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Houzzツアー:手作りの品とヴィンテージで、古い部屋をエクレクティックにリノベーション
1950年代築の集合住宅をリノベーション。長年集めてきたヴィンテージや自作のアイテムを活かして、自分らしさあふれる部屋に。
Houzz
2016年5月19日
りんご園に挟まれるように立つ集合住宅。年配の人が多く暮らす地区でもあり、ほとんどの人が目に留めない部屋だったが、設計士のメラヴ・サデさんの目には、素敵な家になる可能性が充分に見えていた。とくに、住戸内が2フロアになっていて、ルーフトップ・テラスついている点が魅力的だった。
「子供とは別の、自分だけのベッドルームがほしいとずっと思っていたんです。でも、それ以上のすばらしい家が手に入りました」とサデさんは話す。
どんなHouzz?
居住者:メラヴ・サデさんと10代の子どもたち
所在地:イスラエル、テルアヴィヴ
規模:119平方メートル
苦労した点:狭いオフィスと小さなバスルームのあった上階部分をゆったりとした光あふれるベッドルームにするプロセス
「子供とは別の、自分だけのベッドルームがほしいとずっと思っていたんです。でも、それ以上のすばらしい家が手に入りました」とサデさんは話す。
どんなHouzz?
居住者:メラヴ・サデさんと10代の子どもたち
所在地:イスラエル、テルアヴィヴ
規模:119平方メートル
苦労した点:狭いオフィスと小さなバスルームのあった上階部分をゆったりとした光あふれるベッドルームにするプロセス
家具のほとんどはヴィンテージ品だ。ガジェット好きを自認するサデさんは、新しいテクノロジーと古びたインテリアの両方が大好き。「ここが初めて所有する家。これまでは賃貸暮らしでした。でも、ずっと夢のマイホームを思い描いていたし、どこに何を置くかも決めてたんです」とサデさん。
施工業者と入念に調査をし、オリジナルの窓の形を復元。現在はアーチ窓になっているが、この部屋を購入したときには、アーチ部分は埋められて長方形に変形されていた。
自然光がたっぷり入るので、部屋が広く感じる。南向きの広い窓だからこその、明るい部屋だ。
ブルーのキャスター付きチェアは、以前はホームオフィスで使っていたもの。今は、ダイニングテーブルが仕事場も兼ねている。「バースツールがほしいのですが、気に入ったものが見つからないので、しばらくはこれを使うつもりです。高さはぴったりですし、ものすごく快適なんです。そんなわけで、3脚買って使っています」とサデさん。
ダイニングの上のヴィンテージのペンダントライト2点は、サデさんの祖母から受け継いだもの。おそらくロシアから持ってきたものだそう。贅沢な雰囲気をプラスしつつ、しっかり機能も果たしてくれる。
ブルーのキャスター付きチェアは、以前はホームオフィスで使っていたもの。今は、ダイニングテーブルが仕事場も兼ねている。「バースツールがほしいのですが、気に入ったものが見つからないので、しばらくはこれを使うつもりです。高さはぴったりですし、ものすごく快適なんです。そんなわけで、3脚買って使っています」とサデさん。
ダイニングの上のヴィンテージのペンダントライト2点は、サデさんの祖母から受け継いだもの。おそらくロシアから持ってきたものだそう。贅沢な雰囲気をプラスしつつ、しっかり機能も果たしてくれる。
キッチンではフロアタイルのジオメトリック柄がアクセントになっている。100年は経つと思われる古いドアが奥に見えるが、サデさんはこれを目にするたびに、どんなものも古びるのだということを思い出すのだそうだ。「美しく老いることだって可能なんだ、と思いますね。避けられるはずもないことを、引き伸ばしたり変えようとするつもりはありません」とサデさん。
シノワズリ趣味にインスピレーションを得て、オープン棚のバックを黄色に塗り、キッチンに明るさをプラス。
才能豊かなサデさん。ベッドの上にかかっている自画像も自分で描いた作品だ。ベッドサイドのランプは、年配の隣人の地下室で眠っていたのを修理したもの。
サデさんらしい、カジュアルでエクレクティックなベッドルーム。シンプルで機能的で居心地がいいこと、がサデさんのデザインのモットー。
すっきりとしたメープルのベッドサイドテーブルとそれにあわせたベッドルームが、すっきりと清潔感のあるインテリアを好むサデさんの趣味を物語っている。インディゴ色の花瓶と花と壁の色が絶妙の組み合わせ。
すっきりとしたメープルのベッドサイドテーブルとそれにあわせたベッドルームが、すっきりと清潔感のあるインテリアを好むサデさんの趣味を物語っている。インディゴ色の花瓶と花と壁の色が絶妙の組み合わせ。
上階のベッドルームからテラスに出られる開口部は新たに設置した。「以前は下の階からしかテラスに出られなかったんです。今は自分の部屋からも、下階からの階段からもルーフトップテラスに出られます」とサデさん。
テラスに置かれたピクニックてブルからアンティークのドアを眺める。
トイレにある壁の凹みにガラスを並べて花を飾っている。ラフな塗り壁のインダストリアルな雰囲気に、自然の息吹と、カーブが見せる女性らしい感性をプラス。
娘さんが使うトイレには小さくてシンプルなシンクを設置した。「20ドルくらいの安いシンクですが、深さがあるので水がはねて外にあふれることもありません。娘も気に入っています」とサデさん。
以前は小さなバルコニーだった部分を娘さんの部屋にした。ベッドの上のメッセージボードは、サデさんがアップサイクルしたもの。道端で拾った木の板でつくった作品だ。
鍵をかけておくキーラックには、幸運をもたらすアイテムや、家族を守ってくれる飾りもかけている。ザインスクール時代に自作した思い出のキーラックだ。「木工仕事のアルバイトをしていたころのものなんです。古いものだって今にも生かせるし、懐かしい気持ちにもなれますから、物持ちがよくてよかったな、と思います」とサデさんは話してくれた。
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