Ｈ2O DESIGN ASSOCIATES

1. ご依頼のきっかけ ★日頃から建築家の畑中さんや桂野さんとはプライベートで親しくしており、畑中さんの建築家としての実力は具体的にはあまり知りませんが、お二人のセンスや人柄の良さは知ってました。だから葉山の家を建てる時は、お二人にお願いしようと思ってました。葉山の家を建てる前に佐島のマンションのリフォームをお願いしましたが、それも大変満足したので、今回も…と言うのが「きっかけ」です。 2. ご依頼の決めて　 ★依頼する前にコンペにするとか相見積をとることはせず、「この建築家にする」とはじめから決めてました。前回の「佐島のマンション・リフォーム」のプロセスと結果が決めてだと思います。あと、ご夫婦でやるというのも決め手でした。男性と女性の２つの視点からいろいろご提案頂けると思ったので。コミュニケーションの取りやすさは、日頃のお付き合いから既に分かっていました。 3. 完成にいたるまでのエピソード ★図面の作成段階で、模型を作ることは良くあると思いますが、その模型の中を小型カメラで見て、実際に近い感覚を出して頂いたのが、非常に良かったです。素人の我々は図面だけでは実際の感覚をイメージしにくく、その辺の心配りがありがたかったです。後で知った話ですが、完成までの話題性は我々ばかりではなく、ご近所でもかなり評判になったそうです（良い意味で）。「今まで崖だと思ってた所に家が建つらしいよ！」とか「橋が出来たよ！」などなど。私たちは毎日行けないですけど、ご近所の皆さんは、我々以上にいろんな事にビックリしたみたい。と言うのもエピソードですかね？ 4. 現在の住まいごこち ★住み始めて２年ちょっと。春夏秋冬を２回ずつ経験すると、かなり住まい心地が分かってきます。自慢したいことはたくさんあるんですが、３つに絞れば１つは、一つ一つの窓がいろんな景色を映し出してること。メインの窓は海を、その隣が竹林を、階段途中の窓は自然溢れる庭を…と言った感じ。２つ目は、夏涼しく風抜けが素晴らしく、ほとんどクーラーいらず。冬は差し込む太陽光で床が暖まりまるで床暖房をつけているみたい。３つ目は、開放感の良さです。写真を見てもらえば、その意味は分かっていただけると思います。 不満に感じることも正直に言います。 １つは、水道の水圧の低さ。これは予想外でした。２つ目は、雑草の育ちが早すぎて処理が追いつかないこと。３つ目は、風呂場の狭さ。敢えて小さい風呂にしたんですが、やっぱり大きな風呂の方がくつろげます。人間の欲望にはキリがないです。 パッシブハウスへの期待は、数字を教えて貰っても実感がわかず、さほど期待はしていなかったんですが、実際はすごいです。冬は蓄熱、夏は外気の遮熱。 あまりほめすぎると、ヤラセのようなので、このへんでやめときます。

