やわらかな空気感も漂っている。そのほどよいやわらかさを生み出しているのが、古材のようなエイジング加工を施したフローリングや壁のブリック。「倉庫みたいな感じの家を」とのオーナーの希望をベースにしつつ、設計を手がけたパパママハウスが「無機質になりすぎるよりは、素材感を少し出した方がいい」と表情のある素材を取り入れ、インダストリアルな雰囲気を損なうことなく、家族皆が暮らしやすいと感じる、絶妙な空間を実現した。
ともすると冷たい印象になりがちなインダストリアルテイストだが、このLDKには子ども2人を含む4人家族が落ち着いて過ごすことができる、やわらかな空気感も漂っている。そのほどよいやわらかさを生み出しているのが、古材のようなエイジング加工を施したフローリングや壁のブリック。「倉庫みたいな感じの家を」とのオーナーの希望をベースにしつつ、設計を手がけたパパママハウスが「無機質になりすぎるよりは、素材感を少し出した方がいい」と表情のある素材を取り入れ、インダストリアルな雰囲気を損なうことなく、家族皆が暮らしやすいと感じる、絶妙な空間を実現した。
この部屋をぐっと「男前」に見せているのが、床から2階へと一直線に伸びた黒いスチール階段。天井とリンクした引き締まった黒でありながらも、ストリップ階段なので重厚すぎず、ビジュアル的にオープンな感じを出すことに成功している。また、中庭を見渡せる大きな窓沿いにレイアウトしてあるので、吹き抜けの役割も果たし、LDKにいつも光があふれるようになっている。
冒頭で少し触れた床材はワイルドバレルオークのオイル塗装。「アメリカのオフィスで使い込んだらこんな感じになるだろう」というイメージストーリーで製作されたものだとか。靴の踵で踏んだような三日月の跡が入ったエイジング加工もおもしろい。リビングのポイントとなるブリック壁は手仕事感があり、硬質な空間をほどよく緩和して見せている。
階段下に置かれたソファはgrafのもの。
どんな部屋?
何をする部屋? 家族がくつろぐ空間
所在地:愛知県
設計:パパママハウス
冒頭で少し触れた床材はワイルドバレルオークのオイル塗装。「アメリカのオフィスで使い込んだらこんな感じになるだろう」というイメージストーリーで製作されたものだとか。靴の踵で踏んだような三日月の跡が入ったエイジング加工もおもしろい。リビングのポイントとなるブリック壁は手仕事感があり、硬質な空間をほどよく緩和して見せている。
階段下に置かれたソファはgrafのもの。
どんな部屋?
何をする部屋? 家族がくつろぐ空間
所在地:愛知県
設計:パパママハウス
キッチンのカウンター壁面は潔く装飾性をなくし、業務用を想起させるステンレス製に。105cmの高さがあり、カウンター内の生活感を表に見せないつくりとなっている。
最奥の食器棚には、あえて“チープ感”を投入してもおもしろいのでは、とポリカーボネートの半クリアパネルを採用。
右手の白い収納扉の中には、LDKで使う日用品が。雑多なものを目につかないようしまっておける場所があることは、インテリアをすっきりと、かつスタイリッシュに見せ、その状態をキープできるかどうかの大きな鍵となる。
最奥の食器棚には、あえて“チープ感”を投入してもおもしろいのでは、とポリカーボネートの半クリアパネルを採用。
右手の白い収納扉の中には、LDKで使う日用品が。雑多なものを目につかないようしまっておける場所があることは、インテリアをすっきりと、かつスタイリッシュに見せ、その状態をキープできるかどうかの大きな鍵となる。
階段を上がった2階の壁面には、車の計器などを写しとったインパクトのある壁紙が貼ってある。これはオーナーが好きな写真を、友人に依頼して壁紙にプリントしてもらったものだとか。この家が持つ雰囲気とモノトーンの壁紙が相まって、オリジナリティ豊かな世界観をつくり上げている。
こちらは玄関を入ってすぐのシューズクローゼット。引き戸はアルミのメッシュフレームとガラスを組み合わせた造作で、ガラガラと開ける感触が「まさに倉庫らしい」とオーナーもお気に入りの部分。
左の壁は外壁と同じダークグレーにし、内外のつながりを持たせている。
左の壁は外壁と同じダークグレーにし、内外のつながりを持たせている。
家のあちらこちらに飾られているのが、写真のようなプレートやレターモチーフ。どれもオーナー自らが集めてきた、インダストリアルテイストにぴったりマッチするアイテムばかりだ。
リビングとダイニングの間にあるステップ。やはりおしゃれなプレートがあしらわれている。
クールにつくり上げた家に壁紙や家具、小物でオリジナリティをプラスしていく。そんなインテリアの遊び方も、非常にお手本になるLDKである。
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