世界のHouzzから:11ヵ国の本を愛する人たちのお気に入りの本棚と読書スペース
4月23日(子ども読書の日)、今年はシェイクスピアとセルバンテスの没後400年にあたります。 そこで、世界のHouzz編集部が読書好きの家を取材した記事をご案内。吹き抜け本棚から床に積み上げるシンプルな収納スタイルまで、本好きなら思わず見入ってしまう空間ばかりです。
Houzz
2016年4月23日
読書が好きな人なら、他人の本棚を覗いてみたいと思うものですよね。どんな場所で、どんな風にくつろぎながら本を読み、どんな風に本を整理・収納しているのだろうかと気になるはず。それに、なんといっても、本棚を見れば、持ち主の人柄が垣間見えてくるものです! Houzzのエディトリアルチームは、今回、11ヵ国の本好きの読書スペースにおじゃまして、本棚を見せてもらい、今読んでいる本やこれから読む本を教えてもらいました!
〈世界の暮らしとデザイン〉は、世界各地のHouzzから、住宅に関するさまざまなデザインやライフスタイルを紹介するシリーズです。
〈世界の暮らしとデザイン〉は、世界各地のHouzzから、住宅に関するさまざまなデザインやライフスタイルを紹介するシリーズです。
1. カナダ、2層にまたがるクラシックなライブラリー
ここで本を読む人:アイリス・リーさん。(一緒に暮らしているのは夫のエドマンド・ルークさん、3人の子供たち、74歳のエドマンドの母メイシア・ルークさん、ラブラドール・レトリーバーのヒーロー)
職業:主婦
所在地:ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
どんな本棚?:インドネシアに特注した2層にまたがる巨大な本棚をしつらえたライブラリー。可動式のはしごつき。グランドピアノもここに置いている。
蔵書の数:約6500冊
自分らしさはどこに?:「家を建てたのは、2層にまたがるライブラリーをつくりたかったから。家族がいちばん多くの時間を過ごすのはキッチンなので、そのすぐ隣につくりました。昼間、子供たちが学校に行っている間は、コーヒーを淹れ、お気に入りの音楽を掛けて、読書に没頭するんです」とアイリス・リーさんは話す。
いちばん気に入っているところは?:「子供たちが成長して本が増えても問題がないくらいに充分なスペースがあるところですね。ここに引っ越してきたとき、子供たちは6歳、8歳、10歳でした。今では2人が大学に進学したので、読書用の安楽椅子を2台入れました。私もお気に入りの安楽椅子に座って、クラシックを聞きながら読書を楽しんでいます」
ここで本を読む人:アイリス・リーさん。(一緒に暮らしているのは夫のエドマンド・ルークさん、3人の子供たち、74歳のエドマンドの母メイシア・ルークさん、ラブラドール・レトリーバーのヒーロー)
職業:主婦
所在地:ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
どんな本棚?:インドネシアに特注した2層にまたがる巨大な本棚をしつらえたライブラリー。可動式のはしごつき。グランドピアノもここに置いている。
蔵書の数:約6500冊
自分らしさはどこに?:「家を建てたのは、2層にまたがるライブラリーをつくりたかったから。家族がいちばん多くの時間を過ごすのはキッチンなので、そのすぐ隣につくりました。昼間、子供たちが学校に行っている間は、コーヒーを淹れ、お気に入りの音楽を掛けて、読書に没頭するんです」とアイリス・リーさんは話す。
いちばん気に入っているところは?:「子供たちが成長して本が増えても問題がないくらいに充分なスペースがあるところですね。ここに引っ越してきたとき、子供たちは6歳、8歳、10歳でした。今では2人が大学に進学したので、読書用の安楽椅子を2台入れました。私もお気に入りの安楽椅子に座って、クラシックを聞きながら読書を楽しんでいます」
増え続ける本の管理は?:「本棚がすでにいっぱいなので、新しい本を手に入れたら、いくつかを手放さなければなりません。子供たちは本を手放したがらないのですが、小さいいとこたちや学校の友だちに読んでもらったほうが本も幸せなのだから、と説得しています」
本棚をめぐる次の計画は?:「この家はとても気に入っていて、もうずいぶん長く暮らしています。唯一心配事があるとすれば、いつかハシゴを使うのがおっくうになるかも、ということ。本棚にアクセスできるキャットウォークを設置するといった対策が、おそらく必要になるでしょうね」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「退屈すしたり、何もやることがなくて困ったりすることはありませんね。本がいつも会話のきっかけになってくれるんです。つまり、本は家族をつないでくれる『共通の友達』なんですね。子供のひとりがある本の登場人物の話を始めると誰かがすぐに会話に加わったり、子供同士で相手に『いい本があるんだよ』と勧めあったりしているのを見ると、とてもうれしくなります」
本棚をめぐる次の計画は?:「この家はとても気に入っていて、もうずいぶん長く暮らしています。唯一心配事があるとすれば、いつかハシゴを使うのがおっくうになるかも、ということ。本棚にアクセスできるキャットウォークを設置するといった対策が、おそらく必要になるでしょうね」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「退屈すしたり、何もやることがなくて困ったりすることはありませんね。本がいつも会話のきっかけになってくれるんです。つまり、本は家族をつないでくれる『共通の友達』なんですね。子供のひとりがある本の登場人物の話を始めると誰かがすぐに会話に加わったり、子供同士で相手に『いい本があるんだよ』と勧めあったりしているのを見ると、とてもうれしくなります」
本好きになったきっかけは?:
「9歳のときに、キャロル・ライリー・ブリンクのBaby Islandを中国語訳で読んだときですね。別世界に連れ去られたみたいな気分でした。実際、あのころの私の世界といえば、自分の家といつも人でいっぱいの台北の街だけ。新しい世界をもっと知りたい、と思いました。それで、母親に本屋に連れて行ってほしいと頼み込み、そこにあった子供向け文学作品の翻訳本を買ってもらいました。『メリー・ポピンズ』『ダニーは世界チャンピオン』『スイスのロビンソン』『秘密の花園』……。数はとにかく、目についた本はかたっぱしから読み、本の世界にのめりこんでいって、気づいたら、もっともっと読みたい!となっていたんです」
