GUEN BERTHEAU-SUZUKI CO.,LTD.

先日、青山にある玄ベルトー進来さんの住居（マンション）を拝見した。以前は銀座のエルメスのパーティなどで、奥様同伴のときによく会ったし、もっと前は雑誌カーサブルータスなどでも登場していただいたし、付き合いは非常に長い友達だ。玄さんの住まいということで、喜び勇んで伺った。こういう場合、つい自分の住まいと比べてしまう。こちらは７人が住んでいるし、物は散らかっているから、比較の対象にはならないが、玄さんの住まいは明るく綺麗この上ない。いろいろ好きになったが、ひとつは長い棚が居間の方からキッチンまで伸びていてカッコよかった。次はバス・ルームが大きな窓で居間とつながっているのだ。窓を開けてワインやビールをすぐ受け取れる。あとテレビが居間とダイニングの角の高い位置にあり、どちら側にも自由に向きを変えられるのだ。という具合に機能的なつくり。さすがは建築家の住まい！しかもこのあたりは青山といっても閑静なところで、テラスは日当たりがよい一等地。羨ましい限りだった！

株式会社エキープ・エスパス 田中喜一 玄さんにVITUP社を紹介され、玄さんが建築計画中のVITUP社大連医療センターのランドスケープを同時進行で担当することになりました。 玄さんの計画は医療施設の診療の流れにそって病棟の規模を決めながら分節し、外部景観への配慮をしていました。しかも分節された各部は敷地形状に合わせて方向を変えながら成長する、柔軟な形態をなしています。例えばこの連続の中で、入院棟は階を重ねることによって、一般病室から高級病室まで確保しています。敷地に自由に順応して行く、優れた特性を持っています。 内装デザインでも各部に個性を与えているので、スムースな流れを感じさせてくれます。 ランドスケープに対しては、細かなデザインでなく、緑のマスや地形の起伏について協議して進めてゆきました。 変化に富みながらも統一感のある素晴らしい計画になったと思っています。

大学でインテリアデザイン設計演習の授業をご担当していただいています。 毎週、その日・その時期のテーマによってネクタイの色・柄が違っており、建築学生が話しかけやすい様に雰囲気づくりをしてくださいます。 ネクタイの色を入り口として、デザイン・設計に対しての色の使い方や重要性もしっかり指導してくれたり、その他の設計指導に関しても、これまで、どのような学生に対しても分け隔てなく真摯に対応してくださいました。 とても誠実でユニークな先生です。

以ー前から玄ベルトーさんの奥様とはお付き合いがあり、そのご縁で都内の病院の増床移転計画が進み始めたのを機に玄ベルトーさんにこの病院の設計をお願いすることになりました。 グループでは、今までに12病院の開設を行い、その都度、幾つかの設計事務所に設計をお願いしてきました。これまでの施設の基本的なコンセプトはコストダウンと機能性を重視するものでした。 今回、玄ベルトーさんと事業を進めていく上で、今までのコスト、機能重視に加え「デザイン性」や「快適な療養生活への配慮」更に「遊び心」といった要素が加わり、今までの当グループの施設にはない素敵な病院を開設することが出来ました。 二階、三階のディルームは三方向からの採光で明るく開放的な空間にしていただき、特に三階のディルームは視覚の錯覚を利用して、まるで空に上っていくような感覚になります。 エントランスから始まり、建物全体が間接照明の優しい光に包まれ、落ち着いた印象になりました。更に、病室前のベランダには植栽が施され、静かで快適な療養生活が送れるように工夫していただきました。 とかく見過ごされがちなバックヤードにも従業員への配慮が感じられます。 「遊び心」についても、三階のディルームの錯覚や、建物を貫き一体化しているシンボリツリーの存在、また外壁に描かれた鳩のペイントなど、全体として非常に満足しています。

長野市のPFI（官民連携）事業（企画―設計―建設ー運営）「湯～ぱれあ」で施設の基本設計をお願いしました。温泉を利用した健康増進施設と福祉センターの複合施設で、地域の高齢化が進む時代に必要となってくる先進的な施設でした。 工業団地の中の殺風景な立地でしたが、玄・ベルト―さんは現地に足を運び、事業運営スタッフの話を熱心に聞いて設計していただきました。完成した施設の中に入り、広いエントランスの吹き抜けの優しい曲線に迎えられるだけで、なにか懐かしさも感じ、温かい気持ちになる施設になりました。温泉の露天風呂からは、殺風景な工業団地ではなく緑の雑木林が望め、のんびり温泉を楽しめる配置になりました。 この施設のコンセプトは「健康物語」、仲間や家族と共に楽しく心とからだの健康づくりができる施設をめざしていました。健康増進施設と福祉センターの利用者が「談話コーナー」で自然な交流ができる動線になっていて、前庭の足湯で一緒におしゃべりをしながらゆったりと過ごすこともできます。エントランスから直接見えるプールは「遊泳禁止」の美しい卵型、健康づくりのための水中運動専用のものになっています。運営コストも考慮し、スタッフルームは、プールとエントランス・談話コーナーが同時に見渡せる中二階に配置され、安全にも十分な配慮がなされ、利用者にも運営者にも優しい設計になっています。 当初の想定利用者は年間5万人でしたが、オープン以来2倍の10万人の方々に利用されています。想定が間違っていたというわけでなく、週にもう一度行きたくなる、また、家族や友だちと連れだって行きたくなる居心地のよい施設になっているからです。こんなに地元に愛される施設になったのも、玄・ベルト―さんの細やかな配慮や仕掛けのある設計のおかげだと思っています。 私の家の近くにこの施設があれば、毎日通いたくなるそんな楽しい、素敵な施設です。

