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ロマンスを思い出すための、大人のバレンタインデーの過ごし方

家で過ごすバレンタインデーに、さりげなくロマンティックな演出を。インテリアのしつらえや当日楽しみたいことなど、ぜひ取り入れてみてください！

ブラッキン・ヘザー 2016年1月24日

Houzz contributor. Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり（文藝春秋） Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.

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もうすぐバレンタインデーがやってきます。日本では若いカップルや独身女性を中心に盛り上がる日ですが、欧米では年齢を問わず、愛する人同士が特別の時間を過ごす日として知られています。聖バレンタインの日（英語：St. Valentine’s Day）と呼ばれるこの日の由来は、ローマ時代にさかのぼります。

当時のローマ帝国では兵隊の結婚が禁じられていました。それは、愛する家族のいる兵隊はどうしても家庭を守ることを優先し、国のために命を捧げるほど戦い抜かないと思われていたから。そんな哀れな恋人たちを、聖職者バレンティヌスは教会で密かに挙式させたのですが、それがやがてローマ皇帝の知るところとなってしまい刑務所へ。2月14日に処刑されたことから、後々この日が聖バレンティヌスの日と知られるようになり、愛する者同士のお祝いの日となったと言われています。

日本では女性が男性にチョコレートをプレゼントする習慣が定着していますが、欧米では真逆で、男性が女性にプレゼントや花束を贈ったり、あるいはお互いに贈るカップルも少なくありません（ちなみにご存じかと思いますが、ホワイトデーは日本独特の日で、他の国では存在しません）。バレンタインデーは、男性も女性も、若い人もそうでない人も、お互いの愛を表現し合い、チョコレートやお花のような贈り物を通してだけではなく、パートナーとともにロマンチックな時間を過ごすことも大きな楽しみのひとつです。

今年のバレンタインデーは、カップルでも夫婦でも、年齢も問わずに、いつもより少しだけロマンティックな時間を過ごしてみてはいかがでしょう？レストランでのディナーも素敵ですが、ロマンスにはのんびりくつろげる家がいちばん。そんなお家で過ごすバレンタインのために、ロマンティックなムードをほどよく盛り上げるためのヒントをご紹介しましょう。

Highland Design Gallery

テーブルのセンターピースは、バレンタインデーのために選んだ花
家で食べる、2人だけのバレンタインディナー。お花を飾るだけでダイニングのムードががらりと変わります。
バレンタインフラワーといえば、やっぱり真っ赤なバラでしょうか。赤いバラの花束ひとつで、まるでパリのビストロやカフェのようなシーンにも見えます。今にもヴァイオリンの演奏が聞こえてきそうですね。そんなシーンに似合うBGMもぜひお忘れなく。

(m) + charles beach INTERIORS

赤いバラはやっぱり、大人のための花。真っ赤な壁とオードリー・ヘップバーンのプリントアートで、ちょっぴりセクシーな空気も漂うダイニングになります。

Becky Cunningham Home

ピンクと赤をミックスした、ナチュラルテイストのテーブルコーディネート。ピンクだけでは甘すぎるようなら、赤を少し加えると、少し大人っぽい雰囲気が加わります。
いちごのアイスクリームに真っ赤ないちごを添えたデザートに、チューリップのアレンジメントの色を反映させているところがおしゃれですね。これを見て、わが家の今年のデザートはこれで決まり！と思いました。

User

「今さら2人きりで……」とちょっと照れてしまうようなら、仲の良いカップルを招いてバレンタインパーティーを開くのはいかがでしょう？テーブルデコレーションはもちろん、バレンタインデーをテーマに、キャンドルや花、赤やピンク色のナプキンを。
いっそ、逆に女子会でというのも楽しいかもしれませんね。恋愛話で盛り上がりそう！そう考えるとバレンタインデーとは、カップルだけのための日に限らないのかもしれません。大切な友達への感謝の気持ちを伝える日にしてもよいのではないでしょうか。

Home & Harmony

リビングはいつも以上にコージーなエリアに
ムードアップに欠かせないのが、コージーなリビング空間。ホッとできる、居心地のよい場所で、まず自分と相手がリラックスできることが大切です。ふんわりとしたクッションやあたたかなブランケットがあるソファエリアで、シャンパンやワインを飲みながらゆっくり語り合えたらいいですね。

Corynne Pless

ライトやマットレス、クッションなどを使って、ロマンティックなコーナーをこの日だけのためにつくってみるのも気分転換になるのでは？たくさんのクッションや、ネットのキャノピー、やわらかな光の間接照明、そして空間に、情熱の赤をワンポイント的に取り入れると、よりバレンタインらしくなりますよ。

ひとりだけのときでも、のんびりと本でも読みたくなるようなスペースですね。

ラブストーリーを読み、鑑賞する時間を
バレンタインデーは、ラブストーリーやポエムを読むのにもぴったりな日。2人で朗読するのはちょっと照れてしまうかもしれませんが、最初の恥ずかしいのを乗り越えて、一度読み出すと意外と楽しくなったりするのでは？思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょう。出会ったときのドキドキ感を思い出すかもしれません。

Heather Brackin

2人でラブストーリーを読むのはさすがに照れるようであれば、ロマンティックな映画を一緒に観るのも、バレンタインの夜の最高の過ごし方。昔のロマンスや、軽めのロマンティックコメディーなど、好みや気分に合わせて選べる恋愛映画はたくさんありそうです。肌触りのよいブランケットに包まれ、おいしいワインを飲みながら楽しむ映画鑑賞の時間、きっとくつろいだいい気分になりそうです。

