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12月に訪れたいデザイン・建築・工芸の展覧会&イベント情報
注目を集めている和製マジョリカタイルや、世界的に高い評価を受けている吉岡徳仁のガラスの茶室の展示、洋菓子の道具に注目した展覧会まで足を運びたくなる展覧会をご紹介します。
Houzz Japan
2018年12月1日
Houzz Japan 公式アカウント
*休館日や入場料などの詳しい情報は各公式ホームページでご確認ください。(記事内は一般の料金)
ジャン・デュナン《森》 20世紀前半
Collection du Mobilier national © Isabelle Bideau
【東京】エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し
会場:東京都庭園美術館
会期:2019年1月14日まで開催中
入館料:1,200円
2つの大戦間に花開いたアール・デコ。フランスではこの時期ファッションや絵画、家具などあらゆる分野において美意識や造形に非ヨーロッパ圏の文化・芸術が大きな影響を与えた。その「エグゾティスム」をテーマに、フランスの美術館所蔵の国内初公開作品を中心にした約90作品を展示し、知られざるアール・デコの魅力を紹介する展覧会が開催中だ。
Collection du Mobilier national © Isabelle Bideau
【東京】エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し
会場:東京都庭園美術館
会期:2019年1月14日まで開催中
入館料:1,200円
2つの大戦間に花開いたアール・デコ。フランスではこの時期ファッションや絵画、家具などあらゆる分野において美意識や造形に非ヨーロッパ圏の文化・芸術が大きな影響を与えた。その「エグゾティスム」をテーマに、フランスの美術館所蔵の国内初公開作品を中心にした約90作品を展示し、知られざるアール・デコの魅力を紹介する展覧会が開催中だ。
「さらさ西陣」(京都市)
昭和初期に建てられた銭湯をカフェとしてリノベーションした。「和製マジョリカタイル」がふんだんに使われている。
撮影:梶原敏英
【愛知】和製マジョリカタイルー憧れの連鎖
会場:INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
会期:2019年4月9日まで開催中
観覧料:600円(共通入館料)
タイルのなかでも今国内外で注目を集めているのは風情ある古い建築に残された懐かしくて可愛らしい「和製マジョリカタイル」。その展覧会が愛知県常滑で開催中だ。和製マジョリカタイルとは大正初めから昭和10年代を中心に日本で生産された多彩色レリーフタイル。1800年代半ばにイギリスで売り出された、ヴィクトリアンタイルの中でも華やかな発色と艶が美しいイタリアなどのマヨルカ焼の流れをくむマジョリカタイルを模倣して生産された。
昭和初期に建てられた銭湯をカフェとしてリノベーションした。「和製マジョリカタイル」がふんだんに使われている。
撮影:梶原敏英
【愛知】和製マジョリカタイルー憧れの連鎖
会場:INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
会期:2019年4月9日まで開催中
観覧料:600円(共通入館料)
タイルのなかでも今国内外で注目を集めているのは風情ある古い建築に残された懐かしくて可愛らしい「和製マジョリカタイル」。その展覧会が愛知県常滑で開催中だ。和製マジョリカタイルとは大正初めから昭和10年代を中心に日本で生産された多彩色レリーフタイル。1800年代半ばにイギリスで売り出された、ヴィクトリアンタイルの中でも華やかな発色と艶が美しいイタリアなどのマヨルカ焼の流れをくむマジョリカタイルを模倣して生産された。
イギリス製タイルへの憧れから生まれた、安価で高品質な和製マジョリカタイルは、やがて世界のさまざまな地域で建築を彩るようになる。昭和初期の輸出最盛期には、東南アジア、インド、中南米、 オーストラリア、アフリカなどにまで輸出された。台湾では「和製マジョリカタイル」に歴史的価値を見出し保存する動きもある。会場ではヴィクトリアンタイルや和製マジョリカタイルのほか、和製マジョリカタイルを使った国内外の建築事例写真の展示、そして和製マジョリカタイル復元品とタイルによる空間デザインが提案されている。◆詳しくはこちら
左上:果物レリーフタイル(桃、ザクロ)、製造会社不詳 右上:草花文チューブライニングタイル、佐治タイル 右下: 多色草花文レリーフタイル、不二見焼 左下:多色チューブライニングタイル(草木と鳥)、不二見焼
写真:梶原敏英
左上:果物レリーフタイル(桃、ザクロ)、製造会社不詳 右上:草花文チューブライニングタイル、佐治タイル 右下: 多色草花文レリーフタイル、不二見焼 左下:多色チューブライニングタイル(草木と鳥)、不二見焼
写真:梶原敏英
撮影:Yasutake Kondo
【佐賀】吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵
