コメント
プロのアドバイス:センスのいいインテリアづくりに必ず役立つ5つのルール
北米の人気インテリアコーディネーターが、インテリアをセンスアップする5つの「鉄板」ルールを教えます!
tidgboutique
2015年8月18日
インテリアデザイナーはみな、自分のスタイルにルールを持っているものです。私の場合も、経験を重ねるうち洗練されていった5つのルールがあって、折にふれて立ち返る基本になっています。この記事では、この5つのルールを以下にご紹介します。取り入れてみると(あるいは違うと思えばあえて破ってみるのもOK)、何の変哲もない日常の空間が、きっと毎日いとおしく思える空間になるはずです。
1. ミッドセンチュリーのアイテムを1つ取り入れる
私は「必ず1つはミッドセンチュリーモダンの要素を加えること」を信条にしていますが、それにはいくつか理由があります。まず、このスタイルのデザインが、厳密には「モダン」つまり「現代」ではないにもかかわらず(厳密にいえばミッドセンチュリーは前世期すなわち20世紀のデザインであり、レトロなスタイル)、新しさや時代を超えたセンスを感じさせてくれるからです。
私は「必ず1つはミッドセンチュリーモダンの要素を加えること」を信条にしていますが、それにはいくつか理由があります。まず、このスタイルのデザインが、厳密には「モダン」つまり「現代」ではないにもかかわらず(厳密にいえばミッドセンチュリーは前世期すなわち20世紀のデザインであり、レトロなスタイル)、新しさや時代を超えたセンスを感じさせてくれるからです。
モダンなアイテムは、コンテンポラリーであれトラディショナルであれ基本的にどんな空間に合わせてもなじみます。写真は名高いアイリーン・グレイのサイドテーブルを、ラインの美しいトラディショナルスタイルのチェストとソフトなベッドリネンに合わせています。モダンなスタイルを体現するアイテムを1点加えてパンチを効かせると、部屋全体が堅苦しくなりません。
手軽にモダンなアイテムを投入する方法の1つがチェア類です。ミッドセンチュリースタイルの椅子とトラディショナルな木のテーブルは、いつでもスタイリッシュに決まるマッチング。新しいものと古いものをミックスした世界が完成します。
2. 白や黒をアクセントに
人間の目には、あらゆる色を認識しようとする性質があります。だから、どのような色を配置するかによって空間の見え方が変わってきます。私がどの空間にも必ず少しの白と少しの黒を取り入れるようにしているのはそのためです。白はだいたい簡単なのですが、黒をアクセントに取り入れるときは工夫が必要です。黒のフレームやその他のアイテムを白の背景に合わせれば、色の領域の両端が含まれることになり、バランスがよくなります。
人間の目には、あらゆる色を認識しようとする性質があります。だから、どのような色を配置するかによって空間の見え方が変わってきます。私がどの空間にも必ず少しの白と少しの黒を取り入れるようにしているのはそのためです。白はだいたい簡単なのですが、黒をアクセントに取り入れるときは工夫が必要です。黒のフレームやその他のアイテムを白の背景に合わせれば、色の領域の両端が含まれることになり、バランスがよくなります。
この部屋ではオフホワイトの分量を多くしていますが、ピュアホワイト(純白)を少し加えることで、他の色が持つ薄いトーンを引き立てる効果が。黒については、ベースが黒のライトや写真のようなコテージ風のケージ型ランプで取り入れれば簡単です。
3. 異素材を取り混ぜる
色鮮やかでカラフルな空間も、中間色でまとめた落ち着いた空間も、よく計算された空間は異なる素材をミックスして取り入れることで、さりげなく豊かさを感じさせているものです。ラグやカーテン、クッション等でコットン、バーラップ(黄麻布)、皮革、リネン、シルク、薄布などの異素材を使うのに加えて、木、メタル、ガラスといった素材も取り入れてみましょう。この3素材なら失敗なく組み合わせることができますし、空間に深みを加えてくれます。
(この部屋も少しの黒をアクセントに加えて、広々とした軽快でオープンな空間に見せています)
色鮮やかでカラフルな空間も、中間色でまとめた落ち着いた空間も、よく計算された空間は異なる素材をミックスして取り入れることで、さりげなく豊かさを感じさせているものです。ラグやカーテン、クッション等でコットン、バーラップ(黄麻布)、皮革、リネン、シルク、薄布などの異素材を使うのに加えて、木、メタル、ガラスといった素材も取り入れてみましょう。この3素材なら失敗なく組み合わせることができますし、空間に深みを加えてくれます。
