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Houzzツアー:明るくてセンス抜群な、デンマークの人気インスタグラマーの新築の家
人気インテリア・インスタグラマーが4人家族のためにつくりあげた、北欧らしい、光あふれる美しい家をご紹介します。
Sanne Kragelund
2016年8月9日
子どもをもつ母であり、インテリアデザインに興味があった熱心なインスタグラマーのシャーロッド・ドハードさんにとって、天井が高く、機能的で調和のとれた北欧風の家を建てることは、人生最大の目標になっていた。彼女は小さな賃貸のタウンハウスに暮らしながら、夫とともに、家族のための夢の家づくりにとりかかる。そして、2015年のはじめに、オーフス近郊に新しい家が完成した。
「自分たちの場所を見つけて、家族の未来に投資しなければ、と考えたのは自然ななりゆきでした」とシャーロットさんは言う。家づくりの過程において、非常に多くの決断をくださなければならないことに驚きつつも、素材の選択にこだわり、北欧らしいすっきりとしたデザインを選び、自分たちらしい、あたたかい、緑にあふれたオアシスのような家をつくりあげた。新しい家には、やり残したことなど1つもなかったという。
「自分たちの場所を見つけて、家族の未来に投資しなければ、と考えたのは自然ななりゆきでした」とシャーロットさんは言う。家づくりの過程において、非常に多くの決断をくださなければならないことに驚きつつも、素材の選択にこだわり、北欧らしいすっきりとしたデザインを選び、自分たちらしい、あたたかい、緑にあふれたオアシスのような家をつくりあげた。新しい家には、やり残したことなど1つもなかったという。
どんなHouzz?
住まい手:31歳のシャーロット・ドハードさんと35歳の夫、4歳の息子、1歳半の娘。
職業:シャーロットさんは、ユトランド半島東部で人気のインスタグラマー(@charlotte_daugaard)。マーケティングおよび通信関連の仕事をしている。
所在地:デンマーク、ユトランド半島東部のオーフス近郊
床面積:139平方メートル(広いダイニングキッチンとリビングルーム、子ども部屋×2、マスターベッドルームx1、バスルーム(トイレ含む)×2
住まい手:31歳のシャーロット・ドハードさんと35歳の夫、4歳の息子、1歳半の娘。
職業:シャーロットさんは、ユトランド半島東部で人気のインスタグラマー(@charlotte_daugaard)。マーケティングおよび通信関連の仕事をしている。
所在地:デンマーク、ユトランド半島東部のオーフス近郊
床面積:139平方メートル(広いダイニングキッチンとリビングルーム、子ども部屋×2、マスターベッドルームx1、バスルーム(トイレ含む)×2
一家は意識的に新築を選んだ。「子どもと過ごせる時期は短いので、その間にリノベーションに時間がとられるようなことがないようにしたいと思ったのです。子どもたちと過ごす時間が削られることはありませんし、家族4人で過ごす時間がたくさんあることはとてもありがたいです」」とシャーロットさんは言う。だから、充実したLDKをつくることは、何よりも重要な課題だった。「ここは家の中心で、ほとんどの時間を過ごす場所。勾配天井を選んだことで、予想外に広い空間的体験が実現しました。初めてうちにいらしたゲストは、みなさん足を止めてこの空間と光に感心してくれるのは、今でもうれしい驚きですね。曇りの日であっても、いつも美しい光が部屋にあふれています」とシャーロットさんは言う。
インテリアコーディネートを担当したのはシャーロットさんだが、ソファのエリアについては長い間悩んだという。「ソファの色がとても暗い気がしたんです。でも、テーブルの下に大きなラグを敷くと部屋が一変しました。室内の雰囲気をまとめてくれましたし、クッションなどでは作り出せない、居心地のよさが生まれました」とシャーロットさん。インテリアコーディネートが大好きなシャーロットさんだが、夫に相談せずにアイテムを購入することはない。「家は私たちふたりの両方がくつろげる場所であるべき。私にとってはとても重要なことです。ありがたいことに、夫はとてもおおらかで、例えばピンクのランプシェードや小物を買おうとして、反対されたことはありません」とシャーロットさんは笑いながら話す。