思い出の写真を久しぶりに
思い出の詰まった、懐かしい昔の写真を、久しぶりに一緒に見るのも素敵です。話がきっと盛り上がりますよ。

Hoedemaker Pfeiffer

やわらかな灯りでムードを盛り上げて
暖炉の炎はとてもロマンティックです。じーっと見ているだけでも不思議に気分が落ち着きますよね。そんな癒し効果があるから、ロマンスとのつながりがあるのかもしれません。落ち着いた雰囲気で静かな大人の時間が過ごせそうな、暖炉のある空間です。

escale design

そして、ムードアップに欠かせないのは間接照明。テーブルのセンターピースにキャンドル、そしてコーナーにはスタンドを。灯りの工夫で、心からくつろいだ気持ちになれるスペースができますね。

User

あらゆる場所にキャンドルを
テーブルの上はもちろん、入り口から廊下、そしてリビング・ダイニングまで、こんなふうにキャンドルライトで演出をしてみるのもよいアイデアです。

Twoinspireyou

Valentine's Day Wreaths - USD 90

「LOVEな気持ち」を表現するドアリース
ハロウィン、クリスマス、お正月、そしてその次はバレンタインデー。イベントや季節ごとにリースやデコレーションを飾って、ドアまわりをいつも素敵に演出してみましょう。

バレンタインといえば人気なのはもちろん、ハート形のリース。でもこのような「XO形」も今風でおもしろいですね。「XO」とは、インターネットのメッセージやメールの最後によく使われる「Hugs and Kisses （ハグとキス）」の略。時代が変わってきたことを感じますね……。

Kitchen Designs by Ken Kelly, Inc. (CKD, CBD, CR)

リラックス気分はバスタイムから
カップルの日ではありますが、ひとりの時間も大切です。リラックスモードに入るのにはバスタイムがいちばん。香りのよいバスオイル、またはバブルバスを入れ、花びらを散らし、可能であればキャンドルも焚いてゆっくりした時間を過ごしてみてはいかがでしょう？こんな優雅なバスタイムをパートナーへのプレゼントとして用意してあげるのも、ロマンティックなジェスチャーになりますよ（外国映画であれば、きっとカップル2人でシャンパンを片手に、見つめ合いながら愛を語るのでしょうね）。

Robertson Lindsay Interiors

ホテル気分で、ブレックファスト・イン・ベッド
私の理想は、バレンタインデーの朝に、夫がサプライズでベッドまで紅茶を持ってきてくれること。今まではそんなことはなかったので、まあ、今年もどうでしょうか。でもラッキーなことに、今年のバレンタインは日曜日。もしかしたらこの記事を読んでくれていれば少しは期待できるかも？
日本のバレンタインデーは女性から男性へ贈り物をするのが主流なので、まだ眠っている彼を紅茶やコーヒーの香りで優しく起こしてあげてみるのも、素敵な1日のスタートになるかもしれません。または、この記事を読んでいらっしゃる男性の方、こんなサービスを最愛のパートナーにしてあげてみてはいかがでしょう？

Jeanette Karlsen

ベッドサイドには優しいピンクのカーネーションが似合いそうです。ガラス瓶にさりげなく挿しているところがまた自然で素敵ですね。バレンタインデーはせっかくだから豪華に、と思ってしまいがちですが、愛情という自然な感情を祝う日なので、ナチュラルでさりげない花束もよく似合います。思いつきでさっき庭で摘んできたかのように見える自然さには、どこかロマンティックな雰囲気が漂うような気がしませんか？

Farrow & Ball

プレゼントは本当に喜ばれるものを
チョコレートももちろんいいですが、マフラーやセーター、前から欲しがっていた本など、相手に心から喜んでもらえるようなものを贈って気持ちを伝えるのが、大人流のバレンタインギフトかもしれません。女性から男性にだけではなく、男性の方も今年はパートナーに花束を贈ってみては？思いがけない分、とてもうれしいサプライズになるはずです。

sarah & bendrix

アートとして取り入れたい、大人のハートモチーフ
お花やキャンドル、ライティングなども大切ですが、バレンタインデーに忘れてはいけないのがハートのモチーフ。どこかポイントに1カ所でも飾りたいですね。赤やピンクが一般的かもしれませんが、大人の空間にはシンプルでシックな色合いも素敵です。さりげないハートのデコレーションなら、たった1日のバレンタインデーだけではなく、通年オブジェとして飾っておくこともできるのではないでしょうか。
古本や新聞紙で作れそうな「ハートブック」。シャドーボックスのような、奥行きのあるフレームに入れて立体的なアートに。本当のロマンティストであれば、大好きな恋愛小説のページを切り取って作るのも、夢があっていいですね。

Sweet as a Candy

ハート形のピクチャースタンドに2人の思い出の写真を。黒いハートはシンプルで、どんなインテリアにも合いそうですね。

Susan Lachance Interior Design

ハートのモチーフのアートと2人掛けのラブシートという、まさにバレンタインにぴったりのシーン。1年を通して飾っていても、バレンタインデーにはきっと、いつもより特別な意味を持っているように感じるはずです。

大人のバレンタインデーとは、いつも一緒にいて当たり前とつい思ってしまうカップルや夫婦同士が、改めてお互いの存在に感謝をする日なのだと思います。派手なデコレーションをするというよりも、一緒に過ごす時間を大切に。その助けになれると思うアイデアを、今回ご紹介させていただきました。　
Have a happy Valentines day!

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