マイヤーレモンを育てるコツ
甘みのあるレモンとして人気上昇中のマイヤーレモン。庭木はもちろん、鉢植えでも楽に育てられる植物です。
Noelle Johnson
2022年3月24日
マイヤーレモンは、レモンとオレンジが自然にかけあわさって生まれた果物です。深みのある黄金色で、普通のレモンより甘く、皮が薄くて、年中実をつけますが、収穫量が最も多いのは冬です。育てやすい木で、緑の葉が生い茂るため、庭に活気が生まれます。育てるのに必要な手間は他の柑橘系の木と変わりません。庭で育てると、甘く美味しい果実をたくさん楽しめます。
マイヤーレモンは1908年に中国で「発見」されました。専門家は、レモンとマンダリンオレンジが自然にかけあわさってできたと考えています。数百万本の柑橘系の樹木を壊滅させたトリステザ病ウィルスを媒介したのがこの木であることがわかるまでは、非常に人気のある樹木でした。
トリステザ病の拡散を防ぐ目的で、マイヤーレモンの木のほぼすべてが伐採されましたが、1975年に、ウィルスをもっていない少数の樹木が市場に復活しました。ウィルスのないマイヤーレモンは正式には「改良マイヤーレモン」という品種ですが、通常は単に「マイヤーレモン」と呼ばれています。
トリステザ病の拡散を防ぐ目的で、マイヤーレモンの木のほぼすべてが伐採されましたが、1975年に、ウィルスをもっていない少数の樹木が市場に復活しました。ウィルスのないマイヤーレモンは正式には「改良マイヤーレモン」という品種ですが、通常は単に「マイヤーレモン」と呼ばれています。
学名:Citrus x meyeri ‘Improved’
通名:マイヤーレモン、改良マイヤーレモン
原産地:中国
栽培地:最低気温5℃まで
水やり:たっぷり
日当たり:日当たりがよいところ。1日あたり6時間以上。アメリカの低砂漠地帯では西日を避けること
高さ:180〜300センチ
育てる利点:とくに冬場に美味しい実がなる
季節ごとの魅力:春と秋に香りのよい花が咲き、ミツバチがやってくる
植えるのによい時期は?:冬の終わりから春にかけて、霜が降りなくなったころ
通名:マイヤーレモン、改良マイヤーレモン
原産地:中国
栽培地:最低気温5℃まで
水やり:たっぷり
日当たり:日当たりがよいところ。1日あたり6時間以上。アメリカの低砂漠地帯では西日を避けること
高さ:180〜300センチ
育てる利点:とくに冬場に美味しい実がなる
季節ごとの魅力:春と秋に香りのよい花が咲き、ミツバチがやってくる
植えるのによい時期は?:冬の終わりから春にかけて、霜が降りなくなったころ
特徴
年間を通してつやのある明るい色の葉が茂る低木です。白い花をつけ、ミツバチを惹きつけて、受粉します。自家受粉する樹種なので、近くに同種の木がなくてもかまいません。
花が落ちると、小さな青い実をつけ、ゆっくりと黄金色になっていきます。年間を通して実がなりますが、数が多いのは冬です。
普通のレモンよりも皮がなめらかで薄く、味も甘みがあって、酸味が控えめです。さまざまな料理で普通のレモンの代わりに使うのもよし、ですし、サラダに入れる人もいます。
年間を通してつやのある明るい色の葉が茂る低木です。白い花をつけ、ミツバチを惹きつけて、受粉します。自家受粉する樹種なので、近くに同種の木がなくてもかまいません。
花が落ちると、小さな青い実をつけ、ゆっくりと黄金色になっていきます。年間を通して実がなりますが、数が多いのは冬です。
普通のレモンよりも皮がなめらかで薄く、味も甘みがあって、酸味が控えめです。さまざまな料理で普通のレモンの代わりに使うのもよし、ですし、サラダに入れる人もいます。
庭への取り入れ方
よく生い茂る緑の葉と黄金色の果実が、庭にあたたかい魅力を添えてくれます。
よく生い茂る緑の葉と黄金色の果実が、庭にあたたかい魅力を添えてくれます。
- 低木の植え込みに使っても、1本だけ植えてもよいでしょう。中庭に植えても素敵です。
- 周囲にバジルやローズマリー、セージといったハーブを植えると、香りの良い庭になりますし、料理にも便利です。
- カジュアルな垣根としてのびのびと大きく育てると、目隠しにもなります。
- 他の多くの柑橘類と同様、鉢植えでも育てられます。鉢植えなら、寒い地域も冬は室内に入れて育てることができます。
写真:Mark Bonica
栽培の注意点
水はけの良い土壌で、少なくとも1日あたり6時間は日が当たるところに植えましょう。熱く乾燥した地域では、西日で熱くなるフェンスや壁のそばに植えないこと。
根の直径の3倍の直径で、5センチほど深い穴を掘って植えます。根付くまで1年間は肥料をあげないこと。柑橘類は、新たに植えた木が実をつけるまで、2〜4年かかります。木が成熟するにつれて、収穫量は増えていきます。
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栽培の注意点
水はけの良い土壌で、少なくとも1日あたり6時間は日が当たるところに植えましょう。熱く乾燥した地域では、西日で熱くなるフェンスや壁のそばに植えないこと。
根の直径の3倍の直径で、5センチほど深い穴を掘って植えます。根付くまで1年間は肥料をあげないこと。柑橘類は、新たに植えた木が実をつけるまで、2〜4年かかります。木が成熟するにつれて、収穫量は増えていきます。
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わたしもコツなど知りたいです。(最近小さい虫が気になるようになってきました、、)
1mくらいの植木を育てて3年。今年の春も、花はたくさん咲きましたが実がひとつもなりません。植木を買った時は大量の実がついていて、冬はヒヨドリと争って実を収穫したのに。
11階なので蜜蜂が来なくて自家受粉出来ないのかと、ハケで受粉を試みますが花首がすぐもげてしまい、うまくいきません。どうしたら?