ファブリックづかいで実現する、夏の涼しいインテリア
今から間に合う真夏仕様への模様替えなら、ファブリックにおまかせ。小さなクッションからベッドまわりまで、おすすめの色合わせや柄の取り入れ方をご紹介します。
ブラッキン・ヘザー
2016年7月27日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
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「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
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夏に向けた模様替えで最も手間がかからず、同時に部屋の印象を大きく変えてくれるのがファブリック。大がかりな作業は必要なく、ちょっとした一部分に涼しげな色や質感のファブリックを取り入れるだけで、素敵な夏のインテリアに変身させることができます。今からでも十分に間に合う、効果的な模様替え方法といえます。いよいよ梅雨明けで本格的な夏がスタート。厳しい暑さの続く真夏の日々、インテリアを涼しく感じさせてくれ、気分をさわやかにして元気づけてくれるようなファブリックを取り入れたインテリアをご紹介しましょう。
- まずは手軽なクッションやピローから
夏らしさをファブリックで取り入れるなら、最も簡単で手っ取り早いのがクッションカバーを替えること。涼しげな質感、クールな色、鮮やかな色、夏らしい模様など、自由に気軽に試すことができます。写真は同系色で統一した柄違いのリネンのクッション。ナチュラルカラー好きにはたまらない、優しいブルーグレーとさらりとしたリネンの素材の組み合わせです。
洗練された黄色の使い方
黄色は温かみをプラスする色ですが、グレーや白と組み合わせるとさわやかな印象に。太陽を思わせる色でもあるので、使い方によってとても夏らしいアクセントになります。グラフィカルなボタニカルモチーフのクッションと、薄手の黄色と白のストライプのカーテンを組み合わせ、大人っぽくて落ち着いた夏の寝室のしつらえになっています。
黄色は温かみをプラスする色ですが、グレーや白と組み合わせるとさわやかな印象に。太陽を思わせる色でもあるので、使い方によってとても夏らしいアクセントになります。グラフィカルなボタニカルモチーフのクッションと、薄手の黄色と白のストライプのカーテンを組み合わせ、大人っぽくて落ち着いた夏の寝室のしつらえになっています。
トレンドカラーをクッションで
2016年春夏のトレンドカラーといえば、淡いピンク、そしてブルー。そんなトレンドを今年の夏のインテリアに取り入れてみてはいかがでしょう。さらに、幾何学模様という流行の柄を選べば、まさに今年らしいトレンドを意識したサマーインテリアに。はっきりした対比のある明るい色どうしとシャープなパターンで、元気いっぱいの夏に。クッションのような小さな部分にアクセントとして使うからこそ素敵に映ります。
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今年のトレンド、フレッシュなブルー&ピンクを上手にインテリアに使う方法
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ブラウン系のストライプ
夏の柄といえば、やはりマリンストライプ。定番はブルーですが、ブラウンやベージュのストライプも落ち着いた大人の雰囲気になり、おすすめです。同じストライプの生地をテーブルランナーとして使っているところにもご注目。メリハリのある真っ白とブラウンの使い方が、夏らしい印象をつくっています。
夏の柄といえば、やはりマリンストライプ。定番はブルーですが、ブラウンやベージュのストライプも落ち着いた大人の雰囲気になり、おすすめです。同じストライプの生地をテーブルランナーとして使っているところにもご注目。メリハリのある真っ白とブラウンの使い方が、夏らしい印象をつくっています。
ドット模様でひんやり感を
毎年トレンドが変わっても、夏らしい柄としていつも登場するのが水玉模様。マリンストライプの次に夏を代表する柄ではないでしょうか。水を連想させるせいか、この柄をプラスするとひんやりと涼しげな空気になりますね。いつものベッドリネンに、アクセントとして少しだけ水玉模様のクッションを加えただけで、ご覧のとおりです!
毎年トレンドが変わっても、夏らしい柄としていつも登場するのが水玉模様。マリンストライプの次に夏を代表する柄ではないでしょうか。水を連想させるせいか、この柄をプラスするとひんやりと涼しげな空気になりますね。いつものベッドリネンに、アクセントとして少しだけ水玉模様のクッションを加えただけで、ご覧のとおりです!
