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実例に学ぶ、北欧スタイルのインテリアの極意
ソフトな色を差し色にした明るい部屋。すみずみまで整理整頓の行き届いた空間。日本でも人気の高い北欧・スカンジナビアスタイルのインテリアをつくるポイントを、実例とともに紹介します。
Laura Gaskill
2015年6月2日
スウェーデン、デンマーク、ノルウェーのスカンジナビア三国に暮らす人たちは、1年を通じて太陽の光を最大限に生かすための工夫を重ねてきました。明るくすっきりと暮らす達人の知恵には拝借したいヒントがいっぱい。自然光の活用、さわやかな色づかい、シンプルですっきりとした家具類、整理整頓の行き届いた空間――そんなスカンジナビアスタイルを紹介します。
光を取り入れる
明るく楽しい気持ちになるノルウェーのジャネット・ルンドさんの家は、スカンジナビアスタイルのお手本のような例。淡い色を使った壁と床、薄地のカーテン、アクセントの鏡やガラス製品は、どれも日の光を反映し、光の効果を最大限に生かすしかけです。
明るく楽しい気持ちになるノルウェーのジャネット・ルンドさんの家は、スカンジナビアスタイルのお手本のような例。淡い色を使った壁と床、薄地のカーテン、アクセントの鏡やガラス製品は、どれも日の光を反映し、光の効果を最大限に生かすしかけです。
すっきり片付ける
ベニータ・ラーソンさんは整理整頓上手。彼女が暮らすストックホルムのアパートメントには、家を散らかさないヒントが詰まっています。ここでは統一した白い収納ボックスと小さく分かれた整理棚、そしてアクセントのフレッシュなグリーンとイエローが、見事にまとまった空間を作り出しています。
ベニータ・ラーソンさんは整理整頓上手。彼女が暮らすストックホルムのアパートメントには、家を散らかさないヒントが詰まっています。ここでは統一した白い収納ボックスと小さく分かれた整理棚、そしてアクセントのフレッシュなグリーンとイエローが、見事にまとまった空間を作り出しています。
シンプルなリビング
ラーソンさんのリビングは雑貨やアクセサリーの類を最小限に抑えています。大型の家具は白で揃え、壁の明るいアクアとクッションのシトラスカラーを差し色に。スカンジナビアの家では、一般的に主な家具を白か淡いニュートラルカラー(中間色)にし、季節によってアクセントカラーを変えることが多いようです。冬にはキャンドル、暖かなニット素材、ツリーの豆電球などを取り入れて。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
ラーソンさんのリビングは雑貨やアクセサリーの類を最小限に抑えています。大型の家具は白で揃え、壁の明るいアクアとクッションのシトラスカラーを差し色に。スカンジナビアの家では、一般的に主な家具を白か淡いニュートラルカラー(中間色)にし、季節によってアクセントカラーを変えることが多いようです。冬にはキャンドル、暖かなニット素材、ツリーの豆電球などを取り入れて。
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すみずみまで整理整頓
とくに整理整頓マニアでなければごく普通の空間に見えるかもしれませんが、整理整頓に目覚めた人なら思わず心うばわれてしまう、ラーソンさんのランドリールーム。白いキャンバス生地とウッドを合わせたランドリー入れ、洗濯物も余裕でたためる広々とした作業スペース、洗剤などに使えるめっき仕上げの大型バケツ。どれもきちんと整った印象を与えてくれます。
とくに整理整頓マニアでなければごく普通の空間に見えるかもしれませんが、整理整頓に目覚めた人なら思わず心うばわれてしまう、ラーソンさんのランドリールーム。白いキャンバス生地とウッドを合わせたランドリー入れ、洗濯物も余裕でたためる広々とした作業スペース、洗剤などに使えるめっき仕上げの大型バケツ。どれもきちんと整った印象を与えてくれます。
白で明るく
スカンジナビアの家では基本的に白を多く取り入れますが、これには理由があります。日照時間の限られた長く寒い冬の間、白い床と白い壁、そして大きな窓は、どんなスペースも明るくしてくれます。それにやはり白は間違いのない色。どんな色やスタイルとも合います。