シャーロットさんは、小物、特に観葉植物に特別な思い入れがある。「子どものころから、家に観葉植物を置くのが大好きでした。モダンな家には植物を置くのが当たり前になる前から、家にたくさんの植物を置いていました。あまりにたくさんあったので、友だちからは変わり者だと思われていましたね」と笑う。植物には家に活気をもたらす力がある、と彼女は考えている。「それにすごく美しいですよね! 新しい植物を買ったら、新しい服を買ったときと同じようにワクワクします。最近も大きなシダを買ったところですが、家に持って変えるときには、誇らしい気持ちになりましたし、笑顔がとまりませんでした。これって、愛情そのものですよね」とシャーロットさんは言う。
観葉植物以外にも大事なものはたくさんある。「ガラス容器に入っているキラキラ光る石は、子どものころに住んでいた家にあったもの。母がくれたものですが、不思議な力があるような気がしてならなかったのを覚えています」と、シャーロットさん。家にまつわるエピソードを4,000人近くに上るインスタグラムのフォロワーと共有するのも、彼女が大好きなことの1つ。「私のコーディネートを気に入ってくれる人がいることに、今でも驚いています。自慢するつもりなんて全然ありません。ただ、天井が高い家のすばらしさを見てもらえたら、と思います」とシャーロットさんは言う。
観葉植物以外にも大事なものはたくさんある。「ガラス容器に入っているキラキラ光る石は、子どものころに住んでいた家にあったもの。母がくれたものですが、不思議な力があるような気がしてならなかったのを覚えています」と、シャーロットさん。家にまつわるエピソードを4,000人近くに上るインスタグラムのフォロワーと共有するのも、彼女が大好きなことの1つ。「私のコーディネートを気に入ってくれる人がいることに、今でも驚いています。自慢するつもりなんて全然ありません。ただ、天井が高い家のすばらしさを見てもらえたら、と思います」とシャーロットさんは言う。
居心地のいい家の個性は、小さなディテールから生まれる。「異なる素材を組み合わせて使うのが好きです。植物のように、生き生きとした雰囲気をつくりだしてくれるから。キュートすぎてもだめですし、調和がとれていなければいけません。」しっくりとくる組み合わせを探していると、時間はあっという間に過ぎる。「そういう時間は最高にリラックスできます。完璧な完成形にすぐにならなくても、ストレスを感じたりはしません。アイデアは突然、思いがけないときに浮かぶものですからね」とシャーロットさん。
キャンドルホルダー:〈ジョージ・ジェンセン〉
キャンドルホルダー:〈ジョージ・ジェンセン〉
自動車セールスをしている夫は帰りが遅く、シャーロットさんのほうがずっと帰宅が早いので、こちらの明るいキッチンで料理するのはもっぱら彼女だ。「休みの日には、夫ももちろん料理をします。ミートボール作りの名人なんですよ」とシャーロットさんは笑う。
- シャーロットさんによれば、光をすばらしく採り入れたことに加え、間取りも家づくりで最も成功したことの1つだそう。「ものすごく広い家ではありませんが、子どもと大人の空間をうまく分けることができました。子どもたちが自分の家にいるときも、家族で一緒にいるときも、一体感があります。これはすばらしいことです」とシャーロットさんは話す。「子ども部屋は、機能的であると同時に、独創性と個性にあふれていなければなりません。」
「私の姉はかぎ針編みの名人で、娘へ贈ってくれたプレゼントをここに飾っています。かわいいサルの人形もその1つ」とシャーロットさん。夫の子供時代の思い出が詰まった箱と、シャーロットさんの親友が娘さんにプレゼントしてくれた引き出しつきの鏡もここに置いている。娘にとっても親にとっても思い出のあるものばかりが並んでいる。
女の子用のものはユニークなものが多いので、シャーロットさんにとって娘の部屋のコーディネイトは特別に重要だった。実際、飾りたくなるもような個性があるものばかりだった。
女の子用のものはユニークなものが多いので、シャーロットさんにとって娘の部屋のコーディネイトは特別に重要だった。実際、飾りたくなるもような個性があるものばかりだった。
娘の部屋に飾ったベビーシューズは、シャーロットさんにとってノスタルジアをかきたてるものでもある。「棚の上に靴は、娘が最初に履いた靴と私が子どものときに初めて履いた靴なんです。」 この部屋には自分のインテリアスタイルの特徴がはっきりと出ているとシャーロットさんは思っている。「ここにピンクを加える余裕がありますし、こっちはもう少しキュートにできますね」と彼女は言う。