今読んでいるのは?:「カール・ジマーの『Soul Made Flesh』、ジョン・ブロックマン(編集)の『This Idea Must Die: Scientific Theories That Are Blocking Progress』、ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)の『Hot to Cold: An Odyssey of Architectural Adaptation』、中国の書道に関する古典、唐の歴史に関する本や文学作品ですね。だいたい4冊くらいを並行して読みます。ベッドルーム、書斎、車、バッグの中にそれぞれ1冊ずつ置いているんです」
次に読むのは?:「よく、うちには何冊本があるのかとか、全部読むつもりなのか、と訊かれます。でも、私にとっては、人生を通じて読んでいきたい本がここにあるんです。つまり、この本棚には、6人それぞれのこれからの読書予定リストが詰まっているんですよ」
「9歳のときに、キャロル・ライリー・ブリンクのBaby Islandを中国語訳で読んだときですね。別世界に連れ去られたみたいな気分でした。実際、あのころの私の世界といえば、自分の家といつも人でいっぱいの台北の街だけ。新しい世界をもっと知りたい、と思いました。それで、母親に本屋に連れて行ってほしいと頼み込み、そこにあった子供向け文学作品の翻訳本を買ってもらいました。『メリー・ポピンズ』『ダニーは世界チャンピオン』『スイスのロビンソン』『秘密の花園』……。数はとにかく、目についた本はかたっぱしから読み、本の世界にのめりこんでいって、気づいたら、もっともっと読みたい!となっていたんです」
今読んでいるのは?:「カール・ジマーの『Soul Made Flesh』、ジョン・ブロックマン(編集)の『This Idea Must Die: Scientific Theories That Are Blocking Progress』、ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)の『Hot to Cold: An Odyssey of Architectural Adaptation』、中国の書道に関する古典、唐の歴史に関する本や文学作品ですね。だいたい4冊くらいを並行して読みます。ベッドルーム、書斎、車、バッグの中にそれぞれ1冊ずつ置いているんです」
次に読むのは?:「よく、うちには何冊本があるのかとか、全部読むつもりなのか、と訊かれます。でも、私にとっては、人生を通じて読んでいきたい本がここにあるんです。つまり、この本棚には、6人それぞれのこれからの読書予定リストが詰まっているんですよ」
2. フランス、廊下いっぱいにつくりつけた本棚
ここで本を読む人:マリー=セシル・ピュイソシェさん、ロマン・グラヴローさん
職業:ピュイソシェさんはコンテンツ・ストラテジック・プランナー、グラヴローさんはアフターセールス・マネジャー
所在地:パリ18区
どんな本棚?:廊下につくりつけた本棚と、グラヴローさんが祖父から受け継いだリビングの本棚
蔵書の数:廊下の本棚にはペーパーバックが約500冊。リビングにはコミックが約100冊。
自分たちらしさはどこに?:「廊下にリズミカルなアクセントをうみ、リビングのブルーと合うように、廊下の本棚のふちをオレンジ色に塗りました。玄関を入るとすぐに目に入りますよ」(マリー=セシル・ピュイソシェさん)。
「廊下の本棚には、トップの段にSFを置き、他の段はアルファベットを逆順に並べています。以前はAからZの順に並べていたのですが、いつも同じ本を手にとってしまいがちなので、逆にしたんです」(ロマン・グラヴローさん)
いちばん気に入っているところは?:「9メートルある廊下を最大限に活用できたことですね」(ピノソシェさん)
「読書を楽しむのはもっぱらリビングです。ソファは座り心地が最高だし、すぐ後ろに大きな窓があるので、快適に読書できるんです」(グラヴローさん)
増え続ける本の管理は?:「このアパートに引っ越してくるときに本を整理して、100冊ほどインターネットで売りました」(ピュイソシェさん)
ここで本を読む人:マリー=セシル・ピュイソシェさん、ロマン・グラヴローさん
職業:ピュイソシェさんはコンテンツ・ストラテジック・プランナー、グラヴローさんはアフターセールス・マネジャー
所在地:パリ18区
どんな本棚?:廊下につくりつけた本棚と、グラヴローさんが祖父から受け継いだリビングの本棚
蔵書の数:廊下の本棚にはペーパーバックが約500冊。リビングにはコミックが約100冊。
自分たちらしさはどこに?:「廊下にリズミカルなアクセントをうみ、リビングのブルーと合うように、廊下の本棚のふちをオレンジ色に塗りました。玄関を入るとすぐに目に入りますよ」(マリー=セシル・ピュイソシェさん)。
「廊下の本棚には、トップの段にSFを置き、他の段はアルファベットを逆順に並べています。以前はAからZの順に並べていたのですが、いつも同じ本を手にとってしまいがちなので、逆にしたんです」(ロマン・グラヴローさん)
いちばん気に入っているところは?:「9メートルある廊下を最大限に活用できたことですね」(ピノソシェさん)
「読書を楽しむのはもっぱらリビングです。ソファは座り心地が最高だし、すぐ後ろに大きな窓があるので、快適に読書できるんです」(グラヴローさん)
増え続ける本の管理は?:「このアパートに引っ越してくるときに本を整理して、100冊ほどインターネットで売りました」(ピュイソシェさん)
本棚をめぐる次の計画は?:「廊下の本棚はゆるくカーブしているので、いいブックエンドをを探しています。落ちそうになっている本があるので」(ピュイソシェさん)
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「この本棚をつくっているとき、手伝ってくれた建築家のポーリーヌ・ブラッサンさんから、空間を有効に使うためには本のサイズを測り、ぴったりと合うサイズでつくることが必要だと学びましたね」(ピュイソシェさん)