- 素材感も重要なベッドリネン
ざらざら感のあるラフなリネンにさらっとひんやりした肌触りのコットンのベッドリネン。リネンのナチュラルな色とコットンのパキッとした真っ白の組み合わせは、清潔感があって見た目もすっきり。最近はタオル素材に代わって、リネンのブランケットも人気が出てきています。肌触りのよさだけでなく吸湿性や通気性にも優れているので、寝苦しい夏の夜も快適に過ごせることでしょう。
丈夫で涼しいティッキングストライプ
写真はティッキングストライプのベッドカバー。「ティッキング」とはマットレスや椅子のカバーとして使われる厚手で頑丈なコットンやリネンのこと。写真のようなストライプが一般的で、くすんだブルーやブラウン、グレーが定番カラー。今ではマットレスや椅子だけではなく、ベッドカバーやクッションなどさまざまなインテリアアイテムに使われるようになりました。通気性のよい天然素材であることや、さわやかなストライプが、夏のブランケットやベッドカバーとして人気の理由でしょう。
写真はティッキングストライプのベッドカバー。「ティッキング」とはマットレスや椅子のカバーとして使われる厚手で頑丈なコットンやリネンのこと。写真のようなストライプが一般的で、くすんだブルーやブラウン、グレーが定番カラー。今ではマットレスや椅子だけではなく、ベッドカバーやクッションなどさまざまなインテリアアイテムに使われるようになりました。通気性のよい天然素材であることや、さわやかなストライプが、夏のブランケットやベッドカバーとして人気の理由でしょう。
海や船室をテーマに
海を思わせる、楽しいモチーフのベッドカバーを子供部屋に。夏休みがより楽しくなりそうな、マリンをテーマにしたこの寝室は、クローゼットのドアの窓までが舷窓のイメージで完璧なコーディネート。普通の寝室でもベッドリネンを替えて、海らしいアイテムを少し飾れば、あっという間に客船の中の一室のようなシーンに変身。
海を思わせる、楽しいモチーフのベッドカバーを子供部屋に。夏休みがより楽しくなりそうな、マリンをテーマにしたこの寝室は、クローゼットのドアの窓までが舷窓のイメージで完璧なコーディネート。普通の寝室でもベッドリネンを替えて、海らしいアイテムを少し飾れば、あっという間に客船の中の一室のようなシーンに変身。
- ソファまわりやチェアのファブリック
ソファまわりの模様替えはクッションに限らず、さらっとした肌ざわりのよい大きなリネンやコットンのファブリックをソファにかけるだけでリビングの雰囲気も大きく変わります。さりげなく掛けたこのカジュアル感も夏らしいですね。無地のファブリックでも素敵ですが、ポイントにストライプが入った生地でさらに夏らしく!
レースやシアー、白と淡色の組み合わせ
白を中心に、さまざまな柄や質感のファブリックを集めた、夏らしいボヘミアンシックなコーナー。同じ白で素材や質感、柄が異なるファブリックの組み合わせで、リラックス感のあるカジュアルなスタイルをつくっています。家にあるファブリックを集めてトライできそうだと思いませんか? たとえば、 使っていないベッドカバーをソファに掛け、白や淡い色のクッションをいくつか並べてみましょう。レースや透け感のある白い布をカーテン代わりに窓辺に掛けてみるのも素敵なアイデア。テラスやベランダ、リビングの窓辺などで、周りに植物を置いて真似できそうな、涼しげなシーンです。
白を中心に、さまざまな柄や質感のファブリックを集めた、夏らしいボヘミアンシックなコーナー。同じ白で素材や質感、柄が異なるファブリックの組み合わせで、リラックス感のあるカジュアルなスタイルをつくっています。家にあるファブリックを集めてトライできそうだと思いませんか? たとえば、 使っていないベッドカバーをソファに掛け、白や淡い色のクッションをいくつか並べてみましょう。レースや透け感のある白い布をカーテン代わりに窓辺に掛けてみるのも素敵なアイデア。テラスやベランダ、リビングの窓辺などで、周りに植物を置いて真似できそうな、涼しげなシーンです。
東西のブルーをミックスして
白いアームチェアとソファに掛けた藍染の生地が、インテリアのエキゾチックなアクセントになっています。ミックスしても案外違和感がないのは、西洋でも東洋でも、ブルー&ホワイトは永遠の組み合わせだからでしょうか。壁のアートに至るまで、テーマを海、そしてブルーで統一し、さらに夏らしさを強調しています。