会場:佐賀県立美術館
会期:11月28日〜2019年2月11日
観覧料:1,300円
2015年に京都重要文化財に指定されている将軍塚青龍殿の大舞台での展示が大きな話題となった、デザイナーの吉岡徳仁が手がけた「ガラスの茶室 - 光庵」が佐賀県立美術館に設置される。会場では光のインスタレーションを発表するとともに、パリのオルセー美術館にもコレクションされているガラスのベンチ「Water Block」やガラスのテーブル「Waterfall」などを展示する。
【佐賀】吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵
会場:佐賀県立美術館
会期:11月28日〜2019年2月11日
観覧料:1,300円
2015年に京都重要文化財に指定されている将軍塚青龍殿の大舞台での展示が大きな話題となった、デザイナーの吉岡徳仁が手がけた「ガラスの茶室 - 光庵」が佐賀県立美術館に設置される。会場では光のインスタレーションを発表するとともに、パリのオルセー美術館にもコレクションされているガラスのベンチ「Water Block」やガラスのテーブル「Waterfall」などを展示する。
吉岡はデザイン、アート、建築など幅広い領域で活躍している。これまで自然と人間の関係性に着目し、とりわけ光がもたらす感覚に対する追求と研究を重ね、独自の手法で作品を表現してきた。その作品の数々はニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥーセンターなど世界の名だたる美術館でコレクションされている。また、2001年度毎日デザイン賞、平成18年度(第57回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)、Maison & Objet / Creator of the Year 2012、Milano Design Award 2017 最高賞など、国内外を問わず多数の賞を受賞。この「ガラスの茶室 - 光庵」は、吉岡の出身地である佐賀を皮切りに2020年に向けて日本各地を巡回する。◆詳しくはこちら
菓子皿(左)、チョコレート型(右上)、クグロフ型(右下):全てエーデルワイスミュージアム蔵
【神戸】洋菓子の道具たちー型で味わうお菓子の歴史ー
会場:竹中大工館1階ホール
会期:12月14日〜2019年1月27日
入館料:500円(常設展示観覧料含む)
アンテノール、ヴィタメールなどの名ブランドを展開するエーデルワイス。会場では、同社が創業以来収集を続けたヨーロッパの製菓器具、美術品等の中から選りすぐりの型の数々を紹介する。日本ではほとんど見ることのないスペキュロスの木型や、一枚の銅板から作り上げられた型など図鑑を見ているかのようなコレクションが集まる。また、会場にはエーデルワイスを代表するパティシエたちによる展覧会オリジナルの工芸菓子「ピエスモンテ」も展示。会期中にはスペキュロスの木型やケーキ用プレートとフォークをつくるワークショップ(事前申し込み制)なども開催される。クリスマスやバレンタインに向けてスウィーツ熱が盛り上がる冬にぴったりの展覧会だ。◆詳しくはこちら
【神戸】洋菓子の道具たちー型で味わうお菓子の歴史ー
会場:竹中大工館1階ホール
会期:12月14日〜2019年1月27日
入館料:500円(常設展示観覧料含む)
アンテノール、ヴィタメールなどの名ブランドを展開するエーデルワイス。会場では、同社が創業以来収集を続けたヨーロッパの製菓器具、美術品等の中から選りすぐりの型の数々を紹介する。日本ではほとんど見ることのないスペキュロスの木型や、一枚の銅板から作り上げられた型など図鑑を見ているかのようなコレクションが集まる。また、会場にはエーデルワイスを代表するパティシエたちによる展覧会オリジナルの工芸菓子「ピエスモンテ」も展示。会期中にはスペキュロスの木型やケーキ用プレートとフォークをつくるワークショップ(事前申し込み制)なども開催される。クリスマスやバレンタインに向けてスウィーツ熱が盛り上がる冬にぴったりの展覧会だ。◆詳しくはこちら
伊藤 剛俊《ティーセット》2017-18年
【栃木】開館25周年記念 A la Tableー益子と笠間のうつわの饗宴ー
会場:益子陶芸美術館
会期:12月16日から2019年2月24日
入館料:600円
江戸時代末期から続く関東を代表する窯業地の笠間と益子。このエリアを活動の拠点とする56名の作家と、全国の産地で活躍する7名の作家の作品によるテーブルウェアの展覧会が開催される。一般に笠間や益子のやきものといえば、赤茶色の柿釉や乳白色の糠釉などの伝統釉を用いた大らかなつくりのうつわがイメージされる。しかし近年は、作家の個性や現代の生活感覚が取り入れられたデザイン性の高いうつわを作る作家が増えている。「A la table(ア・ラ・ターブル)=テーブルで」と名付けられた現代生活を彩る多種多様なテーブルウェアの世界から自分のお気に入りを探してみよう。◆詳しくはこちら
【栃木】開館25周年記念 A la Tableー益子と笠間のうつわの饗宴ー
会場:益子陶芸美術館
会期:12月16日から2019年2月24日
入館料:600円
