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お花見の季節に、花かご弁当で春を楽しむテーブル
お花見気分を部屋に持ち込んで、春の宴を楽しんでみませんか?
進藤由美子
2016年3月20日
Cooking Studio Y 主宰、料理研究家。美大卒業後、フードコーディネーター、テーブルコーディネーターとして食品メーカーのCM、商品開発などに携わり、料理撮影スタジオ経営を経て、2002年より教室を開設。日々の食卓に新しい彩りを添えるヒントやアイディアを、季節の創作料理と自由な発想のテーブルコーディネートで提供しています。
Cooking Studio Y 主宰、料理研究家。美大卒業後、フードコーディネーター、テーブルコーディネーターとして食品メーカーのCM、商品開発などに携わり、料理撮影スタジオ経営を経て、2002年より教室を開設... もっと見る
お花見シーズン到来ですね。桜の名所に出かけて散策したり、屋外で宴をしたりもよいものですが、出かけなくても家の中でお花見気分を楽しむことはできます。窓の外の桜や家に飾った春の花々を眺めながら、お弁当スタイルでのんびりと春らしいメニューを楽しむおもてなしを、今回はご提案したいと思います。
お庭に桜の木があって、こんなテラスでお花見ができたら最高ですが、たとえば家の窓から見える公園の桜でもいいですし、部屋に飾ったひと枝で気分を出して楽しむ、気楽なインドアのお花見もなかなか楽しいものです。
かごに盛り合わせたお花見弁当スタイル
今回は、外の気分を部屋に持ち込んでお食事、ということで、竹かごに入れたお花見弁当を手作りし、窓の外の桜を眺めながら楽しむ、というシチュエーションを考えてみました。
今回は、外の気分を部屋に持ち込んでお食事、ということで、竹かごに入れたお花見弁当を手作りし、窓の外の桜を眺めながら楽しむ、というシチュエーションを考えてみました。
テーブルにセットするのはお皿ではなく、かごに詰めたお弁当です。屋外で花あそびをしている粋なイメージで、春色に染めた和紙で包み、くるりとひもを巻いて、集まりのテーマなどを筆で書いた短冊をはさんでみました。
季節の彩りを楽しみながら
お花見弁当といっても、特に何を入れなければならないというきまりがあるわけではありません。旬の食材を取り入れ、春が来た喜びを感じさせるメニューを彩りよく組み合わせて、華やいだ気分を演出してみましょう。ここでは、花びら型に抜いた桜と筍のご飯、鴨のロースト、ぼたん海老とたこの塩煮、菜の花の山かけ、だし巻き卵、花にんじんや筍のお煮しめなどを盛り合わせました。あえて言えば「ちょっとずつたくさんの種類を」というのがうれしいポイントになるかもしれませんね。
お花見弁当といっても、特に何を入れなければならないというきまりがあるわけではありません。旬の食材を取り入れ、春が来た喜びを感じさせるメニューを彩りよく組み合わせて、華やいだ気分を演出してみましょう。ここでは、花びら型に抜いた桜と筍のご飯、鴨のロースト、ぼたん海老とたこの塩煮、菜の花の山かけ、だし巻き卵、花にんじんや筍のお煮しめなどを盛り合わせました。あえて言えば「ちょっとずつたくさんの種類を」というのがうれしいポイントになるかもしれませんね。
竹かご、弁当箱など
お弁当の気分を出すには、なんといってもかごが活躍します。今回使ったような浅めのかごでもいいですし、手つきのものでも、また手前のような巻き簀をお弁当箱に仕立てたようなものでも。塗りや曲げわっぱのお弁当箱を使うのも素敵ですね。ドリンクを入れた水筒をテーブルに置いて、屋外の雰囲気を出すのもユーモアのある仕掛けになります。
お弁当の気分を出すには、なんといってもかごが活躍します。今回使ったような浅めのかごでもいいですし、手つきのものでも、また手前のような巻き簀をお弁当箱に仕立てたようなものでも。塗りや曲げわっぱのお弁当箱を使うのも素敵ですね。ドリンクを入れた水筒をテーブルに置いて、屋外の雰囲気を出すのもユーモアのある仕掛けになります。
小さなガラスの器
外に持っていく本物のお弁当ではないので、汁気のある食べ物はちょっとしゃれた小さな器を上手に使って盛り込んでみましょう。ガラスの小鉢やおちょこなどがあると、重宝します。
外に持っていく本物のお弁当ではないので、汁気のある食べ物はちょっとしゃれた小さな器を上手に使って盛り込んでみましょう。ガラスの小鉢やおちょこなどがあると、重宝します。
豆皿や小皿
同様に、直径6、7cm程度の小皿や小さな盃(さかずき)なども、「ちょっとずつたくさん」のスタイルの花かご弁当を盛りつけるのに役立ちます。