本好きになったきっかけは?:「9歳でジュール・ヴェルヌの『80日間世界一周』を読んだときですね」(グラヴローさん)。「ルネ・ギヨの『Sirga la lionne(ライオンの女王シルガ)』がきっかけですね」(ピュイソシェさん)
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「この本棚をつくっているとき、手伝ってくれた建築家のポーリーヌ・ブラッサンさんから、空間を有効に使うためには本のサイズを測り、ぴったりと合うサイズでつくることが必要だと学びましたね」(ピュイソシェさん)
本好きになったきっかけは?:「9歳でジュール・ヴェルヌの『80日間世界一周』を読んだときですね」(グラヴローさん)。「ルネ・ギヨの『Sirga la lionne(ライオンの女王シルガ)』がきっかけですね」(ピュイソシェさん)
今読んでいるのは?:三島由紀夫『金閣寺』(グラヴローさん)、ロジャー・ゼラズニイ『アンバーの九王子』(『真世界アンバー』シリーズ第8巻)(ピュイソシェさん)
次に読むのは?:「キャサリン・カーツの『Chronicles of the Deryni 』です」(グラヴローさん)「『真世界アンバー』の第9巻を読み終えたら、村上春樹の『羊をめぐる冒険』を読む予定。日本旅行のときに感じた雰囲気を思い出したいと思って。古典小説とSFやファンタジーを交互に読むのが好きなんです」(ピュイソシェさん)
次に読むのは?:「キャサリン・カーツの『Chronicles of the Deryni 』です」(グラヴローさん)「『真世界アンバー』の第9巻を読み終えたら、村上春樹の『羊をめぐる冒険』を読む予定。日本旅行のときに感じた雰囲気を思い出したいと思って。古典小説とSFやファンタジーを交互に読むのが好きなんです」(ピュイソシェさん)
3. イタリア、詩人の住処
ここで本を読む人:アンナ・トスカーノさん
職業:詩人、大学講師(文学)
所在地:ヴェネチア
どんな本棚?:リビングとアトリエ兼寝室にそれぞれ1つずつ大きな本棚を置いている
蔵書の数:約3000冊
自分らしさはどこに?:「この家は、以前はおじが暮らしていた家。引っ越してきてすぐに、ものすごく大きな本棚を2つしつらえました。そうしたら、自分の家だと感じられるようになりましたね」
ここで本を読む人:アンナ・トスカーノさん
職業:詩人、大学講師(文学)
所在地:ヴェネチア
どんな本棚?:リビングとアトリエ兼寝室にそれぞれ1つずつ大きな本棚を置いている
蔵書の数:約3000冊
自分らしさはどこに?:「この家は、以前はおじが暮らしていた家。引っ越してきてすぐに、ものすごく大きな本棚を2つしつらえました。そうしたら、自分の家だと感じられるようになりましたね」
増え続ける本の管理は?:「本棚の整理には厳格なルールがあるんです。各棚ごとにテーマを決めて、整理しています。本はアルファベット順、出版社別に並べています」
本棚をめぐる次の計画は?:「スペース不足が深刻ですね。たとえば、マンガも今ではトイレの棚に入れている状態なんです。でも、もう本棚をつくる場所がなくて! 天井に本棚、というわけにもいきませんし」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:
1. 文学の価値、人生の価値
2. 公共図書館はとても大切だ、ということ
3. ヴェネチアの満潮は本にとってとても危険だということ
4. 読書を通して何千通りもの人生を生きられるということ
5. 本を読んでいるときは、決して一人きりではないこと
本棚をめぐる次の計画は?:「スペース不足が深刻ですね。たとえば、マンガも今ではトイレの棚に入れている状態なんです。でも、もう本棚をつくる場所がなくて! 天井に本棚、というわけにもいきませんし」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:
1. 文学の価値、人生の価値
2. 公共図書館はとても大切だ、ということ
3. ヴェネチアの満潮は本にとってとても危険だということ
4. 読書を通して何千通りもの人生を生きられるということ
5. 本を読んでいるときは、決して一人きりではないこと
本好きになったきっかけは?:「子供の頃、両親の家にはあらゆる種類の本でいっぱいでした。ノーベル賞受賞作を受賞年順に並べた本棚もありましたね」
今読んでいるのは?:今は創作の時期なので、読書は少しお休みしています。詩やエッセイを書くことに集中しています」
この家についてもっと詳しく知るなら……「My Houzz:3000冊の本とたくさんのマネキンに囲まれて暮らす、ヴェネチアの女性詩人の家」
今読んでいるのは?:今は創作の時期なので、読書は少しお休みしています。詩やエッセイを書くことに集中しています」
この家についてもっと詳しく知るなら……「My Houzz:3000冊の本とたくさんのマネキンに囲まれて暮らす、ヴェネチアの女性詩人の家」
4. スペイン、本をどんどん積み上げていく
ここで本を読む人:アンドレ・ルビオさん
職業:ジャーナリスト
所在地:マドリード
どんな本棚?:「ここはいわば、オープンな書斎ですね。素敵な本棚(スウェーデンの建築家、ニルス・ストリニングの〈ストリング・システム・シェルフ〉)を見つけたので、それを買うまでは本棚を買わずにお金を貯めることにしたんです。今は本を床に積み上げていますが、カラフルな背の色を楽しんでいます」
蔵書の数:約300冊
自分らしさはどこに?:「身の回りには自分が好きなものしか置きません。このジャン・プルーヴェのゲリドン・テーブルは大のお気に入り。ミッドセンチュリーモダンの傑作です」
いちばん気に入っているところは?:本の背が色とりどりで見ていて楽しいところ。
増え続ける本の管理は?:「本は際限なく増え続けていましたが、キンドルのおかげでかなり整理できました。今は、デジタルと紙の本のバランスを見極めようとしているところです。重要だと思う本ほど、紙の本で買っていますね」
ここで本を読む人:アンドレ・ルビオさん
職業:ジャーナリスト
所在地:マドリード
どんな本棚?:「ここはいわば、オープンな書斎ですね。素敵な本棚(スウェーデンの建築家、ニルス・ストリニングの〈ストリング・システム・シェルフ〉)を見つけたので、それを買うまでは本棚を買わずにお金を貯めることにしたんです。今は本を床に積み上げていますが、カラフルな背の色を楽しんでいます」