江戸時代末期から続く関東を代表する窯業地の笠間と益子。このエリアを活動の拠点とする56名の作家と、全国の産地で活躍する7名の作家の作品によるテーブルウェアの展覧会が開催される。一般に笠間や益子のやきものといえば、赤茶色の柿釉や乳白色の糠釉などの伝統釉を用いた大らかなつくりのうつわがイメージされる。しかし近年は、作家の個性や現代の生活感覚が取り入れられたデザイン性の高いうつわを作る作家が増えている。「A la table(ア・ラ・ターブル)=テーブルで」と名付けられた現代生活を彩る多種多様なテーブルウェアの世界から自分のお気に入りを探してみよう。◆詳しくはこちら
【東京】MATERIAL DESIGN EXHIBITION 2018
会場:AXISビルB1F Material ConneXion Tokyo ショールーム
会期:12月21日まで開催中
入場料:無料
企業とデザイナーが組んで素材の可能性をデザインの視点から引き出し、新たな用途をひらく展覧会が開催中だ。4回目の開催となる今年のアートディレクションを務めるのは建築家の芦沢啓治。「CLUE=糸口、手がかり」をテーマに6組の企業とデザイナーが参加する。見る人にとっても自身が抱えるプロジェクトの課題を解決する糸口やクリエイティビティーを刺激する展示になっている。◆詳しくはこちら
会場:AXISビルB1F Material ConneXion Tokyo ショールーム
会期:12月21日まで開催中
入場料:無料
企業とデザイナーが組んで素材の可能性をデザインの視点から引き出し、新たな用途をひらく展覧会が開催中だ。4回目の開催となる今年のアートディレクションを務めるのは建築家の芦沢啓治。「CLUE=糸口、手がかり」をテーマに6組の企業とデザイナーが参加する。見る人にとっても自身が抱えるプロジェクトの課題を解決する糸口やクリエイティビティーを刺激する展示になっている。◆詳しくはこちら
【東京】
田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーSearch & Research
会場:TOTOギャラリー・間
会期:12月23日まで開催中
入場料:無料
フランスを拠点に世界各地の活動で注目を集める気鋭の建築家・田根剛の展覧会が今月23日、24日までの開催だ。この展覧会は東京オペラシティアートギャラリーとTOTOギャラリー・間のふたつの会場での同時開催で、田根の探求と実践のプロセスを総合的に提示しようという試み。
TOTOギャラリー・間では「Search & Research」をテーマに建築における思考と考察のプロセスが展開され、田根のすべてのプロジェクトで実践されている「Archaeological Research(考古学的リサーチ)」の方法論を紹介する。◆詳しくはこちら
田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーSearch & Research
会場:TOTOギャラリー・間
会期:12月23日まで開催中
入場料:無料
フランスを拠点に世界各地の活動で注目を集める気鋭の建築家・田根剛の展覧会が今月23日、24日までの開催だ。この展覧会は東京オペラシティアートギャラリーとTOTOギャラリー・間のふたつの会場での同時開催で、田根の探求と実践のプロセスを総合的に提示しようという試み。
TOTOギャラリー・間では「Search & Research」をテーマに建築における思考と考察のプロセスが展開され、田根のすべてのプロジェクトで実践されている「Archaeological Research(考古学的リサーチ)」の方法論を紹介する。◆詳しくはこちら
Todoroki House in Valley (2017ー18年)
Atelier Tsuyoshi Tane Architects
【東京】
田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーDigging & Building
会場:東京オペラシティアートギャラリー
会期:12月24日まで開催中
入場料:1,200円
東京オペラシティアートギャラリーでは「Digging & Building」と題して場所をめぐる記憶を発掘し、掘り下げ、飛躍させる手法をもちいた《エストニア国立博物館》《古墳スタジアム》といった代表作や最新プロジェクトを大型の模型や映像などによって体感的に展示する。◆詳しくはこちら
Atelier Tsuyoshi Tane Architects
【東京】
田根 剛|未来の記憶
Archaeology of the FutureーDigging & Building
会場:東京オペラシティアートギャラリー
会期:12月24日まで開催中
入場料:1,200円
東京オペラシティアートギャラリーでは「Digging & Building」と題して場所をめぐる記憶を発掘し、掘り下げ、飛躍させる手法をもちいた《エストニア国立博物館》《古墳スタジアム》といった代表作や最新プロジェクトを大型の模型や映像などによって体感的に展示する。◆詳しくはこちら
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