息子さんの部屋については、いろいろと工夫が必要だった。「プラスチックのクルマの置き場所も必要ですし、動きまわっても大丈夫な部屋にしないといけません。つまり、実用的でないとだめですよね」とシャーロットさんはほほえみながら話す。「ストライプのおもちゃ用バッグには、本当に助けられています。見た目もいいし、部屋の片付けを簡単にさっとできるようになりました。」この部屋については、遊ぶスペースがあることと、男の子らしさを感じられる部屋にすることが重要だった。
シャーロットさんに教わる子ども部屋づくりの3つのポイント
1.遊ぶスペースを必ず確保すること。娘の部屋の場合は、ソファとしても使える大きなマットレスを購入し、その上で遊べるようにした。
2. 個人的な思いのあるものを飾ること。例えば、うちの子ども部屋には、洗礼式で配った小さなカードや特別な思い入れがある絵など、息子と娘それぞれが幼かった頃の小物を飾っている。こういう小物が。部屋に格別な趣を加えてくれる。
3. 優秀な収納グッズを使って、できるだけ楽に片付けられるようにすること。
1.遊ぶスペースを必ず確保すること。娘の部屋の場合は、ソファとしても使える大きなマットレスを購入し、その上で遊べるようにした。
2. 個人的な思いのあるものを飾ること。例えば、うちの子ども部屋には、洗礼式で配った小さなカードや特別な思い入れがある絵など、息子と娘それぞれが幼かった頃の小物を飾っている。こういう小物が。部屋に格別な趣を加えてくれる。
3. 優秀な収納グッズを使って、できるだけ楽に片付けられるようにすること。
夫婦のベッドルームでは、収納に特に工夫をした。「以前はオープンなクローゼットで洋服がかかっているのが見えたので、それがいやで大きなカップボードで目隠しをしていました。そんな経験もあり、今回は特大のクローゼットをつくりました」とシャーロットさん。壁は明るい色に塗り、観葉植物を置いている。「色付きの壁は、私のめざすインテリアと合いませんから」というシャーロットさんだが、本来はアースカラーを木や大理石、真鍮に合わせるのが好きなのだそう。「壁には色を塗るべきと思うこともあるのですが、例えば、新しくカラフルなポスターを貼って、それが壁の色とうまくあわなければ、剥がさなければいけなくなります。つまり、壁に色があると、かえって手がかかることになるのでは、と直感したんです」とシャーロットさん。
玄関についてもそうで、直感的に玄関は1ヵ所でいいと考えていた。「玄関を1ヵ所にすれば、ユーティリティルーム1つにして大きくとることができるので、小さな子どもが2人いる家庭にとっては実用的です。もちろん、来客も同じ動線を使うので、常に片付けておかなければならないという問題が出てきますが、その点は、シューズボックスとフックを利用して解決しました」とシャーロットさん。インテリアについては、直感以外に、インスタグラムでインスピレーションを得ることが多い。「家族や家に来るゲストが快適に過ごせる家であることが何よりも大事。例えば、おもちゃの線路を置けるスペースや、お菓子を食べてもいいソファもちゃんと必要、ということなんです」とシャーロットさん。
もちろん、ユーモアも必要だ。「わかりやすいユーモアではなく、ちょっと考えさせるようなフレーズのポスターを貼るとか、そういうユーモアです」とシャーロットさん。
いつか新築で家を建てたい人へ、シャーロットさんからの3つアドバイスは?
1. 空間を創造する 光と空気をたっぷりとインテリアにとりいれること。毎日ゆったりと息のできる空間を目指すこと。
2. 素材は妥協しない 家の中のたいていのものは(キッチンでさえ)取り換えることが可能ですが、家のレンガはまず取り替えられないものと心得ること。
3. 自分のライフステージにあった家を建てること
1. 空間を創造する 光と空気をたっぷりとインテリアにとりいれること。毎日ゆったりと息のできる空間を目指すこと。
2. 素材は妥協しない 家の中のたいていのものは(キッチンでさえ)取り換えることが可能ですが、家のレンガはまず取り替えられないものと心得ること。
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