コメント
トレンド素材、ベルベットとベロアをとりいれる、失敗なしの7つのルール
光沢やリッチな手触りが美しい素材を取り入れるだけで、いまどきのリュクスな部屋に格上げすることができます。
秋冬のファッショントレンドアイテムとして人気の高いベロアやベルベット。ベッチンも含め、綿や絹、レーヨンなどの素材でつくられており、毛足が長く光沢の美しいファブリックです。見た目にはどれもよく似ていて、起毛の柔らかな質感や、毛の動きによる光沢が多彩な表情を見せる、楽しい素材です。インテリアとしても、もちろん人気。そこで今回は、ベロアやベルベットといった起毛素材を取り入れるアイデアを集めてみました。
1. クッションでアクセントを
インテリアに取り入れるなら、まずはクッションやファブリックがおすすめです。写真の例では、グレー系のシンプルな北欧風インテリアにグレーとショッキングピンクのクッションを置いてアクセントにしています。同じショッキングピンクでも毛足の長さによって光沢感が変わるところが起毛素材の面白さ。さっぱりとした空間でも一気に温かみが加わるのがポイントです。
インテリアに取り入れるなら、まずはクッションやファブリックがおすすめです。写真の例では、グレー系のシンプルな北欧風インテリアにグレーとショッキングピンクのクッションを置いてアクセントにしています。同じショッキングピンクでも毛足の長さによって光沢感が変わるところが起毛素材の面白さ。さっぱりとした空間でも一気に温かみが加わるのがポイントです。
クッションのデザインもさまざま。単色でシンプルに、幾何学模様でアクセントにと1つだけでも充分楽しめますが、形や配色を工夫して複数のクッションを組み合わせれば、複雑な面白さを演出できます。同系色や柄の1色をリンクさせるとまとまりがあり、反対色や彩度の高い色を集めるとインパクトが強い雰囲気に。オーナーのセンスの見せどころです。
2. バリエーション多彩なベッドまわり
起毛素材はベッドルームのファブリックとしても人気です。肌寒くなってくると、滑らかな手触りが恋しくなるという人もいるでしょう。写真では、濃いグレーのキルティングの掛け布団に、色違いのカーキのユーロ枕(飾り枕・大)、リボンがポイントのアクセント枕(飾り枕・小)を組み合わせ、質感や配色、起毛生地のバリエーションを楽しめる工夫がされています。また、リボン地の光沢が動きと軽やかさを控えめに感じさせます。
起毛素材はベッドルームのファブリックとしても人気です。肌寒くなってくると、滑らかな手触りが恋しくなるという人もいるでしょう。写真では、濃いグレーのキルティングの掛け布団に、色違いのカーキのユーロ枕(飾り枕・大)、リボンがポイントのアクセント枕(飾り枕・小)を組み合わせ、質感や配色、起毛生地のバリエーションを楽しめる工夫がされています。また、リボン地の光沢が動きと軽やかさを控えめに感じさせます。
ポップな色を選べばかわいいイメージに。こちらの子ども部屋では、手触りがよいグレーの布張りのベッドフレームを中心に、カーテンやクッション、ラグなどでトーンの違うピンクを配置。掛け布団のフューシャピンクをアクセントに、快活さと温かさのある空間に仕上げています。
同じベルベットのベッドファブリックでも、色と合わせる雑貨でずいぶん印象が変わります。まずは同系色の場合。グレーからグレージュへのグラデーションはやさしく穏やかな印象です。光沢がある生地がつくる、美しいドレープもポイント。また窓際にはグレーやモーブカラーなど、陶器のフラワーベースを置くことで、温かみ溢れる女性的な空間になります。
同じ部屋、同じベッドで黒をアクセントにしたコーディネートです。コットンのピローケースに、リネンとベルベットのコンビのピローケースを合わせてモダンに。面積は少ないながらも黒のベルベットがフォーカルポイントになり、印象を強めています。黒のフロアランプやフラワーベース、窓際にはモノクロのフォトスタンドをまとめて置けば、モダンさがより強調されます。
