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キッチンアイランドの設計について、考えるべき6つのポイントは?
アイランドのサイズや、椅子の高さ、調理家電のビルトインから収納まで。 キッチンアイランドについて検討すべきことはたくさんあります。
Vanessa Brunner
2017年7月22日
キッチンは、家の中で最も複雑な設計を要する場所のひとつです。中でもアイランドの設計に頭を悩ませる方もいるでしょう。Houzzアメリカの「相談・情報交換をする」ページには、キッチンアイランドのサイズの決め方に関する相談が数多く寄せられています。
アイランドのサイズの決め方に公式はないものの、参考になりそうなガイドラインならあります。キッチンデザイナーのトーマス・アーマンさんとスティーヴ・ジャストリッチさんは、キッチンアイランドを設計するときには最初に次の6つの点を自問してみるようにアドバイスしています。
アイランドのサイズの決め方に公式はないものの、参考になりそうなガイドラインならあります。キッチンデザイナーのトーマス・アーマンさんとスティーヴ・ジャストリッチさんは、キッチンアイランドを設計するときには最初に次の6つの点を自問してみるようにアドバイスしています。
1. アイランドの役割とは?
収納方法に悩んだり、どのレンジを買うかを考え始めたりする前に、アイランドの主な役割を決めましょう。一般的にアイランドの一方を調理、もう一方を食事用のカウンターとして使用しますが、自分はどのように使いたいでしょうか? 下ごしらえ、調理、洗い物、食事、それともおもてなし? あるいは家族の宿題や課題を含めて多目的に使いますか?
調理家電やシンクをアイランドにビルトインしたいなら、大きめのスペースが必要です。ちょっとしたカジュアルな食事に使うなら、座るスペースを優先すべきでしょう。
「キッチンアイランドに関して検討すべき内容は、キッチン全体の設計や周りのスペースで解決しなければならない問題のひとつです」とアーマンさん。「計画全体の中でアイランドに割り当てられるのは、作業や生活パターンの全体的な流れの一部です。アイランドを解決策の一部として捉え、検討を重ねるべきです。そうすれば、細部は自然に上手くまとまるものです」。
収納方法に悩んだり、どのレンジを買うかを考え始めたりする前に、アイランドの主な役割を決めましょう。一般的にアイランドの一方を調理、もう一方を食事用のカウンターとして使用しますが、自分はどのように使いたいでしょうか? 下ごしらえ、調理、洗い物、食事、それともおもてなし? あるいは家族の宿題や課題を含めて多目的に使いますか?
調理家電やシンクをアイランドにビルトインしたいなら、大きめのスペースが必要です。ちょっとしたカジュアルな食事に使うなら、座るスペースを優先すべきでしょう。
「キッチンアイランドに関して検討すべき内容は、キッチン全体の設計や周りのスペースで解決しなければならない問題のひとつです」とアーマンさん。「計画全体の中でアイランドに割り当てられるのは、作業や生活パターンの全体的な流れの一部です。アイランドを解決策の一部として捉え、検討を重ねるべきです。そうすれば、細部は自然に上手くまとまるものです」。
2. キッチンアイランドに必要な家電は?
キッチンアイランドに調理家電を組み込むなら、スペースはもちろん機能についても計画する必要があります。「メインのシンクをアイランドに付けるなら、食洗機も必要ですし、それをシンクの左右どちらに付けるかも決めなければなりません」とジャストリッチさん。主に下ごしらえするなら、近くにゴミ箱やリサイクル用の分別容器、コンポストなどを置く場所も必要です。
キッチンの広さはどれくらいですか? 広いキッチンで、冷蔵庫がアイランドから離れたところにあるなら、カウンター下に置ける小型の冷蔵庫も必要かもしれません。ビルトインコンロを付けるなら、換気扇やフードのスペースのことも考えなければなりません。キッチンアイランドにほしいものをすべてリストアップして、優先順位を付けましょう。すべてをアイランドに付けることはできないかもしれませんが、少なくとも上から5番目までの機能は取り付けるよう検討しましょう。
キッチンアイランドに調理家電を組み込むなら、スペースはもちろん機能についても計画する必要があります。「メインのシンクをアイランドに付けるなら、食洗機も必要ですし、それをシンクの左右どちらに付けるかも決めなければなりません」とジャストリッチさん。主に下ごしらえするなら、近くにゴミ箱やリサイクル用の分別容器、コンポストなどを置く場所も必要です。
キッチンの広さはどれくらいですか? 広いキッチンで、冷蔵庫がアイランドから離れたところにあるなら、カウンター下に置ける小型の冷蔵庫も必要かもしれません。ビルトインコンロを付けるなら、換気扇やフードのスペースのことも考えなければなりません。キッチンアイランドにほしいものをすべてリストアップして、優先順位を付けましょう。すべてをアイランドに付けることはできないかもしれませんが、少なくとも上から5番目までの機能は取り付けるよう検討しましょう。
3. 必要な収納の量は?
