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ガーデンツアー:優しい花が海風にそよぐ、ギリシャの島の庭
土着の植物を中心にして、ありのままの自然を活かしてつくられた、ギリシャ、パロス島の美しい庭。
Annie Thornton
2016年6月5日
よい庭とは、デザインされていることなどまったく感じさせず、あるがままのランドスケープにとけこむ風景つくりだしていることではないだろうか。そんな場所には、さまざまな私たちを守り、感性を育んでくれる力がある。ガーデンデザイナーのキャロリン・チャドウィックさんがギリシャのパロス島で手がけた庭がまさにそうだ。
チャドウィックさんがつくりだしたのは、抜けるような海の色と寄せる波のリズムにインスピレーションを得てデザインした「野性の力強さと自然の安らぎに満ちた庭」。花や草木が地中海の風に揺れる、美しい庭を訪ねてみよう。
チャドウィックさんがつくりだしたのは、抜けるような海の色と寄せる波のリズムにインスピレーションを得てデザインした「野性の力強さと自然の安らぎに満ちた庭」。花や草木が地中海の風に揺れる、美しい庭を訪ねてみよう。
今回のプロジェクトにおいて決め手となったのが、敷地そのもののランドスケープだ。「デザインにおいて目指したのは、庭をそこにあるランドスケープに溶けこませること。海の表情を反映し、まるで昔からそこにあったかのような庭をつくりだしたいと考えました」とチャドウィックさんは話す。遥かに広がる海の眺め、岩の切り立つ崖、地中海の気候が、庭づくりの条件となった。
植物は、海の眺めに映えるものを選んだ。花は白、ブルー、ピンクをベースとして、夕日を思わせる赤を差し色に加えている。
ラベンダーは地中海気候の土地ではいたるところにある植物。
アガパンサス(アフリカンリリー)やツルバキア(ソサエティーガーリック)のブルー、ピンク、白が地中海の風に揺れて美しい風景をつくりだす。
デイジーもあちこちに植えられている。
そして、パープルを基調とする風景の中で、セイヨウキョウチクトウ(オレアンダー)の赤がアクセントになっている。
For the garden to look more natural, the plants were clustered in large masses.
できるだけ自然な風景をつくりだすため、植物は種類ごとに大きめの範囲に植えられている。
できるだけ自然な風景をつくりだすため、植物は種類ごとに大きめの範囲に植えられている。
庭づくりのヒント
庭の規模が小さいときは、植える植物の種類を抑えること。狭いスペースに多すぎる種類の植物を植えると、見た目にうるさくなり、いかにも作りこんだ感じになりがちだ。
庭の規模が小さいときは、植える植物の種類を抑えること。狭いスペースに多すぎる種類の植物を植えると、見た目にうるさくなり、いかにも作りこんだ感じになりがちだ。
この庭の決め手は配色だが、質感ももちろん重要だ。下草としてコットンラベンダーがたくさん植えられているのだが、ベルベットのような葉の質感を味わうのが目的なので、黄色い花はすべてカットしてある。
「私は風に揺れる庭が好きなんです」とチャドウィックさん。
「葉を楽しむ草もとても大事な要素です。風にそよぐ姿も素敵ですし、太陽の光を浴びてさまざまな質感を見せてくれますから。」
石の存在感も忘れてはいけない。繊細なアガパンサスとソリッドな岩のコンストラストが絶妙だ。
石のダイニングセットもこの庭のポイントの1つ。材料となる石は地元の採石場で選び、敷地に直接運んで設置した。
小石を敷いた小道をグリッド状に配置している。
この庭がすばらしいのは、非常に丹念に色を選び、小道を配してデザインした庭であるということに加え、島の住民たちみんなが楽しめる庭になっているという点だ。
「昨年も庭のようすを見に行ったのですが、本当に素晴らしい庭に育っていますし、訪れた方がみなさんそうおっしゃってくれてうれしいです」とチャドウィックさんは話してくれた。
教えてHouzz
これから庭に植えたい花はありますか?
「昨年も庭のようすを見に行ったのですが、本当に素晴らしい庭に育っていますし、訪れた方がみなさんそうおっしゃってくれてうれしいです」とチャドウィックさんは話してくれた。
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これから庭に植えたい花はありますか?
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