蔵書の数:約300冊
自分らしさはどこに?:「身の回りには自分が好きなものしか置きません。このジャン・プルーヴェのゲリドン・テーブルは大のお気に入り。ミッドセンチュリーモダンの傑作です」
いちばん気に入っているところは?:本の背が色とりどりで見ていて楽しいところ。
増え続ける本の管理は?:「本は際限なく増え続けていましたが、キンドルのおかげでかなり整理できました。今は、デジタルと紙の本のバランスを見極めようとしているところです。重要だと思う本ほど、紙の本で買っていますね」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「有名な格言ですが、『読書家は一人寝する夜はない』ということですね」
本好きになったきっかけは?:「子供のころに読んだ、イーニッド・ブライトンの『五人と一匹』シリーズがきっかけですね」
今読んでいるのは?:「Rüdiger Safranskiの『Goethe: La Vida Como Obra de Arte』です」
次に読むのは?:「ジョナサン・フランゼンの『Purity』です。フランゼンはアメリカ人作家のなかでいちばん好きです」
本好きになったきっかけは?:「子供のころに読んだ、イーニッド・ブライトンの『五人と一匹』シリーズがきっかけですね」
今読んでいるのは?:「Rüdiger Safranskiの『Goethe: La Vida Como Obra de Arte』です」
次に読むのは?:「ジョナサン・フランゼンの『Purity』です。フランゼンはアメリカ人作家のなかでいちばん好きです」
5. ニュージーランド、眺めのいい読書コーナー
ここで本を読む人:フランシー・シェイギンさん
職業:引退生活中
所在地:ブレンハイム
どんな本棚?:「本に囲まれて読書を楽しめる場所がほしかったんです。それから、室内と屋外をできるだけ一体化した空間にしたいと思いました。4面の壁のうち3面は本棚、1面は窓という空間は、まさに夢がかなった空間です」
「それと、自然素材をできるだけ使いたいと思いました。床と本棚はニュージーランドで採れるマタイ材。これは、議事堂がリノベーションされたときの廃材をもらってきて再利用したものです。塗料も環境にやさしいものを使いました」
蔵書の数:約1000冊
自分らしさはどこに?:「椅子とテーブルが1つずつ、そこにグラスが1つあれば、それで私だけの空間になりますね」
いちばん気に入っているところは?:「部屋の3面は本に囲まれ、残りの1面にリッチモンド山脈の景色が広がっているところ」
ここで本を読む人:フランシー・シェイギンさん
職業:引退生活中
所在地:ブレンハイム
どんな本棚?:「本に囲まれて読書を楽しめる場所がほしかったんです。それから、室内と屋外をできるだけ一体化した空間にしたいと思いました。4面の壁のうち3面は本棚、1面は窓という空間は、まさに夢がかなった空間です」
「それと、自然素材をできるだけ使いたいと思いました。床と本棚はニュージーランドで採れるマタイ材。これは、議事堂がリノベーションされたときの廃材をもらってきて再利用したものです。塗料も環境にやさしいものを使いました」
蔵書の数:約1000冊
自分らしさはどこに?:「椅子とテーブルが1つずつ、そこにグラスが1つあれば、それで私だけの空間になりますね」
いちばん気に入っているところは?:「部屋の3面は本に囲まれ、残りの1面にリッチモンド山脈の景色が広がっているところ」
増え続ける本の管理は?:「夫の本をこっそり処分しています。彼が大学時代に使っていた経済学の教科書をね」
本棚をめぐる次の計画は?:「ひたすら本を増やすだけ、ですね」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「いつも本という友達がいるということです」
本好きになったきっかけは?:「ルイザ・メイ・オルコットの『若草物語』を読んだのがきっかけですね」
今読んでいるのは?:「 Nina Georgeの『The Little Paris Bookshop』です」
次に読むのは?:「パトリシア・ハイスミスの『見知らぬ乗客』ですね。彼女が1950〜60年代に書いたハイスミスの『太陽がいっぱい』も『The Two Faces of January』もお気に入り。ミステリーが好きなんです」
「Richard Fordの『Let Me Be Frank With You』もこれから読む予定。彼の小説の世界を漂うのは至福の時ですね」
本棚をめぐる次の計画は?:「ひたすら本を増やすだけ、ですね」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「いつも本という友達がいるということです」
本好きになったきっかけは?:「ルイザ・メイ・オルコットの『若草物語』を読んだのがきっかけですね」
今読んでいるのは?:「 Nina Georgeの『The Little Paris Bookshop』です」
次に読むのは?:「パトリシア・ハイスミスの『見知らぬ乗客』ですね。彼女が1950〜60年代に書いたハイスミスの『太陽がいっぱい』も『The Two Faces of January』もお気に入り。ミステリーが好きなんです」
「Richard Fordの『Let Me Be Frank With You』もこれから読む予定。彼の小説の世界を漂うのは至福の時ですね」
6. デンマーク、彫刻的なフローティングシェルフ
ここで本を読む人:ヴィクトリア・ヴェンデル・スコウセンさん
職業:ヴィジュアル・アーティスト
所在地:コペンハーゲン
どんな本棚?:「デンマークのDIY本棚ショップ〈シルヴァン〉で買ってきたもの。棚の数も素材も自分の好きな通りにチョイスできるんです」
蔵書の数:約450冊
自分らしさはどこに?:「本棚には、友達や仕事仲間からもらった小さなアート作品やポストカード、植物、素敵な石などを飾っています」
いちばん気に入っているところは?:「気分しだいで好きなように棚に手を加えられるところ。シンメトリーにしたり、アシメトリーにしたり、棚の幅を狭くしたり広くしたり。壁に浮かぶ彫刻みたいですよね」
増え続ける本の管理は?:「必要になれば棚を買い足します。あと、本をときどき蚤の市で売って処分します」
ここで本を読む人:ヴィクトリア・ヴェンデル・スコウセンさん
職業:ヴィジュアル・アーティスト
