コメント
ブルー以外も効果いろいろ、集中できる部屋の色選び
作業や勉強に集中するための部屋の色づかいを考えるとき「どんな状態で集中したいか」によって選ぶカラーが違います。大人にも子供にも応用できる選び方です。
カツウラアキツ
2021年5月9日
家の中で何か集中したいことがあるとき、それはどんな場合でしょうか。今回は単に集中力を高める効果のある色から一歩進み、集中して行いたいことの内容によって、部屋のメインカラー選びの幅を広げてみましょう。いくつかのバリエーションの中から、やりたいことや考えたいことにさらに集中して取り組めるようになる色の選び方をご紹介します。
「集中できるカラー」はブルーだけではない
集中しやすい環境づくりのためには、一般的にブルーをメインに取り入れることをおすすめしています。ただ、実際に何をするのかということになると、勉強、仕事、料理、エクササイズ、インスピレーションを必要とする創造的な作業など、実に多岐にわたります。また、そこで過ごす人の年代や趣向などによっても取り組み方が違います。すべての「集中したい場面」がブルー系でまかなえるかというと、決してそうではありません。
そこで、定番のブルー系は特にどういった場合に向くのかに続き、他の色がもたらす効果についても見ていきましょう。
集中しやすい環境づくりのためには、一般的にブルーをメインに取り入れることをおすすめしています。ただ、実際に何をするのかということになると、勉強、仕事、料理、エクササイズ、インスピレーションを必要とする創造的な作業など、実に多岐にわたります。また、そこで過ごす人の年代や趣向などによっても取り組み方が違います。すべての「集中したい場面」がブルー系でまかなえるかというと、決してそうではありません。
そこで、定番のブルー系は特にどういった場合に向くのかに続き、他の色がもたらす効果についても見ていきましょう。
気持ちを落ち着けて長時間集中したい
副交感神経を刺激し、心を落ち着かせて冷静さを取り戻させる、つまり鎮静効果のあるブルー系は、長く集中するための環境には欠かせません。大人が仕事をする空間としても、勉強に集中させたい子供部屋にも向いており、幅広い世代で応用ができる色です。
副交感神経を刺激し、心を落ち着かせて冷静さを取り戻させる、つまり鎮静効果のあるブルー系は、長く集中するための環境には欠かせません。大人が仕事をする空間としても、勉強に集中させたい子供部屋にも向いており、幅広い世代で応用ができる色です。
子供部屋の中でも、デスクまわりにブルー系を使う例はよく見られます。子供の集中力を養い、さらにそれを習慣化させたいなら、机に向かっているときに視界に入る壁などの色数はできるだけ抑えて、気が散らないようにしましょう。楽しげな色があふれるコーナーをつくるなら、別のスペースに設けるとよいでしょう。
Houzzでインテリアの専門家を探す
Houzzでインテリアの専門家を探す
リラックスしながら集中したい
子供が勉強する場所として、集中できる環境を自室につくるだけでなく、最近は家族の気配を感じるリビングなどを使わせるケースもあるでしょう。後者の場合、落ち着いた雰囲気の中で、リラックスして勉強に取り組めることがポイントになります。ぴったりの色は、写真のようなニュートラルカラー。リビングの雰囲気にもなじみやすく、自然に机に向かえる空間となります。
新学期に備えて考えたい、子供部屋のデスクまわり
子供が勉強する場所として、集中できる環境を自室につくるだけでなく、最近は家族の気配を感じるリビングなどを使わせるケースもあるでしょう。後者の場合、落ち着いた雰囲気の中で、リラックスして勉強に取り組めることがポイントになります。ぴったりの色は、写真のようなニュートラルカラー。リビングの雰囲気にもなじみやすく、自然に机に向かえる空間となります。
新学期に備えて考えたい、子供部屋のデスクまわり
やる気を高めて集中につなげたい
自宅で仕事をする場合、モチベーションを途切れずに保つことは意外と大変ですね。そんなときは、写真のような赤を使うと、積極性や情熱を高めるといった視覚効果が、やる気アップの原動力になってくれます。その空間に入ると意欲が高まり、集中して取り組むことで、作業を一気に終わらせる助けにもなってくれます。
自宅で仕事をする場合、モチベーションを途切れずに保つことは意外と大変ですね。そんなときは、写真のような赤を使うと、積極性や情熱を高めるといった視覚効果が、やる気アップの原動力になってくれます。その空間に入ると意欲が高まり、集中して取り組むことで、作業を一気に終わらせる助けにもなってくれます。
もうひとつ、赤系の色による集中力アップ効果が期待できる空間は、意外にもキッチンです。赤やオレンジは食欲を増進させる色でもあり、毎日キッチンで立ち働く人のテンションを上げ、背中を押してくれます。主張が強いのであまり大量に使わず、アクセントとして取り入れると気持ちよい空間となります。