日本ではあまり見かけませんが、ヘッドボードまでベルベットやベロア張りのベッドもあります。存在感があるので、ファブリックには白や淡い色を選ぶとぶつかりません。強い色や柄ものを加えるなら、面積の小さなアクセント枕で。ブルーのヘッドボードの重厚さ、サイドランプの硬質さ、枕の幾何学柄の爽やかさが絶妙なバランスです。
3. カーテンで印象を変える
ベルベットやベロアはカーテンにもよく使われます。写真はダイニングルームとポーチを仕切る扉につけられた赤いベロアのカーテン。劇場を思わせるたっぷりとしたドレープやポーチ側にリンクする赤いソファが、空間をドラマティックに演出します。春夏はガラス戸で明るく、秋冬はカーテンで暖かく、と同じ部屋にいながらにして2つの楽しみ方ができる設え。面積が大きく、選び方次第で存在感の出るカーテンならではの楽しみ方です。
ベルベットやベロアはカーテンにもよく使われます。写真はダイニングルームとポーチを仕切る扉につけられた赤いベロアのカーテン。劇場を思わせるたっぷりとしたドレープやポーチ側にリンクする赤いソファが、空間をドラマティックに演出します。春夏はガラス戸で明るく、秋冬はカーテンで暖かく、と同じ部屋にいながらにして2つの楽しみ方ができる設え。面積が大きく、選び方次第で存在感の出るカーテンならではの楽しみ方です。
4. 質感を変えてみる
オフィスの壁面にベロアを使った珍しい例です。人が座ったときの頭の高さから床まで貼っているので、視線の高さによって壁面から受ける印象が変わる点が特徴です。硬軟の質感、淡いグレーと紺のツートンがリズムをつくり、オリジナリティあふれる空間にしています。椅子のナチュラルウッドのイエローや、写真にはありませんが、同じ部屋の《バルセロナチェア》もよいアクセントです。
オフィスの壁面にベロアを使った珍しい例です。人が座ったときの頭の高さから床まで貼っているので、視線の高さによって壁面から受ける印象が変わる点が特徴です。硬軟の質感、淡いグレーと紺のツートンがリズムをつくり、オリジナリティあふれる空間にしています。椅子のナチュラルウッドのイエローや、写真にはありませんが、同じ部屋の《バルセロナチェア》もよいアクセントです。
テーブルや椅子としても使える、ダークグレーのベルベットのオットマン。テーブルの硬質な素材感がなくなると、空間のイメージもグッと変わります。淡いグリーンやグレー、ベージュなどでまとめた優しい空間を壊さず、フォーカルポイントとして活躍できるのは、ベルベットの柔らかで控えめな光沢があるからこそです。
5. 私だけのソファを楽しむ
クラシックなデザインのアームチェアは、さまざまな要素をミックスしたインテリアにもよく合います。このリビングの例では、大理石のテーブルやアイアンテーブル、モダンなランプシェード、モノトーンベースの写真やイラストレーションと要素は多いものの、そのすべてがバランスよく配置されています。コンソールテーブルとソファのクラシックさは、そんな軽やかな空間にほどよい重みを加えています。
クラシックなデザインのアームチェアは、さまざまな要素をミックスしたインテリアにもよく合います。このリビングの例では、大理石のテーブルやアイアンテーブル、モダンなランプシェード、モノトーンベースの写真やイラストレーションと要素は多いものの、そのすべてがバランスよく配置されています。コンソールテーブルとソファのクラシックさは、そんな軽やかな空間にほどよい重みを加えています。
触り心地のよいベロアのソファがあれば、夜の長い季節も心地よく楽しめます。もし古いソファや中古で買ったソファなどがあれば、ベロアやベルベットの生地で生まれ変わらせるのもいいでしょう。写真は、ベルベット生地を張り直したヴィンデージのアームチェア。こんな鮮やかな柄なら、華やかさと重厚さの両方を手に入れられます。もちろん単色でシンプルに、ポップな色で華やかに、白黒でシックにとオーダーなら自由自在です。
6. 同じデザインを並べる
複数揃えることが基本のダイニングチェアに、起毛素材を取り入れてみるのもすてきです。白とグリーンの壁面に合わせた深いグリーンが印象的なダイニングチェア。森林のようなすがすがしさ、シルバーのペンダントライトや暖炉のモダンさの奥に、ノスタルジックさがほんのり感じられる組み合わせです。
