シャケ箱で家も建てられる!? シャケ箱の無限の可能性を追求する〈ARAMAKI(アラマキ)〉
新しいアップサイクルが北海道からやってきた! 新巻鮭の木箱“シャケ箱”に新たな命を吹き込んだ〈ARAMAKI〉が東京でワークショップを開催する。
Yu Ebihara
2017年3月31日
Houzz Japan editorial team staff. / ハウズ ジャパンのエディトリアルスタッフです。
素材の原料化や再利用を目的とする「リサイクル(再循環)」ではなく、元の製品よりも価値やクオリティの高いものを生み出すことを目的とする「アップサイクル」。本来、廃棄される運命だった新巻鮭の木箱 “シャケ箱” に新たな命を吹き込んだチームが注目を集めている。
新巻鮭とは内臓を除いた鮭を塩で漬けたもので、長期保存に優れ、江戸時代より重宝されてきた北国の食文化。正月に贈答用として出回ることも多い。塩蔵品である新巻鮭にとって、輸送中に適切な水分調整ができることから“木箱に入った鮭”が北海道の冬の風物詩となっている。この木箱“シャケ箱”をアップサイクルさせたのは、「あるものを活かす」「ふたたび、手元へ」という理念で、北海道恵庭市を拠点に活動する宮大工・村上智彦さん(Gen&Co.)。楽器・家具・雑貨を中心に〈ARAMAKI〉を立ち上げ、シャケ箱のカバンや、名刺入れ、スケートボード、神棚を制作し、元がシャケ箱と聞いたら驚くようなプロダクトに大変身させた。なんと北海道にシャケツリーハウスまで建てたのだ!
そんな〈ARAMAKI〉が、4月9日(日)まで、東京・目黒のギャラリー〈maruse〉で展示販売会を実施中。4月8日(土)にはシャケレレ(シャケ箱のウクレレ)、9日(日)にはシャケ鍋敷きを作るワークショップを開催する。
そんな〈ARAMAKI〉が、4月9日(日)まで、東京・目黒のギャラリー〈maruse〉で展示販売会を実施中。4月8日(土)にはシャケレレ(シャケ箱のウクレレ)、9日(日)にはシャケ鍋敷きを作るワークショップを開催する。
配送や冷凍技術が発展し、生鮭を全国どこでも郵送できるようになった今日、塩蔵の保存食である新巻鮭を食卓で目にする機会が減ってきた。さらに、配送するのにも、木箱ではなく、安価で軽い発泡スチロールにとって代わられることも少なくない。時代の流れとともに、木箱に入った新巻鮭という、北海道特有の文化が失われることを危惧した村上さんは、このシャケ箱の魅力を伝え、文化を守りたいと考え、昨年、活動拠点である北海道恵庭市で「シャケサミット」を開催した。プロジェクトに賛同する新たな仲間を迎え入れ、満を持して、東京で展示販売会とワークショップを行う。
シャケレレワークショップ
これから楽器を始めたい人にもおすすめなウクレレ。世界で1本だけのオリジナルのシャケ箱ウクレレ「シャケレレ」作りワークショップが4月8日(土)に開催される。
〈ARAMAKI〉プロジェクトの楽器部門担当・鹿川慎也さんが講師となり、シャケ箱愛、楽器愛に満ちたトークを織り交ぜつつ、ひとり1本のシャケレレを制作する。
今回制作するのは素材である「箱」のイメージを残したデザインのシャケレレJr.。ボディとネックをボルトオン(ネジ止め)構造にすることでキレの良い音色となる。
シャケレレケースは、別途15,000円で注文できる。
日時:4月8日(土)14:00スタート、18:00終了予定
会場:maruse B1F(東京都目黒区下目黒4-1-2 クリスタルビル)
内容:シャケレレJr.のボディ、ネックの組み込み作業、フレットの仕上げ、弦張り、調整
参加費:90,000円(税込み)
定員:3名
申し込み:下記アドレスまでお名前・電話番号をご連絡ください。
メールタイトル「シャケレレづくりワークショップ申し込み」
担当:村上
harukamurakami7@gmail.com
これから楽器を始めたい人にもおすすめなウクレレ。世界で1本だけのオリジナルのシャケ箱ウクレレ「シャケレレ」作りワークショップが4月8日(土)に開催される。
〈ARAMAKI〉プロジェクトの楽器部門担当・鹿川慎也さんが講師となり、シャケ箱愛、楽器愛に満ちたトークを織り交ぜつつ、ひとり1本のシャケレレを制作する。
今回制作するのは素材である「箱」のイメージを残したデザインのシャケレレJr.。ボディとネックをボルトオン(ネジ止め)構造にすることでキレの良い音色となる。
シャケレレケースは、別途15,000円で注文できる。
日時:4月8日(土)14:00スタート、18:00終了予定
会場:maruse B1F(東京都目黒区下目黒4-1-2 クリスタルビル)
内容:シャケレレJr.のボディ、ネックの組み込み作業、フレットの仕上げ、弦張り、調整
参加費:90,000円(税込み)
定員:3名
申し込み:下記アドレスまでお名前・電話番号をご連絡ください。
メールタイトル「シャケレレづくりワークショップ申し込み」
担当:村上
harukamurakami7@gmail.com
シャケ鍋敷きワークショップ
北海道の地名「釧路」や「さけ」などの独特なフォントが鮮やかに描かれた”シャケ箱”パーツから好きなものを組み合わせて、オリジナル「シャケ鍋敷き」を制作する。「相欠き(あいがき)」という手法の継手によりつくられる五角形の鍋敷きは、汚れや焦げが風合いに変わる。この鍋敷きを使って食べたいのはもちろん石狩鍋でしょう!