他にも、赤系の色は交感神経を刺激してエネルギーが湧く手助けをしてくれるので、家の中でエクササイズに集中したいときにもぴったり。また赤系には時間の経過を速く感じさせる効果もあるため、短時間でグッと集中して終わらせたいときにも最適です。写真のように床やエクササイズ中に視界に入る場所、使用するエクササイズの器具の一部に取り入れるのもいいでしょう。
「コト」から始める家づくり:きたえる、癒す、体を育てる
「コト」から始める家づくり:きたえる、癒す、体を育てる
一見、集中力とはかけ離れた印象がありますが、実は黄色も集中させてくれる色のひとつ。黄色は知性を高め、好奇心を刺激するような作業を行う空間に使うと、集中力を発揮する助けになります。たとえば研究室や教室などは最適ですが、住宅でも調べ物や趣味に没頭する部屋などにいかがでしょう。部屋の全面をイエローにするのではなく、写真のように壁の下半分だけや棚、ラグなどで取り入れる方法もよいでしょう。白の次に光を明るく反射する色なので、空間自体もはつらつと見せてくれます。
クリエイティブな作業や瞑想をしたい
神秘的なイメージをもつ紫もまた、深い集中状態に誘ってくれる効果があります。一人で自分に向き合いたい場に向いているため、クリエイティブな作業や勉強スペース、また瞑想やヨガをするような空間に使えます。これらを行う部屋のインテリアに取り入れる場合、彩度の高い鮮やかなパープルは避け、少し抑えた穏やかなトーンを取り入れましょう。
動と静の二面性をもつ不思議な色、パープルをインテリアに取り入れるには
神秘的なイメージをもつ紫もまた、深い集中状態に誘ってくれる効果があります。一人で自分に向き合いたい場に向いているため、クリエイティブな作業や勉強スペース、また瞑想やヨガをするような空間に使えます。これらを行う部屋のインテリアに取り入れる場合、彩度の高い鮮やかなパープルは避け、少し抑えた穏やかなトーンを取り入れましょう。
動と静の二面性をもつ不思議な色、パープルをインテリアに取り入れるには
このように一口に「集中」と言っても、そのパターンはさまざまです。この春から就職する、職場が変わる、進学するなど、環境が変わる方も少なくないでしょう。ライフスタイルを見直したとき、どんな場面で集中力を発揮したいのかを考え、その目的に合った色をぜひ取り入れてみてください。
書斎・ホームオフィスの記事を読む
書斎・ホームオフィスの写真をもっと見る
書斎・ホームオフィスの記事を読む
書斎・ホームオフィスの写真をもっと見る
おすすめの記事
インテリア
カラーマイスターが教えるインテリアのつくり方!部屋別記事まとめ
住宅や店舗、職場環境のカラープランニングなどを手がけるカラーマイスターが、インテリアの色使いについてアドバイスしてきたシリーズ。これまでご紹介した記事を、部屋別にまとめてお届けします。
続きを読む
インテリア
インテリアの色と照明の光の色の関係
文/カツウラアキツ
壁の色を選ぶ際は、昼間の自然光だけでなく、夜の照明に照らされたときの見え方を意識することも大切です。電球色、昼白色、昼光色の照明が、空間のベースカラーにもたらす影響を知っておきましょう。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
建築家兼インテリアデザイナーが教える、曲線と色を使いこなす方法
ストライプ、薄紫の天井、そしてアーチが溢れる内装。伝統ある家を改装するにあたって、デザイナーが使った効果的なアクセントをご紹介します。
続きを読む
トレンド
2023年のトレンドカラーは深紅色!インテリアにどう取り入れる?
パントン社の2023年トレンド色は「Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」に決定。Houzzの専門家にインテリアに取り入れる方法を聞きました。
続きを読む
寝室の記事
カラーベッドリネンで楽しむ寝室のインテリア
シーツや掛け布団等、ベッドリネンの色といえば清潔感のある白が王道ですが、最近ではいろいろな色・柄のものが増えています。カラーベッドリネンを取り入れて、季節感のある寝室インテリアを楽しんでみませんか?
続きを読む
インテリア
秋冬に活躍させたいインテリアの色、オリーブグリーンの使い方
さまざまなトーンのグリーンがある中で、秋冬らしいグリーンといえばオリーブグリーン。そのバリエーションと、インテリアに取り入れる際のおすすめ配色をご紹介します。
続きを読む
トレンド
欧州見本市で見つけた2023年のトレンドを、日本の住まいに取り入れる方法
文/あみむらまゆみ
ついにカラフルな色が戻って来ました!インテリアデザイナーの網村眞弓さんが、最新トレンドを日本の住まいに応用するヒントを紹介します。
続きを読む