これはキッチンのレイアウトによるところが大きいでしょう。キッチンに戸棚をたくさん設置できるスペースがあるなら、アイランドの収納はさほど重要ではないかもしれません。アイランドがメインの調理スペースなら、シンクやほかの調理家電を優先すべきでしょう。ただし、調理器具やまな板をしまえるスペースは、シンクのそばに作るようにしましょう。
「一般には、60センチのベースキャビネットを2つ背中合わせに置けば、たいていのアイランド下用の機能は収まります」とジャストリッチさん。「ただし、アイランドを大きくしすぎると、キッチンの真ん中に余分なスペースができるので気をつけましょう」。
アーマンさんは、アイランドの幅は90センチにすることを提案しています。これがいちばん美しく見えることが多いからですが、60センチの方がしっくりくることもあります。長さは120センチでも構いませんが、シンク、食洗機、調理機器を設置したいなら、少なくとも210センチにすることを勧めています。
これはキッチンのレイアウトによるところが大きいでしょう。キッチンに戸棚をたくさん設置できるスペースがあるなら、アイランドの収納はさほど重要ではないかもしれません。アイランドがメインの調理スペースなら、シンクやほかの調理家電を優先すべきでしょう。ただし、調理器具やまな板をしまえるスペースは、シンクのそばに作るようにしましょう。
「一般には、60センチのベースキャビネットを2つ背中合わせに置けば、たいていのアイランド下用の機能は収まります」とジャストリッチさん。「ただし、アイランドを大きくしすぎると、キッチンの真ん中に余分なスペースができるので気をつけましょう」。
アーマンさんは、アイランドの幅は90センチにすることを提案しています。これがいちばん美しく見えることが多いからですが、60センチの方がしっくりくることもあります。長さは120センチでも構いませんが、シンク、食洗機、調理機器を設置したいなら、少なくとも210センチにすることを勧めています。
4. カウンターの高さは?
これは、順を追って考えます。まず椅子の高さを決めます。アイランドにバースツールを置きたいなら、カウンターの高さを90センチ前後にするか105センチ前後にするかを決める必要があります。105センチのバーカウンターとバースツールの方が、柔軟性が高いかもしれません。アイランドの高さを2段階にして、料理する側を低く、食事する側を高くしてバースツールが置けるようにします。段差の部分は電源コンセントを設置するにもちょうど良いでしょう。
90センチのカウンターには、典型的なバースツールと普通のテーブル用の椅子の中間の高さの椅子を合わせます。あまり柔軟な設計はできませんが、食事エリアがはっきりしているなら良い選択かもしれません。アーマンさんは、少なくとも30センチは座席側に張り出すようにすることを勧めていますが、38センチか45センチあれば、より快適に感じるでしょう。
これは、順を追って考えます。まず椅子の高さを決めます。アイランドにバースツールを置きたいなら、カウンターの高さを90センチ前後にするか105センチ前後にするかを決める必要があります。105センチのバーカウンターとバースツールの方が、柔軟性が高いかもしれません。アイランドの高さを2段階にして、料理する側を低く、食事する側を高くしてバースツールが置けるようにします。段差の部分は電源コンセントを設置するにもちょうど良いでしょう。
90センチのカウンターには、典型的なバースツールと普通のテーブル用の椅子の中間の高さの椅子を合わせます。あまり柔軟な設計はできませんが、食事エリアがはっきりしているなら良い選択かもしれません。アーマンさんは、少なくとも30センチは座席側に張り出すようにすることを勧めていますが、38センチか45センチあれば、より快適に感じるでしょう。
5. キッチンのレイアウトにどう収めるか?
キッチンはじっと静かにすごす場所ではありません。動きまわる必要があるキッチンでは、すべての部分がまとまりよく設計されている必要があります。アイランドの作業する側は、向かい合ったキッチンカウンターと一緒に使いやすいですか? キッチンのほかの部分とちぐはぐではありませんか? シンク、コンロ、冷蔵庫を結ぶ三角形が完成するようになっていますか? あるいは、下ごしらえ用のシンクがある作業エリアが別に必要ですか?
アイランドの周りにどれだけ床面積をとるかも計算が必要です。アーマンさんは、アイランドの端から90センチほどとるよう提案しています。アイランドの作業側は、最低105センチはスペースが必要ですが、一般に150センチ以上は必要ありません。くつろいだり食事をしたりする側については、隣り合ったスペース(ダイニングルームやリビングルーム)があれば、それを考慮して決めるのが普通です。
キッチンはじっと静かにすごす場所ではありません。動きまわる必要があるキッチンでは、すべての部分がまとまりよく設計されている必要があります。アイランドの作業する側は、向かい合ったキッチンカウンターと一緒に使いやすいですか? キッチンのほかの部分とちぐはぐではありませんか? シンク、コンロ、冷蔵庫を結ぶ三角形が完成するようになっていますか? あるいは、下ごしらえ用のシンクがある作業エリアが別に必要ですか?
アイランドの周りにどれだけ床面積をとるかも計算が必要です。アーマンさんは、アイランドの端から90センチほどとるよう提案しています。アイランドの作業側は、最低105センチはスペースが必要ですが、一般に150センチ以上は必要ありません。くつろいだり食事をしたりする側については、隣り合ったスペース(ダイニングルームやリビングルーム)があれば、それを考慮して決めるのが普通です。
6. 設計者に頼む必要はあるか?
これは場合によりけりです。アイランドはキッチンの中で集まったり作業したりするメインの場所になることが多いため、考えなければならないことがたくさんあります。「バランス感覚に優れ、予想されるすべての用途について、注意深く計画できる人ならできるでしょう」とアーマンさんは言います。「でも、誰もがそうとは限りません。設計者や建築家は、そんな問題を解決する手伝いをしてくれます。とりわけ、キッチンを作業するだけの場所にしたくないなら、頼れる存在になるでしょう」。
教えてHouzz
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