(この部屋も少しの黒をアクセントに加えて、広々とした軽快でオープンな空間に見せています)
合わせてみたいその他の素材にはこんなものも。
- かご
- 表面がなめらかできれいな木材(使い込まれた味のある木材とコントラストをつくる)
- 植物
- プラスチック(透明アクリル樹脂のチェアなど)
- ウールやカシミア
- 裸電球(光そのものの質感を楽しみます)
4. 「あえて外す」テクニックで自分らしさを表現
計算しつくして選び抜いた素材に加え、本物のビンテージの味わいや暮らす人にとって個人的な意味のあるものなど、歴史を感じさせるアイテムを1点は取り入れてみましょう。
写真では、ビンテージトランクが、ちょっと趣向の変わった美しいサイドテーブルになっています。洗練されたベッドリネンやあつらえたカーテンとのバランスをとり、完璧にしすぎないためのアイデアです。
計算しつくして選び抜いた素材に加え、本物のビンテージの味わいや暮らす人にとって個人的な意味のあるものなど、歴史を感じさせるアイテムを1点は取り入れてみましょう。
写真では、ビンテージトランクが、ちょっと趣向の変わった美しいサイドテーブルになっています。洗練されたベッドリネンやあつらえたカーテンとのバランスをとり、完璧にしすぎないためのアイデアです。
歴史を感じさせるアイテムは家具や小物類に限りません。古いモールディングのような時代を感じさせるディテールに、写真にあるミッドセンチュリースタイルのスツールや壁に取り付けたコンテンポラリーな燭台のようにモダンなアイテムを組み合わせると、住む人の過去と今、未来をつなぐ物語が家の中に生まれます。
5. 花を活ける
最後に、私の場合、花や植物は空間づくりに絶対に欠かせないアイテムです。花や植物があることで生命力と心づかいが加わり、空間がいきいきとしてきます。
最後に、私の場合、花や植物は空間づくりに絶対に欠かせないアイテムです。花や植物があることで生命力と心づかいが加わり、空間がいきいきとしてきます。
おすすめの記事
専門家とのやりとり
プロと一緒に部屋づくりをして、素敵なインテリアを手に入れよう
部屋づくりをインテリアの専門家に依頼すると、自分では思いつかない提案がもらえることも。プロに依頼するメリットや探し方などをご紹介します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
おしゃれな室内インテリアにする、クッションの上手な選び方
文/片岸千代子
クッションはインテリアとしても優秀。春夏のクッションから、秋冬仕様に“衣替え”してみませんか?
続きを読む
暮らしのヒント
テレビのあり方を考えよう。テレビを主役にしないインテリアのススメ
「かっこいいリビングには大きなテレビが必要」と思い込んでいませんか? ライフスタイルが変化している今、テレビのあり方やリビングでの過ごし方について考えてみましょう。
続きを読む
名作デザイン
現代に生きる、ウィリアム・モリスのテキスタイルデザイン
アーツ&クラフツ運動に影響を与えた近代デザインの父、ウィリアム・モリス。多彩なデザイン活動の中で最もよく知られるのはそのテキスタイル。美しい植物文様が現代のインテリアにも盛んに取り入れられています。
続きを読む
名作デザイン
ウィリアム・モリスのものづくり精神とテキスタイルデザイン
イギリスの文化芸術、特に室内装飾の分野で大きな功績を残したモリスのものづくりについて、テキスタイルデザインを中心にご紹介します。
続きを読む
コーディネート・スタイリング
ブランケット、クッション、ファブリックパネルで秋冬のインテリアにチェンジ!
インテリアに季節感を取り入れるのに、最も気軽に使えるのはファブリック。なかでもすぐに試せるブランケット、クッション、ファブリックパネルで小さな模様替えをしてみませんか?
続きを読む
コーディネート・スタイリング
ソファはなきゃダメ?ソファのない暮らしを選ぶ理由
リビングにはソファを置くのが当たり前、と思っていませんか?ライフスタイルによっては、ソファを置かないという選択肢もあります。
続きを読む
寝室の記事
狭い寝室のためのベッドとベッドまわりのアイデア
寝室をリラックスできる空間にし、ぐっすり眠るのは重要です。狭い寝室を快適にするための、インテリアのアイデアをチェックしてみましょう。
続きを読む