日時:4月9日(日)13:00〜
※制作時間は約30分
会場:maruse B1F(東京都目黒区下目黒4-1-2 クリスタルビル)
講師:村上智彦(宮大工/Gen&Co.)、小山信広(家具職人/バナナワークス)
参加費:1,500円(税込み)
定員:12名
申し込み:下記アドレスまでお名前・電話番号をご連絡ください。
メールタイトル「シャケ鍋敷きワークショップ申し込み」
担当:村上
harukamurakami7@gmail.com
北海道の地名「釧路」や「さけ」などの独特なフォントが鮮やかに描かれた”シャケ箱”パーツから好きなものを組み合わせて、オリジナル「シャケ鍋敷き」を制作する。「相欠き(あいがき)」という手法の継手によりつくられる五角形の鍋敷きは、汚れや焦げが風合いに変わる。この鍋敷きを使って食べたいのはもちろん石狩鍋でしょう!
日時:4月9日(日)13:00〜
※制作時間は約30分
会場:maruse B1F(東京都目黒区下目黒4-1-2 クリスタルビル)
講師:村上智彦(宮大工/Gen&Co.)、小山信広(家具職人/バナナワークス)
参加費:1,500円(税込み)
定員:12名
申し込み:下記アドレスまでお名前・電話番号をご連絡ください。
メールタイトル「シャケ鍋敷きワークショップ申し込み」
担当:村上
harukamurakami7@gmail.com
4月9日にはクロージング記念として音楽家の中村大史氏が登場し、シャケレレ(ウクレレ)でのライブを行う。ライブ後は〈ARAMAKI〉のメンバーを囲み、来場者とシャケアイテムの今後の展開や、シャケ箱のこれからについて製作秘話を交えて語り合う会となる。
日時:4月9日(日)15:00〜18:00
会場:maruse B1(東京都目黒区下目黒4-1-2 クリスタルビル)
参加費:無料(お茶、コーヒー、またはビールとおつまみ付き)
※先着30名様には北海道限定のおやつ"シャケ焼き"をご提供します。
Photo by 辻田美穂子
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注目している「アップサイクル」があればコメント欄にお寄せください。
日時:4月9日(日)15:00〜18:00
会場:maruse B1(東京都目黒区下目黒4-1-2 クリスタルビル)
参加費:無料(お茶、コーヒー、またはビールとおつまみ付き)
※先着30名様には北海道限定のおやつ"シャケ焼き"をご提供します。
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シャケ箱のスケートボードが人気があること納得です。特に海外の人にはさらにヒットしそうですね!
アップサイクルにあたるかどうかわかりませんが、階段の部材である海外製の親柱、子柱(下記画像)を使用したDIYです。
これをテーブルの足にしたり、キャンドルスタンドやフックをつけてハンガーラックにしたり。アンティーク家具っぽくなりそうではないですか?
Howdy Co., Ltd.|ハウディー株式会社 さま
こんにちは! コメントありがとうございます!
階段の部品の再利用、盲点でした…!アンティーク家具のようで素敵ですね。素材としても魅力的なので、商品化できそうな気もします!