チェルシーフラワーショー2019で見つけた7つのトレンド
毎年、ガーデニングの最新トレンドが生まれるチェルシーフラワーショー。英Houzzのエディトリアルチームとともに、庭づくりのインスピレーションを見つけましょう。
Victoria Harrison
2019年5月24日
イギリスの王立園芸協会(RHS)が主催する毎年恒例のガーデニングイベント「チェルシーフラワーショー」(2019年は5月21日~25日)。世界のガーデントレンドが生まれるこのイベントで、今年注目を集めたトレンドを見ていきましょう。
「野生のまま」の植栽
今年のチェルシーフラワーショーで大きな注目を集めたのが、野生のままの趣を感じさせる自然な植栽です。垣根にキンポウゲや長い草が散らばったように植えられていたりと、野生の雰囲気が多くみられました。どうやら芝刈り機に休息を与え、野生の植物を繁栄させるタイミングがやってきたようです。
今年のチェルシーフラワーショーで大きな注目を集めたのが、野生のままの趣を感じさせる自然な植栽です。垣根にキンポウゲや長い草が散らばったように植えられていたりと、野生の雰囲気が多くみられました。どうやら芝刈り機に休息を与え、野生の植物を繁栄させるタイミングがやってきたようです。
ウッドランドガーデンに注目
ウッドランドガーデンとは、密度の低い森林の木々の間から入る光を受け、自然に育つ植物をテーマにした「疎林の庭」のことです。
このウッドランドスタイルの庭は、ケンブリッジ公爵夫人ことキャサリン妃と、ランドスケープアーキテクトである、デイヴィスホワイトによってデザインされたRHSの「Back to Nature Garden」(写真)です。
「森林の荒野」と表現されたこの庭は、木、鉢植え、小川、キャンプファイヤー、子供が中に入り込んで遊べる丸太などが特徴です。
ベストショーガーデン賞と金賞をダブル受賞したアンディー・スタージョンのM&G Gardenも、森林の風景を巧みに表現。アンドリュー・ダフの「The Savills and David Harber Garden」は水のある静かな森の情景を表現していました。
造園・ガーデンデザインの専門家を探す
ウッドランドガーデンとは、密度の低い森林の木々の間から入る光を受け、自然に育つ植物をテーマにした「疎林の庭」のことです。
このウッドランドスタイルの庭は、ケンブリッジ公爵夫人ことキャサリン妃と、ランドスケープアーキテクトである、デイヴィスホワイトによってデザインされたRHSの「Back to Nature Garden」(写真)です。
「森林の荒野」と表現されたこの庭は、木、鉢植え、小川、キャンプファイヤー、子供が中に入り込んで遊べる丸太などが特徴です。
ベストショーガーデン賞と金賞をダブル受賞したアンディー・スタージョンのM&G Gardenも、森林の風景を巧みに表現。アンドリュー・ダフの「The Savills and David Harber Garden」は水のある静かな森の情景を表現していました。
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子供たちの野外活動を奨励
「Back to Nature Garden」もそうですが、子供たちが自然と交流し、野外に出るよう促すことに焦点を当てている庭が多くありました。
色鮮やかな金属の構造物が印象的なジョディ・リドガードによる「Montessori Centenary Children’s Garden」(写真)は、子供たちが自分が食べるものを育てること学べるよう、壁に沿って野菜や果物の茂みを設けています。
「Back to Nature Garden」もそうですが、子供たちが自然と交流し、野外に出るよう促すことに焦点を当てている庭が多くありました。
色鮮やかな金属の構造物が印象的なジョディ・リドガードによる「Montessori Centenary Children’s Garden」(写真)は、子供たちが自分が食べるものを育てること学べるよう、壁に沿って野菜や果物の茂みを設けています。
たくさんみられたカウパセリ
野生の植栽のテーマとともに、多くのガーデンでカウパセリ(シャク)が使われていました。セリ科の植物の展示はテント内にもありました。