同様に、直径6、7cm程度の小皿や小さな盃(さかずき)なども、「ちょっとずつたくさん」のスタイルの花かご弁当を盛りつけるのに役立ちます。
自然素材のマットやお盆、シンプルなお皿
「屋外の気分の食事」なので、あまりかしこまった感じよりも、カジュアルなコーディネートが似合います。テーブルクロスなどは掛けず、木や藁のマットやお盆、大皿などを敷いて、その上にお弁当をポンと置く、というくらいが楽しいのでは。
「屋外の気分の食事」なので、あまりかしこまった感じよりも、カジュアルなコーディネートが似合います。テーブルクロスなどは掛けず、木や藁のマットやお盆、大皿などを敷いて、その上にお弁当をポンと置く、というくらいが楽しいのでは。
カラフルな箸と箸置き
塗りのお箸やおもてなし用の利休箸などもいいですが、華やかな色をあしらいたい今回のテーブルでは、ちょっとカジュアルでカラフルなタイプを使いました。器をここまでカラフルにするのは難しいかもしれませんが、お箸や箸置きならさまざまなシチュエーションで楽しく使えると思います。おすすめの小道具です。
塗りのお箸やおもてなし用の利休箸などもいいですが、華やかな色をあしらいたい今回のテーブルでは、ちょっとカジュアルでカラフルなタイプを使いました。器をここまでカラフルにするのは難しいかもしれませんが、お箸や箸置きならさまざまなシチュエーションで楽しく使えると思います。おすすめの小道具です。
竹の皮、リネン類、サブの器など
かごに料理を盛り込むとき、竹の皮を1枚敷けば、じかに焼き物などを置いても気になりません。葉らんや笹など使えますね。花びらや花の形の抜き型も活躍します。お弁当を包むのは、春らしいきれいな色のリネンでも楽しいでしょう。またお弁当のお伴に、蓋物の器で熱いお吸い物などを用意すれば、屋外ではできない贅沢な雰囲気にもなります。
かごに料理を盛り込むとき、竹の皮を1枚敷けば、じかに焼き物などを置いても気になりません。葉らんや笹など使えますね。花びらや花の形の抜き型も活躍します。お弁当を包むのは、春らしいきれいな色のリネンでも楽しいでしょう。またお弁当のお伴に、蓋物の器で熱いお吸い物などを用意すれば、屋外ではできない贅沢な雰囲気にもなります。
さあ、花の宴の始まりです
人数分の花かご弁当を、藁のトレイとガラス皿を重ねた上に置いて、手作りの桜の形の和紙コースターにお酒とぐいのみをセット。
人数分の花かご弁当を、藁のトレイとガラス皿を重ねた上に置いて、手作りの桜の形の和紙コースターにお酒とぐいのみをセット。
短冊に書くのは、ゲストの名前でもいいですね。桜をひと枝はさんだりしても素敵だと思います。
お弁当は、なにより開けたときが楽しいですよね(そのときのゲストのうれしそうな顔を想像しながら、準備するのも同じくらい楽しいのですが)。お酒もカジュアルに、徳利やカラフェに注いでテーブルに置き、お酌をしながら進めてもらうイメージで。
おむすびとおかずの簡単バージョン
お弁当を盛り込むのが大変だったら、おむすびを作って、簡単なおかずをお皿に盛り込んで一緒に供するだけでも十分に雰囲気が出せます。ここで使ったのは、上の花かご弁当と同じおかずと、桜の花の塩漬けとふきのとうを混ぜ込んだご飯のおむすびです。昔風に、竹の皮で包んでお出ししています。
お弁当を盛り込むのが大変だったら、おむすびを作って、簡単なおかずをお皿に盛り込んで一緒に供するだけでも十分に雰囲気が出せます。ここで使ったのは、上の花かご弁当と同じおかずと、桜の花の塩漬けとふきのとうを混ぜ込んだご飯のおむすびです。昔風に、竹の皮で包んでお出ししています。
水苔を使ったテーブルフラワー
今回のテーブルフラワーは、水仙、クロッカス、シロツメクサなど春の花を、長い楕円の器と水苔を使った寄せ植えにしてみました。鉢植えをテーブルに置くのはさすがに憚られますが、軽やかな水苔なら大丈夫。水をたっぷり与えれば、長く楽しめます。
今回のテーブルフラワーは、水仙、クロッカス、シロツメクサなど春の花を、長い楕円の器と水苔を使った寄せ植えにしてみました。鉢植えをテーブルに置くのはさすがに憚られますが、軽やかな水苔なら大丈夫。水をたっぷり与えれば、長く楽しめます。
でも、桜に限らず、春の花を飾るだけでも十分。黄色の花々も明るく陽気な春の気分を運んでくれますね。これは、ミモザなど春の黄色の花をプリザーブドフラワーにしたブーケ。春になると毎年、サイドボードに飾っているお気に入りです。
窓辺には、咲き始めたイエロージャスミンを庭から切ってきて飾りました。近くを通ると、いい香りがします。
桜のシーズンが、いよいよこれから始まります。春の訪れをみんなで喜び合う、素敵な宴にしてくださいね。
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