『あたらしい家づくりの教科書』から学ぶ、高性能なエコハウスとは?
“エネルギーを浪費しない”という新しい基準で家を選ぶ人が増えています。住宅購入や建築設計を検討したときにまず読みたい本の紹介です。
Yu Ebihara
2016年12月2日
Houzz Japan editorial team staff. / ハウズ ジャパンのエディトリアルスタッフです。
家は人生最大の買い物。一般的には建てた家に30年住むと言われていますが、長きにわたって暮らす家だからこそ合理的な判断が必要です。いま、高性能なエコハウスが注目されているのは、人や自然に優しく、エネルギー効率がいいといった、長い目で見たときに「いい買い物をした」と思えるような家にしたいという生活者の考えが浸透してきたからと言えるでしょう。
そこで、エコハウスづくりのエキスパートによる『あたらしい家づくりの教科書』(新建新聞社)から、家づくりにおいて最初に知っておきたい基礎知識や、高性能なエコハウスについてまとめました。専門家による「よい家は○○」という提言とは?
そこで、エコハウスづくりのエキスパートによる『あたらしい家づくりの教科書』(新建新聞社)から、家づくりにおいて最初に知っておきたい基礎知識や、高性能なエコハウスについてまとめました。専門家による「よい家は○○」という提言とは?
今までの家づくりではあまり注目されてこなかった“エネルギーを浪費しない"ということ。その新しい基準で家づくりをしてみませんか?
新しい家づくりを考え始めたときに、まず最初に知っておきたい基礎知識や、高性能なエコハウスのつくり方、どんな専門家に頼んだらいいかを、この本で学ぶことができます。
著者は、建築家やエコハウスの研究家、エネルギーの専門家など9名で、編集は、自身も高性能なエコハウスづくりに励む、暮らしかた冒険家の伊藤菜衣子さんです。
新しい家づくりを考え始めたときに、まず最初に知っておきたい基礎知識や、高性能なエコハウスのつくり方、どんな専門家に頼んだらいいかを、この本で学ぶことができます。
著者は、建築家やエコハウスの研究家、エネルギーの専門家など9名で、編集は、自身も高性能なエコハウスづくりに励む、暮らしかた冒険家の伊藤菜衣子さんです。
1. よい家は「温熱」にすぐれている
住まいをつくるときに、まず優先すべきは「夏は涼しく、冬は暖かい快適な家である」ということ。天井と床、壁と床の温度のムラが大きい家は、住み手の満足度にも影響します。ただし、暑い夏の時期に冬の寒さを想定した設備を、と言っても難しいところ。だからこそ信頼のおけるプロに相談したいですね。目に見えないところだからこそしっかりと対処したいですが、暖冷房の力だけでは実現できないところでもあるのです。
住まいをつくるときに、まず優先すべきは「夏は涼しく、冬は暖かい快適な家である」ということ。天井と床、壁と床の温度のムラが大きい家は、住み手の満足度にも影響します。ただし、暑い夏の時期に冬の寒さを想定した設備を、と言っても難しいところ。だからこそ信頼のおけるプロに相談したいですね。目に見えないところだからこそしっかりと対処したいですが、暖冷房の力だけでは実現できないところでもあるのです。
2. よい家は「快適」である
断熱、気密がしっかりしている家は、室温のコントロールがしやすいと言われています。ところが、海外では断熱基準が義務化されているにも関わらず、日本ではそれがありません。そんな断熱後進国の日本でいま注目されているのが、「パッシブデザイン」。太陽や風の力を借りて、夏も冬も快適に過ごすという考え方に注目です。
断熱、気密がしっかりしている家は、室温のコントロールがしやすいと言われています。ところが、海外では断熱基準が義務化されているにも関わらず、日本ではそれがありません。そんな断熱後進国の日本でいま注目されているのが、「パッシブデザイン」。太陽や風の力を借りて、夏も冬も快適に過ごすという考え方に注目です。
3.よい家は「健康」をつくる
交通事故の3倍もの方々が、家の中の事故で亡くなっている日本。原因の多くは急激な温度変化によるヒートショックや低温によるものなのだとか。快適な環境の家は、住む人の健康の基礎をつくると言えます。また、カビの発生源となり、家を腐らせる原因にもなる、結露を抑えるポイントは「窓」にあり。いま住んでいる家を見直すきっかけにもなりそうです。
交通事故の3倍もの方々が、家の中の事故で亡くなっている日本。原因の多くは急激な温度変化によるヒートショックや低温によるものなのだとか。快適な環境の家は、住む人の健康の基礎をつくると言えます。また、カビの発生源となり、家を腐らせる原因にもなる、結露を抑えるポイントは「窓」にあり。いま住んでいる家を見直すきっかけにもなりそうです。
4. よい家は「高い」?
気になるのは、高性能の家はそれなりに値段が高くなるということ。ただ、イニシャルコストがかかっても、光熱費のコストダウンがあれば、毎月の支払額やトータルコストは変わらない!? プロと一緒にシミュレーションをしてみましょう。
気になるのは、高性能の家はそれなりに値段が高くなるということ。ただ、イニシャルコストがかかっても、光熱費のコストダウンがあれば、毎月の支払額やトータルコストは変わらない!? プロと一緒にシミュレーションをしてみましょう。
5. よい家は「燃費」がいい
「暮らす」ということは、地球のエネルギー問題から地域の経済課題まで考える、ということです。
賃貸と購入はどちらがお得? 普通の家と低燃費な家はどう違うの? という疑問もあるかと思います。また、低燃費な家を建てることで地元にお金が流れるようになるという「家の地産地消」についても考えてみましょう。
「暮らす」ということは、地球のエネルギー問題から地域の経済課題まで考える、ということです。
賃貸と購入はどちらがお得? 普通の家と低燃費な家はどう違うの? という疑問もあるかと思います。また、低燃費な家を建てることで地元にお金が流れるようになるという「家の地産地消」についても考えてみましょう。
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エコな家はこれから必須ですよね。
先日ブログにも書いたのですが、戸建に関する工務店の説明会に参加したのですけれど、2020年から全ての新築住宅に省エネ基準への適合が義務づけられる為、今建てるならもうその基準を満たしておく方が良い、というお話でした。
お書きになっていらっしゃるように、建てるのにお金が少し余計にかかりますが、その分ランニングコストが安くなるだけでなく、温度差を無くす事で健康にも良く医療費も削減出来るという利点があります。
何より、夏涼しく、冬暖かい家は過ごし易いのが何よりだと思います。
今はマンション住まいですけれど、戸建てに今後住む事になったら、迷わず基準以上のエコハウスに住みたいと思っています。
エコな家を建てたいと考えていたので非常に良い情報でした。