我が家のリフォーム　Before・After ◼︎「おかえり！」の暖かさ 1月に東京に20センチも積もる大雪が降った。雪景色の街は静かで美しいけれど、駅から歩いて家に着く頃は身体も芯から冷える。もうすぐ家だ。電気の点いていない家の鍵を開ける手が凍えて、やっとドアを開けると・・・暖かい空気が凍えた身体をふわーと包み込む。「おかえり！」の暖かさが玄関で出迎えてくれ、ほっとする。リフォームしてよかったと感じる瞬間だ。冬は特に家に帰るのが楽しくなってきた。 ◼︎安全で＋快適な家の提案 築37年、旧耐震基準の我が家の耐震診断結果は悲惨な状況で、安全確保第一で耐震リフォームを決断した。さて、どんな家にしようかと迷ったときに知り合いの設計士・Ｈ２Ｏの畑中さんに相談してみた。畑中さんはドイツで考案され、ＥＵを始めとして世界へ広がり始めた“パッシブハウス”の考え方を研究していて、「構造的な安全プラス健康的な安全」も大切だと教えてくれた。特に健康面では住まいのヒートショック対応である。部屋全体に温度差がなく快適に過ごせる家。「ストレスのない暖かさ」の提案だった。 ◼︎24時間自然換気の我が家（Before） 今までの我が家は、玄関を開けるとコートを着たまま真っ先にリビングの石油ストーブに火をともす。“暖”を取るのはもっぱら石油ストーブ。床からかすかに風が入ってくるので何時間つけても換気はいらない。隙間風の24時間換気だ。床には断熱材はなく、窓もアルミサッシュなので熱効率が良く、家の中は外気温と余り変わらない。冬のリビングはコタツ中心で家族がまとまる。コタツで鍋。これはこれで楽しかったが。リビングはすぐに暖まるがドアで仕切っているため、一歩トイレやお風呂に向かうと急に寒い。確かに血管がきゅっと縮む気がする。 ◼︎ 健康的でストレスのない暖かさ（After） 畑中さんとはいつも飲みながら家について語った。定年後どんな第2の人生を過ごしていこうか、どんな家でどんな暮らしをしようか、など楽しく語った。その中で一番興味を持ったのが「ストレスのない暖かさ」というフレーズだった。輻射熱による暖房で「快適を意識しない快適さ」だと言う。それがどんなものなのかとても知りたくなり提案どおり取り入れることにした。そして今、それを体感している。「ストレスのない暖かさ」、予想を超える快適さだ。 1. 温水パネルヒーターによる輻射熱暖房の快適さ 輻射熱暖房はエアコンによる空気の流れを感じないのと、空調音が全くないので、暖房している感じが気にならず部屋全体の暖かさに包まれている感じで、とても快適である。一番びっくりしたのは、床暖房は一切施工していないのに床が暖かいことだ。これは床はもちろん建物全体の断熱・気密を高めたため、床暖房がなくても床が壁や天井と同じ温度になって暖かく感じるためだそうだ。輻射熱暖房のおかげで床にも輻射熱が伝わりフローリングが冷たくなく暖かい。冬でも風呂上りなど素足で過ごせるぐらいの暖かさがある。思わぬ輻射熱効果の快適さに感激。 2. 樹脂窓も快適さの立役者 断熱効果を高めるためには窓も重要な役割を果たすようだ。リフォーム前の窓枠はアルミサッシュ枠で、ガラス窓には水滴が付き結露は日常だったが、ペアガラスの樹脂窓に変えると結露が全くなく、外気の冷たさも窓枠からは伝わってこないので効率よく部屋の暖かさが保たれる。また、水滴が付かないせいなのか？ガラス窓が汚れにくく、半年経ってもガラス窓を拭く必要がないくらい透明度が保たれている。掃除が楽なのは何より快適。 3. 床材ボロンの心地よさ Ｈ2Ｏのインテリアを担当している桂野さんから「住まいの快適さは素足でいるときの感覚もとても大切です」とお話を伺い、納得。桂野さんお勧めの素足感覚が畳のようで掃除が楽な床材、スウェーデン産の「ボロン」を洗面所、廊下、階段に貼った。大正解である。むしろ今では寝室もボロンにすればよかったと思っているくらい足触りが心地よく快適である。 ◼︎ リフォーム後のマイホームでの第2の人生 思い切ってリフォームしてよかった。風邪も引かず今年の冬を快適に過ごせた今の率直な感想である。「人生60まではリハーサル」これは、95歳で亡くなったキューバ人ミュージシャンのコンパイ・セグンドさんの言葉だそうだ。最近の私の座右の銘である。人生の本番が始まったばかり。安全で＋快適になったこの家で一年一年まだまだ新しい思い出を作っていきたい。

僕にとって初めて購入したRCの建物の大規模修繕と居住部分のフルリノベーションをお願いしました。 この数年前に事務所の内装の設計、監理をお願いしていて、とてもよかったので今回もぜひ、という流れです。 僕は何かとこだわっていしまうのですが、畑中さんは嫌な顔一つせずどんな難題でもいろいろアイデアを出してくれて着々と解決してくれます。 工務店の選定なども懇意にしているしていない関係なく客観的な目で見てくれていて、業者寄りではなく、あくまでクライアントの目線で常に考えてくれる方です。 断熱にも詳しく、かなりエコな居住スペースとなりました。 毎日快適に暮らしております。 よくいる横柄で、俺に任せとけばいいんだよ、っていう建築家とは正反対で物腰も柔らかくとても好感の持てる、センスのある方ですのでどなたにでもお勧めできる方です。