東京駅の一部分を貸しきって行われたLouis Vuittonの展覧会の一つの部屋をデザインして頂きました。Charlotte Perriandという日本ともゆかりが深い建築家に捧げられた展示空間でしたが、Bertheauさんのご家族も彼女と縁があったこともあってお願い致しました。空間的に多くの制約の中で素晴らしいお仕事をして頂きました。

玄・ベルト―さんには伊豆の別荘 (A. House）を建てる際に大変素晴らしい設計をして頂きました。別荘を建てる時には玄さんのように別荘生活を楽しむことを知っている人に頼むのが一番です。使い勝手の良さ、スッキリした中にも温かみのある設計で2008年以来、13年間特に秋から春にかけての週末や年末年始を楽しんでおります。何年経っても、本当に古くならず、手のかからない家です。マッシュルームのようなカタチの家で眺めの良い二階を主な生活空間として使っています。ガラス張りの二階は360℃の海と山の眺めが楽しめます。始めはガラスが汚れて大変かも？と思っていましたが、ボタン一つで閉まるシャッターがついていて、殆ど汚れません。13年間に3度程、ガラス掃除をお願いした位で、これは嬉しい期待外れでした。弟が軽井沢に別荘を建てる時には早速紹介して、そちらも素敵な家が建ちました。施主の希望をよく聞いてくださるのも良いですね。

山田邸は、構造が特殊で、木質大断面を使いヤジロベー式の構造でした。建物は、斜面地に建ち、南面を浮かすものでした。 内の担当者も初めての構造で、玄・ベルト―さんと担当の森下さんに、お互いの考える技術的な相談をしながら完成させました。 完成後、施主の山田様に喜んでいただき、いまだに、メンテナンスも担当させていただいています。この建物は、施主、設計者、施工者が、愛情を注ぎ出来上がり、維持している物件だと思います。

明治32年の京町家をゲストハウスにするために、建物全体の改装を行っていただきました。町家本来の良さは、そのまま生かして温かみのあるモダンで美しい空間に大変身しました。窓やトップライトを設けて自然光を上手く取り入れたり、照明計画がとても洗練されていて、どこにいても居心地が大変良いです。丁寧で信頼できる設計士さんです。

建築デザインにとどまらず、幅広いデザイン活動をされている玄・ベルト‐・進来さん。以前、ガスコンロのデザイン開発のデザインディレクションをさせていただいたときも、コンロのデザインを依頼し、協業させていただきました。建築・空間・プロダクトの実績はもちろんですが、ヨーロッパと日本というハイブリッドな感性、かつユーザーへの柔軟で優しいまなざしに大変助けられ、 とても素晴らしい商品を世に送り出すことができました。

ご縁があり、BLANCO SPA（表参道）リニュアルのデザイン、設計をお願いしました。 新規では無いので、リニュアルは難しいと理解していましたが、本当に何度も打合わせ頂き、丁寧に仕上げて頂きました。 クライアントも大満足でした。 デザインは結果が全てと思いますが、先生及びスタッフの心意気、キャラクターがとても素晴らしく、結果それらがデザインに結びつくんだと感じました。 注：宣伝の様に聞こえますが、本当に他意はありません。感想でした〜。

この家は三世代6人（1・2・3）とビーグル1匹が21世紀を 楽しく過ごそうと計画したもので、1999年の暮れから住み 始めることが出来ました。 爾来20数年、子供たちは巣立ち100歳となっても健康な母と3人、 心地よく住み続けられていることを大変有り難く思って居ます。 大きなガラス面の巧みな使い方や、動線に合った斜め構造遠近法導入等の ”設計配慮の妙”のお蔭で、外部と隔絶した自足した空間であると同時に 開放感があり、機能と感性が充実した生活環境が手に入れられています。 具体的には、建物外壁の調色や粗地肌作り、地下の格子ガラスなどに フランス住宅の雰囲気が入り、 階段のステンレス手摺のアールデコデザイン、玄関スペースの大ガラスで 仕切られた屋内外共通階段にアートの香りがして、白色掻き落としの床と 白壁にギャラリーの雰囲気があることは大いに気に入っており満点です。