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レトロで新しい、ブリックウォールのスタイリングアイデア
あらゆる空間に温かな表情と今っぽいおしゃれ感をプラスするブリックウォール、色の選び方やそのインテリア効果。
上野朝子|Asako Ueno
2015年5月7日
私が暮らしている南ブルックリンには、1890年代に建てられたブリックウォールのタウンハウスがたくさんあります。外観だけでなく内壁にもブリックを使用した家が多く、私は、そのレトロな雰囲気が大好きです。素焼きのままのインダストリアル・スタイル、ブラックにペイントしたモダン・スタイル、ホワイトにペイントしたナチュラル・スタイルは、それぞれに表情も豊か。エントランスだけでなく、リビング、キッチン、ベッドルームにもよく合います。
古い素焼きのブリックウォールは新しいものにはない、その風合いが魅力です。特にインダストリアル系の小物との相性のよさは言うまでもありません。壁紙やペイントの壁だと負けてしまいがちな、インパクトの強いヴィンテージの大きなアルファベットも、この通り相性抜群です。
ブリックウォールのキッチンはブルックリンでも人気があります。1800年代のタウンハウスに多かったスタイルで、ヴィンテージ小物を合わせると部屋全体にノスタルジックな雰囲気が広がります。レッドやブルーといったカラフルな小物もよく合います。
同じブリックウォールを使ったキッチンでも、赤みが少ないとシックな印象に。ブラック+ブラウン+シルバー+ホワイトのカラーコーディネートは清潔感もあって、大人っぽい雰囲気が素敵ですね。
ブリックウォールの色(ブラック〜ブラウンのグラデーションと白)をベースに、家具の色をカラーコーディネートしていますね。落ち着きのある茶系のブリックウォールは、赤みが強いものよりも家具の選択肢が多く、また、インテリア好きにとっての難問=テレビの存在感を薄くしてくれます。
グレーのブリックを部分的に使って、グレー系でインテリアコーディネートしたシックなリビングルーム。白い壁だけだとソファが重く、大きく感じてしまうところを、このブリックウォールが軽減しています。
グレーにペイントしたブリックウォールは、テクスチャーがあって、コンテンポラリーな雰囲気のインテリアに温かみをプラスしています。ブリックウォールはメンテナンスもほとんど必要なく、ペイントすることで表情が変わり、色に飽きたら、また元に戻せるという、実は非常に使いやすいプラクティカルな素材でもあるのです。
ホワイトにペイントしたブリックウォールは、女性に特に人気があります。フロアもホワイトを選ぶと、よりやわらかな印象に。ベッドルームにおすすめの組み合わせです。
さて、最後にご紹介するのは私が一番惹かれたこのホワイトのブリックウォールのあるベッドルームです。やわらかなホワイトとスパイスの効いたブラックのバランスが絶妙! とても都会的な、そしてブルックリン的なインテリアシーンをつくっています。
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