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ダークな床の空間をコーディネートするポイントは?
床が濃い色だと部屋も暗くなり、インテリアコーディネートが限定されてしまう、と思い込んでいませんか? ダークなフローリングを活かしてセンスのいい空間をつくるポイントをご紹介します。
Laura Gaskill
2017年8月29日
ダークウッドの床はひときわシックで洗練された雰囲気をつくり、空間に深みと上品さをもたらします。ただ、合わせる家具選びや色づかいを間違えると、空間全体が暗く重苦しい印象になってしまうリスクも。ダークカラーの床のよさを引き出すには何を合わせたらよいのだろうと悩んでいたみなさんに、部屋づくりのヒントをご紹介します。
白い壁とライトな木の家具を合わせる
全体の雰囲気をまとめるなら、あたたかみある床にマッチした木の素材を使った、床の色より少し明るめの家具を選びます。黒やグレーがかった木の床なら、淡い色でわざと古びた味わいを出した木の素材があいますし、ぬくもりと深みのある写真のような床なら、同じくぬくもりあるミディアムからライトなトーンの木材(チェリーやメープルなど)がよいでしょう。写真の部屋は、床よりライトな色目の木の家具、ふわふわした素材のラグ、凛とした白の壁がそれぞれダークな木の床とコントラストを生み出していて、殺風景な印象はありません。
全体の雰囲気をまとめるなら、あたたかみある床にマッチした木の素材を使った、床の色より少し明るめの家具を選びます。黒やグレーがかった木の床なら、淡い色でわざと古びた味わいを出した木の素材があいますし、ぬくもりと深みのある写真のような床なら、同じくぬくもりあるミディアムからライトなトーンの木材(チェリーやメープルなど)がよいでしょう。写真の部屋は、床よりライトな色目の木の家具、ふわふわした素材のラグ、凛とした白の壁がそれぞれダークな木の床とコントラストを生み出していて、殺風景な印象はありません。
家具の脚の色を床とマッチさせる
ダークフロアに関しては、必ずしもコントラストは必要ではありません。床の色にできるだけ近い木の家具を取り入れれば、簡単にエレガントでまとまった印象が生まれます。家具を床の色に近いトーンにした場合、壁はそれより明るいライトな色がおすすめ。白でなくてもかまいませんが、床と家具よりもかなり明るめの色にすれば、部屋全体が重い印象にならずにすみます。
ダークフロアに関しては、必ずしもコントラストは必要ではありません。床の色にできるだけ近い木の家具を取り入れれば、簡単にエレガントでまとまった印象が生まれます。家具を床の色に近いトーンにした場合、壁はそれより明るいライトな色がおすすめ。白でなくてもかまいませんが、床と家具よりもかなり明るめの色にすれば、部屋全体が重い印象にならずにすみます。
異なるタイプの木と白をミックス
さまざまな種類の木が集まる森にならって、オーガニックな空間を作り出した例。ダークな木のテーブルが同じくダークカラーの床に溶けこむかのようなのに対し、ライトカラーの木製チェアとペンダントライトの存在が引き立っています。さわやかな白壁と緑豊かなグリーンを合わせれば完璧です。
さまざまな種類の木が集まる森にならって、オーガニックな空間を作り出した例。ダークな木のテーブルが同じくダークカラーの床に溶けこむかのようなのに対し、ライトカラーの木製チェアとペンダントライトの存在が引き立っています。さわやかな白壁と緑豊かなグリーンを合わせれば完璧です。
表情ある壁の色にキリムラグを合わせて
色が欲しいなら、表情があって発色のいい好きな色を選んで、壁、または書棚の背景をペイントしてみましょう。柄に同じ色が入ったキリムラグなど平織のラグを合わせて、色をリピートします。柄の入ったテキスタイルと表情豊かな色づかい、ダークな床の取り合わせで、あたたかく心地いい雰囲気が生まれます。
色が欲しいなら、表情があって発色のいい好きな色を選んで、壁、または書棚の背景をペイントしてみましょう。柄に同じ色が入ったキリムラグなど平織のラグを合わせて、色をリピートします。柄の入ったテキスタイルと表情豊かな色づかい、ダークな床の取り合わせで、あたたかく心地いい雰囲気が生まれます。
ダークなラグ+ライトな壁
デザイン柄の入ったダークカラーのラグは、それ自体は目立ちすぎずに、部屋に深みと趣きを出してくれるアイテムです。ダークな色を引き立てるため、壁と天井はクリーンですがすがしい白でペイントしています。少し色を加えたいなら、ごく薄いブルーやラベンダーで。
デザイン柄の入ったダークカラーのラグは、それ自体は目立ちすぎずに、部屋に深みと趣きを出してくれるアイテムです。ダークな色を引き立てるため、壁と天井はクリーンですがすがしい白でペイントしています。少し色を加えたいなら、ごく薄いブルーやラベンダーで。
マーブル、白、ブロンズ、木の取り合わせ
キッチンの床をダークウッドにすると、とてもシックな表情になります。ダークな床に白の壁とキャビネット、ぬくもりあるブロンズ素材、床より少しだけ明るめの木のアクセントを合わせてバランスを取れば、全体がエレガントで軽やかな印象に。
キッチンの床をダークウッドにすると、とてもシックな表情になります。ダークな床に白の壁とキャビネット、ぬくもりあるブロンズ素材、床より少しだけ明るめの木のアクセントを合わせてバランスを取れば、全体がエレガントで軽やかな印象に。
明るい色に白を加えて
写真の部屋で使ったのはセロリを思わせるグリーンですが、たいていの明るい色味で応用できます。うまくいくための鍵は、広い面積で取り入れる(写真のアクセントウォールとラグがその例)と同時に白をたっぷり加え、他の色は最小限にとどめることです。
写真の部屋で使ったのはセロリを思わせるグリーンですが、たいていの明るい色味で応用できます。うまくいくための鍵は、広い面積で取り入れる(写真のアクセントウォールとラグがその例)と同時に白をたっぷり加え、他の色は最小限にとどめることです。
渋い色づかいに異素材のレイヤード
洗練された都会的な部屋を演出するなら、レザーや毛皮、ベルベットなどいくつかの素材を重ね、色はソフトな渋みのあるグレー、グレージュ、トープ(茶色がかった濃いグレー)、セージなどを選んでみましょう。家具はダークウッドと天然スチール素材がおすすめです。
洗練された都会的な部屋を演出するなら、レザーや毛皮、ベルベットなどいくつかの素材を重ね、色はソフトな渋みのあるグレー、グレージュ、トープ(茶色がかった濃いグレー)、セージなどを選んでみましょう。家具はダークウッドと天然スチール素材がおすすめです。
グレージュの壁にモロッコラグ
毛足の長いモロッコラグは何にでも合わせられますが、ダークウッドの床にはとりわけ映えます。あたたかな印象のグレージュの壁、ニュートラルカラーの家具を合わせると、ゴージャスな雰囲気に。
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「ダークウッドの床の色が暗すぎる」という悩みには?
床の色が暗すぎる、でも自分で全面的に変えるつもりはない――そんな場合におすすめの例がこちら。壁をペールブルーにペイントして白いトリミングを施し、窓には竹製の素朴なロールスクリーンをあしらい、床にはソフトな色のエリアラグを敷いてゾーニングしています。
フローリングの色が暗すぎる場合、床全体にラグを敷いてカバーする方法もあります。こちらは特に人の行き来が少ない寝室などに向いているといえます。
教えてHouzz
みなさんのご意見をおきかせください。
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