スチームパンク風のキャットウォークを作ろう!
猫が自由に出入りして遊べるトンネル型キャットウォークを作って、お部屋に取り付けてみませんか? ホームセンターや工具店で売っている紙管を使って、スチームパンク風の猫用通路を作る方法をご紹介します。
Jillian Northrup
2015年4月20日
猫はいつでも何かやることを探しています。そこで、私たちは、スチームパンク風のキャットウォーク(Cat Transit System: CTS)を制作し、サンフランシスコのあるお宅に取り付けました。お住まいのご家族はホームオフィスで多くの時間を過ごしますし、飼い猫も常に家の中にいます。そこで彼らは、猫に遊び道具を与えてあげたいと考えたのでした。この通路を作ったおかげで、猫は床(あるいはパソコンのキーボードの上)に降りることなく部屋の中を行き来できるようになりました。さらに、見た目もかっこいいです。だって、スチームパンクはかっこいいに決まってますから。道具と材料揃えれば、自作することも可能です。作り方をご紹介しましょう。
まずは、キャットウォークをどこに取り付けるか決める必要があります。今回は、壁沿いに設置したので、手軽なフックを使って取り付けることができました。
取り付け場所を考えつつ、あなたの猫が好きなことも考えてみましょう。たいていの猫は、隠れたり、隠れ場所から顔を覗かせたり、何かの上に跳び乗ったり、高い場所に登ったりしたがります。今回のキャットウォークは、そうした猫の習性に従ってデザインしました。
写真からわかるように、キャットウォークの入り口は、前から部屋にあった古いトランクの上方に作ってあります。猫は楽々とトランクに跳び乗ってキャットウォークに入ることができます。
次に、部屋をぐるっと囲むようにキャットウォークを取り付けます。途中には顔を出せる穴をいくつも設けて、猫が外を眺められるようにしました。
小窓でかくれんぼができます。
キャットウォークの端は、背の高いキャビネットの上にあります。キャビネットも私たちがデザイン・と制作を担当したので、転落防止用の安全柵をつけることができました。猫が端っこで眠ってしまっても滑って下に落ちることはありません。
安全柵の材料であるアルミニウムの棒は、ホームセンターや工具店で手に入ります。1.3センチ厚さのアルミ板を切り出したブラケットで固定しています。
安全柵の材料であるアルミニウムの棒は、ホームセンターや工具店で手に入ります。1.3センチ厚さのアルミ板を切り出したブラケットで固定しています。
キャットウォークの材料には、ソノチューブ(Sonotube)という、コンクリートを打つ際に用いる内装用ワックス仕上げを施した紙管を利用しました。ソノチューブは安価で、ホームセンターや工具店で簡単に手に入りますし、糸のこで簡単に切ることができます。今回はソノチューブの4分の1ほどを切り落とし、猫が下を覗けるようにすると同時に、中の掃除もしやすくしました。
次に、工業用の古い金属のような見た目にするため、紙管の外側を塗装しました。ベースにメタリックなシルバーを塗り、赤みがかった暗いブロンズで仕上げました。塗装の前には下塗りをするといいでしょう。
紙管の中には業務用の車用カーペットやスピーカー用カーペットを敷きました。安価で切りやすく、猫が歩く時の滑り止めになるからです。糊付けにはゴリラ・グルー(Gorilla Glue)を使いました。
次に、工業用の古い金属のような見た目にするため、紙管の外側を塗装しました。ベースにメタリックなシルバーを塗り、赤みがかった暗いブロンズで仕上げました。塗装の前には下塗りをするといいでしょう。
紙管の中には業務用の車用カーペットやスピーカー用カーペットを敷きました。安価で切りやすく、猫が歩く時の滑り止めになるからです。糊付けにはゴリラ・グルー(Gorilla Glue)を使いました。
紙管を切ってみると、構造的な強度が足りないことに気付くと思います。そこで、補強用のリングを付けました。さらに、壁に取り付けるための留め具も必要です。留め具と補強リングは全て、ベニヤ板をCNCマシン(コンピュータ制御による工作機械)で切り出して使いました。CNCマシンを扱っている店はアメリカの各地にあります。自分で型を作って糸のこで切り出してもいいでしょう。CNC取扱店ではデジタルファイルを利用しています。
こちらは、今回のプロジェクトのために私たちが設計した補強リングのPDFテンプレートです。ダウンロードボタンをクリックすれば保存できます。このファイルを近くのCNC取扱店に送れば、1.9センチ厚さのベニヤ板をこの通りに切り出すことができます。
補強リング、留め具(写真を参照)、装飾部品を切り出した後は、下塗りと塗装をしてインダストリアルな見た目にしました。スプレーを使える部屋がない場合は、フォームローラーを使えばきれいでむらのない仕上がりになります。
木製のリングと留め具には丸頭ボルトと袋ナットを取り付け、さらにメカニックな印象に。
ボルトで壁に取り付ける時はしっかりと固定するか、スタッドボルトを使いましょう。ちゃんとしたスタッドボルトが手に入らない場合、トグルアンカーなら用途が広く、固定力も抜群です。困った時は器用な人の助けを借りましょう。
木製のリングと留め具には丸頭ボルトと袋ナットを取り付け、さらにメカニックな印象に。
ボルトで壁に取り付ける時はしっかりと固定するか、スタッドボルトを使いましょう。ちゃんとしたスタッドボルトが手に入らない場合、トグルアンカーなら用途が広く、固定力も抜群です。困った時は器用な人の助けを借りましょう。
インダストリアルなデザインのキャットウォークの完成です! 猫も大喜びですね!
材料:
直径30センチ、長さ1.2メートルのソノチューブ(1本約21ドル)
スピーカー用カーペット(1本約20ドル)
丸頭ボルト(1つ約2.5ドル)
ゴリラ・グルー(約6ドル)
袋ナット(1つ約1.2ドル)
ベニヤ板(約45ドル)
下塗剤(約15ドル)
メタリック塗料(1リットル約15ドル)メタリックスプレー塗料(1缶7ドル)
材料:
直径30センチ、長さ1.2メートルのソノチューブ(1本約21ドル)
スピーカー用カーペット(1本約20ドル)
丸頭ボルト(1つ約2.5ドル)
ゴリラ・グルー(約6ドル)
袋ナット(1つ約1.2ドル)
ベニヤ板(約45ドル)
下塗剤(約15ドル)
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