ジョー・トンプソンは「Wedgwood Garden」 の縁をカウパセリで柔らかく縁取りました。マーク・グレゴリーは「Welcome to Yorkshire Garden」の境界線に点在させ、「The Savills and David Harber Garden」(写真)ではウッドランドガーデンの端に配置されていました。
野生の植栽のテーマとともに、多くのガーデンでカウパセリ(シャク)が使われていました。セリ科の植物の展示はテント内にもありました。
ジョー・トンプソンは「Wedgwood Garden」 の縁をカウパセリで柔らかく縁取りました。マーク・グレゴリーは「Welcome to Yorkshire Garden」の境界線に点在させ、「The Savills and David Harber Garden」(写真)ではウッドランドガーデンの端に配置されていました。
緑の屋根
「Montessori Centenary Children’s Garden 」(写真)では、「教室」のあるコンテナの屋根に沿って、緑豊かな繭のように緑が植え付けられていました。
イギリスの蒸溜所にインスピレーションを得た、デイビッド・ニールの「Silent Pool Gin Garden」は、屋根の周りに緑を植えつけた金属製の天蓋を特徴としていました。
「Montessori Centenary Children’s Garden 」(写真)では、「教室」のあるコンテナの屋根に沿って、緑豊かな繭のように緑が植え付けられていました。
イギリスの蒸溜所にインスピレーションを得た、デイビッド・ニールの「Silent Pool Gin Garden」は、屋根の周りに緑を植えつけた金属製の天蓋を特徴としていました。
庭園を利用した景観の再生
失われた風景を再構築して修復する自然の力を探求するガーデンデザイナーたちの庭もありました。
サラ・エバーレによる「Resilience Garden」(写真)は、変化する気候の中での森林の回復力について探り「M&G Garden」は、イギリスの気候条件下で育つ新しい種に焦点を当て「自然の美しさを再生する」ことを訴えていました。
失われた風景を再構築して修復する自然の力を探求するガーデンデザイナーたちの庭もありました。
サラ・エバーレによる「Resilience Garden」(写真)は、変化する気候の中での森林の回復力について探り「M&G Garden」は、イギリスの気候条件下で育つ新しい種に焦点を当て「自然の美しさを再生する」ことを訴えていました。
銅と真鍮
銅や真鍮を庭でつく作例も目を引きました。クリス・ビアドショーによる「Morgan Stanley Garden」(写真)の真鍮の構造体のように、いくつかの庭園では、光沢のある金属が印象的でした。
これらの温かみのある色調は植栽にも反映されており、銅と琥珀色の花がいくつかの庭園を通っていました。
日本勢の庭も世界に発信
このほか、日本の石原和幸氏による「Green Switch」がアーティザンガーデン部門で金賞を受賞。柏倉一統氏と佐藤未季氏の「漢方の庭」も、スペース・トゥ・グロー・ガーデン部門の金賞に輝き、日本発のガーデントレンドを発信しました。
新たなガーデントレンドを、あなたの庭にも取り入れてみてはいかがでしょうか?
庭・ランドスケープの写真を見る
銅や真鍮を庭でつく作例も目を引きました。クリス・ビアドショーによる「Morgan Stanley Garden」(写真)の真鍮の構造体のように、いくつかの庭園では、光沢のある金属が印象的でした。
これらの温かみのある色調は植栽にも反映されており、銅と琥珀色の花がいくつかの庭園を通っていました。
日本勢の庭も世界に発信
このほか、日本の石原和幸氏による「Green Switch」がアーティザンガーデン部門で金賞を受賞。柏倉一統氏と佐藤未季氏の「漢方の庭」も、スペース・トゥ・グロー・ガーデン部門の金賞に輝き、日本発のガーデントレンドを発信しました。
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かつて、英国王立園芸協会(RHS)の日本支部があったそうで、そこでガーデニングを学ばれた佐藤春子さんのお家の超すごいイングリッシュガーデンが、現在公開中です。
http://www.simply-garden.jp/
行ってみたい。。。
ご本も読み応えがあります。