所在地:コペンハーゲン
どんな本棚?:「デンマークのDIY本棚ショップ〈シルヴァン〉で買ってきたもの。棚の数も素材も自分の好きな通りにチョイスできるんです」
蔵書の数:約450冊
自分らしさはどこに?:「本棚には、友達や仕事仲間からもらった小さなアート作品やポストカード、植物、素敵な石などを飾っています」
いちばん気に入っているところは?:「気分しだいで好きなように棚に手を加えられるところ。シンメトリーにしたり、アシメトリーにしたり、棚の幅を狭くしたり広くしたり。壁に浮かぶ彫刻みたいですよね」
増え続ける本の管理は?:「必要になれば棚を買い足します。あと、本をときどき蚤の市で売って処分します」
本棚をめぐる次の計画は?:「本は衝動買いするタイプなので、これから買う本次第ですね!」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「ウィーンに住んでいたころは、身の回りの自分の本がなかったので、読んだ本のタイトルや登場人物の名前を忘れていきました。今は、本を眺めているので、美術論のタイトルや書き手のことなどもすぐに思い出せます」
本好きになったきっかけは?:「お小遣いをはたいて、古書店でソフィ・カルの作品集『L’Hotel』を買ったときですね」
今読んでいるのは?:「ジョーン・ディディオンの『悲しみにある者』とW・G・ゼーバルトの『アウステルリッツ』です」
次に読むのは?:「ダナ・ハラウェイの『猿と女とサイボーグ――自然の再発明』を読む予定です」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「ウィーンに住んでいたころは、身の回りの自分の本がなかったので、読んだ本のタイトルや登場人物の名前を忘れていきました。今は、本を眺めているので、美術論のタイトルや書き手のことなどもすぐに思い出せます」
本好きになったきっかけは?:「お小遣いをはたいて、古書店でソフィ・カルの作品集『L’Hotel』を買ったときですね」
今読んでいるのは?:「ジョーン・ディディオンの『悲しみにある者』とW・G・ゼーバルトの『アウステルリッツ』です」
次に読むのは?:「ダナ・ハラウェイの『猿と女とサイボーグ――自然の再発明』を読む予定です」
7. 日本、洞窟のように篭もれる書斎
ここで本を読む人:葛巻真希雄さん
職業:教師
所在地:東京都日野市
どんな本棚?:「吹き抜けのリビングに広がる本棚は、現しになった杉の柱の間を棚にし、分厚い棚板はスチールのバーで支えています。90センチおきに柱があるので、ブックエンドは必要ありません。読書スペースはもっぱら2階の書斎です」
蔵書の数:約3000冊
自分らしさはどこに?:「建築家の荒木毅さんに書斎は『穴ぐらみたいにしてほしい』と希望しました」
いちばん気に入っているところ:「窓も小さく、両側は本棚が迫る空間ですが、圧迫感があるせいか、かえって落ち着けます」
ここで本を読む人:葛巻真希雄さん
職業:教師
所在地:東京都日野市
どんな本棚?:「吹き抜けのリビングに広がる本棚は、現しになった杉の柱の間を棚にし、分厚い棚板はスチールのバーで支えています。90センチおきに柱があるので、ブックエンドは必要ありません。読書スペースはもっぱら2階の書斎です」
蔵書の数:約3000冊
自分らしさはどこに?:「建築家の荒木毅さんに書斎は『穴ぐらみたいにしてほしい』と希望しました」
いちばん気に入っているところ:「窓も小さく、両側は本棚が迫る空間ですが、圧迫感があるせいか、かえって落ち着けます」
増え続ける本の管理は?:
「壁面いっぱいの大きな本棚に並ぶ本は、ゆるやかに区分けされています。1階の最上部に並んでいる古典文学と近代文学の古い文学全集は妻の母のもの、1階の奥にある洋書は私が学生時代に読んでいた英米の詩集。その手前は母と私の和書で、日本の小説と詩集、批評などです。さらに旅の本や山登りの本などがあります。2階の吹き抜けの上は妻(同じ大学の英文科出身)の本で、翻訳の小説や原書があります。奥の書斎には、比較的最近読んだ本を置いています。書斎には、文庫や新書がぴったり入る棚をつくってもらいました」
「今のところは「読んでいない本を読み終わるまで、新しい本は買わないように」と思ってはいるのですが、なかなか思うようはいきませんね。現実には読むペースよりも早いペースで買っていますから(笑)」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「大きな本棚を見渡せば、本のありかは一目瞭然ですし、背表紙を眺めるうちに、内容や読んだときに考えたことを思い返したりしますね」
「壁面いっぱいの大きな本棚に並ぶ本は、ゆるやかに区分けされています。1階の最上部に並んでいる古典文学と近代文学の古い文学全集は妻の母のもの、1階の奥にある洋書は私が学生時代に読んでいた英米の詩集。その手前は母と私の和書で、日本の小説と詩集、批評などです。さらに旅の本や山登りの本などがあります。2階の吹き抜けの上は妻(同じ大学の英文科出身)の本で、翻訳の小説や原書があります。奥の書斎には、比較的最近読んだ本を置いています。書斎には、文庫や新書がぴったり入る棚をつくってもらいました」
「今のところは「読んでいない本を読み終わるまで、新しい本は買わないように」と思ってはいるのですが、なかなか思うようはいきませんね。現実には読むペースよりも早いペースで買っていますから(笑)」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「大きな本棚を見渡せば、本のありかは一目瞭然ですし、背表紙を眺めるうちに、内容や読んだときに考えたことを思い返したりしますね」
本好きになったきっかけは?:「私も妻も本がたくさんある家で育ち、自然と本を読むようになり、本が増えていきました」
今読んでいるのは?:「三上智恵さんの『戦場ぬ止み:辺野古・高江からの祈り』。沖縄の辺野古基地問題をめぐるノンフィクションです。学校で平和学習や沖縄への修学旅行を行うので、このところ沖縄の文化、社会、歴史に関する本を数十冊読んでいます」
次に読むのは?:「辺見庸さんの『青い花』を読む予定。辺見さんの小説は大震災の後、ますます黙示録的な迫力と実験性にあふれているので、読むのは楽な作品ではないと思いますが、楽しみにしています」
