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デザイン家具とヴィンテージをミックスしてつくった、人気ブロガーのスタイリッシュなインテリア
ファッションとライフスタイルのブログを運営するオーナーがつくりだした家。洋服やファッション小物のセンスのいい整理整頓・収納方法にも注目です。
Kerstin Bognár
2017年8月28日
Photos by Karina Kaliwoda
どんなHouzz?
住まい手:スー・ギアースさん、娘のエミリーちゃん(11歳)とヨゼフィーネちゃん(13歳)、息子のルーファスくん(9歳)。
所在地:ドイツ、ハンブルクのハルヴェステフーデ地区
規模:延床面積200平方メートル
ヴォルフスブルク生まれのギアースさんは、このアパートメントに住んで10年近くになる。3人目の子どもが生まれ、ブログとオンラインショップ〈SoSue〉を始めてからは、ここで暮らすだけでなく、仕事もするようになった。夜遅くまで作業をすることもしばしばだと言う。
どんなHouzz?
住まい手:スー・ギアースさん、娘のエミリーちゃん(11歳)とヨゼフィーネちゃん(13歳)、息子のルーファスくん(9歳)。
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規模:延床面積200平方メートル
ヴォルフスブルク生まれのギアースさんは、このアパートメントに住んで10年近くになる。3人目の子どもが生まれ、ブログとオンラインショップ〈SoSue〉を始めてからは、ここで暮らすだけでなく、仕事もするようになった。夜遅くまで作業をすることもしばしばだと言う。
数珠がつながるように、8つの部屋と2つのバスルームが中央の光庭を囲んでぐるりとつながる配置になっている。光庭が見えるのは、エントランスの廊下にあるステンドグラスの窓だけだ。
たくさんの名作デザイン家具とユニークなヴィンテージアイテムを組み合わせ、ディテールを大切にしたエクレクティックなスタイルが、この家の魅力だ。さらに、エントランスのアールヌーヴォー様式の窓や、装飾の施された高い天井、いくつかの部屋にあるヘリンボーン張りのきしむ床板、廊下とキッチンのオーク材フローリング、オリジナルのパネルドア(修復済み)など、建物そのものの要素が加わって、さらに効果的になっている。
たくさんの名作デザイン家具とユニークなヴィンテージアイテムを組み合わせ、ディテールを大切にしたエクレクティックなスタイルが、この家の魅力だ。さらに、エントランスのアールヌーヴォー様式の窓や、装飾の施された高い天井、いくつかの部屋にあるヘリンボーン張りのきしむ床板、廊下とキッチンのオーク材フローリング、オリジナルのパネルドア(修復済み)など、建物そのものの要素が加わって、さらに効果的になっている。
約7メートルの廊下の端から見ると、左側にオフィス、リビングルーム、ベッドルームが見える。右側には、〈アトリエ・ド・トループ〉のウォールライトの向かいにアールヌーヴォー様式の窓があり、ここから光庭が見える。正面のドアはギアースさんの寝室だ。廊下を進んで右に曲がると、バスルーム、娘さんたちの部屋、そしてキッチンがある。さらに進むと息子さんの部屋とゲストルームがあり、そこから右に曲がると一周してエントランスに戻ってくる。
ギアースさんが「ライブラリー」と呼ぶオフィスが、ブログ運営の本拠地だ。大きなオーク材テーブルは、執筆にも打ち合わせにも使っている。約1年前にブログマガジンを始めて以来、毎週月曜に数名のチームを集めてここで編集ミーティングをしており、チームにはドイツ人女優のユリア・マリクさんもいる。大きな本棚には、本だけでなく、ブログで販売しているさまざまなアクセサリーやジュエリー、インテリア小物類も並ぶ。
端のほうに積み上げられた製品を指しながら、「この本棚は私たちの倉庫代わりなんです」と言うギアースさん。反対側の壁には洋服ラックがあり、ドイツのファッションデザイナー、ダヴィド・トマシェフスキのサンプルや、ギアースさんが手掛けた初のファッションコレクションが掛かっている。カシミアのセーターやカーディガン、ドレスといったお気に入りアイテムを集めたコレクションだ。