白いアームチェアとソファに掛けた藍染の生地が、インテリアのエキゾチックなアクセントになっています。ミックスしても案外違和感がないのは、西洋でも東洋でも、ブルー&ホワイトは永遠の組み合わせだからでしょうか。壁のアートに至るまで、テーマを海、そしてブルーで統一し、さらに夏らしさを強調しています。
チェアカバーで夏仕様に変身
ソーイングが得意な方なら、椅子カバーを作ってみてはいかがでしょう? リネンの椅子カバーのブルーのストライプが夏らしい、さわやかなポイントになっています。簡単に取り外しができるカバーなら、季節ごとに替えることもでき、お洗濯も楽々。
ソーイングが得意な方なら、椅子カバーを作ってみてはいかがでしょう? リネンの椅子カバーのブルーのストライプが夏らしい、さわやかなポイントになっています。簡単に取り外しができるカバーなら、季節ごとに替えることもでき、お洗濯も楽々。
- ダイニングに夏らしさを運ぶテーブルクロス
どこか懐かしい気持ちにさせてくれるギンガムチェック。テーブルクロスでは赤が定番ですが、太陽の色、イエローも明るくハッピーな夏らしいテーブルを演出してくれます。反対色であるブルーの壁とのコントラストもさわやか。ギンガムのテーブルクロスの上に黄色い花を活けた素朴なテーブルは、子供の頃の夏を思い出させてくれるノスタルジックなイメージがあります。最近あまり見られないギンガムチェックをもう一度使ってみたくなりませんか。
鮮やかな色を大胆にミックス
夏だからこそ楽しめる鮮やかな色の組み合わせ。色合わせのルールはいったん忘れて、夏こそ好きな色を思う存分に使ってみては? ピンク、グリーン、ブルー、オレンジ、黄色など、色も柄も、ミスマッチは気にせずに堂々と使っているチャーミングなダイニングです。カラフルなコーディネートは遠慮してしまうと中途半端になってしまうことも。自信を持って、大胆に色や柄をどんどん加えていくのがコツです!
夏だからこそ楽しめる鮮やかな色の組み合わせ。色合わせのルールはいったん忘れて、夏こそ好きな色を思う存分に使ってみては? ピンク、グリーン、ブルー、オレンジ、黄色など、色も柄も、ミスマッチは気にせずに堂々と使っているチャーミングなダイニングです。カラフルなコーディネートは遠慮してしまうと中途半端になってしまうことも。自信を持って、大胆に色や柄をどんどん加えていくのがコツです!
フェミニンなクロスを辛口の部屋に
軽くて透け感のあるレースのテーブルクロスは、まさに夏にこそ使いたい素材。レースといえばフェミニンな甘いイメージがありますが、モダンな表情のイームズの椅子と組み合わせることで、ロマンチックになりすぎることなく、クールで洗練されたエスプリが感じられる空間になります。
軽くて透け感のあるレースのテーブルクロスは、まさに夏にこそ使いたい素材。レースといえばフェミニンな甘いイメージがありますが、モダンな表情のイームズの椅子と組み合わせることで、ロマンチックになりすぎることなく、クールで洗練されたエスプリが感じられる空間になります。
どちらかというと男性的な空間ですが、優しい淡いブルーの花プリントのテーブルクロスが、部屋に季節感とソフトで女性的なタッチを与え、バランスをととのえています。ハンティングトロフィーのある部屋とやわらかな花柄は意外な組み合わせですが、とてもセンスよくまとまっていると思いませんか?
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- トイレの模様替えも小さなファブリックで
ファブリックほど手軽に季節感を出し、模様替え効果を実感できるインテリアアイテムはないでしょう。家にしまってある古いテーブルクロスやベッドカバーなど、大きな布があれば、何かに役立つかもしれません。夏らしいファブリックをもっと活用して、さわやかな部屋を演出し、見た目も体感も涼しく快適な夏を過ごしましょう。
教えてHouzz
夏らしいファブリックを取り入れるなら、何をどこに、どんなふうに加えますか?
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何を作られるかにもよりますが、個人的には二子玉川のリネンバードのベルギーリネンが好きです。ファブリックだけを買ったり、オーダーしてカーテンやクッションを作ってもらうこともできます。
Heather Brackinさん、どうもありがとうございます!椅子のカバーをつくりたいと思っています。おすすめのお店にも行ってみます♪