今読んでいるのは?:「三上智恵さんの『戦場ぬ止み:辺野古・高江からの祈り』。沖縄の辺野古基地問題をめぐるノンフィクションです。学校で平和学習や沖縄への修学旅行を行うので、このところ沖縄の文化、社会、歴史に関する本を数十冊読んでいます」
次に読むのは?:「辺見庸さんの『青い花』を読む予定。辺見さんの小説は大震災の後、ますます黙示録的な迫力と実験性にあふれているので、読むのは楽な作品ではないと思いますが、楽しみにしています」
8. イギリス、ブロガーのホーム・ライブラリー
ここで本を読む人:ケイト・ワトソン=スミスさん
職業:インテリアおよびデザインを専門とするジャーナリスト。ブログ Mad About the Houseを主宰
所在地:ロンドン
どんな本棚?:床から天井までの本棚と快適な椅子のある読書室
蔵書の数:2000冊
いちばん気に入っているところは?:「全部です! 落ち着くし、家で仕事をしているので、ストレスがたまるとコーヒーを片手にここにきて、20分くらい休憩をとるんです。本は読まずに、ぼーっとするんです」
増え続ける本の管理は?:「管理はしていないかも。本が勝手に収まっていく感じです。この家に引っ越してきたとき、全面的なリノベーションが必要だったので、蔵書を半年間倉庫に置いていました。手元に戻ってきたときは、旧友に再会したみたいな気分がしましたね。本の内容は思い出せなくても、その本を読んだ場所や、読んだころの自分の人生を思い出すんです」
「夫は本を処分したがるのですが、私の本には手をつけさせません。今、ロフトに同じような本棚を設置しているところです。
本棚をめぐる次の計画は?:「特にありません。今のままで満足です」
ここで本を読む人:ケイト・ワトソン=スミスさん
職業:インテリアおよびデザインを専門とするジャーナリスト。ブログ Mad About the Houseを主宰
所在地:ロンドン
どんな本棚?:床から天井までの本棚と快適な椅子のある読書室
蔵書の数:2000冊
いちばん気に入っているところは?:「全部です! 落ち着くし、家で仕事をしているので、ストレスがたまるとコーヒーを片手にここにきて、20分くらい休憩をとるんです。本は読まずに、ぼーっとするんです」
増え続ける本の管理は?:「管理はしていないかも。本が勝手に収まっていく感じです。この家に引っ越してきたとき、全面的なリノベーションが必要だったので、蔵書を半年間倉庫に置いていました。手元に戻ってきたときは、旧友に再会したみたいな気分がしましたね。本の内容は思い出せなくても、その本を読んだ場所や、読んだころの自分の人生を思い出すんです」
「夫は本を処分したがるのですが、私の本には手をつけさせません。今、ロフトに同じような本棚を設置しているところです。
本棚をめぐる次の計画は?:「特にありません。今のままで満足です」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「教育改革者のホーレス・マンの言葉『本のない家は窓のない部屋のようなものだ』を引用しましょう。本のない生活なんて考えられません。まるで裸で暮らすようなもの。未完成で、間違った生き方をしていると感じるでしょうね。本棚からふと本を手に取り、何か新しいことを学ぶ、ということが大切なんです。読み込まれた愛読書には、強い愛着を感じますね」
本好きになったきっかけは?:「今もきっかけだらけですよ。一人っ子だったので、本がいちばんの楽しみでした。毎日本を読んでいましたね。6歳のとき、ロッキングホースに乗って遊んでいて、両親の本棚の高いところに手が届いたんです。そこには、リビングに置ききれない本が置いてあって、ディケンズの『オリヴァー・ツイスト』を手に取りました。映画を観たので、タイトルに見覚えがあったんです。本を開くと、文字が読めなくて、自分でびっくりしたことを覚えています」
今読んでいるのは?:「犯罪小説と歴史小説を並行して読むんです。ちょうど、チューダー朝に関する本数冊(フィリッパ・グレゴリー、アリソン・ウィアー、ジョセフィン・テイ)とユッシ・アドラー=オルスンのスリラー小説を読み終えたところです。今はジョン・ル・カレの『パーフェクト・スパイ』を呼んでいます」
次に読むのは?:「Christobel Kentのサンドロ・セリーニ・シリーズを読むつもり。フィレンツェが舞台なんですが、休暇でフィレンツェに行く予定なので。あと、ポーラ・ホーキンズの『ガール・オン・ザ・トレイン』も読む予定です」
本好きになったきっかけは?:「今もきっかけだらけですよ。一人っ子だったので、本がいちばんの楽しみでした。毎日本を読んでいましたね。6歳のとき、ロッキングホースに乗って遊んでいて、両親の本棚の高いところに手が届いたんです。そこには、リビングに置ききれない本が置いてあって、ディケンズの『オリヴァー・ツイスト』を手に取りました。映画を観たので、タイトルに見覚えがあったんです。本を開くと、文字が読めなくて、自分でびっくりしたことを覚えています」
今読んでいるのは?:「犯罪小説と歴史小説を並行して読むんです。ちょうど、チューダー朝に関する本数冊(フィリッパ・グレゴリー、アリソン・ウィアー、ジョセフィン・テイ)とユッシ・アドラー=オルスンのスリラー小説を読み終えたところです。今はジョン・ル・カレの『パーフェクト・スパイ』を呼んでいます」
次に読むのは?:「Christobel Kentのサンドロ・セリーニ・シリーズを読むつもり。フィレンツェが舞台なんですが、休暇でフィレンツェに行く予定なので。あと、ポーラ・ホーキンズの『ガール・オン・ザ・トレイン』も読む予定です」
9. ロシアのジオメトリックな本棚
ここで本を読む人:アンナ・エヴスティニーヴァさん
職業:建築事務所〈パナコム〉のPRディレクター
どんな本棚?:「本棚が数本あり、その前に椅子が置いてありますが、この椅子はこのアパートメントに引っ越してきて最後に買った家具です。リビングにはテーブル、椅子が数脚、こじんまりとしたソファがあるんですが、アームチェアだけがなくて。一人で集中するためには必要だったんです。しかも、インテリアの新旧のバランスをとるためには、アンティークじゃないと、と思っていました。このアームチェアは大きくはないのですが、ゆったりとしていて、とても座り心地がいいんですよ」