複数揃えることが基本のダイニングチェアに、起毛素材を取り入れてみるのもすてきです。白とグリーンの壁面に合わせた深いグリーンが印象的なダイニングチェア。森林のようなすがすがしさ、シルバーのペンダントライトや暖炉のモダンさの奥に、ノスタルジックさがほんのり感じられる組み合わせです。
7. ソファを軽やかに
重厚感のあるビクトリアンソファを軽やかに、モダンにまとめるなら壁のペイントに一工夫してみましょう。ソファの高さに合わせて、濃淡のツートンカラーでペイント。重心を低く抑え、空間の上部に抜けをつくることで、重さと軽さのバランスが取れてすっきりした印象になります。またダイナー風のフロアランプや壁にグリーンの補色である赤をアクセントとして使うことで、ポップで軽快な空間にしています。
重厚感のあるビクトリアンソファを軽やかに、モダンにまとめるなら壁のペイントに一工夫してみましょう。ソファの高さに合わせて、濃淡のツートンカラーでペイント。重心を低く抑え、空間の上部に抜けをつくることで、重さと軽さのバランスが取れてすっきりした印象になります。またダイナー風のフロアランプや壁にグリーンの補色である赤をアクセントとして使うことで、ポップで軽快な空間にしています。
ソファと雑貨の組み合わせ例です。この空間では濃紺のベロアソファが主役ですが、重くなりすぎないようピンクのクッションやマスタードのオットマンで軽やかにまとめました。ソファが直線的でシンプルなデザインなので、方形のクッションやアート、円柱形のオットマン、円形のテーブルが集まると、幾何学を組み合わせたアート作品のようにも見えるのが面白いところです。
グレーのグラデーションでまとめたリビングルーム。濃淡グレーのベルベットソファに〈アーバン・アウトフィッターズ〉のオレンジのクッションを置いて楽しさを加えています。壁面のアートと色を揃えたり、テーブルの下に敷いたダークブラウンのラグで空間を引き締めたりと、センスのよさが見えるコーディネートです。
おしえてHouzz
おすすめのベルベットやベロアのアイテムを教えてください。
こちらもあわせて
個性を反映するテキスタイル、注目トレンドをどう取り入れる?
トレンドアイテム、カッパーを手軽に取り入れる15のアイデア
温かな色と質感で深いくつろぎを。秋色のベッドルームづくり
おしえてHouzz
おすすめのベルベットやベロアのアイテムを教えてください。
こちらもあわせて
個性を反映するテキスタイル、注目トレンドをどう取り入れる?
トレンドアイテム、カッパーを手軽に取り入れる15のアイデア
温かな色と質感で深いくつろぎを。秋色のベッドルームづくり
おすすめの記事
専門家向け情報
世界が注目するJapanブランドの照明。ミラノサローネ凱旋展で見た灯りの可能性
今年60周年記念だったミラノサローネ国際家具見本市。その晩餐会を飾ったのは、日本人アーティストによるコラボレーションでした。今秋、東京でもその夢の共演が実現しました。
続きを読む
カラー
2023年のトレンドカラーは深紅色!インテリアにどう取り入れる?
パントン社の2023年トレンド色は「Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」に決定。Houzzの専門家にインテリアに取り入れる方法を聞きました。
続きを読む
専門家向け情報
家具の最新トレンド【ハイポイントマーケット2022】
米ノースカロライナ州ハイポイントで今秋行われた家具見本市。そこで見つけたトレンドは、スパイシーカラー、光沢のあるメタル素材、伝統的なフォルムでした。
続きを読む
インテリア
イギリスのインテリア見本市「デコレックス2022」から読み解く8つのトレンド
ロンドンで開催された見本市で、クリエイターたちの注目を集めた最新の素材、スタイル 、デザインをご紹介します
続きを読む
インテリア
最新トレンド総括:循環型アップサイクルで、エコ・コンシャスに暮らしを楽しむ方法
文/あみむらまゆみ
国内外のトレンドに詳しいインテリアデザイナーの網村眞弓さんが、今秋発表された最新デザインの傾向を、まとめてご紹介します。
続きを読む