ギアースさんはオフィスを案内してくれながら、ワインボトルに入ったお気に入りのセンテットキャンドルや、ファッションデザイナーのガブリエル・フランツェンによるカラフルな《ウォッチキャンディ》ブレスレットを手に取り、「私たちの製品には、背景のストーリーがなくてはなりません。そこから会話が始まるようなパーソナルなストーリーがあって、それだけが理由で購入されるほどです」と話す。なかでもギアースさんの自慢の一品は、最初のインテリアシリーズのひとつで、キールの若手家具職人ジュリアン・ブドニクが手掛けたコンクリートの《リカルダ》テーブルだ。
ストーリーがあるのは、販売している製品だけではない。アパートメントにも、長い時間をかけてギアースさんが集めてきたたくさんの名作デザインや家具にも、それぞれの物語がある。たとえば、2年前に夫と別れたあと、最初にギアースさんが取った行動のひとつは、カーテンを新しくすることだった。選んだのは、ペトロリアムブルーのベルベット。「色彩が大好きなんです」とギアースさんは言う。
写真右奥《ベルトイア・ダイアモンド・チェア》〈ノール〉
写真右奥《ベルトイア・ダイアモンド・チェア》〈ノール〉
仕事でも毎日の洋服でも、さまざまな色やスタイルを組み合わせるときには、直感を大切にしている。その才能は、部屋のなかにも生かされているようだ。パウダートーンをダークグレーやクールなメタリックカラーと組み合わせたり、デザイナーアイテムとヴィンテージ、高価な特注品とリーズナブルな製品をミックスしている。
ベッドルームの壁は、ほんの少しピンクがかった色に塗られている。床に敷いているのはベニワレンのラグ。ときどき、子どもたちが家にいない日曜には、窓から入る朝日を浴びながらベッドの中で過ごすひとときを楽しんでいると言う。ベッドルームのインテリアは比較的シンプルで、クッションとベッドカバーはリネン素材。
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ベッドルームで視線を集めるのは、シルバーに塗られた2.5×2.5メートルの木の箱。右側に入口があり、ウォークインクローゼットになっている。「この木の箱は、〈クローズド〉でいつも仕事を依頼していた大工さんに特注でつくってもらいました」とギアスさんは言う。〈クローズド〉とは、前に長いあいだ働いていたハンブルク生まれのジーンズブランドで、ギアスさんはPRマネージャーとして、世界に通用するグラマラスなブランドをつくりあげていった。現在もデザインの相談に乗ることがあるという。
巨大な箱が醸し出すクールな雰囲気をやわらげているのは、フランス製アンティークのビスケット陳列棚。ここには小物類やナイトウェア、ジュエリーを収納している。「このかわいらしいトレーは、この前の土曜日に、〈H&Mホーム〉で見つけたんです。ジュエリーとサングラスを置く場所にしています」。黒いフレームに入ったディタ・フォン・ティースの写真と、キラキラ輝く紫色のガラスの花瓶も、よくマッチしている。
白いタイルと炭色のフロントパネルを使ったキッチンは特注品。こちらでも、古いものと新しいもの、チープなものと高価なものが取り合わされた棚のディスプレイに、ギアスさんのセンスがのぞく。「保存用のジャーは〈H&Mホーム〉で買いました。ミューズリーや各種シリアルを入れています」。
キッチンの棚には、定番の白い陶器類や、手作業でつくられた〈ロターグラス〉のカラフルなボウルが並ぶ。
長い1日の終わりには、家族みんなでキッチンに集まって語りあう。粘土のような微妙な色合いの壁に、オーク材の床、デンマークの家具メーカー〈ネヴァー・コレクション〉の大きな木のテーブル、ハンス・J・ウェクナーのチェアを合わせて、居心地のよい空間をつくり出している。〈ストッケ〉のハイチェアは、大きくなった子どもたちも座ることができる。壁のテレビは食事中は消しているが、以前テレビジャーナリストとして働いていたこともあるギアースさんは長年のニュース中毒で、日々のニュースをここでチェックしている。
今後の計画は?とたずねると、「そのうち、ソファを違う色に変えたいですね」という答え。でも、まだどの色にするか決まっていない。今のところは、その代わりにファッションでカラーを楽しんでいるようだ。
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