蔵書の数:「たぶん1000冊か、もう少し多いくらいでしょうか。でも、しばらく数えてないので、正確にはわかりません。蔵書の多くは実は両親のアパートメントに置いてあって、ここにあるのは一部だけなんです。でも、本がなければ、家とは言えませんね。私は本を買い続けていますし、本は生涯のパートナー、恋人、友人のようなものなんです」
自分らしさはどこに?:「リノベーションの計画を立てていたとき、本棚がいちばん重要でした。私は紙の本の手触りやいろいろなデザインが好きなんです。だから、本が目に見えるオープンな棚であることはとても重要でした」
ここで本を読む人:アンナ・エヴスティニーヴァさん
職業:建築事務所〈パナコム〉のPRディレクター
どんな本棚?:「本棚が数本あり、その前に椅子が置いてありますが、この椅子はこのアパートメントに引っ越してきて最後に買った家具です。リビングにはテーブル、椅子が数脚、こじんまりとしたソファがあるんですが、アームチェアだけがなくて。一人で集中するためには必要だったんです。しかも、インテリアの新旧のバランスをとるためには、アンティークじゃないと、と思っていました。このアームチェアは大きくはないのですが、ゆったりとしていて、とても座り心地がいいんですよ」
蔵書の数:「たぶん1000冊か、もう少し多いくらいでしょうか。でも、しばらく数えてないので、正確にはわかりません。蔵書の多くは実は両親のアパートメントに置いてあって、ここにあるのは一部だけなんです。でも、本がなければ、家とは言えませんね。私は本を買い続けていますし、本は生涯のパートナー、恋人、友人のようなものなんです」
自分らしさはどこに?:「リノベーションの計画を立てていたとき、本棚がいちばん重要でした。私は紙の本の手触りやいろいろなデザインが好きなんです。だから、本が目に見えるオープンな棚であることはとても重要でした」
いちばん気に入っているところ:「大好きな本の背がきれいに見える本棚じゃないと、と思ったので、白い棚を選びました。蔵書のサイズにあわせて、棚のサイズも変えているんです。ベニヤの可動式のパネルをつけたので、気分次第で本を見せたり隠したりできます」
増え続ける本の管理は?:「本が増えたら増設できる本棚です。まだ空間に余裕はありますね」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「本は家の中で生きているので、手をかけてあげなければいけません。家の中に散らばったりしたら、ちゃんと戻してあげたり、定期的にホコリを落としてあげたりしないといけないですね」
本好きになったきっかけは?:「6歳のときに読んだ『ネズナイカのぼうけん』ですね。以来、本のない人生は考えられなくなりました」
増え続ける本の管理は?:「本が増えたら増設できる本棚です。まだ空間に余裕はありますね」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「本は家の中で生きているので、手をかけてあげなければいけません。家の中に散らばったりしたら、ちゃんと戻してあげたり、定期的にホコリを落としてあげたりしないといけないですね」
本好きになったきっかけは?:「6歳のときに読んだ『ネズナイカのぼうけん』ですね。以来、本のない人生は考えられなくなりました」
今読んでいるのは:「フレッド・ヴァルガスの『Temps Glaciaires』です。ヴァルガスは本名をフレデリック・オードワン=ルゾ―という女性考古学者で、男性のペンネームで歴史ミステリーを書いている作家です」
次に読むのは?:「ドミトリー・ブイコフの『Orthography』を読み返したいですね。あるロシア文字をなくすことでロシア革命が完成する、と信じていた20世紀初頭のロシアの知識人たちの災難を悲劇と喜劇の両方が入り混じった筆致で綴った作品です」
次に読むのは?:「ドミトリー・ブイコフの『Orthography』を読み返したいですね。あるロシア文字をなくすことでロシア革命が完成する、と信じていた20世紀初頭のロシアの知識人たちの災難を悲劇と喜劇の両方が入り混じった筆致で綴った作品です」
Photos by Marc Calmbach
10. ドイツ、自分だけの読書コーナー
ここで本を読む人:カーチャ・シュヴァイツバーガーさん
職業:ファッション&ライフスタイルブログ〈LesMads〉の編集長
所在地:ベルリン
どんな本棚?:「ベルリンの〈メーベル・ホーツォン〉という家具メーカーに注文してつくってもらった本棚です。ホーツォンは有名な作家ラファエル・ホーツォンが設立したブランドですが、この本棚、うちのこのコーナーにぴったりだったんです。床においている本もいくつかあって、これからも増えていくと思いますが、居心地のいい空間になっています。ここに座って本を読むのが大好きです」
蔵書の数:「数を数えるのは苦手ですが、数百冊から千冊くらいはあると思います」
10. ドイツ、自分だけの読書コーナー
ここで本を読む人:カーチャ・シュヴァイツバーガーさん
職業:ファッション&ライフスタイルブログ〈LesMads〉の編集長
所在地:ベルリン
どんな本棚?:「ベルリンの〈メーベル・ホーツォン〉という家具メーカーに注文してつくってもらった本棚です。ホーツォンは有名な作家ラファエル・ホーツォンが設立したブランドですが、この本棚、うちのこのコーナーにぴったりだったんです。床においている本もいくつかあって、これからも増えていくと思いますが、居心地のいい空間になっています。ここに座って本を読むのが大好きです」
蔵書の数:「数を数えるのは苦手ですが、数百冊から千冊くらいはあると思います」
いちばん気に入っているところ:「本のサイズや色が違うので、ちょっとカオティックな感じ。そこが気に入っています。あと、注文してつくったのでぴったりなサイズなところ」
増え続ける本の管理は?:「管理はしていないかも。本が増えると棚にしまうか床に置くか。幸いにして、大きなアパートに引っ越してきたばかりなので、スペースに余裕があるんです」
本棚をめぐる次の計画は?:「特に計画はありませんが、本はどんどん増えていくでしょうね。すでに『The Monocle Guide to Cosy Homes』とマリオ・テスティーノの写真集『In Your Face』は買う予定なので」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「本に囲まれていれば、退屈することはありません」