スカンジナビアの家では基本的に白を多く取り入れますが、これには理由があります。日照時間の限られた長く寒い冬の間、白い床と白い壁、そして大きな窓は、どんなスペースも明るくしてくれます。それにやはり白は間違いのない色。どんな色やスタイルとも合います。
パステルカラーで元気をプラス新芽を思わせるスプリンググリーン、さわやかな白のトリミング、淡いブルーグレーの床。ジャネット・ルンドさんの家は、自然光を生かすには白だけでなくてもよいのだと教えてくれる例です。私も個人的に、無機質な白一色よりもこうしたソフトで気分の上がるパステルや明るい色を取り入れるのが好み。効果はほぼ同じですが、どこか気持ちを高めてくれるニュアンスが加わります。
隙間も活用して片付いた空間に
物をきちんと収納してすっきり見せるのは、スカンジナビアスタイルらしい美しさの大事なポイント。デンマークのヨシナ・ベアウスーさんのこちらの部屋は、狭いスペースも活用して収納場所に変身させた優れた例です。天井の一部が傾斜していたり、階段下の奥に小さな空間があったりといった一見活用しづらいスペースは、プロに頼んで棚やキャビネットを取り付けてもらうのもおすすめ。思ったほど費用がかからないことも多く、何よりスペースを有効に活用できる満足度は高いものです。
物をきちんと収納してすっきり見せるのは、スカンジナビアスタイルらしい美しさの大事なポイント。デンマークのヨシナ・ベアウスーさんのこちらの部屋は、狭いスペースも活用して収納場所に変身させた優れた例です。天井の一部が傾斜していたり、階段下の奥に小さな空間があったりといった一見活用しづらいスペースは、プロに頼んで棚やキャビネットを取り付けてもらうのもおすすめ。思ったほど費用がかからないことも多く、何よりスペースを有効に活用できる満足度は高いものです。
自然を感じる
スカンジナビアの国々の家は自然からインスピレーションを得ています。木製家具のナチュラルなつくりや、効率のいい小型ストーブの脇に積まれた薪、天気のよい日は開け放っておける大きなドアはそんなスタイルを感じさせてくれます。
スカンジナビアの国々の家は自然からインスピレーションを得ています。木製家具のナチュラルなつくりや、効率のいい小型ストーブの脇に積まれた薪、天気のよい日は開け放っておける大きなドアはそんなスタイルを感じさせてくれます。
オープンな空間
コペンハーゲンを拠点に活動する建築設計事務所、LASC Studioがスウェーデンのエステルレーンにあるこのコテージのリモデルを手がけた際、スカンジナビアの田舎の風景をイメージしたといいます。室内はオープンな空間で、自然光が奥まで届き、内装はラスティックなパイン材にホワイトウォッシュと明るい青色でシンプルに仕上げています。
コペンハーゲンを拠点に活動する建築設計事務所、LASC Studioがスウェーデンのエステルレーンにあるこのコテージのリモデルを手がけた際、スカンジナビアの田舎の風景をイメージしたといいます。室内はオープンな空間で、自然光が奥まで届き、内装はラスティックなパイン材にホワイトウォッシュと明るい青色でシンプルに仕上げています。
スカンジナビアのセンスを実際に取り入れてみる
スウェーデン生まれのモニカ・クラーセンさんのようなインテリアのプロのヒントを参考にすれば、誰でも、どこに住んでいてもスカンジナビアスタイルを取り入れることができます。現在、アメリカ・ワシントン州在住のクラーセンさんの家は、マットな淡いグレーや白を基調としたトーン、ラスティックな木材、さまざまな素材を組み合わせたスタイル。スカンジナビアの細やかなセンスが感じられます。
スウェーデン生まれのモニカ・クラーセンさんのようなインテリアのプロのヒントを参考にすれば、誰でも、どこに住んでいてもスカンジナビアスタイルを取り入れることができます。現在、アメリカ・ワシントン州在住のクラーセンさんの家は、マットな淡いグレーや白を基調としたトーン、ラスティックな木材、さまざまな素材を組み合わせたスタイル。スカンジナビアの細やかなセンスが感じられます。
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