増え続ける本の管理は?:「管理はしていないかも。本が増えると棚にしまうか床に置くか。幸いにして、大きなアパートに引っ越してきたばかりなので、スペースに余裕があるんです」
本棚をめぐる次の計画は?:「特に計画はありませんが、本はどんどん増えていくでしょうね。すでに『The Monocle Guide to Cosy Homes』とマリオ・テスティーノの写真集『In Your Face』は買う予定なので」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「本に囲まれていれば、退屈することはありません」
本好きになったきっかけは?:「母が本好きだったので、遺伝ですね!」
今読んでいるのは?:「Mirna Funkの『Winternähe』。ベルリンとテルアビブを舞台に、ローラという若いドイツ系ユダヤ人が、頑固なまでに自分の意志で、矛盾と情熱の両方を抱えながら、自分のアイデンティティを探し続ける物語ですね」
今読んでいるのは?:「Mirna Funkの『Winternähe』。ベルリンとテルアビブを舞台に、ローラという若いドイツ系ユダヤ人が、頑固なまでに自分の意志で、矛盾と情熱の両方を抱えながら、自分のアイデンティティを探し続ける物語ですね」
11: スウェーデン、バルト海を見下す書斎
ここで本を読む人:グン・ホルムベルクさん
職業:心理学者
所在地:ストックホルム郊外の島
どんな本棚?:「35メートルにわたるカスタムメイドの本棚をしつらえた書斎。窓からはバルト海が見渡せます」
蔵書の数:約1500冊
自分らしさはどこに?:「愛用のイージーチェアは、本棚と一緒に受け継いだもの。夏になると、この部屋には光が溢れ、バルト海がキラキラと輝きます。冬は冬で、吹き付けるように雪が降り、風がうなるのも素敵です。このお気に入りの椅子に座るか、デスクに向かって読書をするんです」
いちばん気に入っているところ:「本の匂いがするところ、本を手にとって手触りを楽しめるところ。本の手入れはよくするほうなので、ホコリまみれになることはありません。目当ての本を見つけるには、整理整頓がかかせませんし。10年前にこの家に引っ越してきたとき、500冊ほどの本を慈善団体に寄付しました。今は手元にない本のことを思い出し、友達を思うように懐かしむこともよくあります」
増え続ける本の管理は?:「天井た高い部屋なので、イケアで特に高さのある本棚を買ってきて、35メートルにわたって並べました。いちばん高いところに手を伸ばすために、図書館用のハシゴも購入しました。本はアルファベット順に整理し、未読の本にはピンクの丸いステッカーを貼ってあるので、すぐに見分けがつきます」
ここで本を読む人:グン・ホルムベルクさん
職業:心理学者
所在地:ストックホルム郊外の島
どんな本棚?:「35メートルにわたるカスタムメイドの本棚をしつらえた書斎。窓からはバルト海が見渡せます」
蔵書の数:約1500冊
自分らしさはどこに?:「愛用のイージーチェアは、本棚と一緒に受け継いだもの。夏になると、この部屋には光が溢れ、バルト海がキラキラと輝きます。冬は冬で、吹き付けるように雪が降り、風がうなるのも素敵です。このお気に入りの椅子に座るか、デスクに向かって読書をするんです」
いちばん気に入っているところ:「本の匂いがするところ、本を手にとって手触りを楽しめるところ。本の手入れはよくするほうなので、ホコリまみれになることはありません。目当ての本を見つけるには、整理整頓がかかせませんし。10年前にこの家に引っ越してきたとき、500冊ほどの本を慈善団体に寄付しました。今は手元にない本のことを思い出し、友達を思うように懐かしむこともよくあります」
増え続ける本の管理は?:「天井た高い部屋なので、イケアで特に高さのある本棚を買ってきて、35メートルにわたって並べました。いちばん高いところに手を伸ばすために、図書館用のハシゴも購入しました。本はアルファベット順に整理し、未読の本にはピンクの丸いステッカーを貼ってあるので、すぐに見分けがつきます」
本棚をめぐる次の計画は?:「蔵書は増える一方ですね。本を買うことはやめられませんから。家のあちこちに本が積んである本は、本棚に整理整頓されるのを待っている状態です」
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「本は一瞬にして新しい世界に連れて行ってくれます。毎年、スウェーデン北部で3週間ほど一人きりで滞在し、昼間はきのこ狩り、夜は7時間から8時間をかけて読書という日々を過ごします。今年は15冊の本をもっていきましたね。とにかく本なしで生きることなんてできません」
本好きになったきっかけは?:「15歳でドストエフスキーの作品に出会ったとき。『罪と罰』は最も強烈な読書体験でした。舞台でも2回観ましたが、50年前の読書体験を超えるものではありませんでしたね」
今読んでいる本は?:「ヒラリー・マンテルの『Bring Up the Bodies』です。彼女の『ウルフ・ホール』はTVドラマになっていて、面白かったんですが、これもやはり小説にはかないませんでしたね」
次に読むのは?:「ピーター・メイの『さよなら、ブラックハウス』です」
コメント募集中!:世界のさまざまな書斎や本棚はいかがでしたか?
本をたくさん持つことを通して学んだこと:「本は一瞬にして新しい世界に連れて行ってくれます。毎年、スウェーデン北部で3週間ほど一人きりで滞在し、昼間はきのこ狩り、夜は7時間から8時間をかけて読書という日々を過ごします。今年は15冊の本をもっていきましたね。とにかく本なしで生きることなんてできません」
本好きになったきっかけは?:「15歳でドストエフスキーの作品に出会ったとき。『罪と罰』は最も強烈な読書体験でした。舞台でも2回観ましたが、50年前の読書体験を超えるものではありませんでしたね」
今読んでいる本は?:「ヒラリー・マンテルの『Bring Up the Bodies』です。彼女の『ウルフ・ホール』はTVドラマになっていて、面白かったんですが、これもやはり小説にはかないませんでしたね」
次に読むのは?:「ピーター・メイの『さよなら、ブラックハウス』です」
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本好きにはたまらない企画ですね(笑)
うらやましい!